ブシロードが新キックボクシングイベント発表!木谷社長は「キックの世界的な上位概念になればとんでもないビッグビジネスになる!」

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 9月14日、都内でキックボクシング新イベント「KNOCK OUT」の発表会見が行われた。株式会社ブシロードが立ち上げる新たなキックボクシングイベントのコンセプトは「撃つ・蹴る・斬る」。ヒジ打ちあり、膝蹴りありのルールで最強を競う。プロデューサーには90年代のキック界のスター、小野寺力が就任。自ら開催してきた「NO KICK、NO LIFE」に終止符を打ち、今回の新イベント成功に力を注ぐ。旗揚げ大会は12月5日、TDCホール。すでに"爆腕"大月晴明対"切り裂き王子"スターボーイ・クワイトーンジム、“ムエタイゴリラ”T-98(タクヤ)対“コスプレファイター”長島☆自演乙☆雄一郎が決定した他、"神童"那須川天心と"日本ムエタイ界の至宝"梅野源治の参戦が決まっている。
 会見には、ブシロードの木谷高明社長、新たに設立されたキックスロードの花澤勇佑社長、小野寺力プロデューサー、スペシャルサポーターの紗綾、那須川天心、梅野源治が出席。
 それぞれ新イベントへの意気込みを語ったが、最も刺激的で、強烈な印象を残したのが木谷社長だ。

「キックボクシングにとって新たな出発、革命記念日になれば、と思っている。可能性の大きい業界、ジャンルだと思っています」

「今、スポーツビジネスはアメリカが60兆円、日本は5兆円。2・5兆円という話もあります。どうして差がついたかといえば、誤解を恐れずに言うと、日本は『~道』がついてるとダメ。好きなことをやってるんだから、となってしまう。でもプロは知って貰ってナンボ、稼いでナンボ、頂点を目指してナンボ」

「キックボクシングには世界的な上位概念がない。プロレスはWWE、総合(格闘技)はUFCがあるけど、キックにはないんです。キックの上位概念になったらとんでもないビッグビジネスになります!」

「最初の2年間は赤字だと思う。でもイベントそのものをバリューアップして、KNOCK OUTのTシャツが売れたり、番組が海外でも売れるようにして、最終的にビッグなコンテンツにする。それぐらいじゃないとやる意味がない!」

「試合は6~7試合にしたい。人間が集中して見られるのはそれが限界ですよ。選手のチケット手売りは止めたい。チケットの手売りをやってると先がないんですよ。ここは供給サイドではなく、需要サイドに立って、最初のPVから盛り上がるようなものにしたい。その他、色々と新しいことをやって、試合を見て貰って、選手を露出させていきます」

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 「KNOCK OUT」は来年6大会を予定。TDCホールや大田区体育館など2,3000人規模の会場で開催していく。
 となれば、気になるのは既存団体との関係。「NO KICK NO LIFE」は年に一度のスペシャルイベントとして各団体の協力を得られたが、年間6大会となると日程や選手が重なることも出てくるだろう。そこをどう調整するか。小野寺プロデューサーの手腕が問われるところだ。
 会見後、梅野がミット打ちを披露した後、スペシャルマッチの「森井洋介対高橋一眞」がおこなわれた。序盤から高橋がパンチとロー、ヒジで攻勢を掛けたが、残り1分で森井が反撃。パンチで2度ダウンを奪い、1R2分50秒KO勝利。森井は「ムエタイの強いヤツとやればもっと激しい試合を見せられる」と旗揚げ大会参戦をアピールした。

(スポーツライター茂田浩司)

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