令和にタイガーマスクvsダイナマイト・キッド!4代目タイガーマスク引退試合で“ダイナマイト・キッドの甥”とドロー!ブラック・タイガーⅣに勝利で有終の美飾る!

7月7日、東京・後楽園ホールで新日本プロレスが『タイガーマスク引退記念試合』を開催。4代目タイガーマスクが引退試合2連戦に臨み、ダイナマイト・キッドの甥でAEWに所属するトム・ビリントンとドロー、ブラック・タイガーⅣ(ロッキー・ロメロ)には勝利を挙げ、有終の美を飾った。
初代タイガーマスク(佐山聡)に憧れた4代目タイガーは佐山に師事し、シューティングで鍛錬を積んだ。初代の勧めで4代目タイガーとなることを決意し、1995年7月15日、後楽園で行なわれた『格闘技の祭典』でのザ・グレート・サスケ戦でデビューすると、みちのくプロレスに入団。UWA世界ミドル級、英連邦ジュニアヘビー級王座を戴冠。1999年にはWWF(現WWE)にも参戦した。
2002年1月4日には新日本の東京ドーム大会に初参戦し、同年12月に新日本に移籍。その後ジュニア戦線で活躍し、IWGPジュニアヘビー級王座を6度、IWGPジュニアタッグ王座を2度戴冠。2004年、2005年には『BEST OF THE SUPER Jr.』を連覇。その他、全日本プロレスの世界ジュニアヘビー級王座、プロレスリング・ノアのGHCジュニアヘビー級タッグ王座を奪取するなど他団体でも実績を残した。だが、2020年4月に大腸憩室炎穿孔の大病を患い長期欠場も、同年12月に奇跡の復活を果たした。昨年7月に30周年記念試合を行うと、1年後の引退を表明していた。

引退試合は2試合(各5分1本勝負)組まれ、1戦目では初代タイガーのデビュー戦の相手であり、最大のライバルだったキッドの甥のビリントン。観衆から万雷の拍手を浴びて入場したタイガーはビリントンとレスリングの攻防。場外ではキッドの十八番だった高速ブレーンバスターを食らった。その後もビリントンはミサイルキックなどで厳しい攻め。さらにビリントンはツームストーン・パイドライバーを狙うも、タイガーがかわしたところでタイムアップのゴングが鳴った。
2戦目の相手は初代タイガーのライバルだったブラック・タイガー(ローラーボール・マーク・ロコ)の4代目。2009年4・5両国国技館で4代目ブラックは、当時IWGPジュニア王者だった4代目タイガーに『カンペオナート・コントラ・マスカラ』で挑んで敗れ、マスクを脱がされた因縁がある。

1戦目が終わるや否や、ブラックが入ってくるとビリントンをなぎ倒しタイガーを襲った。そのままタイガーはインターバルなしで2戦目に突入。タイガーがソバットを繰り出すと、ビリントンがラリアットでアシスト。コーナーでブラックがマスク剥ぎにかかるも、タイガーは回避。タイガーは場外に落とすと、トペ・スイシーダを発射。雪崩式ダブルアーム・スープレックスもカウントは2。ブラックはレフェリーの死角を突いて急所蹴り。ミドルキック、張り手を叩き込んだところで5分時間切れとなった。納得がいかないブラックは5分の延長戦を要求し、タイガーも受諾。ブラックがエルボーを繰り出すと、タイガーはタイガースープレックス・ホールドを決めて3カウントを奪い、現役最後の試合で白星を挙げた。敗れたブラックは過去の遺恨を水に流し、握手を交わすと、マスクを脱いでタイガーに手渡した。

バックステージでビリントンは「タイガーマスクの引退を祝したいという気持ちだ。伝説の最後の場に居られたことは本当に光栄だ。大きな感謝をタイガーマスクに伝えられてうれしい。タイガーの伝説は終わるが、あなたが次の世代を支えてくれることを願っています。今はあなたが成し遂げたことに感謝を伝えたい。あなたはその身をプロレスに捧げてきた。みんな、どんなに感謝してもしきれないと思っている。前進あるのみ。また近いうちに日本で会おう」とタイガーに敬意を表し、再来日を希望した。
ブラックは「ありがとう、タイガーマスク。20年前、俺は(アントニオ)猪木さんのLA道場にいた、まだ何者でもないレスラーだった。そんな俺がブラック・タイガーⅣになるという、この上なく大きな役目を託された。でも、4代目タイガーマスクがいなければ、ブラック・タイガーⅣも存在しなかった。今の俺があるのも、今まで築いてきたこのキャリアがあるのも、4代目タイガーマスクがいたからだ。この20年間、俺たちはライバルとして戦い続けてきた。同じリングに立ち、何度も激しくぶつかり合い、お互いに血を流してきた。そして今、お前の手元には俺のマスクが2枚ある。タイガーマスク、素晴らしいキャリア、本当にお疲れさまでした。そして願わくば、この世界でも、その先でも。俺とお前は永遠のライバルだ。いつかまた、必ずリングで巡り会おう」とライバルとの再会を熱望した。
そしてタイガーは「緊張ももちろんあったんですけど、技の失敗もたくさんあったんですけど、トータル的に考えて限界かなと。やはりこれがもう自分の限界かなと。これ以上、そういうのを隠し隠し試合するのは僕にとっては無理ということで。やはりそこは佐山さんと練習してきて、本当に自分の中ではもう限界ですし、全く悔いはないです、31年やってきて。一つ悔いが残るとすれば、今日もうちょっと、5分は短いなって焦ってしまった部分もあったし。トム・ビリントン、素晴らしい選手だと思います。この先、新日本のシリーズに出てほしいなと思います。ジュニアの選手とやれば素晴らしい試合になると思うし、彼もまた成長するだろうし。若いっていいなと思いました」と試合を振り返った。
















