離婚した藤田ミノルと闘うために復帰した藤田(前村)早紀が「お前は死ぬまでプロレスやってろ!」とエール

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 2日、ガンバレ☆プロレス『BAD COMMUNICATION 2016』が後楽園ホールにて開催され、一年半に及ぶ藤田ミノルの愛憎劇に終止符が打たれた。

 一年半前にガンバレ☆プロレスのリング上に現れた藤田ミノルは、超満員のお客さんと友人である大家健に『結婚して子供もおり、接骨院の先生になるための国家資格を取るために学校に通っている』と報告。歓声に沸く場内だったが、その直後「歯車が狂い、気づいたら留年し離婚しパチンコ屋の寮に一人で住むことになってた」と衝撃告白!
 行き場のない想いを抱えた藤田は、大家に「友達であるお前に俺と同じ目にあって欲しい」と吐き捨て藤田ミノルの“トモダチ軍”と大家健の抗争がスタートした。

 大家の同期であるバンビ、円華、安部行洋の裏切りなどがあり大家はどんどん一人になっていったが、一年以上かけて藤田ミノルに大家が「1人じゃない」と訴え続け、この抗争は今年7月に和解。友達である藤田のために大家は、全ての始まりであり全ての決着として藤田の元嫁である藤田(前村)早紀との試合をセッティングした。
 だが前村早紀は2001年に全日本女子プロレスでデビューした後、2008年にCHICK FIGHTS SUNにて引退済み。この一連の騒動をいちプロレスファンとして見ていた前村は「結婚報告も出産報告もファンにしていないのに、いきなり離婚報告を勝手にしてるんじゃない。リング上で伝えたい事がある」と元夫である藤田ミノルと闘うためにリングに上がる決意をしたという。

 試合は藤田ミノル&バンビvs藤田(前村)早紀&円華のタッグマッチで行われ、前村と目を合わせず握手すら拒否する藤田がやっと向かい合いうとボディスラムからフォールしようとするが、「ママー」と客席にいる実の子供から前村に応援が飛び藤田は躊躇。
 ブランクを感じさせながら果敢に向かっていく前村を藤田はDDTで突き刺し、SAYONARAからフォールし終わりかと思われたが、仲間であるはずのバンビがこれをカット。動揺する藤田にバンビがスタンディングシャイニングウィザードから円華がランヒェイを叩き込み、ハーフダウンの藤田に前村が飛びついて低空フランケンからフォールし3カウント。前村が溜まりに溜まった思いをぶつけ勝利した。

 お互い大の字になってリングに寝転がり、藤田の頭を小突いた前村はマイクを持つと「お前、私の知らないとこで色々言ったみたいだな!…私は、あんたとしたことで後悔したことは一つもない。出産も、結婚も、離婚もな。だけど私は、離婚で縁が切れたとは思ってない。お前は、孤独孤独って言ってるけど、こんなに素晴らしいファンの人達がいて、プロレスってすごくすごくありがたいと思ったし、お前は!死ぬまで!プロレスやってろ!わかったか!」と激を飛ばす。

 これを聞いた藤田は言葉に詰まりながら「…早紀さんの気持ちは、わかりました。俺は、一年前、もうちょっと前からこのリングを借りて、こらえられなくなった自分の中を、毒を吐き出して、今までなんとか生きてきた。それも、プロレスのおかげでもあるし、子供のおかげ、そしてあんたのおかげだ。俺よりやっぱり全然強いな。母親は偉大だわやっぱり。はっきり言って、今日、試合に出たことで、今日無事に終わっただけじゃなくて、これからいっぱい大変なことがあるかもしれない。それでも、そんなこと顧みずに、こうやって上がってきて、こうやって対戦してくれたこと本当に誇りに思うし尊敬する。この先の事なんてよくわかんないけど、俺は、必ず早紀さん、そして子どもたちが誇れるぐらいのプロレスラーとしてこれから生きていこうと思う」と握手をし涙する前村とお互い抱き合う。

 子どもたちを連れて会場を去る前村を見送った藤田は「ああやって試合後にね、死ぬまでプロレスやってろって言われたんでね…どういう気持ちで言ってたのか真意まではわからないですけど、今学校行ってますけどどうにか3月ぐらいで卒業して国家資格も取って、接骨院の先生も免許もとって!そのうえでまた、プロレス界で、僕が片隅で汚してしまったプロレス界で、今年39になったばっかりなんですけど、3年4年ぐらいか、43ぐらいまでにもう一度プロレス界で誰しもが認める中央で、プロレスラーとしてプロレス界でもう一勝負、この格闘技の聖地後楽園ホールであるべき姿の試合できっちりと結果を残してきっちりと、もう一度藤田ミノルという存在を、真っ当な状態でプロレス界に知らしめます!腹は決まりました今日で。ありがとうございました!すいませんでした!」と頭を下げ、2002年に新日本プロレスに殴り込みをかけプロレス大賞最優秀タッグチーム賞も受賞したかつての自分をプロレスラーとしても人間としても超える決意を新たにした。

 愛憎劇に終止符が打たれ何か憑き物が落ちたかのような表情を見せた藤田ミノルだったが、大会の最後に大家健が結婚したことと12月に父親になることをリング上で発表し、初耳となる藤田ミノルは物販スペースから慌てて会場に戻り釈然としない表情で大家健を睨みつけることとなった。

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