天山広吉が35年のプロレス人生に幕!最後は“盟友”小島聡が介錯…飯塚高史が乱入も正気に戻り握手!「本当に身も心もスッキリなった」

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 新日本プロレスが8月15日、東京・両国国技館で『G1 CLIMAX 36』を開催。天山広吉が引退試合を行い、最後は“盟友”小島聡に介錯される形で、35年7ヵ月に及ぶプロレスラー人生に幕を引いた。

 1991年1月11日の愛媛・今治大会でデビューした天山は、1993年に海外武者修行に旅立った。カナダ・カルガリーで大剛鉄之助氏の指導を受け、1995年1月に凱旋帰国。蝶野正洋と手を組んで狼群団を結成し、後のnWo JAPANのメンバーとして活動。その後、1998年に小島とテンコジとして名タッグを結成して活躍した。IWGPヘビー級王座を4度、IWGPタッグを12度戴冠。2003年、2004年、2006年に『G1』を制覇するなど、常に新日本のトップ選手として君臨してきた。だが、近年は腰とヒザの負傷に悩まされ、現役続行は困難と判断して引退を決断した。


 引退の地は思い出深い両国。対戦相手は最高のタッグパートナーであり、ライバルだった小島。試合は5分1本勝負と発表されていたが、入場した天山は「とことんやりたいから、無制限でやろうぜ!」と小島に呼び掛け、時間無制限1本勝負に変更となった。
 正直満足に歩行もできないなか、天山はモンゴリアンチョップを連発。ブレーンバスターを繰り出し、アナコンダバイスで絞め上げた。天山はコーナーに上がってまさかのムーンサルトプレスを狙うも、阻止した小島がマシンガンチョップ、串刺しエルボーから、いっちゃうぞバカヤローエルボーもカウントは2。立ち上がった天山はバックドロップ、アナコンダマックスで絞り上げた。その後もモンゴリアンチョップを連発していくが、小島がショートレンジのラリアットでカウント1。だが、小島が走り込んでのラリアットを放つと力尽きて3カウントを聞いた。試合タイムは9分22秒で、現在の天山のコンディションを考えれば、まさしく完遂したといえた。

 ここで、飯塚高史の入場テーマ曲が鳴り、観客席から引退した飯塚が登場。2008年に天山と飯塚は“友情タッグ”を結成したが、飯塚に裏切られた過去がある。リングに上がった飯塚は天山を蹴ってストンピング。アイアン・フィンガー・フロム・ヘルを持ち出すも、小島が救出に入りコジコジカッター。天山が小島を制止し「飯塚さん、俺たち友情ありますよね?目を覚ましてください」と呼び掛けると、何かを思い出すように苦しんだ飯塚は握手を交わし、天山に何かを語りかけ奇跡の和解が成立した。

 その後引退セレモニーとなり、永田裕志、小島、棚橋弘至社長が花束贈呈。同期生の金本浩二からのVTRメッセージがビジョンで流された。続いて、親交のある前横浜DeNAベイスターズ監督の三浦大輔氏、新日本プロレス学校の同期生・金原弘光、ケンドー・カシン、秋山準、馳浩氏、武藤敬司氏、長州力氏、藤波辰爾、蝶野正洋が登場し、天山の労をねぎらった。すると長州氏がやおら天山を羽交い絞めにすると、蝶野が長州氏の要望に応える形で天山にビンタを叩き込んだ。


 レジェンドたちが退場すると、天山が最後のあいさつ。「本日は『G1 CLIMAX 36』にご来場くださいまして、まことにありがとうございます。本日をもって、私天山広吉は現役を引退いたします。思い起こせば、少年の頃、テレビでプロレスを見て、プロレスに憧れ、プロレスラーになりたい一心で新日本プロレスの門を叩きました。そして、道場に入って、めっちゃ辛いことがあって、すぐに逃げちゃったんですけれど。ホントにプロレスラーになりたいという夢を追いかけてきて、どうしてもプロレスラーになりたい一心で、再入門しました。そして、デビューできて、今日まで必死で戦ってきました。振り返れば、本当に辛いことが多くて、本当に同期の選手や後輩、社員の皆さん、関係者、スタッフの方に支えられて、ここまで来ることができました。もちろん、ここにいるファンの皆さんのおかげで、ここまでできたことを本当に感謝いたします。私にとって、この両国国技館は本当に思い入れの深い場所なんで、この両国で皆さんに見守られながら、最後の試合を終えることができて、本当に幸せ者です!本当にこれまで、この新日本プロレスのリング一筋で頑張ってきましたけども、本当に応援ありがとうございました!」とラストメッセージ。

 そして、引退の10カウントゴングが鳴らされると天山が後ろに倒れるハプニングも、すぐに立ち上がって笑顔を見せた。その後、本隊の選手が入って天山を胴上げして全員で記念撮影。天山は各選手と握手を交わし、リングサイドで見守ったファンともグータッチ、握手をして控え室に引き揚げた。


 バックステージで天山は「自分にとって、仲間でもありライバルでもある、そして盟友でもあるコジと試合ができて。最後、首が折れるかと思いましたけど、本当にスッキリ。これで何も悔いはなく、次のスタートに立てるかなと思います」と小島とガッチリ握手。
 続けて、天山は「今もう自分が持てる本当に出し切ったっていうか、とにかく受けもそうですけど、攻めもなかなかちょっと思うようにいかなかったんですけど。でもやっぱりお客さんの応援のおかげで、ここまでできることができたって感じです。本当に感謝します。両国国技館という会場も、自分にとってはやっぱり思い入れのある会場でもあるんで、この会場で最後の試合を迎えて。テンコジ対決でしたけども、本当に身も心もスッキリなったっていう感じで。なんかボロボロ泣いて喋れないかなと思ったんですけど、意外となんか。本番前のリハーサルで喋った時はめちゃくちゃ泣いちゃって(笑)。本番では全くなんかちゃんと喋んなきゃみたいな感じで、フラフラしちゃってアレなんですけども。体の方もやっぱりこんななのを見て、皆さん分かると思うんですけど、体をしっかり治して。リングに立つことはないと思うんで、あとは新日本プロレスの若い世代の人たち、本当に陰ながら応援していきたいなと思います。皆さんにも支えられてね、ここまでやってこれて本当に感謝してますんで、これからも新日本プロレスをもっともっと盛り上げて応援したいと思っていますんで、よろしくお願いします」と笑みを見せた。

 すべてのファンから愛され、新日本一筋で輝かしい功績を残したスター選手がついにリングを降りた。

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