月闘〜Getto〜1.17シアター・バビロンの流れのほとりにて 勝村vs.リッキー 伊藤崇文vs.山本裕次郎

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月闘〜Getto〜
日時:2016年1月17日(日)
開場:12:30 開始:13:00
会場:東京(王子神谷)シアター・バビロンの流れのほとりにて
観衆:92人(満員)

▼第1試合 月闘ルール3分3R
○たけむら光一
2R1分15秒、逆エビ固め
●ムエタイマシン2号

▼第2試合 月闘ルール3分3R
○洞口義浩
2R2分35秒 テキサスクローバー・ホールド
●瓦井寿也

▼第3試合 月闘ルール15分1R
○焙煎たがい。/関友紀子
1R8分29秒 飛龍裸締め
中川達彦/●HAMATANI

▼第4試合 スペシャルマッチ・月闘ルール3分3R
○桑原幸一
3R1分58秒 変形アームバー
●岡田剛史

▼第5試合 月闘ルール3分3R
○進祐哉
2R1分30秒 回転エビ固め
●篠宮敏久

▼第6試合 月闘ルール3分3R
○伊藤崇文
3R1分34秒 アームロック
●山本裕次郎

▼第7試合 月闘ルール3分3R
△勝村周一朗
3R ドロー ※ロストポイントは、ともに0
△リッキー・フジ

ロストポイント制の月闘ルールで勝村周一朗とリッキー・フジが3分3Rフルラウンドドロー!

オープニング

単独大会としては2015年6月以来となる「月闘」。
オープニングは今大会リングアナウンサー・服部健太と、第1回月闘トーナメント・優勝者の松本崇寿によるルール説明から。
ラウンド制であること。禁止技やロストポイント制。フォールが有効であることなどが説明されていく。
全選手入場式の後、大会プロデューサーである勝村周一朗が挨拶。
「皆様、あけましておめでとうございます。僕は総合(格闘技)から来たんですけど、プロレスラーの強さ、それを証明したくてこの大会を始めました。いろんなバックボーンの選手がいるんですけど、今日も空手、柔術、総合でも修斗とパンクラスは違うし、(組み合わせによって)
いろんなワクワクがあります。僕の試合相手は、小学生のころからテレビで観てるリッキー・フジさん。
リッキーさんとこのルールで戦えるので、楽しみにしています!」

第1試合

2016-01-19花鳥風月月闘_第1試合
第1試合は勝村の評した通りの異種格闘技戦。
空手vsムエタイ。
たけむらはきつね面に空手着。
ムエタイマシンは覆面の上にモンコン(ヘッドギア)をつけて入場する。

1R目、たけむらがミドルキックを打ち込めば、ムエタイマシンはハイキックで応戦。
マシンはミドルキック、パンチの連打でコーナーに追い詰めるが、ボディへの掌底で攻勢をひっくり返される。
ここでインターバル。

2R目、たけむらのミドルを捕まえ、マシンがバックブロー。
たけむらダウンもカウント9で立ち上がる。
息を吹き返したたけむらは、コーナーに詰め寄りボディ連打。そのまま足を取りひっくり返し、逆片エビ固めで謎の覆面ナックモエ(ムエタイ選手の意)を撃沈した。

第2試合

2016-01-19花鳥風月月闘_第2試合
実は練習生時代、ともに同じリングで汗を流した中だという2人が月闘で対戦。
だからなのか瓦井は河童スタイルを封印し、素顔で登場。

1R目、差し合いからバックの奪い合い。
洞口がスリーパーの体勢に入るも、瓦井はすぐに下から抜け出る。
スタンディングの攻防では洞口が、いつもの癖で瓦井の顔めがけてエルボーを連一撃。
月闘ルールでは反則であるため、レフェリーより口頭注意が与えられる。
瓦井がジャイアントスイングから逆エビに移行したところで3分間が終了し、インターバル。

2R目、上をキープする瓦井。
腕ひしぎに移行するも、洞口に切りかえされる。
低空ドロップキックから膝を殺しに行き、逆エビ固め。
これをクリアされると、張り手の打ち合いに。
洞口、担ぎ上げ膝から落とすと、すかさずテキサスクローバーで瓦井を料理。
試合が終わると両者は健闘をたたえあった。

第3試合

2016-01-19花鳥風月月闘_第3試合
中川達彦、所属第一戦。
焙煎はゴング直後、パチパチと自身に張り手で気合を入れるが、気合いを入れ過ぎそのままよろける。
ダウンかと思われたが、そこは、こらえる。
中川組から「ダウンポイント」の指摘があるも、レフェリーは「スリップ」と判定。
いきなりポイントを失う珍事は免れた。中川組の先発はカポエラスタイルのHAMATANI。
先ほどの事態を受け、2人は「いかにダウンを奪うか」のみに焦点を当てた攻防となり、互いに蹴り足を取り合う展開に。
お互いの足を捕まえた両者は「せーのでいくぞ!」とダブルドラゴンスクリュー。しかし焙煎は「バーカ!」とタイミングをずらし、この攻防に勝利する。

関vs中川。
さしあいとなるが、焙煎が「今触った!」とセクハラの指摘。
中川は「ないよ!」と触ったかどうかでなく、なぜか大きさを指摘し、抗議するが、焙煎は「なくはない!」と脱線したまま反論し、関から「ちょっとうるさい!」とツッコまれる。

関は中川に腕十字。
中川は軽い関を抱え上げるも、フロントネックロックで切り返される。
中川打撃で攻め込むも、焙煎は寝ころび、グランドへ誘い込む。
焙煎はグラウンドでは優勢も、立ち上がるとまた劣勢になり、中川のミドルキックでダウン。
カウント7で立ち上がるが、中川から交替したHAMATANIは、回し蹴りからイナズマレッグラリアット。
焙煎はラリアットでこの流れを切り、関にタッチ。
HAMATANIが関を抱え上げるも、後ろに回り込み、チョークスリーパー。HAMATANIは転がり、関を突き放すが、代わった焙煎がHAMATANIをダブルアーム・スープレックス。すかさずドラゴンスリーパーを極め勝利した。

第4試合

2016-01-19花鳥風月月闘_第4試合
柔術界のレジェンドの一人、桑原(くわはら)幸一が月闘デビュー。
桑原、岡田ともに柔術着でリングイン。そのまま試合を行う。
1R目、足を取り合い、寝技の攻防へ。
めまぐるしく手足を取り合い、桑原はすばやく三角締めへ。
岡田は抜け出すが桑原はすぐさまマウントポジションへ。オカダもこれを切り返し、ポジション取り。スタンディングで間を置き、再度組みあうと、桑原はギを巧みに使い岡田の首を合法的に絞め上げる。これで岡田はエスケイプ。

2R目、はだけた帯を結び直す桑原に対し、岡田はギを脱ぎ捨てる。
グラウンドの攻防で、岡田は回転体。
このスタイルでなら一日の長あるところを見せるが、桑原も腕を軸にクルクルポジションを変え、技術を見せる。
オカダはフロントネックロックの体勢へ持ち込み、桑原ここでエスケイプ。
さしあいから桑原が飛びつき腕十字を見せると、岡田はマウントからバックに回り込むなどして、こちらも容易には決めさせない。
桑原がバックを取り返したところでインターバル。

3R目の桑原、ここでギを脱ぎ捨てラッシュガード姿に。
タックルの切りあいから、スタンディングの攻防。 掌底の打ち合いでは岡田が優位に立つも、桑原バックをすぐに取り返す。バックマウントのような体勢に持ち込むと、腕を足で固めた変形のアームバーでギブアップを奪った。

岡田「いや、強い! 北区から世界に柔術を広めてらっしゃる桑原先生と戦えるなんて、光栄です」
桑原「王子で柔術をしています。グラスコ柔術アカデミー・桑原です。2007年に柔術(選手として)は引退していて、見ての通りの年齢で息も上がってるんですけれど、岡田さんとの試合、スゴく楽しかったです。みなさんどうもありがとうございました!」

第5試合

※写真未提供

1R目、いかに自分に優位な位置をキープするかを巡り素早い攻防。篠宮はバックをキープしながら、ヘッドロックのように頭を腕でとらえ回転。フォールを取るがカウント2。
進は体勢を入れ替え逆エビへ。
ここでインターバル。

2R目、低い体勢でけん制。
篠宮はバックを奪うとレッグスプリット。
さらに腕を使い全身を締め上げ、進はたまらずロープエスケイプ。
進むも羽折り固めを極め、これで篠宮もエスケイプ。
2分経過で、進が反り投げ。しかしここでも追撃できずにインターバル。

3R目、進が攻めたて水車落としへ。
しかし抱えあげる途中で篠宮にフロントネックロックでこらえられ、進がエスケイプ。
篠宮はチョークスリーパーの体勢に持ち込むが、進はこれを前転で回避。
これが丸め込みの形となり、そのまま3カウントフォールとなった。

第6試合

2016-01-19花鳥風月月闘_第6試合
1R目、U系の末裔同志ともいえる両者の対戦。
緊張感が走る序盤から、伊藤組み合い、フロントスープレックスで山本はダウン。
伊藤は山本を転がし、さらにフォールを狙っていく。
息を吹き返した山本は水車落とし。腕を取って、腹固めのような体勢になるが、ここで1R終了へ。

2R目、山本の膝十字で伊藤たまらずエスケイプ。
伊藤は感情あらわに山本を攻めたて、山本もそれに呼応する。
ネックドロップの後、山本がバックドロップをしかけたところでラウンド終了。

3R目、伊藤は膝蹴り、飛び膝、ハイキックと蹴りの速射で山本からダウンを奪う。
山本が立ち上がると、ローキック、ミドルキック、ヒザとさらに畳み掛ける。
たまらず山本は、エスケイプ。
伊藤はすぐさまチキンウイング・アームロックで山本の行動を奪い、ギブアップをもぎとった。

第7試合

2016-01-19花鳥風月月闘_第7試合
元修斗王者と元AWA世界ライトヘビー級王者が格闘系ルールで戦うという異色の対戦。
リッキー・フジは月闘用の短いトランクスで登場した。
1R目は探り合いをする両者。
リッキーが足を狩りに行くが、勝村もなかなか倒れない。パワーで何とか膝を崩し、グラウンドへ持ち込むが、勝村も体勢を入れ直し、なかなか極まる体勢に移行できない。
リッキーは取った足を4の字やヒールホールドの形に移行するが、いずれも極めきれない。
勝村はここからヘッドシザース。リッキーは回転して抜け出し、抑え込んでフォール、カウント1。
勝村はサイドからポジション取りを狙うが、リッキーも体重差を活かしたパワーで対抗。

2R目は勝村はミドルキックなどでリッキーを攻めたてるも、すべて受け切るリッキー。
ここから足をすくい取り、弓矢固めへ。これが崩れるとリッキー、素早くフロントネック・チャンスリー。そのまま下から首を足ではさむがラウンド終了のゴングが鳴らされる。

3R目、リッキーは勝村の足をすくい倒すと、アルゼンチンの体勢に担ぎ上げ、カミカゼを敢行。さらにはチン・クラッシャー。
勝村も立ち上がり、腕十字。
リッキーがコブラツイストを極めると、勝村も負けじとコブラツイストからのグラウンドコブラ。
しかしここでゴングが鳴って、両者引き分け。
リッキーと勝村は再戦を誓った。

リッキー「勝村!俺の隠れてた引き出し、引っ張り出してくれてありがとよ!
30年前、新日本の道場でぐちゃぐちゃにされたの思い出した。
俺、見た目がこうだけど、こういうの、結構好きなんですよ。
だけど極められなかった。勝村、強い!その強い勝村、また俺の引き出しを開けてくれないか?自分でも開けられないからさ。頼むぜ」

勝村「いやー強かった。前回の月闘で「俺にもやらせてよ。あれならできるよ」って言われて、正直、舐めてんのかな?って思ったけど、新日本道場でやってたっていうし、でも30年前だしって、でもやっぱ力は強いし、いろんな技知ってるし、自分が子供のころ観てた新日道場の強さに触れられた。嬉しい。次は僕にもリッキーさんのアメプロ教えてください!
最後に。
今日もいろんな人が出て、いろんなスタイルがあって、月闘おもしろいでしょ?
所属以外にも、いろんな人たちが、いろんなテクニックとともに上がってくれる。
これからも月闘、よろしくお願いします!」

(写真・記事提供/花鳥風月)

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