新日本10.24後楽園大会 Super Jr. Tag Tournament 1回戦/タイムスプリッターズvs.リコシェ&サイダル、ヤングバックスvs.田口&ドラダ、ロッポンギ・ヴァイスvs.ケニー&オーエンズ、reDragon vs.ライガー&タイガー
Road to POWER STRUGGLE
日時:2015年10月24日(土)
開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1,738人(超満員札止め)
▼第1試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
真壁刀義/後藤洋央紀/○柴田勝頼
9分31秒 逆エビ固め
小松洋平/田中翔/●ジェイ・ホワイト
▼第2試合 8人タッグマッチ 20分1本勝負
○中邑真輔/矢野通/桜庭和志/YOSHI-HASHI
10分47秒 ボマイェ→片エビ固め
“ザ・マシンガン”カール・アンダーソン/ドク・ギャローズ/バッドラック・ファレ/●タマ・トンガ
▼第3試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
棚橋弘至/本間朋晃/●ジュース・ロビンソン
15分36秒 レインメーカー→片エビ固め
○オカダ・カズチカ/石井智宏/外道
▼第4試合 Super Jr. Tag Tournament 2015 1回戦 時間無制限1本勝負
獣神サンダー・タイガー/●タイガーマスク
10分24秒 チェイシング・ザ・ドラゴン→片エビ固め
カイル・オライリー/○ボビー・フィッシュ
※reDragonが2回戦進出
▼第5試合 Super Jr. Tag Tournament 2015 1回戦 時間無制限1本勝負
ロッキー・ロメロ/○バレッタ
13分11秒 ストロングゼロ→エビ固め
ケニー・オメガ/●チェーズ・オーエンズ
※ロッポンギ・ヴァイスが2回戦進出
▼第6試合 Super Jr. Tag Tournament 2015 1回戦 時間無制限1本勝負
田口隆祐/●マスカラ・ドラダ
11分08秒 変形インディテイカー→片エビ固め
○マット・ジャクソン/ニック・ジャクソン
※ヤングバックスが2回戦進出
▼第7試合 Super Jr. Tag Tournament 2015 1回戦 時間無制限1本勝負
KUSHIDA/●アレックス・シェリー
18分48秒 エアー・サイダル→片エビ固め
リコシェ/○マット・サイダル
※リコシェ&サイダルが2回戦進出
サイダルとリコシェがエアー・サイダル同時投下でタイムスプリッターズを撃破!
ヤングバックスと2回戦で対戦決定!reDragon、ロッポンギ・ヴァイスが2回戦へ
第1試合
ジュニアが主役のシリーズではお馴染みとなった場外フェンスがない状態のリングサイド。そして尾崎リングがデビッド・フィンレーが左足首負傷のため欠場になることをアナウンス。
カード変更となった第1試合だが、ヤングライオンvs.本隊という図式に変わりはない。ヤングライオンの3人は怯むことなく本隊の先輩を睨み付けていくと、いきなりエルボーで奇襲攻撃。真壁と後藤を場外に追いやるが、リング上では柴田がジェイをヘッドロックに捉える。
ロープに逃れたジェイはアキレス腱固めを仕掛けるが、柴田は余裕を持ってクロスヒールホールドで切り返す。慌ててロープに逃れたジェイは小松にタッチ。いきなりニーリフトで出鼻を挫いた柴田は真壁にタッチ。エルボーで向かっていった小松はショルダータックル。しかし倒れずに受け止めた真壁は、カウンターのショルダーブロックでなぎ倒す。
だが、ドロップキックを返した小松は田中にタッチ。真壁も後藤にタッチすると、田中はエルボーを連打。しかし後藤はショルダータックルでなぎ倒すと背中を蹴り飛ばす。さらにサッカーボールキックで田中を悶絶させた後藤は柴田にタッチ。
柴田もサッカーボールキックで続くと、真壁にタッチ。ボディスラムを連発していった真壁は後藤にタッチ。後藤が逆片エビ固めに捉えていくとジェイがカットに入るが、後藤はエルボーでジェイを蹴散らしてから田中にもう一度逆片エビ固め。
気合いでロープに逃れた田中はエルボーを打ってきた後藤に対し、体勢を入れ替えてエルボーをお返し。さらに後藤の張り手には張り手を返し、カウンターのドロップキックを叩き込んで小松にタッチ。小松はウルトラタイガードロップから、後藤の時間差ラリアットをかわしてジャンピングエルボー。
しかし走り込んできた小松をミドルキックで蹴り倒した後藤は柴田にタッチ。サッカーボールキックからエルボーの連打でコーナーに釘付けにした柴田は対角線上のコーナーへ。だが、小松は追走してドロップキックを叩き込むとジェイにタッチ。カウンターのドロップキックを叩き込んだジェイは、田中、小松とトレイン攻撃。
さらに小松と田中が抑え付けた柴田にミサイルキックを発射。ジェイはエルボーを連打するが、敢えて受け止めた上で前に出ていった柴田はエルボー一発で吹っ飛ばすと、串刺し低空ドロップキック。さらにハーフハッチで投げていくと、田中が入って来るが、真壁がショートレンジラリアットで蹴散らす。その間に柴田がジェイを逆エビ固めに捉えてギブアップを奪った。
ジェイは肩を貸そうとする小松と田中に対し、敢えて自力で立ち上がってみせた。
<試合後コメント>
小松洋平&田中翔&ジェイ・ホワイト
ーー今日はチーム道場のメンバーでヘビー級のトップ選手との対戦でしたが?
小松「そうですね。今日はデビッド(フィンレー)がダメになっちゃったんだけど、これがチーム道場のメンバーというか。この3人でいずれメインイベント張らなきゃいけないって今から自覚しているんで。試合内容は悪くなかったんじゃないかなって。ジェイも新日本プロレスのライオンの魂が試合にドンドンドンドン出ていて頼もしいパートナー。僕らももっと練習していかなきゃいけないなって思うけど、この勢いは本物だなって。
あとジュニアタッグ。俺らを出さなかったことを後悔っていうか、なんで出さないんだっていうのはありますよね。だから今シリーズは(田中と)組む機会が多いんで、もっとタッグとして完成させて、ドンドン前に出ていきますよ」
田中「いま小松が言ったジュニアタッグ。ヤングライオンのうちにひとつ結果を残すのにこれが絶好のチャンスだと思っていた。でも出れない。ヤングライオンでどんなに頑張っても出れない。所属じゃない外国人選手が来て、俺たちが気持ちよくその試合のセコンドに付けるかって。できるわけねぇだろ! そんなに優しくねぇよ! だからこそ、出てないからこそ、出ているヤツらを倒してやる」
第2試合
中邑vs.アンダーソンのインターコンチ戦前哨戦。名前をコールされた中邑がロープを掴んでいつものように背中を反らした瞬間、襲いかかっていったアンダーソン。BULLET CLUBがCHAOSを場外に追いやる中、リング上ではトンガがYOSHI-HASHIにドッグバット(=ハイハイ式ヘッドバット)。
しかしYOSHI-HASHIもコルバタを返すと、トンガをトップロープの上に乗せて宙づり状態にしてドロップキック。ここでギャローズと桜庭がリングイン。タックルを狙った桜庭だが、ギャローズはハンマーを振り下ろすとボディスラム。
そこから踏みつけようとするギャローズだが、転がってかわした桜庭は下から足をとって足関節を狙う。必死にギャローズが逃げてファレにタッチすると、桜庭も矢野にタッチ。ロープにもたれ掛かって「ブレイク!」とアピールする矢野だが、無視して襲いかかるファレ。すると矢野はやられながらも光の速さでコーナーカバーを外していき、背後からファレを殴打。
しかし「ヤノ・トウ……」とポーズをしているところで背後からファレが襲いかかると、BULLET CLUBはまたもCHAOSの面々を場外に連れ出して痛めつける。リング上ではギャローズが矢野にボディブローからの地獄突きをお見舞い。さらに立ち上がろうとする矢野に背後からトンガがエルボー。
トンガはハイジャンプからのヘッドバットを打ち下ろすと、アンダーソンにタッチ。アンダーソンは中邑が入場時に着ていたカラスジャケットをチンすると、それを着てロープを掴んで大きく背中を反らしてみせる。さらにアンダーソンが矢野のお株を奪うように「マー・シン・ガー……」とポーズを決めようとしたところで、背後から矢野が襲いかかっていき中邑にタッチ。
アンダーソンをコーナーに追い込んだ中邑は踏みつけバイブレーションから串刺しニーを狙うが、かわしたアンダーソンはジャンピング・フロントキック。これを中邑もかわし、アンダーソンをコーナーの上に乗せると串刺しニーリフトでカチあげる。
中邑はスーパーマンエルボーを狙うが、アンダーソンはエルボースマッシュで迎撃すると、スパインバスターで叩き付ける。そこにBULLET CLUBが入ってきてトレイン攻撃。さらにアンダーソン&ギャローズがバックドロップとネックブリーカーの合体攻撃を決めると、トンガがジャンピング・ボディプレスから串刺し攻撃を狙う。
これを蹴りで迎撃した中邑はダイビング・カンフーキックからボマイェを狙う。しかしアンダーソンが走り込んできてジャンピング・フロントキックで迎撃。YOSHI-HASHIが飛び込んできてラリアットでカチ上げるが、ファレがYOSHI-HASHIを場外に追いやる。その間いトンガが中邑にトンガンツイスト(=リバースのネックスクリュー)を決めていく。
さらにトンガはヴェレノ(=ナカユビ)を狙って中邑に飛び付くが、背後から桜庭がスリーパーでトンガを引き剥がす。トンガは強引に桜庭を振り解くが、そこに中邑がボマイェで飛び込んできてトンガから3カウント。
試合後、中邑に詰め寄るアンダーソンだが、中邑は頭をつけて両腕ブラリの脱力ポーズで挑発してみせた。するとBULLET CLUBが引き上げたあと、中邑は「イヤァオ!」とシャウトした。
<試合後コメント>
中邑真輔
「そうそうそうそう。よくわかってるぜ、マシンガン。コイツ(=インターコンチネンタル王座)の価値が。いかようにでも。マシンガン。おない歳、同じキャリア。何が違うかって……なんだろうな(ニヤリ)」
第3試合
イッテンヨンで行われるオカダvs.棚橋のIWGPヘビー級前哨戦。権利書の入ったアタッシュケースを手に、花道に群がる子供のファン一人一人に丁寧にハイタッチしながら入場した棚橋。
本隊側が棚橋が先発で出て行くと、オカダが石井と外道を下げて先発を買って出る。両者へのコールが激しく交差する中、まずは腕の取り合いに。そこからオカダがカニ挟みで倒すが、棚橋はハンマーロックに捉えたまま。
オカダも切り返そうとするが、棚橋は譲らない。ならばとヘッドロックに捉えたオカダだが、棚橋はロープに振って脱出。そこをショルダータックルでなぎ倒したオカダに対し、棚橋はサムソンクラッチで丸め込む。するとオカダも変形の雁之助クラッチで丸め込み返す。
ここで外道にタッチし、オカダと外道はダブルのクローズライン。しかし棚橋はワンツーエルボーからエルボースマッシュを返してロビンソンにタッチ。目潰しをお見舞いした外道はショルダータックルでぶつかっていくが、ロビンソンは倒れない。外道をロープに飛ばして伏せかわしを狙うが、読んでいた外道は画面を踏みつける。
しかしロビンソンもショルダスルーを返すとエアプレンスピン。目を回した外道が場外に転落すると、ロビンソンは場外ダイブを狙ってダッシュするが、そこに石井が飛び込んできてラリアット。そのまま棚橋と本間に襲いかかって場外乱闘に。外道はロビンソンをリングに戻すとサミングをお見舞いしてから石井にタッチ。
逆水平チョップとエルボーで痛めつけた石井はオカダにタッチ。スリングショット式アトミコを投下したオカダは石井にクイックタッチ。捻りを加えたバックドロップで投げた石井は串刺し攻撃を狙うが、エルボースマッシュで迎撃したロビンソンはカウンターエルボーを見舞うとセントーンを落として本間にダイビングタッチ。
逆水平チョップから串刺しジャンピングエルボー、フェースクラッシャー、小こけし、シャリマティー(=コーナーからの飛び付き式前方回転ネックブリーカー)、前方回転ネックブリーカーと一気に畳みかけた本間だが、石井がエルボーを返すとエルボー合戦い。そこからロープに飛んだ石井だが、本間は追走ラリアット。さらに走り込んでのラリアットでなぎ倒すとブレーンバスターの体勢に。
ここで腰をグッと落とした石井は逆にブレーンバスターで投げていく。さらにラリアットを叩き込むが、倒れなかった本間はカウンターのこけしロケットを発射。棚橋にタッチすると、オカダがビッグブーツで飛び込んでくるが、キャッチした棚橋はドラゴンスクリューからテキサス・クローバー・ホールド。
外道がカットに入ろうとすると、パッと離して威嚇して外道を後退させた棚橋。そこにオカダがリバース・ネックブリーカー(=こうもり吊りの体勢から相手の後頭部にヒザに叩き付ける)を狙をうしたが、丸め込みで切り返した棚橋。だが、オカダはそこからレッドインク(=変型キャメルクラッチ)で切り返してみせる。これはロビンソンがカットしたが、石井が棚橋に串刺しラリアットを叩き込むと、外道がトラースキック。さらにオカダがバックエルボーで飛び込んでいく。
オカダのツームストンパイルドライバーを逃れた棚橋は掟破りのレインメーカー(=相手の腕を掴んで引き込むように決めるアックスボンバー)を狙ったが、かわしたオカダが逆にレインメーカーを狙う。
これをかわした棚橋はスリングブレイドを決めてロビンソンにタッチ。オカダにスピンキックを叩き込み、外道に南部式ナックルを叩き込んでいったロビンソンは、外道をオカダに投げつけてから2人に対して串刺しラリアットからの大暴走。そしてオカダに対して、もの凄い飛距離のダイビング・ヘッドバットを投下。
さらにパワーボムの体勢で持ち上げるが、ナックルを落として逃れたオカダはカウンターのドロップキックを叩き込むと、ダイビング・エルボードロップを投下。さらに満を持してのレインメーカーポーズからレインメーカーを叩き込んで3カウント。
<試合後コメント>
オカダ・カズチカ&石井智宏&外道
オカダ「こんな感じじゃないですかね。ジュースの血が(左前腕についている)。これはドロップキックでだよ。気をつけろ。棚橋さん、ドロップキックであなたを血祭りにあげる」
外道「おい棚橋! お前も感じたろう。今日の試合で感じたろう。どっちがベターなレスラーかよ! 一目瞭然だ! 今日の客、みんな分かってるぞ!ど っちがよ、ベターなレスラーかな!」
第4試合
ここからメインまでが「Super Jr. Tag Tournament 2015」の1回戦。いきなり現IWGPジュニアタッグ王者チームのreDragonがライガー&タイガーのレジェンドタッグと対戦。
オライリーとタイガーの先発で試合開始。ヘッドロックに捉えたタイガーだが、うまく首を抜いたオライリーはショルダータックル。アームドラッグの応酬からお互いにタッチしてフィッシュとライガーがリングイン。
ヘッドシザースに捕らえたライガーだが、反転して首を抜いたフィッシュはエルボーを落とす。ソバットからロープに飛んだフィッシュだが、ライガーはケブラドーラ・コンヒーロ。場外に出たフィッシュをタイガーが抑え付けると、ライガーはスライディングキック。しかしエプロンからオライリーが攻撃していき、殴りかかろうとしたライガーの腕を取ったぶら下がり式腕十字。
タッチを受けたオライリーはライガーの左腕にニーを連続で落とすと、スライディングニーを叩き込む。悶絶するライガーの左腕になおもヒジを落としていったフィッシュはバックドロップ。そこにオライリーが入ってきてダブルのブレーンバスターで投げる。
ライガーも回転エビ固めを狙ったが、踏ん張ったオライリーは腕十字に捉える。どうにか脱出したライガーだが、フィッシュがバックを取る。バックを取り返したライガーだが、左腕にヒジを落としたフィッシュ。それでもカウンターの掌底を叩き込んだライガーだが、オライリーが飛び込んできてタッチを阻止。
しかし合体攻撃を狙ったreDragonにネックブリーカーを決めたライガーはタイガーにタッチ。ミサイルキックからタイガードライバーを決めたタイガーはバックを取るが、オライリーは必死に堪える。しかしそこにライガーが入ってきてアッパー掌底から投げ捨てパワーボム。するとタイガーがダイビング・ヘッドバットを投下してから羽根折り固めへ。
ライガーを振り切ったフィッシュが辛くもカット。フィッシュはライガーの左腕を攻撃すると、タイガーをコーナーに押し込んでいき、オライリーとトレイン攻撃。さらにフィッシュがバックブリーカーに捉えると、オライリーがダイビング・ニードロップを投下。チェイシング・ザ・ドラゴン(=オライリーがブレーンバスターの体勢で持ち上げたところにフィッシュがミドルキック→垂直落下式ブレーンバスター)はライガーがカット。
しかしreDragonは水面蹴りとレッグラリアットのサンドイッチ攻撃でライガーを排除。そこからオライリーがタイガーを羽交い締めにすると、フィッシュがソバットを叩き込み、一気にチェイシング・ザ・ドラゴンを決めて3カウント。2回戦進出を決めたreDragonはレジェンドに敬意を表して一礼。ライガーとタイガーもreDragonの勝利を称えた。
<試合後コメント>
reDragon
オライリー「何度も何度も何度も何度も言ってきているが、改めてまた言ってやろう。reDragonは観光に来たのでも買い物に来たのでもなく、史上最強のIWGPジュニアタッグチームとしてのレガシーを刻みにやってきたんだ。このトーナメントには必ず優勝するし、このベルトは誰にも渡さず何十回でも防衛するつもりだ」
フィッシュ「IWGPジュニアの王座は誰にも渡さない。新日本プロレスよ。どんな挑戦者でも用意してこい」
第5試合
BULLET CLUB入りしたオーエンズが現IWGPジュニアヘビー級王者のケニーとタッグを組んで、ロッポンギ・ヴァイスと対戦。ケニーが持参したアルミ製特大バケツでロッポンギ・ヴァイスに殴りかかって奇襲攻撃。さらにバレッタに向かってバケツを蹴り上げてぶつけていく。
慌ててレフェリーがバケツを取り上げると、ロメロがケニーにミサイルキック。さらにオーエンズを場外に追いやってトペを発射すると、続けてケニーに向かってトペを発射。ケニーはバケツを盾にして迎撃。
ならばとバレッタが場外ダイブをしようとするが、セコンドのコーディ・ホールがBULLET CLUBのフラッグで場外から殴打。すかさずオーエンズがエプロンでバレッタとパッケージ・パイルドライバーで叩き付ける。場外カウントアウト寸前でリングに戻ったバレッタだが、ケニーはスライディングキックで再び場外に出して、ノータッチトペコンを発射。
そこからリングに戻したケニーはライガーボムで叩き付ける。ケニーは手首のテーピングを外して投げつけると汚水攻撃をお見舞いしてから逆水平チョップ。ケニーとトレイン攻撃を決めたオーエンズは、スリングショット式コードブレイカーを決めるとSTFに捉える。
これはケニーを振り切ったロメロがどうにかカットしたが、ケニーがブレーンバスターの体勢に。これを首固めで切り返したバレッタは、キックアウトしたケニーに逆水平チョップを叩き込むが、ケニーも前蹴りでバレッタを吹っ飛ばす。ケニーはBULLET CLUBのフラッグを持ち出すが、レフェリーが取り上げる。コーディが抗議している間に、ケニーはアルミバケツを持ち出してバレッタに向かって突進。
しかし蹴りで迎撃したバレッタはそのまま両足をバケツの中に入れてフットスタンプ。ようやくタッチを受けたロメロはスワンダイブ式クロスボディーからケニーとオーエンズをダブルラリアットで吹っ飛ばすと、ケニーにスパイスブレッドを狙うが、ケニーは投げ捨てる。
しかし飛びヒザを叩き込んだロメロは飛び付き式のアサイDDTからハリケーン・ラナを狙ったが、ケニーは回転しているロメロをキャッチすると、ターンバックル・パワーボムで叩き付ける。タッチを受けたオーエンズはフルネルソンからバックブリーカーで叩き付ける。そこにケニーがコタロー・クラッシャー(=馬跳び式フェースクラッシャー)を決めると、オーエンズが山折り。
しかしロメロもブレーンバスターを逆さ押さえ込みで切り返すと、足を掴まれたところでジャンピング・バックソバットを叩き込んでバレッタにタッチ。串刺しジャンピングエルボーからスイングDDTで叩き付けたバレッタは、飛び込んできたケニーをジャーマンで投げ捨てる。
さらにオーエンズに延髄斬りを叩き込むが、オーエンズも追走式ビッグブーツ。ならばとカウンターのニーからトップロープの上にオーエンズを乗せると、ロメロがミサイルキック。さらにバレッタはジャンピングニーを叩き込むが、そこにケニーが飛び込んでくる。しかしロッポンギ・ヴァイスはダブルのジャンピングニーで迎撃。ケニーが場外に落ちると、エプロンからロメロがジャンピングニーを発射。
その間にバレッタがオーエンズにディードバスター(=インプラント)を狙うが、オーエンズもパッケージ・パイルドライバーで切り返そうとする。しかし、それを許さないバレッタがディードバスターの体勢に戻すと、ロメロがスワンダイブしてストロング・ゼロ(=バレッタのジントニック+ロメロのスワンダイブ式フットスタンプ)を決めて3カウント。
2回戦進出を決めたロメロは「後楽園コンバンワー! このトーナメントで優勝してタイトルを取り戻す! 1、2、3、シバくぞー!」とマイクアピール。
<試合後コメント>
ケニー・オメガ&チェーズ・オーエンズ
オーエンズ「他のチームには俺達が組んだ事はバッドニュースだったかもな」
ケニー「悪かったな! 俺達がジュニアタッグトーナメントを制覇するのは決まっている! 俺たちと競えるやつらはいるのか? 俺たちは」
オーエンズ「IWGPジュニアヘビータッグチャンピオンになるのは俺達だ」
ケニー「俺たちを止められる奴はいるのか?」
第6試合
セミファイナルは田口&ソンブラvs.ヤングバックス。コーディがニックを肩車して入場。田口はハロウィンということでカボチャマスクに、オーマイ&ガーファンクルサングラスを装着という実に怪しい格好で入場。
ニックとドラダの先発で試合開始。ドラダのショルダータックルで倒れされたニックは「Su●k It!」。そこからニックがロープに駆け上がってのアームドラッグで投げていけば、ドラダもロープに飛び乗ってその反動で投げるアームドラッグを返す。続いてマットと田口がリングイン。ショルダータックルで倒された田口が、ニックの真似をして「Su●k It!」とやると、マットはオーマイポーズ。
すると田口は足を取ったオーマイ&ガーアンクルホールド(=アンクルホールド)。さらにドラダが入ってきてカニ挟みでマットを倒して田口のケツに激突させると、ニックにはトラースキックを見舞ってからコーナーに乗ってケツを突き出した田口に向かって、シーサーホイップで投げつけていく。
場外に出たヤングバックスにダッシュした田口とドラダ。リングに戻ろうとしたマットがつまづいて転倒すると、ドロップキックでもう一度場外に出した田口&ドラダは、田口のノータッチトペコンとドラダのブリージョ・ドラダ(=変型トペ・コンヒーロ)を同時発射。しかしリングに戻った田口のヒップアタックをキャッチしたニックはバックブリーカー。
さらに田口をコーナーに乗せると背後からカンチョーをお見舞いし、その指を田口に近づける。だが、キャッチした田口は逆にその指をニックの口の中にねじ込む。ニックの予告付きブレーンバスターを踏ん張り、延髄斬りを叩き込んだ田口だが、ヤングバックスはダブルで予告付きブレーンバスターを狙う。これを『まとめて』で切り返した田口はドラダにタッチ。
スワンダイブ式クロスボディーからスワンダイブ式背面エルボーアタック、さらにケブラドーラ・コンヒーロを連続で決めたドラダだが、コーディが場外から足をすくって倒す。そこにニックがエプロンからランニングローを狙ったが、ドラダがかわしてコーディに誤爆させると、ドラダは場外ダイブ。
さらにリングに戻ってニックにトラースキックを叩き込んでから肩車すると、田口がダイビング・ヒップアタックで合体。さらにドラダはムーンサルトプレスを投下するが、ニックは剣山で迎撃してマットにタッチ。ロープに飛び乗ってのウラカンを狙ったドラダだが、ニックはターンバックル・パワーボムで切り返す。さらにニックがスワントーンボムを投下。
田口がカウント2でカットしたが、ヤングバックスはダブルのスーパーキックで田口を排除。ドラダもヤングバックスにドロップキックを叩き込むと、マットを延髄斬りで排除してからロープの上に座っていたニックに飛び付き式フランケン。さらに飛び付いてからのヨシタニックを決めたがカウントは2。
ヤングバックスはインディーテイカー(=スワンダイブ式ハイジャックツームストンパイルドライバー)を狙ったが、田口がカットしてダブルのアームホイップでマットを叩き付けると、スライディング・ヒップアタック。しかしマットがかわしてドラダに誤爆させると、田口を排除。
そこからマットはドラダをツームストンパイルドライバーの体勢に捕らえると、ニックがスワンダイブから前方1回転しながらハイジャックする変形のインディーテイカーを決めて3カウント。ヤングバックスが2回戦進出を決めた。
<試合後コメント>
ヤングバックス
マット「いい結果だったろう。何をやっても俺たちはうまくやる。今日勝っただけじゃなく、世界中どこへ行っても勝ってきている。Tシャツの売り上げひとつにしても俺たちが最高だ。もちろんこのトーナメントも俺たちが勝ってみせる」
第7試合
メインイベントはKUSHIDA&シェリーのタイムスプリッターズと、DRAGON GATEから闘いの場を移してきたリコシェ&サイダルのタッグによる1回戦。入場テーマ曲も新調されたリコシェとサイダルに続き、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の曲を前奏につけたテーマ曲で入場したタイムスプリッターズ。
シェリーとサイダルの先発で試合開始。まずはグラウンドでのポジション合戦からサイダルがヘッドロックに捉えるが、シェリーも腕を取ってねじ伏せるとヘッドロック。ヘッドシザースでサイダルが脱出すると、シェリーはKUSHIDAにタッチ。
するとサイダルもリコシェにタッチ。ガブっていったKUSHIDAはリコシェが脱出しようとしえも回転体でねじ伏せる。どうにか逃れたリコシェだが、KUSHIDAはハンマーロックに捉えていく。そこからヘッドロックに捉えたKUSHIDAだが、ロープに振ったリコシェはKUSHIDAのショルダータックルで倒されも驚異的なバネで起き上がり、ドロップキック。
さらにサイダルとのダブルのカウンターエルボーから低空ドロップキックとローキックのサンドイッチ攻撃。だが、シェリーがタッチすると、リコシェをカニ挟みで倒し、KUSHIDAがそこに低空ドロップキック。さらにパントキック(=下から顔面を蹴り上げる)もお見舞い。
タイムスプリッターズはクイックタッチで代わる代わるリコシェの左腕を捻りあげていくと、そこからダブルのブレーンバスター。シェリーは逆エビ固めをシャチホコ式で決めていくが、サイダルが蹴りでカット。シェリーがサイダルを場外に追いやると、エプロンからKUSHIDAがテーズプレスを投下。
リングに戻ったKUSHIDAはリコシェをアームホイップで投げると、そのままキーロック。10分が経過し、シェリーがなおもリコシェの左腕を痛めつけてからショルダースルー。そこにKUSHIDAが入ってきて串刺し攻撃から四つん這いに。KUSHIDAを踏み台にしたシェリーが串刺しエルボーアタックを放つが、これをかわしたリコシェはタイムスプリッターズの2人をまとめてRKOで叩き付けてサイダルにタッチ。
ジャンピングキックの連打でタイムスプリッターズを分断したサイダルは、コーナー二段目に昇ったKUSHIDAにジャンプして飛び付き、そのままフランケンで投げていく。さらにリコシェのグラウディング・シューティングスターとサイダルのその場飛びムーンサルトを同時投下すると、リコシェは場外のシェリーに向かってブエロ・デ・アギラを発射。
リング上ではサイダルの蹴りに対し、KUSHIDAもオーバーヘッドキックを返すと、ハンドスプリングエルボーを狙ったが、サイダルはリバースフランケンで切り返す。だが、続くエアー・サイダル(=シューティング・サイダル・プレス)を剣山で迎撃したKUSHIDAはそのままホバーボードロック(=アームロックの体勢から後転して改めてアームロック)。
これをリコシェがカットするが、背後からシェリーがコブラツイストに捕らえていき、さらに卍固めにスイッチ。KUSHIDAはホバーボードロックを絞め上げるが、リコシェはシェリーを投げて、KUSHIDAに叩き付ける。シェリーはリコシェをエプロンに出してスタナーで場外に落とすとプランチャ。
その間にKUSHIDAがサイダルにホバーボードロックを決めるが、リコシェが戻ってきてカット。シェリーも戻ってきてリコシェとエルボー合戦を展開。そこからリコシェはエルボースマッシュを連打するが、シェリーがマンハッタンドロップを返すと、そこにKUSHIDAがスワンダイブ式ミサイルキックで飛び込む。さらにシェリーがC.R.B.(=足を極めない鎌固め)に捉えたところにKUSHIDAが側転からの低空ドロップキック。
これで場外に追いやったリコシェに対してKUSHIDAはトペコンを発射。そしてタイムスプリッターズはサイダルにOUTATIME(=KUSHIDAのムーンサルトアタック+シェリーのファイナルカット)を決めたがカウント2。ならばとシェリーがオートマティック・ミッドナイト(=変型シュバイン)で叩き付けるが、これもカウント2でリコシェがカット。そのリコシェを倒立キックでKUSHIDAが場外に追いやる。
タイムスプリッターズはサイダルに二丁拳銃(=サンドイッチ串刺しキック)からI-94(=KUSHIDAのパワーボムとシェリーのスライス・ブレッド#2の合体技)を狙うが、リコシェがコーナーの上のKUSHIDAにジャンピングキックを叩き込んでカット。そこからサイダルとリコシェは同時に対角線上のコーナーに登ると、リコシェがKUSHIDAにシューティングスタープレス、そしてサイダルがシェリーにエアー・サイダルを同時に決めて3カウント! タイムスプリッターズを下したリコシェ&サイダルが2回戦に進出し、ヤングバックスとの“DRAGON GATE出身対決”が決定した。
<試合後コメント>
リコシェ&マット・サイダル
リコシェ「ウー! なんて夜だ!」
サイダル「まだ全身に痛みが残っている。でもこの痛みはぼくの意志、スローダウンだってさせられない」
リコシェ「僕とサイダルは世界のジュニアヘビー級選手の中でもナンバーワンの選手だ。新日本プロレスはジュニアヘビー級世界最高レベルの選手が集まっている。そして僕とサイダルという2人のベストな選手がチームを組んで、世界最高のチームが結成されたってわけ」
サイダル「そう! 今リコシェが言ったように僕らは最高に危険な存在なんだ。この2人が組んだからには誰も止められないよ」
リコシェ「これから毎回2人で組んで経験を重ねていく。ヤングバックスは昔からチームを組んでいるチームだけど、僕たちはこれから組んでいくことで日ごとに成長していくよ」
サイダル「僕たちはすべての対戦相手を倒していく。そしてこのトーナメントで優勝するよ」