8・8 WAVE新木場大会 浜田文子vs藤本つかさ 飯田美花vs志田光vs下野佐和子 仲川翔太vs後藤恵介
- 2016-8-9
- ニュース
- プロレスリングWAVE
『夏フェスタ'16~WeekdayWAVE vol.100~リクエストアワー~』
日程:8月8日(月)
会場:東京・新木場1stRING
開始:19:00
観衆:76人
▼エキシビションマッチ5分間
仲川翔大(ASUKA PROJECT)
1−0(エキシビションのため勝敗なし)
後藤恵介
▼TRY AGAIN for Regina・1 10分1本勝負
○山縣優
5分40秒 クロスフェースロック
●小林香萌
▼じゃんけんWAVE 15分1本勝負
飯田美花
10分44秒、無効試合
志田光(フリー)
下野佐和子(OSAKA女子)
▼フェアリンピック
▼波戦隊WAVEレンジャー 20分1本勝負
水波綾/○大畠美咲/チェリー(DDT)
17分3秒 スカイハイプレス→片エビ固め
桜花由美/長浜浩江/●フェアリー日本橋
▼テクニカルWAVE 15分1本勝負
△浜田文子
時間切れ引き分け
△藤本つかさ(アイスリボン)
浜田文子と藤本つかさのシングルは大荒れのドロー!フェアリンピックで夏すみれが寝下座で再挑戦を懇願するも4位
エキシビション
WAVE初の男子練習生・後藤恵介のエキシビション2戦目の相手は、アスカプロジェクトの仲川翔大。ファンが固唾を飲んで見守るなかシリアスな主導権争いが繰り広げられる。まずは仲川がフロントネックロックに捕らえるも脱出してみせる後藤。後藤も足を取りに行くが、これは極めきれず。
逆に仲川がヒップトスなどで攻勢に出る。エルボーの打ち合いは仲川が打ち勝つも、後藤がドロップキックで反撃。ボディースラムで叩きつけていく。仲川もボディースラムでやり返しキャメルクラッチへ。逃げ場を失った後藤がギブアップの意思表示。
試合が続行され、残り10秒から後藤もエルボーを連打していくが、終了のゴングが鳴らされた。なお明日の対戦は、大日本プロレスの宇藤純久を予定している。
第1試合
「なつフェスタ」への全戦参加をアピールしたRegina・山縣優。この日の相手は小林香萌だ。
序盤はリストロックやヘッドロックをめぐるシリアスな攻防。エルボーで向かっていった小林はセントーンを投下。これをカウント1で返した山縣は串刺し攻撃を狙ったが、かわした小林がミサイル発射→フィッシャーマンSHでカウント2。山縣もドロップキックでやり返すと、ブレーンバスターを狙うが、首固めに切り返す小林。小林はマヒストラルも繰り出すが、キックアウトした山縣がクロスフェースでギブアップを奪った。
試合後、山縣は「香萌ちゃん、自分、息切らしてないわ。キャリアの差は関係ない。ただお前に一つアドバイスするなら一発ずつの技を的確に当てること考えなさい。いまのままならお前、上にいけないよ」とマイク。小林は無言でリングを降りた。
第2試合
ファンのリクエストにより決まったじゃんけんWAVEマッチ。8・7新木場大会で下野が名乗りを上げたことで、飯田美花VS志田光VS下野佐和子で行われることとなった。下野は、竹刀を持って入場。前日の大会で山下が奪った志田の竹刀のようだ。
ルールはグー、チョキ、パーのカードを引いて、グーを引いた人はチョキに、パーを引いた人はグーに、チョキを引いた人はパーにのみ勝つことができるというもの。つまり引いたカードによって勝てる選手が一人に特定されるという3WAYだ。
試合前の抽選で、下野がチョキ、志田がパー、飯田がグーを引いたため、飯田は下野から、志田は飯田から、下野は志田からしかそれぞれ勝てないことが決定しゴングへ。
開始早々、お目当ての選手にスクールボーイをかける3選手。だが、いずれもカウント2。試合が進むに連れ、やっている選手自身も混乱するようで、試合も混沌とする。そんななか志田が場外の竹刀を取りに行くが、山下が竹刀を持って逃げまくる。そのあとを下野が追って行き、場外戦に突入した。志田はステージ上にスーツケースをセットすると、下野をその上に投げ落とす。下野の排除に成功した志田は、リングに戻って飯田に照準を絞る。
志田が優位に試合を進めるなか、飯田がフィッシャーマンSHでカウント2。ようやくここで下野が復活。下野は志田をパワーボムの体勢に捕らえたが、志田が水車落としで切り返す。下野も体当たりで応戦すると、志田&飯田に雷電ドロップを投下!
さらに下野は志田にえびす落としを放つが、復活した飯田が下野に十字固めでカウント2。これで志田は命拾い。飯田は、下野&志田にコンプリートショットを放つと、2人にまとめてミサイル発射。そして下野にグラウンド卍固めを極める。
下野がブレイクすると、今度は志田が飯田を仕留めにかかる。雪崩式ブレーンバスターを狙うも、下野に落とされ3人とも場外へ。志田は山下の竹刀をバックブリーカーで奪うと大暴れ。だが、リング内では下野&飯田の反撃にあってしまう。かろうじて下野のダイビング・雷電ドロップをかわした志田は、再び山下が持っている竹刀を奪いにかかる。けれども山下が放さなかったため、山下もそのままリング内へ。リング上が4選手となり収拾不可能に……。仕方なく石黒レフェリーが試合を止めた。
試合後、下野が「ノーコンテスト? この試合、ノーコンテストやったら志田と次、当たれるの8月12日しかないよね。山下、飯田、自分で蹴散らすしかない。ありがとうございました。以上!」
フェアリンピック
フェアリンピック2日目の種目はロープワーク選手権。夏すみれ、山下りな、春日萌花、朱崇花、長崎まる子が入場し、フェアリー日本橋実行委員長が「ロープを10往復してもらってそのタイムを競います」とルールを説明した。
年齢順で競技に入り、春日が29秒53をたたき出すと、2番手の山下が27秒25で早くも上回る。3番手は夏すみれだったが、夏の声が大きすぎて回数がわからず測定不能となった。寝下座で再挑戦を懇願するも、保留に。続いて長崎が挑戦し27秒28をたたき出すと、最後に朱崇花がトライ。26秒32をたたき出し現時点でトップに踊り出た。審議の結果、夏の再挑戦が認められるも、夏は28秒19と4位に終わった。
【ロープワーク選手権結果】
1位…朱崇花、2位…山下、3位…長崎、4位…夏、5位…春日
第3試合
ファンによるリクエストマッチ2本目は、技をかけるときに技名をコールしてから仕掛けるというもの。技名が間違っていたり、コールしない場合はフォールが認められないという特別ルールが採用された。
チェリーとフェアリーがそれぞれ先発するも、戦隊ものっぽく順番に自己紹介。最後に石黒レフェリーに無茶ぶりする。石黒レフェリーがその気になったところで、選手たちは無視して場外乱闘へ。
リングに戻ったチェリーが「スリーパーホールド!」と叫びながらフェアリーにチョーク攻撃。これはレフェリーが反則カウントを取る。改めてスリーパーでギブアップを取りに行くチェリー。続く水波がショルダータックル。
一方、フェアリーもマジカルホイップからステッキポンでカウント2。やりきったフェアリーは満足したようで長浜と交代する。長浜はドロップキックで追撃していく。
対する水波は、長浜をボディースラムで叩きつけると、続く大畠が変形フェースクラッシャーを狙うが、技名がわからずノーフォール。仕方なく「顔面バン!」と命名して長浜をカバーする。キックアウトされるとチェリーと交代。
長浜はチャーシュー(コーナーからのブーメランアタック)を狙うが、これは不発。チェリーもネックブリーカードロップを放つが、「ヤング・ネックブリーカードロップ」と叫んでいたためノーフォール。逆に長浜が攻勢に転じ、ドロップキック、串刺しドロップキック、サクラ落としでチェリーを追い込む。
ならばとチェリーは春夜恋を狙うが、そこからさらに関節技に捕らえてしまったためノーギブアップ。続いて水波が長浜にギロチンドロップを連発していく。
長浜が自コーナーに逃げ帰ると、桜花がダイビング・サンマドロップ、顔面ドロップキック、カカト落としで挽回。エルボーのラリーとなり、水波はラリアットからフロントスープレックスを放つが、スピアーはカウント2。
大畠もスイングDDT、スタナーで続いたが、桜花がスタンガンで攻守を入れ換えバックドロップ。大畠の逆さ押さえ込み、スクールボーイ、ブルークラッチはいずれもカウント2止まりだ。
桜花もネックハンギングボムを放って攻守逆転。ブラディーEXに捕らえたが、カットに遭ってしまう。ここでフェアリーがタッチを要求。桜花とかわると真空蹴りを放ったが、カウント2。
逆に大畠がバックブローで流れを変えると、フェアリーにスカイブルースープレックスホールドを狙うも、これは長浜が妨害。チャンスをもらったフェアリーは秘伝☆でんでんクラッチへ。これはカットに遭いカウント2。するとチェリーは桜花に「熟女にドーン!」、長浜も「熟女にドロップキック!」を放ってチェリーを場外へ。リング上が清掃されると水波がフェアリーにラリアット! すかさず大畠が低空ボディーアタック、スカイハイプレスにつなげて勝利を収めた。
第4試合
リクエストアワーのメインイベントは、ファンのリクエストが多かった浜田文子vs藤本つかさの一戦。2013年4・26新木場大会以来2度目のシングルマッチだ。文子が入場するなり藤本を奇襲し遅れてゴングが鳴らされた。文子は藤本のベルトを奪って強打していき、主導権を握る。リングに戻って顔面蹴り。ブレーンバスターでカウント2。
アームホイップの掛け合いから藤本がサッカーボールキックを狙うが、文子が上体を反らして回避する。ここから文子はラフファイト。サミング攻撃などを織り交ぜ、試合の主導権を握っていく。藤本もサッカーボールキックを放って行くが、受けきった文子がお返しの一撃。藤本も三角飛び式のコルバタ、串刺し低空ドロップキックで攻勢に転じると、直伝・たいようちゃん☆ボムを狙う。これを回避した文子は藤本のキックを受け止めていく。
藤本も諦めずにサッカーボールキックで活路を見いだすと、「浜田文子を上げるぞ!」とJOサイクロンの体勢。これは不発に終わるも、もう一度JOサイクロンの体勢へ。今度はなんとか担ぎ上げるも文子の重さに耐えきれず崩れる藤本。攻勢に転じた文子はバックドロップを連発。ライガーボムを狙うが、藤本も回転エビ固めに切り返す。そしてサッカーボールキックからカバーにいく。残り時間3分から極楽固めで絞り上げる藤本。ミステリオラナ、ビーナスシュートとたたみかけるが、文子もカウンターのAPクロスディアマンテ。
両者ダウンとなるなか、藤本が先にエルボーを放って行く。ここで文子が強引にライガーボム。藤本もインフィニティーを放つがカウント2。ツカドーラも決まらない。残り10秒から文子がAPクロスを放つが、時間切れドローとなった。
試合後、納得のいかない文子が乱闘を仕掛けて一波乱。セコンドに止められると文子は山縣にも反抗的な態度をみせ退場した。
<試合後コメント>
浜田文子
「WAVEはね、ぬるい。面白くない。方向性がない。方向性がないから仕掛けていくしかないだろう。面白くしていくのは、自分しかなくね? つっかはこれだけ。つっかがチャンピオンだからじゃなく、昨日(ベルトを)落としたからじゃなく、いまフリーの状態だからできることでしょ。面白いんじゃないの?」
藤本つかさ
藤本「なんなんですかね、いったい。昨日文子が取られて、その腹いせですよね、これ。完全に八つ当たりですよね。私、正直、このシングルマッチすごく楽しみにしてたんですよ。今日、来てみればメインイベント。『最高の舞台、ありがとうございます、ファンのみなさん、リクエストしていただいて』と思ったんですけど、なんなんですか。なんか悲しいというか、ガッカリですね。ベルトを獲られたら、こうなるんだなと思って。私も他人のフリを見て、勉強しました。ああいうふうにはなりたくないです。以上です」
(記事・写真提供 プロレスリングWAVE)