4・17 花鳥風月無我伝承 スターライズタワー大会 西村修&ヒロ斉藤&ドリー・ファンクJr.vs服部健太&ジョシュ・オブライエン&山本裕次郎
『花鳥風月無我伝承2 ~それぞれの無我~』
日時:2016年4月17日(日)
開場:12:30 開始:13:00
会場:東京・スターライズタワー大会
観衆:172人
▼ダークマッチ 5分1本勝負
△中川達彦
5分00秒 時間切れ引き分け
△たけむら光一
▼第1試合 20分1本勝負
○鈴木秀樹(はぐれIGF軍団)
6分4秒 ヨーロピアンクラッチ・ホールド
●松本崇寿
▼第2試合 20分1本勝負
○田村和宏(HEAT-UP)
8分00秒 卍固め
●江利川祐
▼第3試合 20分1本勝負
○末吉利啓(アライブ)/梅沢菊次郎(アライブ)
12分26秒 肘天井
●瓦井寿也/ウルフ・スター☆
▼第4試合 20分1本勝負
○伊藤崇文(パンクラスism)
14分58秒 アームロック
●三尾祥久
▼第5試合 20分1本勝負
○高岩竜一(フリー)
11分36秒 デスバレーボム→体固め
●岡田剛史
▼第6試合 時間無制限1本勝負
西村修/ヒロ斎藤(ドラディション)/○ドリー・ファンクJr.(フリー)
17分4秒 スピニング・トー・ホールド
服部健太/●ジョシュ・オブライエン/山本裕次郎
ドリー・ファンクJr.が西村修&ヒロ斉藤とタッグを組み勝利すると『上を向いて歩こう』をフルコーラス歌唱!
▼ダークマッチ
王子きつね空手軍の2人がダークマッチに登場。たけむらは無我に敬意を表しレスリングタイツで登場。中川は空手着にグローブ。中川の重いローキックにたけむらは悶絶も、その後はいなして、脇固めへ。グラウンドではたけむら優位に動くが、中川もブレイク後はラッシュをかける。互いに決め手を欠き、試合時間の5分が経過。両者健闘をたたえ、ドローに終わった。
▼第1試合
試合はグラウンドからのスタート。レスリングベースの鈴木は上にのしかかり、柔術ベースの松本は下から技を狙う展開に。足をすくい取った松本は、腕を取って反転、フォールもカウント1。松本はここから足攻めを展開。鈴木の脚をひねりに行くが、鈴木はポイントをずらし「やれよ!やれよ!」と余裕の表情。松本がさらにひねると、鈴木はようやくロープブレイク。しかし瞬時にヘッドロックへ。松本はロープに振ろうとするが、鈴木はこらえ、振らせない。ボディへのパンチで脱出も、鈴木は松本へショルダータックル。腰投げからエルボースマッシュ。松本もエルボーで反撃するが、鈴木はエルボースマッシュ一撃で松本をダウンさせる。
松本はコーナーに鈴木を追い詰めるも、走り込んでのヒザ蹴りはかわされる。鈴木は松本を捉えるとジャーマンスープレックス。さらにヨーロピアンクラッチで丸め込んで3カウントを奪った。
▼第2試合
東京タワー2連戦初日の梅沢菊次郎戦に続き、最終日の江利川を待ち受けるは、現HEAT-UPユニバーサル王者である田村和宏。
試合開始すぐに江利川のバックを取る田村だったが、江利川もすぐに取り返す。しかし田村は待っていたとばかりにヘッドロック。江利川はロープブレイク。スタンディングからの腕の取り合い。しかしこれも田村のほうが一枚上手。転がされて脚を捕えられてしまう。田村は変形のSTF。さらに腹固めへ移行。江利川ようやくロープに届きエスケープ。倒れる江利川に田村はサンセットフリップ。コーナーに飛び乗ってのフリップ。さらに腕攻めへ移行。
江利川は田村に耐えられながらも河津掛けを決めると、バックドロップ。しかし田村のミドルキック、アームロックで流れを断ち切られてしまう。江利川はカウンターのフライング・ネックブリーカーで引き戻すと、コーナートップからトペ・レベルサ。横入り式エビ固め、首固めと連続で丸め込み、エルボーからの必殺のタイタニック(江利川式ヨシタニック)。しかしこれもキックアウトされると田村がレッグラリアットから卍固め。江利川からギブアップを奪った。
▼第3試合
北関東を主戦場とするプロレスリング・アライヴと、花鳥風月の対抗戦ともなった第3試合。ウルフは所属第1戦とあり、アライヴチームに握手を求めに行くが、アライヴ勢はこれを警戒。
先発は末吉と瓦井に。互いに腕攻めからスタート。末吉はアームロック。反転して外す瓦井。腕十字狙いの末吉を切って、瓦井はフォール。これを返すと、末吉はロープワークからスクールボーイ。
ここで、両コーナー選手が入れ替わる。フィンガーロックの力比べでウルフは悶絶。ロープに押されてブレイクするが、手四つの攻防から腕を裏返されてまた苦悶。リング四方を動き回るウルフだが、またしてもフィンガーロックに捕まり、エスケープ。ウルフは梅沢を後ろ手にした上バックを取るが、なにをしても梅沢には効果がない。
ウルフは瓦井にスイッチすると、逆水平チョップ合戦。瓦井3連発の後、梅沢はヘッドバット。もんどりダウンでコーナーに戻ると、ウルフにタッチ。梅沢の逆水平を受けると、ウルフはコスチュームのシャツを脱いで気合を入れる。しかし梅沢の逆水平一発でダウン。「Tシャツプリーズ!」と言わんばかりに防具を求め、梅沢は立ち上がらせてもう一発浴びせようと構えるが、ウルフはサミングでこれを回避。「ざまあみやがれ!」と瓦井とダブルのブレーンバスターへ。しかし踏ん張る梅沢は2人を逆にブレーンバスターで投げ捨て、末吉と替わると、ドロップキック、ダブルアーム・スープレックスでウルフを追い込む。
ウルフも、みちのくドライバー2を決め、自コーナーに勢いを寄せると瓦井にタッチ。横に抱えてのバスター、カナディアンバスターで攻める。しかし、これを耐えると末吉が変形STF。最後は梅沢がスパインバスターでアシストし、末吉が肘天井(足掛け変形ネックロック)に固めて瓦井からギブアップを奪った。
▼第4試合
バックの取り合いからスタート。三尾は足を取ってサイドポジション。フェイスロックへ移行。伊藤はヘッドシザースで抜けると足を取ってストンピングからレッグロック。三尾はこれを抜けると、伊藤の足目掛けヒザを立てていく。三尾は変形のレッグロック、コーナーに伊藤を置いてのドラゴンスクリュー。4の字固めと足攻めを集中。コーナーに伊藤を追い込むと、身をは足を取ってクルリと背面を向くトリッキーな足殺し。さらにダメージを負った伊藤の左足へドロップキックから、鎌固め。伊藤はこれを外すとアームロックもすぐにブレイク。
腕ひしぎで勝機を狙った伊藤は、ロープワークからカニばさみで三尾を倒し、ジャパニーズ・レッグロール。加えてフロントネックロックで苦しめるが、これは三尾がロープに押し込み回避。三尾は再び足攻めからドラゴンスクリュー。マッドスプラッシュから変形の4の字固め。これをクリアした伊藤は三尾の腕を集中攻撃。三尾も反撃するが、伊藤は再びアームロック。波の押し引きのような一戦を制した。
▼第5試合
グラウンドレスリングからスタート。ローリングを決める岡田だが、高岩も負けずに反転。バックを取る岡田だが、すぐに腕を取り返す高岩。めまぐるしく体勢が入れ代わる。抑え込む高岩だが、岡田もこれを許さず、足を固めて弓矢固め。
岡田がロープへ押し込むと、高岩の顔を張って別れる。怒りの高岩はラリアットも、これをかわして裸絞め。場外へエスケープする高岩は椅子を持ち出すがレフェリーがチェック。リングに入ると胸を張りあい、逆水平。エルボー連打から高岩は岡田を場外へ。場外でボディスラム。イスで岡田の背中を猛打。さらにマットをはがしてボディスラム。
リングに入ると高岩は逆エビ固め。転がしてアームロック。追い込まれた岡田だが、ロープ際に押し込んでタランチュラ。ブレーンバスター、ジャーマンと攻めるが、高岩はぶん殴り式のラリアットで流れをストップ。高く持ち上げてパワーボム。しかし岡田はここで高岩を離さず三角締めへ。高岩も力を振り絞り、そのまま持ち上げてマットへ叩きつける。それでも岡田は離さないが、ロープ際のためブレイクがかかる。
岡田は飛びついて組み技を狙うが、高岩はぶちかましラリアットからのデスバレーボムで岡田を料理した。
▼第6試合
先発はジョシュとドリー。ドリーはヘッドロック。ジョシュはバックドロップで投げようと持ち上げるが、ドリーは重心を落とし回避。どうにか突破口を開こうと、今度はグランドに持ち込み4の字固めに移行しようとするが、ドリーは足を伸ばし突っぱねる。
続けて西村と山本の顔合わせに。ロックアップから西村はヘッドロック。アームロックへ移ると山本は後転して外していく。西村はヒロにタッチ。グランドから前転し、山本はヒロの足を取っていく。ここで山本は服部にスイッチ。ヒロは足攻めで服部を攻めた後、ヒロはドリーにタッチ。左右のヘッドロックから横入り式エビ固め。腕を捕まえ、西村にタッチすると、ダブルのエルボー。
西村は強烈なエルボースマッシュ。服部も平手打ちで返す。西村は再度エルボースマッシュを撃ち込みヒロにスイッチ。服部の腕を捕えてボディスラム。ここでドリーにタッチ。ドリーは服部に手取り教えるかのように、じっくり腕を捕えて変形の腕固め。西村にスイッチするとスリーパー。さらにコブラツイスト。服部は外すと西村へ平手打ち。西村は数発受けると、手を後ろに組み、平手打ちをノーガードで受け続ける。服部はドロップキックで西村を倒すとジョシュにスイッチ。
西村は、エルボースマッシュを落ち着いてかわすと、ジョシュをスリーパーで捕まえヒロにタッチ。ジョシュも山本にタッチし、ヒロと山本に。山本はエルボーで攻めるとコーナーでアタック。しかしこれをヒロがチンクラッシャー。さらにボディスラムからダイビングセントーンで一気に攻める。服部がカットし交代。ヒロは続けてセントーン。両コーナー代わり西村とジョシュとなると、西村は4の字固め。これを外すと、ドリーにチェンジ。ドリーは伝家の宝刀、スピニング・トー・ホールド。服部と山本はカットに入るが西村とヒロが阻止。ジョシュはたまらずギブアップ。
▼エンディング
西村「まさかこの花鳥風月という団体に、NWA世界チャンピオンが来るとは。まさに奇跡が訪れたわけでございます。これは皆様の夢と希望が叶ったものでございます。あまり長いと私の選挙演説になってまいりますので、ちょっと柔らかくやらせていただきますけれども、本当に今回、(ドリー・ファンクJr,は)2週間半という長い滞在期間になりまして。5試合を消化いたしました。4月4日、新宿フェイス、全日本プロレスで3試合。そして本日の試合だったわけですけれども、やはりドリー・ファンクさん。素晴らしい。私は今年でデビュー25周年でありますけれども、ドリーさんは今年デビュー56周年なのであります。まだまだ私は半分に満たない子供でございます。そしてまた、新日本プロレスでは敵対していたnWo軍団で大活躍をいたしましたヒロ斎藤選手も、花鳥風月に駆け付けていただきました。これが皆さん、プロレスなんです。新日本プロレスの闘いだけがプロレスではありません。私は大変気分がいいので、ここでニューヨーク、ヤンキー・スタジアム勝利の歌、『New York, New York』最初の10秒だけ歌わせていただきます。
(西村、ここでフランク・シナトラの『New York, New York』を歌いだす)
まあ、私の歌はここらへんにいたしまして。今日はドリーさんにも歌を。you or nothing?」
ドリー「(日本語で)ワタシハ ニホンゴガ マダヘタデス。デモ ガンバッテ ウタイタイトマス。♪ウエヲム~イテ ♪アールコオオオ(ここでドリーも坂本九『SUKIYAKI』(上を向いて歩こう)をワンフレーズ歌う)
ミナサマ ゴイッショニ オネガイシマース!」
さらにドリーは『SUKIYAKI』を歌詞を思い出しながら初めから歌い直し、バンド「VeronicaVeronico」は歌声に合わせて即興伴奏。なんとフルコーラス歌い上げた。多幸感に包まれると、ドリーは再びマイクで挨拶。
ドリー「ミナサマ アリガトー ゴザイマース! ミナサン ニホンノ プロレス イチバンダト オモッテクダサイ! アリガトウゴザイマス! Thank You!」
(記事提供:花鳥風月 写真提供:KCFG Phot ographer Shie)