10・9 JWP王子大会 【JWP無差別】中島安里紗vs木村響子 中森華子&夏すみれvs藤ヶ崎矢子&朱里

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『FLY high in the 25th anniversary』
日程:10月9日(日)
会場:東京・王子BASEMENT MONSTER
開始:13:00
観衆:135人(超満員札止め)

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○KAZUKI
10分58秒 ダイビング・ニードロップ→片エビ固め
●結奈(REINA)

▼タッグマッチ 20分1本勝負
○中森華子/夏すみれ(WAVE)
13分57秒 ディスティニー・ハンマー→エビ固め
●藤ヶ崎矢子/朱里(フリー)

▼勝愛実のビクトリーロード 30分1本勝負
○勝愛実
10分35秒 オレンジ☆ブロッサム
●ライディーン鋼

▼スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
○Leon/Sareee(ディアナ)
15分56秒 クラッチ・デ・ガオー
●コマンドボリショイ/ラビット美兎

▼JWP認定無差別級選手権試合 30分1本勝負
【王者】●中島安里紗
23分2秒 腕ひしぎ逆十字固め→レフェリーストップ
【挑戦者】○木村響子(フリー)
※中島が3度目の防衛に失敗、木村が第28代王者となる。

木村響子が悲願のJWP無差別級王者へ!ジュニア、タッグを含めJWPの全てのベルトを木村親子が制圧!

第1試合

20161009jwp_1st JWP初使用の王子ベースメント・モンスター大会は超満員を記録。第1試合で結奈に胸を貸したKAZUKIは、バックドロップからのダイビング・ニードロップで快勝。

第2試合

20161009jwp_2nd 藤ヶ崎矢子&朱里の異色タッグは、矢子が朱里を背負っての合体プレスで会場を沸かせると、中森華子&夏すみれもスムーズな連係で対抗。丸め込みの連続で粘りを見せる矢子だが、最後は中森のディスティニー・ハンマーに沈んだ。

第3試合

20161009jwp_3rd 勝愛実は1年後輩のライディーン鋼とのシングル対決に、かつて引退前に鋼に譲り渡したリバース・スプラッシュを互いに応酬する場面も。ラリアットの連打で追い込む鋼だったが、勝はダイビングエルボーから雪崩式のオレンジ☆ブロッサムで豪快に投げ捨てると、最後は正調のオレンジ☆ブロッサムで3カウントを奪ってみせた。

第4試合

20161009jwp_4th セミファイナルはコマンドボリショイ&ラビット美兎の師弟タッグが、Leon&Sareeeと対戦。2人同時のロープ渡りやクロスフェースを見せるなど中盤でリードしたボリショイ&美兎だが、最後はLeonがボリショイとの押さえ込みの攻防を制した。

第5試合

20161009jwp_5th メインイベントでは木村響子が2年半ぶりに中島安里紗の持つJWP無差別王座に挑戦。グラウンドでの静かな立ち上がりからスタートすると、場外戦ではエルボーの打ち合いへ。中島が鉄柱に右腕を痛打すると、木村は中島の右腕に攻撃を集中させていく。痛みに顔を歪めながらの闘いを強いられた中島は、気力を振り絞って左右のエルボーを連打。しかし、中島の正面から飛びついた木村が腕十字を極めると、見かねたレフェリーが試合をストップ。JWPで生まれ育った木村が、ついに悲願の無差別級王者となった。

エンディング

20161009jwp_ed木村「無差別、獲りましたーっ! 私がここでデビューした時、選手がもう5人とか6人しかいなくて…それでも夢を見れたのは、無差別王者の日向あずみさんがホントにカッコ良くて、ホントに最強で…だから未来があったかどうかわからないですけどやってこれて、今でもしんどい試合になればなるほどボリショイさんや日向さん、春山さん…先輩たちに教わった技術とか気持ち、心構え。私14年現役やりましたけど、ほとんど大きなケガもなくやってこれたのは、その時代を支えてくれたJWP…お客さん、関係者。もう今日だけ言わせてください。ありがとうございました!(中島に)言いたいことがあるならどうぞ」
中島「何度もおんなじこと言うのは嫌いだけど…勝ち逃げさせねぇよ。もう1回…もう1回、私とシングルしろ!」
勝「(中島からマイクを奪い取って)オイ、なに勝手なこと言ってんだよ? 負けたから“はい、次”って世の中そんな簡単なもんじゃねぇんだよ」
中島「私が1番知ってるわ、そんなこと」
勝「(木村に)引退が決まって、時間がなくてあせってるのと同じように…私は早く結果が出したいんだ。JWPのトップに立ちたいんだよ、そのベルトが欲しいんだよ! だから今すぐここでやれ!」
木村「おい若者! 見てた? 今の試合。どう考えても無理だろ。そんな安いベルトじゃねぇんだよ。オマエが一刻も早くやりたいって気持ちはわかった。次JWP…10月20日(浅草)。それがベルト挑戦へ1番近い道のりだ」
勝「あいにく、その3日後は私の誕生日なんですよ。ひと足早い誕生日プレゼント、巻いちゃうからな! 覚悟しとけよ!」
木村「なんか…持ってかれちゃったな。でもさ、私も中島安里紗、ベルトがあろうがなかろうが、オマエやっぱ特別だよ。だから11月3日(後楽園)やってやるよ。だけど“世の中そんな甘くない”って、さっき若者も言ってた通り、ルールはこっちからリクエストさせてもらうけど。いいよね?」
中島「なんでもやってやるよ。楽しみにしてる。そのベルトがあってもなくても…アンタは特別だよ」

<試合後コメント>
木村響子
「14年間…獲るまでかかったベルトだったので。たぶん人生の中でこれだけの想いを溜めることって、ないかもしれないですね。ホントに最後の最後、ギリギリですけど今日獲れて嬉しいです」

――中島について
「やっぱりあの世代ではダントツに強いし、野心もあって…すごい燃える相手でもあるし。でもやっぱり、ここからさらに先に行ってほしいんで。そのために限界まで…短いですけど壁となれる限りは壁になりたいです。中島に限らずもう全団体の若手の壁となって、最後の最後まで大きい壁として存在したいです」

――これまでのあなたのシングルのタイトル戦の中で、あれだけの一点攻撃は珍しいが
「相手のファイトスタイルが猪突猛進だったので、それに勝つって考えたら、やっぱりこれしかないなって。私には(ビッグ)ブーツっていう宝物もあるんですけどね。今日、足攻められたのでブーツもキツイなと思って。最後の動きっていうのは、ホントにデビューしてすぐ…半年ぐらいからボリショイさんが教えてくれた入り方で。そればっかり毎日100回とか練習したぐらいで、体が覚えてるなって」

――次の防衛戦が決まったが、名乗りを上げる選手がいる限り続けていく?
「そうですね。日数少ないんで。自分の性格からいって返上するとかすごいイヤなので。死にもの狂いでかかってきてほしい。出場する全部の試合、防衛戦になってもいいぐらい向かってきてほしい」

――無差別王座には過去2回挑戦したが
「ホントに春山さんとやった試合っていうのはターニングポイントで、あの時の私って今でいう中島安里紗みたいなもので。ハードヒットだろうがなんだろうが、とにかくダメージを与えて勝ちゃいいと思ってたんですよ。でも“そうじゃないんだよ”っていうのを春山さんは身をもって教えてくれたのかなって、あの試合のあと思って。あれ(バルコニーからのダイブ)を受けたっていう覚悟。どういう気持ちでよけなかったのか? っていうこととか、いろいろ考えて。やっぱり殺し合いじゃないなって。あのとき春山さんと闘わなかったら、私はもっと危険なレスラーになっていったと思うし、あれがあって…やっぱり勝つために作戦練って考え抜けば勝てるから。ケガなんかさせなくても」

――花のジュニア王座戴冠は刺激になった?
「なりましたね。私獲ってないんで悔しくて!(苦笑)今、挑戦したくてもできないじゃないですか。だからすごい悔しくて…先、越されたなって」

――他団体も含め、ベルトは何本になる?
「(1つずつ計算して)親子で8本。ベストフレンズに並んだんじゃないですか?」

――JWPのベルトは木村家で総取りとなったが。
「そうですね! 嬉しい。しんどいですけどね、なんか(心が)折れそうだったから。エルボーすごすぎて…(苦笑)。“この人、腕ダメ-ジあんのかな?”ってぐらい」

――次期挑戦者・勝について。
「あそこで名乗りを上げてきたっていう心意気は良しだと思います。あとはどれだけ本人がこの試合に対して、どういう心構えで取り組んで、どれだけ追い込んでくれるかっていうのは、逆に言うと楽しみにしてます」

中島安里紗
「負けっていうのはホントに…当然かもしれないけど頭になかったので。でもリング上で言った通り、勝ち逃げは許さないっていう気持ちですよね。11月3日、そこにベルトがあってもなくても木村響子に勝って…もう闘うことはないと思うので」

――今日の木村はいつもと違った?
「どうなんですかね? そんなに木村響子を追ってみてるわけでもないのでわかんないですけど…。でも、木村響子にとってのJWP無差別っていう、そこに対する想いっていうのはやっぱり試合前からすごくにじみ出ていたと思いますし。でも私も無差別への想いはありますので、そこで負けてたとは思わない」

――木村が“中島は昔の自分のようだ”という話をしていたが、11月3日の闘い方はどうなる?
「木村響子が言ってたルールっていうのも、どうなるかわかんないしアレですけど…。先人たちのアドバイスっていうのもあると思うんですけど、やっぱり私は私の思うままにしかできないと思うし、そういう言葉っていうのは心の隅のほうに置いてはおきますけど。リングに上がったら“こうしなきゃいけない”とか考えても、結局は感情というか本能に突き動かされるままにしかならないと思うし、そうじゃなくなったら私は私じゃないと思うし。“ハードヒットだけ”っていうのは木村響子から見た中島安里紗であって、私はそれだけじゃないというところをしっかりわからせなきゃいけないと思います」

――木村親子にJWPのベルトをすべて獲られた状況について
「そうですね…私はいつまでもそのことを思っているような人ではないので。今、私が思うのは無差別を獲られた悔しさとか自分への怒りとかだけですね。ベルトに対して…ってなるのは、そろそろほか(の選手)が…今日、愛実が来ましたけど、出てきてもいいんじゃないかなって思いますし」

――勝の無差別挑戦について
「いいと思います。私は再戦を求めましたけど“ベルトを”っていうのを言ったつもりはないし。私は木村響子にベルトがあろうがなかろうが…愛実に負けた木村響子であったとしても後楽園ホールでやる価値はあると思います」

勝愛実
「ずっとJWPのトップっていうのは中島安里紗っていうイメージがすごく付いてて…。セコンドで見てたんですが、見てることしかできない自分にすごくイラ立ちと、悔しさと。結局、無差別も木村響子の腰に渡ってしまって、中島安里紗も“もう1回”とか勝手なこと言ってたんで。それはちょっと違うんじゃないかなって。負けて“はい次”ってできるんだったら…そんな簡単な世界になってほしくないし。もっともっと高い場所にあるべきだと思うし。そこで木村響子に挑戦して自分がJWPのトップに立って、新しいJWPを作り上げていきたいと思います」

――7月に中島の無差別に挑戦しているが、この3ヶ月で変わった部分は?
「毎回思います、それは。徐々にですけどコンディションも戻ってきているし、リングの感触も体に染み込んできてるので。ただ引退前に戻すってよりかは、やっぱり新しい勝愛実で行きたいと思ってるので。どんどん塗り替えていけたらと思ってます。1試合1試合で手応えはすごい感じてます」

――新しいJWPとは?
「私が無差別のチャンピオンになってからのお楽しみということで…(笑)。現時点では木村響子が防衛するって見方が多いと思います。ほとんどがそうだと思います。でも今までの経験上、結果がすべてではないと思います。何が起こるかわからないのがプロレスだし…大ドンデン返しを起こします」

(記事・写真提供 JWP)

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