世羅りさプロデュース興行12.28新木場大会 春夏秋冬デスマッチ/世羅vs.X、敗者携帯破壊タッグマッチ/ハム子&優華vs.猫子&都
世羅りさプロデュース興行第2弾
春夏秋冬デスマッチ
日時;2015年12月28日(月)
開場:18:30 開始:19:00
会場:東京・新木場1stRING
観衆:225人(満員)
▼第1試合 春夏秋冬6人タッグマッチ 20分1本勝負
藤本つかさ/つくし/●長崎まる子
12分41秒 スノウトーンボム→エビ固め
宮城もち/藤田あかね/○雪妃真矢
▼第2試合 敗者携帯破壊タッグマッチ 20分1本勝負
星ハム子/○優華
エンジェルストランペットスープレックスホールド
新田猫子/●松本都
▼第3試合 「春夏秋冬デスマッチ」60分アイアンウーマンマッチ
世羅りさ
vs.
①△つくし【花粉風船】
(2分25秒 花粉により両者ギブアップ)
②○木高イサミ【有刺鉄線バット】
(7分57秒 場外ダイビングダブルニードロップ→体固め
③○星ハム子【ビニールプール】
(12分26秒 氷水ビニールプール落下→ギブアップ)
④○宮本裕向【塩バケツ&熊手】
(17分41秒 ジャパニーズレッグロールクラッチ)
⑤○新田猫子【紙やすり】
(22分10秒 背骨折りwith紙ヤスリ→ギブアップ)
⑥●藤田あかね【いが栗】
(26分01秒 いが栗上へのエアーズロック→片エビ固め)
⑦○藤本つかさ【竹ぼうき&柊くるみ】
(34分08秒 柊くるみのジャーマンスープレックス→ジャックナイフ固め)
⑧○宮城もち【餅】
(37分53秒 餅を喉に詰まらせる→ギブアップ)
⑨○宮本裕向【牡蠣&塩バケツ&いが栗&熊手】
(46分45秒 場外の机へのファイアーサンダー→体固め)
⑩△木高イサミ【スノーボード】
(60分00秒 時間切れ引き分け)
※世羅の1勝7敗2分。【】の中は持ち込まれた凶器。表記時間はマラソンタイム。
第1試合
季節にまつわる、あるいは季節感を感じる技からのフォールのみがカウントされる変則ルールで行われた6人タッグ戦。季節感という部分では既に正月(供え餅)のもち、リングネームに雪の文字が入っている雪妃、またハルカゼという絶対的な季節技を持つつくしに対して、まったく季節感のない藤本が大苦戦。どんなに得意技を決めてもレフェリーがカウントを取ろうとしない。すっかりリズムを乱してしまった藤本をフォローするつくしとまる子だが、この日は相手チームの勢いが圧倒的に勝っていた。最後は雪妃のスノートンボムがまる子に決まり、試合はもち、あかね、雪妃組に軍配が上がった。
第2試合
フォールを取られた選手が持つ携帯電話が公開破壊される非情なルールが設けられた一戦は、試合前、それぞれが持ち込んだ携帯でツイッターを更新。ツイッターをしていない優華にはくるみがリング下から電話を掛ける念の入れようで、携帯がいずれも本人のモノであることを証明。試合が始まっても全選手とも今ひとつ思い切った動きに出れない。都の「試合時間20分間、試合をしないで時間を消化すれば、そのままドローとなり世羅の携帯が破壊される」という提案に、全員が同調し、思い思いに時間を潰す作戦に出る。しかしプロデューサーの世羅が本部席から、このまま試合放棄なら4人の携帯をすべて破壊すると宣言。渋々と試合を再開。カード発表時から、携帯の破壊が機体される都が必死の悪あがきを見せる。姑息な攻撃を仕掛けたり、パートナーの猫子を裏切ったりと、やりたい放題の都に、他の3選手が激怒。最後は全員から都が優華のエンジェル・トランペット・スープレックス・ホールドにフォールされた所を全員で押さえ込まれ負けを喫した。試合後泣きわめきながら、阻止しようとする都を無視し、携帯破壊のセレモニー。欠場中のくるみが破壊人として満面の笑顔からの一撃で携帯を破壊。
第3試合
季節に関係する凶器の使用が許され、会場内どこでもフォールが取れるエニウェアフォールルールを採用。更に世羅は60分間戦い続け、60分内に世羅が勝っても負けても、順次次の対戦相手が出てくるアイアンウーマンマッチに臨んだ世羅。
花粉入り風船を持って1番手で入場してきたつくしを皮切りに、様々な凶器が世羅を襲う。場外も戦場となり、ハム子は寒空の下、場外に設置したプールにボディプレスに決めるなど、リング内外、会場すべてを戦場とする攻防戦が繰り広げられた。勝っても負けても、すぐに次の対戦相手を迎える世羅にとって過酷を極めた。60分の試合は初体験。
しかも選手が持ち込む凶器はいずれもキテレツなものばかり。あかねが持ち込んだイガ栗は、痛いだけではなく、素手では触ることも出来ず大いに苦しめた。試合が進むごとに、ダメージを蓄積していった世羅だが、それでも必死に立ち向かっていく。最後の15分近く、木高相手に必死の形相で耐え抜き、最後まで3カウントを許さなかった。
60分間を戦い抜いきぼろぼろになりながらも、あくまで目標は蛍光灯デスマッチであることを改めて宣言。この日の世羅のファイトを見届けファンからも後押しする大歓声が起こった。
試合後、世羅はマイクで「ありがとうございました!(場内大歓声)正直、最後立っていられる気しなかったんですけど。皆さんの応援があるから、セコンドのみんなの"最後までやるんだろ"って声が聞こえて60分耐え抜く事が出来ました。女子でも、女子プロレスラーでも、ここまで出来るんだって事を、私は証明出来たでしょうか?(会場から拍手、世羅コール)ありがとうございます。女子はデスマッチファイターにはなれないって思われているかもしれないけど、いつかはそういう存在が現れてもいいかなって、私は思います。今すぐとは言わないけど、いつか、いつか、本当に私が蛍光灯デスマッチをやると言っても、皆さんに止められないような、そんな素晴らしいレスラーになって、再び、この場所に帰ってきたいと思います。それまで皆さん、世羅りさ、応援よろしくお願いします(再び世羅コール)次、お会いする時は蛍光灯デスマッチ。それまで当分、世羅りさプロデュース興行はないと思いますけど、もし次、やるってなったら、皆さん、ここにいる皆さん全員、来てください!」とアピールしてからアイスリボンの選手をリングに上げ、円陣を組み「デスマッチでもハッピー!アイスリボン!」で世羅が締めた。
<試合後コメント>
世羅りさ
――試合を終えて今の気持ちは?
「無事に完走できたこと、それが一番嬉しいです」
――思い描いていた通りの試合になりましたか?
「全てがそうだったっていうわけではないですけど、嬉しいハプニングもあったりして、まさかびしょ濡れになるとは思ってなかったんで(苦笑)。でもすごく耐え抜いた甲斐があったなって。皆さんの声援が本当に嬉しいです。ありがとうございました」
――試合に出てきた凶器の中で、一番きつかったのはどれですか?
「どれも痛かったですけど、未だに私を痛めつけているのはイガ栗です。イガ栗が至る所に刺さって。どれもやっぱりきつかったです。予想以上に痛かったのがイガ栗かなって」
――時間帯的にきつかったのはいつですか?
「最後です。最後が、なんかもう意地でした。普段デスマッチをやってらっしゃる方、やっぱり尊敬しているからこそ、耐え抜かなければいけない。これぐらいでへこたれちゃいけないっていうのを胸に、最後は本当に意地で耐えました」
――お客さんの声援は聞こえましたか?
「聞こえてました。その声が本当に、私の糧でした」
――次は蛍光灯マッチまでプロデュース興行をやらないといってましたが、やはり蛍光灯マッチが目標と。
「はい、やっぱり新しいデスマッチを考えていくのも手かな?と思ったんですけど、いろいろ考えて新時代を作り上げてきた大日本プロレスさんとかを見ていると、自分がやっていることはすごく、その人たちの事を傷つけているんじゃないかなっていう気がして。考えすぎかもしれないとは思うんですけど。私がそこに追いつくほどのレスラーになってから、きちんと考えた方がいいと思いまして。次やるときは蛍光灯。自分が立派なレスラーになってから蛍光灯やって、それからまた新しく考えていきたいなと思っています」
【記事提供/アイスリボン】