石森太二がIWGPジュニア王座戦を前に高橋ヒロムの左肩を完全に破壊?!
27日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『SUMMER STRUGGLE 2020』が行われ、石森太二が現IWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロムから直接勝利を奪った。
ヒロムは25日の名古屋大会でEVILの持つIWGP二冠に挑戦したものの敗北。その際に石森がヒロムを襲撃してブラディークロスでさらに肩へのダメージを与えており、翌26日の後楽園ホール大会でも試合後に石森がヒロムの肩へブラディークロス。
石森はボロボロになったヒロムへ挑戦を表明し、ヒロムも「石森、情けねぇ男になったなぁ。こんなやり方でしか俺に挑戦表明できなかったのか。そこまで下がっちまったとはな。あの時の、『BEST OF THE SUPER Jr』の決勝戦が懐かしい。俺の好きじゃない挑戦表明の仕方だったけど、面白れぇ、やってやるよ。組め。石森と、すぐに、組め!」とこれを受諾していた。
この日のメインイベントでは、内藤哲也&SANADA&高橋ヒロムvsEVIL&ディック東郷&石森太二の6人タッグマッチが行われ、IWGP二冠をめぐる内藤とEVIL、石森とヒロムの抗争の行方が注目されていた。
石森とヒロムで試合が始まるが、早々に石森がラ・ミスティカでヒロムの負傷した左肩からマットに叩きつけるとヒロムは動けなくなり、リングドクターも駆け寄って試合続行の可否を問う危機に。なんとかヒロムは持ち直すも、試合終盤まで戦線を離脱してしまう。
2vs3の構図となってしまったL.I.Jは苦戦を強いられ、ヒロムはダメージを押してタッチを受けるが左腕がだらりと下がったままであまり動かない様子であり、右腕だけで石森を担いでデスバレーボムを狙うが、石森はいとも簡単に抜け出し、ヒロムの左肩を金具むき出しのコーナーに叩きつけてYes Lockで絞り上げるとヒロムは悲鳴を上げてタップ。
試合終了のゴングが鳴っても石森はYes Lockを解かず、内藤とSANADAは慌ててヒロムを救出。場外に逃れたヒロムの肩を内藤とSANADAが氷嚢で冷やしている姿を不敵な笑みを浮かべて眺めていた石森は「ヒロム!これで、決定的だな!俺とヒロムのIWGPジュニアヘビー級選手権、早く組めよオイ!」と改めて王座戦をアピールし、もだえ苦しむヒロムを指さして笑いながらウルフパックポーズを合わせてごきげんな様子で去っていった。
バックステージに戻った石森は「ヒロムー!聞いたぞぉ~?『試合組め』って言ったよな?その言葉が聞きたかった!現チャンピオンが『やる』って言ったんだから、それなりの舞台用意しろよな。……あ! でも、今日の感じじゃ、試合できる? ハハハハハ!」と嘲笑して去っていく。
対するヒロムは取り乱して絶叫しながら「クソーッ! アーッ! クソッ! 石森! 石森! クソォ! オイ! 新日本! 俺と石森のタイトルマッチ、早く発表しろオラ! 潰してやる! クソーッ!」と控室へと消えていった。