光留と秀樹のグラップリング対決は時間切れ引き分け!火野がハードヒットでも強さを発揮!THE NEXT CONTENDERSトーナメントで優勝した太田が川村との対戦を希望

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10月2日、東京・新木場1stRINGで「ハードヒット~Best of super grapplers」がおこなわれた。ハードヒットは佐藤光留が主催する“現在進行形のU”だが、今大会は年に一度開催される、全試合すべての打撃を禁止とした組み技(グラップリング)限定の大会。
佐藤光留は“ビル・ロビンソン最後の弟子”である鈴木秀樹と対戦。秀樹はフリースタイルレスリングや現代プロレスの源流のひとつと言われるキャッチ・アズ・キャッチ・キャンのテクニックを駆使。ジュニアヘビー級の光留は体格的に不利だったが、得意の足関節を何度も仕掛けていく。しかし、お互いに最後まで決めきれず10分時間切れ引き分けに終わった。敢えて打撃の使えないルールで秀樹と対戦した光留は「(秀樹とは)近いものがありましたね。ただ、僕のほうが亜流ですね。秀樹さんのほうが本流に近いかな。秀樹さんは本流の流れを大きくしていこうとしている動き。僕はたくさんの支流を知っている動き。その違いだと思います」と語った。

20161002_hardhit-2ハードヒット初参戦となった火野裕士は鈴木鼓太郎との“元WRESTLE-1王者コンビ”で、岩本煌史(スポルティーバエンターテインメント)&岡田剛史(シアタープロレス花鳥風月)と対戦。柔道殺法をベースにハードヒットではロッキー川村にも二度勝利している岩本、そして総合格闘家でもある岡田は、圧倒的な体格を誇る火野に果敢に挑んでいく。どうにか火野を崩そうとするが、体格だけでなくグラウンドテクニックで押し潰す場面も見られたら火野。鼓太郎にタッチすると「あー、しんど」と思わずつぶやいた火野だったが、最後は岡田に裏アキレス腱固めを極めると、そこから変形のSTFに捉えてギブアップを奪った。
全日本プロレスからはSUSHIが久しぶりに参戦。この日のためにパンクラス道場に出稽古に行き、気合いの戦闘用マスクにコンバットショーツ姿で、元ウェルター級キング・オブ・パンクラシストの和田拓也に挑んでいったSUSHIだったが、3分40秒チョークスリーパーでギブアップ。試合後、和田は「SUSHIさんが強くなるために練習してきたっていうのが、俺にもお客さんにも伝わったよ!」とSUSHIの健闘を称えると、10.9全日本プロレス後楽園大会でWRESTLE-1との対抗戦に挑むSUSHIに「今日みたいな気持ちがあれば勝てるよ! 絶対、勝てよ!」とエールを送った。SUSHIは光留に対して「もう1回お願いします。また行かせてください」と出稽古継続を志願したという。

20161002_hardhit-3毎年、今後のハードヒットで活躍が期待される選手が出場しておこなわれるグラップリングによる1DAYトーナメント「THE NEXT CONTENDERS」だが、今年はニコプロ杯THE NEXT CONTENDERS 1DAY Tournamentとして開催。2014年には岩本煌史、2015年は松本崇寿が優勝しているこのトーナメントだが、今年決勝戦まで勝ち上がってきたのはPsLAB世田谷の太田駿平と、U-FILE CAMPの小林裕。見応えのある関節の取り合いの末、変形のアームロックでギブアップを奪った太田が優勝。
優勝した太田はこのトーナメント優勝者に与えられる“ご褒美マッチ”の相手に、この日のほぼ同時刻におこなわれていたパンクラスで、新村優貴を右フックでKOして第13代ミドル級 王者となったロッキー川村を指名。主催者の光留は「川村だったら大丈夫です。ケン・シャムロックとかロック様とか言われたらプライベートジェット用意するのに何億円かかるんだって話ですけど(苦笑)、川村なら。その辺が完全実力主義パンクラス出身ですよね。妙に現実的。でもダークマッチからスタートして、佐藤光留、鈴木秀樹、鈴木鼓太郎、元パンクラスのチャンピオンもいる中でメイン張って勝って。それで好きな人とやれないんじゃ夢がないでしょ。川村がパンクラスのチャンピオンになったらしいんで、ぜひアイツを倒してパンクラスに(ハードヒットから)逆輸入させてもらおう」と語った。
なお、この大会の模様はニコニコプロレスチャンネルにて、10月15日の21時から全試合放送される
(文・写真/佐瀬順一)

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