花鳥風月 3・5横浜にぎわい座大会 伊藤崇文vs勝村周一朗 服部健太&三尾祥久&関友紀子vsウルフスター☆&スペースレッド&菊タロー
たこ課長Presents『月闘第6章 灼熱!横浜たこ焼きプロレス』
日時:2016年3月5日(日)
開場:15:00 開始:15:30
会場:神奈川県横浜市・横浜にぎわい座 のげシャーレ大会
観衆:96人・超満員札止め
▼タッグマッチ15分1本勝負
○ジョシュ・オブライエン/江利川祐
10分49秒 ぺディグリー→片エビ固め
梅沢菊次郎(アライブ)/●HAMATANI
▼セクシーハットトリックvs.マスクズ・オウンゴール 6人タッグマッチ15分1本勝負
[セクシーハットトリック]○服部健太/三尾祥久/関友紀子
14分46秒、ジャーマンスープレックス・ホールド
[マスクズ・オウンゴール]ウルフスター☆/●スペースレッド/菊タロー(アキバプロレス)
▼第3試合 シングルマッチ 月闘ルール 3分3R
○洞口義浩(KAIENTAI DOJO)
1R 1分26秒 ジャーマンスープレックス・ホールド
●瓦井寿也
▼第4試合 シングルマッチ 月闘ルール 3分3R
○山本裕次郎
2R 1分49秒 レッグロック
●中川達彦
▼第5試合 シングルマッチ 月闘ルール 3分3R
●岡田剛史
3R 判定 ※ロストポイント差による勝利
○松本崇寿
▼第6試合 セミファイナル シングルマッチ 月闘ルール 3分3R
○進 祐哉(FREEDOMS)
3R 1分28秒 腕ひしぎ十字固め
●篠宮敏久(綱島柔術アカデミー)
▼第7試合 メインイベント シングルマッチ 月闘ルール 3分3R
△勝村周一朗
3R ドロー
△伊藤崇文(パンクラスism)
勝村vs伊藤が月闘ルールで闘い3Rドロー!菊タローが初参戦!
オープニング
リングアナ急病の為、急遽、月闘プロデューサーの勝村周一朗がリングアナを務めることに。
リング上であいさつをすると、その場でリングアナの仕事内容と段取りをスタッフと確認。
客席から「ガンバレ!」の声が飛ぶ中、興行スタートをアナウンスし、第1試合の選手を呼び込んだ。
第1試合
先発はジョシュと地元・横浜凱旋のHAMATANI。
足を取り合う攻防ののち、HAMATANIがジョシュを抱え上げコーナーにぶち当てる。互いに走り込んでのタックル合戦。ロープから帰ってきた3度目は、ジョシュがカニばさみでHAMATANIを転倒させ、地元出身の江利川にタッチ。
横浜出身者同士による攻防は、HAMATANIがロープワークから側転、逆水平からの回し蹴りで先行。HAMATANIが梅沢にスイッチすると、江利川は全身を使って梅沢にぶつかっていく。しかし、びくともせず、余裕を見せる巨漢の梅沢。梅沢は江利川をつかまえるとヘッドロックパンチ。さらにヘッドバットでダウンを奪う。
HAMATANIと替わると、変形アームロックで締め付け、そのまま丸め込みカウント2。梅沢とタッチを交わし、コーナーに押し込んで逆水平。再度HAMATANIと替わると、ボディスラムからフォール。カウント2。腕ひしぎに捕えると、ジョシュが飛び込みこれをカット。HAMATANIはローキックの雨あられを江利川に降らせると、ハンマースルー。江利川がカウンターのランニングネックブリーカーでジョシュにタッチ。
替わったジョシュはジャンピングエルボーで飛びこむと、走り込んでエルボーとHAMATANI目がけて一気に攻め込む。梅沢に替わると、ジョシュをアルゼンチンに担ぎ上げ勢いをストップ。バスターで落とすとHAMATANIへタッチ。HAMATANIはミドルキックからロープに振って稲妻レッグラリアート。さらにブレーンバスターと畳み掛け、ジョシュをコーナートップに座らせる。雪崩式技へと行こうとするが、ジョシュはエルボー連打で形勢逆転。逆に雪崩式フランシュタイナーを決められてしまう。ジョシュは江利川との連携攻撃でHAMATANIを追い込むと、江利川は体を張って梅沢を押さえつける。ジョシュはHAMATANIをぺディグリーでつぶし、そのまま3カウントを奪った。
梅沢「ハマタニ~~!!(とHAMATANIに向かって凄む) 江利川の野郎。勝ったと思うなよ!!」
第2試合
セコワルタッグ・オウンゴールに、初参戦の菊タローが加わったマスクズ・オウンゴール。登場するや第1試合からリングアナをする勝村に「リングアナ! 全然聞こえないぞ!」と注文を突きつける。
光GENJIの薫陶を受けたアイドルコンビ・ハットトリック入場後は、「花鳥風月に騙された!」と大声でボヤきだす菊タロー。続けて「男子トイレがむちゃクサかったぞ! 今までウンコしてたんかってくらいクサい! おまえか!? おまえか!?」と、犯人追及が始まるが、勝村はそれを無視。
先発はウルフと服部。拍手の量で競い合うと、菊タローが服部の選挙落選(2015年の統一地方選)にツッコミ。仕舞いには「トイレの犯人はおまえか!」となじられる。服部は「アイドルはトイレなんか行かないんです!」と切り返すが、「誰がアイドルや!」と逆にツッコまれてしまう。
やっとウルフと服部が手四つの攻防を始めると、ウルフは「でも服部くんの焼いたたこ焼きはおいしかったなー」と、服部が店長を務める『たこ課長・歌舞伎町店』を訪れた際の感想を、グルメレポーターのごとく回想はじめる。服部が手を緩め、まんざらでもない表情を浮かべると、上腕を振り上げ金的攻撃。「騙されやがったなー!」と猛攻に入る。
両者タッチし、レッドvs.三尾。リープフロッグで交差するなど、激しいロープワーク。レッドが優勢となるも三尾も打点の高いドロップキック。タッチを交わし、菊タローvs.関。「女子と試合できるってんで、(参戦を)OKしたんや! なんや! てめ何歳だ!!」と菊タローは激怒。
関は「アイドルに歳なんて関係ない!」と罵詈雑言を払いのけると、菊タローは「羊水の腐ったヤツが何をいうとるか!」と、世の熟女を敵にまわすかのような問題発言。「花鳥風月のヤツ騙しやがって! 人をバカにしやがって! かかってこい! …でもいたずらはしちゃいまーす!!」と、関に高速タックル。マウント体勢からハグすると、敵味方5人全員からストンピング。
関が泣き出すと服部がなだめ、「関さんになんてことを!」とタッチを受け、「女性にそんなことをしちゃダメだろうが!」と、菊タローへ説教。しかし菊タローは正面に立った服部に金的攻撃。らさりとレッドにタッチする。
レッドは服部をヘッドロックで苦しめるとすかさずフォール。カウント2。ウルフに交替すると、レフェリーの目を盗んでチェーン攻撃。服部がダウンすると菊タローが飛びこみサンセットフリップ。ウルフが立ち上がらせると、ボディスラム。倒れた服部に、レッドがセントーン・アトミコ。エルボー連打からの、みちのくドライバー2でラッシュをかけるがカウントは2。ダメ押しにと、ブレーンバスター予告をするも、これは服部に切り返される。
三尾に替わると、ランニング・ドロップキック。鎌固め。菊タローはカットに入るが逆方向に三尾を引っ張り、味方のウルフのアゴがさらに絞まってしまう。レッドは「兄さん、自力で返せ!」とウルフに向かって、エールを送る。ウルフがロープブレイクすると、三尾はジャンピング・バックスピンキック。ウルフもすぐに立ち上がり、ランニング・ラリアット。
菊タローに替わると、ハットトリックも関に交替。怒りの関はキックボクシング仕込みのミドルキック連打で攻め込む。菊タローは「効きません、効きません」すべてをくらって余裕の構え。しかし突如腹部を抑え悶絶。すかさず関が覆いかぶさるが、カウント2。
菊タローはよろけながらも関を抱え、コーナーへと連れ出すが、関はこれを切り返し、雪崩式スイングDDT。背後に回ってスリーパーへ。
服部に替わると、菊タローはえびす落としで、レッドにタッチ。オウンゴール・必殺の連携攻撃を菊タローが叫ぶと、ウルフとレッドがフォーメーション攻撃。輪に入れない菊タローはひとりマット中央にたたずんだ。「連携パート2!」を菊タローが叫ぶと、またもフォーメーションが開始されるが、読み切った服部が次々と誤爆を誘い、逆にハットトリック3人によるジェットストリーム・アタック。関のシャイニング・ウィザードから服部がコーナーに飛んでのダイビング・ボディプレス。これを2で返されると、そのまま背後を取ってジャーマン葬。アイドルチームが歓喜の勝利をもぎとった。
敗れた菊タローはリングアナ中の勝村に会釈すると、「これから花鳥風月を乗っ取って、壊滅のシナリオが始まります! 勝村さんとはやらないけど!」と、不敵な宣言でリングを後にした。
第3試合
1月17日の月闘では洞口が勝利。2月14日の6人タッグでも両者は当たり、今度は洞口から瓦井が勝利している。1勝1敗で迎えた1戦は、洞口がまず上を取りに行く。しかし瓦井もヘッドロックで応戦し主導権を渡さない。スタンディングに戻ると張り手合戦と意地の張り合いを見せる。洞口はブレーンバスターを繰り出すと、そこから腕ひしぎ十字固めへ移行し、極まりきらないとみるやフォールを取りに行き、カウント2。さらに背後を取り、ジャーマンスープレックス2連発。1発目は投げっぱなし、2発目はそのままホールドし、スリーカウント。洞口が86秒、見事な秒殺を奪った。
第4試合
中川は前回大会と打って変わって、ノーマスクノーメイク、空手着着用の正装で登場。
1R 中川が重いハイキックでけん制すると、山本も応戦しハイキック。中川が間合いを詰めてヒザを打ち、この一撃で山本ダウン。立ちあがった山本は足払いからグラウンドに持ち込むが、中川が打撃で脱出。月闘ルールではグラウンドでの打撃が認められないため、口頭注意が与えられる。
2R 中川の回し蹴りをキャッチした山本はアキレス腱固めの体勢へ。中川は振りほどかんと、ミドルキック。これでダウンを奪い、山本が劣勢に。しかし、カウント9で立ち上がった山本は、中川の続けざまのヒザ蹴りを耐え、飛びつき式のレッグロックで極め、中川から華麗にギブアップを奪った。
第5試合
2月14日、東京タワースタジオ大会におけるタッグマッチでやりあった両者がシングルで激突。グラップリング、ブラジリアン柔術を得意とする両者なだけに負けられないルール下での再戦となる。
1R 岡田の蹴り足を捕まえた松本がグラウンドに引き込むが、互いにポジションを取り合い、手足を絡め回転。一瞬で攻防が変わる息もつかせぬグラップリングに。松本が再び岡田の足を固めに覆いかぶさるが、岡田は下から攻めあげ、くるりと回り、腕ひしぎの体勢へ。しかし松本も瞬時にこれを崩し、コンマ単位で攻めの替わる中、インターバルのゴングが鳴らされる。
2R 流れるように岡田が松本の足を取りに行くが、松本も下から絡みつく。スタンディングに戻ると、松本は胴タックル。
岡田はこれを制してサイドスープレックスから、チキンウイング・アームロックで絞ると、松本はたまらずエスケイプ。
岡田はすかさず上を取ると、再びチキンウイングで苦しめる。松本は足を引っ掛け、ひっくり返すとアンクルホールド。これで岡田からエスケイプを奪い、2Rのロストポイント差を取り直した。松本は続けてフロント・ネックチャンスリーを仕掛けるが、ここで2R終了のゴング。
3R スタンドの攻防から、岡田がミドルキックと掌底。松本をコーナーに追い込む。しかし松本がタックルで抱え上げ、そのままスラム。立ち上がった岡田だが、体力が削られ、スリップ気味に転倒。これがレフェリーによりダウン判定となってしまう。
岡田はミドルキックから掌底ラッシュ。松本は足を絡め、そこから腕ひしぎの体勢へ。岡田も身体を回転させるが、待ってましたとばかりにカカトを取り返しに行く。岡田はマウントポジションからアームロック。松本は前転でこれを切り返し、岡田も足を取って形勢逆転。しかしここでゴングが鳴らされタイムアップ。
3R目で、岡田にダウンが一つついてることから、松本の判定勝ちに。岡田は「スリップでしょ!?」と抗議するも覆らず。松本と再戦を誓い、握手を交わした。
第6試合
1月17日以来の再戦。前回は際どい裁定で進が勝利しているが、篠宮の所属する綱島柔術のホーム、横浜ではどうなるか。篠宮は横浜ベイスターズのユニフォームに、マスコット・DB.スターマンのお面で登場。大歓声を浴びる。
1R 篠宮はバックを取られるが、瞬時に前転。逆に腕を捕まえて柔術アーティストの片りんを見せていく。下から腕を狩りに行くと、進が押さえ込み、カウント1。進が飛行機投げから再び押さえ込むが、これもカウント1。ブラジリアン柔術にはない、丸め込みでのフォール技で対抗していく。その補、ロープ際で関節を取りに行き、両者ともエスケイプポイントを重ね、インターバルへ。
2R 飛びつき腕十字を狙う篠宮だが、進がガード。上下反転し合い、ともに容易には手綱を握らせない。進が上にかぶさり腕を取りに行くが、篠宮も絡みつき腕十字固め。進はこれをエスケイプ。攻め時とみた篠宮は再び飛びつき、ぶら下がるように腕ひしぎ十字固めを狙っていく。しかしパワーで勝る進がこれを俵返しの要領でスラム。ダメージを負った篠宮だが、腕獲りをインターバルまで耐える。
3R 篠宮は背面から組みつき、トリッキーに後転。アンクルホールドでエスケイプを奪取。篠宮は続けてフロントネックロック。進はこれをこらえて、そのま投げつけ振りほどき、素早く腕を取ると腕十字へ。たまらず篠宮がギブアップ。パワー差で苦戦をふりほどいた。
第7試合
元修斗王者vs.元パンクラス・ネオブラッドトーナメント優勝者。
総合格闘技で交わらなかった2人が花鳥風月のリングで3度目の対峙。初のシングルマッチで激突。
1R スタンドでぶつかり合うと、伊藤の低空タックルに勝村が瞬時に反応し強烈な飛びヒザ蹴り。顔面にクリーンヒットし伊藤はダウン。カウント8で立ち上がる。伊藤は差し合いから払い腰。倒れた勝村の顔面に掌底を加える。しかしこれは月闘ルールでは反則のため、レフェリーから口頭注意。今度は勝村がタックルからマウントを奪い掌底。レフェリーから強く口頭注意が与えられる。ヒートアップした両者はスタンディングでシバキあい。勝村のミドルキックを払い、伊藤が組みついたところでインターバル。
2R スタンディングで掌打と蹴りが飛び交う中、勝村が飛びヒザでダウンを奪うと、レッグスプリットから変形のグラウンドコブラツイストへ。伊藤もこれを簡単には切らせず、勝村の足をひねっていくが、最終的にはエスケイプ。離れた伊藤は、勝村の蹴り足を捕えてアームロックに移行。勝村がこれをエスケイプ。伊藤がフロントネックロックで捕まえると、勝村はこれを水車落とし。
3R 伊藤が攻め上げ、勝村のバックを取ると高速のジャーマンスープレックス。ダウンカウント9でなんとか立ち上がった勝村だったが、伊藤もネックロックの形から三角締めへ。勝村はアームロックで切り返すと、コブラクラッチの体勢へ。ここから勝村はスリーパーに入るが、伊藤は足を極めにかかり、スリーパーを決められながらも、間接でギブアップへ追い込もうと仕掛け続ける。スリーパーか間接か。両者共に技を解きに行かず、ギブアップを狙い続けるが、無情にも3R目の終了のゴングが打ち鳴らされる。ロストポイント差もないため、ドローに終わった。
エンディング
勝村「これが花鳥風月です。これが勝村周一朗で、これが伊藤崇文です。伊藤さん、いろいろムカついてたけど、これからも殴りあって、蹴りあって、極めあって。一緒に闘っていきましょう。今日はありがとうございました。花鳥風月、初めての横浜。私事ですが、おととい祖父が他界して、ちょうど6時からお通夜で、千葉なので間に合わないんですけど、この大会成功させたかったし、穴開けて通夜行ったら逆におじいちゃんに怒られちゃうんで。いい歳こいて“おじいちゃん”も恥ずかしいんですが、自分の一生懸命見てもらうことが供養かなと思って、(今日は)闘いました。勝てなかったけど、おじいちゃん、ありがとう! 笑顔で天国に昇ってください。…6時撤収なんで、お客さんは早く帰ってください(笑)。しみったれるのもアレなんで、締めは今日の主役、服部くんに!」
服部「(この流れだと)ここはフツー、勝村さんでしょう(笑)。でもパパッと行きましょう! 多くのお客さん、集まっていただいてありがとうございます。またどんどん花鳥風月、開催します。3月13日には無我も待っているので、これから先、どんどん花鳥風月、大きくなっていきます。皆さん、まだまだ行くぞー! 花・鳥・風・ゲーッツ!! ありがとうございました!」
(記事提供・花鳥風月/写真提供:KCFG Photographer Shie)