DDT 10.26後楽園大会 総選挙で選ばれた選抜メンバーによる大会でケニーがDDTラストマッチ!2位のイサミがHARASHIMAに挑戦
DDT Special 2014
日時:2014年10月26日(日)
開場:11:00 開始:12:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:2200人(超満員札止め)
▼ダークマッチ第1試合 シングルマッチ 10分1本勝負
○MIKAMI〈21位〉
4分19秒 スク〜ルボ〜イ
●勝俣瞬馬〈24位〉
▼ダークマッチ第2試合 シングルマッチ 10分1本勝負
▲佐々木大輔〈22位〉
10分0秒 時間切れ引き分け
▲入江茂弘〈23位〉
▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
赤井沙希〈6位〉/○大石真翔〈16位〉
6分35秒 ミラクルエクスタシー→エビ固め
●チェリー〈7位〉/ヤス・ウラノ〈11位〉
▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
石井慧介〈4位〉/●高尾蒼馬〈8位〉
7分9秒 タカタニック→エビ固め
KUDO〈10位〉/○マサ高梨〈15位〉
▼第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●平田一喜〈11位〉
3分38秒 首固め
○遠藤哲哉〈20位〉
▼第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○坂口征夫〈17位〉
2分57秒 腕ひしぎ逆十字固め
●スーパー・ササダンゴマシン〈18位〉
▼第5試合 ドラマティック壮行試合〜ケニー・オメガDDTラストマッチ〜
飯伏幸太〈1位〉/○ケニー・オメガ〈18位〉
25分43秒 ゴールデン・シャワー→片エビ固め
●男色ディーノ〈5位〉/竹下幸之介〈14位〉
▼第6試合 DDT EXTREME級選手権試合 オンリーギブアップルール 60分1本勝負
[王 者]○彰人〈9位〉
13分38秒 変形サソリ固め
[挑戦者]●アントーニオ本多〈13位〉
※第30代王者が2度目の防衛に成功
▼第7試合 KO-D無差別級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○HARASHIMA〈3位〉
15分21秒 蒼魔刀→体固め
[挑戦者]●木高イサミ〈2位〉
※第48代王者が5度目の防衛に成功
「どこにいてもDDT魂で試合をする」と言ったケニーが旅立ちのゴールデンシャワー!
総選挙2位のイサミを撃破したHARASHIMAへの挑戦者はじゃんけん大会で決定!
ダークマッチ1
まずはアンダーボーイズによるダークマッチが11時30分からスタート。まずはスピーディーなロープワークから勝俣がドロップキック。さらにサマーソルトキックからコーナー下で座り込んだMIKAMIに、串刺し式の低空ドロップキック。
走り込んできた勝俣にカウンターのドロップキックを叩き込んだMIKAMIは、エルボードロップからセントーンを投下。さらにコーナーでの馬乗りナックルからブロンコスバスタをお見舞いしたMIKAMI。
ミッキーブーメランからのスワントーンボムをかわした勝俣はカサドーラ、スクールボーイと連続で丸め込むと、キックアウトしたMIKAMIの顔面に低空ドロップキック。「決めるぞー!」と叫んだ勝俣はスワンダイブ式Xファクター(=相手の頭を掴んでジャンプして決める開脚式フェースバスター)を狙ったが、かわしたMIKAMIは電光石火のスク〜ルボ〜イで丸め込んで3カウント。
敗れた勝俣は何とも悔しそうに絶叫しながら引き上げていった。
ダークマッチ2
ガッチリ握手を交わすと、まずはロックアップ。入江がロープまで押し込むが、体勢を入れ替えた佐々木が殴りかかる。かわしてヘッドロックに捉えた入江だが、佐々木はロープに飛ばすとリープフロッグからショルダータックル。しかし、逆に入江がショルダーブロックで佐々木を吹っ飛ばす。
入江のお腹のさすりながら「待て待て」というジャスチャーをする佐々木は、握手をしてその手にキス。紳士的な振る舞いに入江も思わず笑顔になるが、そこで佐々木はヒザへの低空ドロップキック。
スリーパーに捉えていった佐々木は、さらにアッパーカットやボディブローを叩き込む。どうも佐々木に翻弄されてしまう入江だが、のど輪で捕まえるとそのままコーナーに投げつける。佐々木もコーナーに登って馬乗りナックルを見舞っていくが、入江はショルダースルーで投げ飛ばす。
串刺しラリアットから豪快なブレーンバスターで投げた入江はテディベア(=ヒップドロップ)。これをかわして自爆させた佐々木はトップロープに入江をササか吊りにし、顔面にドロップキックを叩き込むとダイビング・ラリアット。
さらにボディブローからロー宇に飛ばそうとするが、入江はブラックホールスラム(=旋回式スクラップバスター)を狙う。これをクロスフェースで切り返そうとした佐々木だが、ロープに突き飛ばした入江はブラックホールスラム。そこからフライング・ソーセージを投下した入江だが、佐々木は剣山で迎撃。
オクラホマロールで丸め込んだ佐々木はキックアウトした入江をクロスフェースに捉えるが、入江もロープに脱出。残り3分となり、佐々木はコーナーに登っていくとダイビング/クロスボディーを狙ったが、キャッチした入江はそのままパワースラムで叩き付けるとビーストボンバー。
カウント2で返した佐々木に入江は自分が垂直落下式バックフリップを狙ったが、これをミステリオ・ラナで切り返して入江を場外に吹っ飛ばした佐々木は、羽根を広げるポーズから矢のようなトペを発射。リングに戻った佐々木はハリケーンドライバーで叩き付けるがカウントは2。入江のエルボーにトラースキックを返した佐々木はロープに飛ぶが、入江は真横からタックル。
佐々木が松井レフェリーに激突すると、その勢いで松井レフェリーに入江に激突。「松井」コールが起こる中、ドロップキックからコルバタを狙った佐々木だが、入江は回転を止めるとファイヤーサンダーで切り返す。しかしカバーする前に10分時間切れのゴング! 試合後、松井レフェリーに謝る入江に佐々木は「もう1回」と訴えて握手。
オープニング
オープニングでは鶴見亜門GMが新グッズや今後のタイトルマッチの予定などを発表。12.23後楽園大会で行われるKO-D無差別級選手権で勝った選手が来年2.15さいたまスーパーアリーナ大会で飯伏の挑戦を受けることになる。また、11.2川口大会で竹下&遠藤vs.石井&入江のKO-Dタッグ選手権が行われることも発表された。
さらにDDTがiPhone用のアプリとして、育成ゲームの『DDTニョキニョキ』と何を撮影してもDDTのメンバーが写り込む『DDTカメラ』を11月から無料で配信すると発表。
そして新プロジェクトとして、スマホでオリジナルマンガが読める『GANMA!』でDDTのマンガを連載することを発表。何とマンガを描いてくれる作者を一般から募集するとのこと。高木とディーノが審査員に加わるという。
GANMA!の佐藤編集長もササダンゴ商会の前掛けをしてリングに上がり、ファンに挨拶。果たしてどんなマンガが出来るのか楽しみだ。
第1試合
総選挙7位のチェリーと11位のヤスがタッグを組んで、6位の赤井&16位の大石と対戦。赤井&大石はハロウィーン仕様の曲で登場。DNA樋口の肩に乗った大石は飴をバラ撒き、赤井は小悪魔的なコスプレで登場。
せっかくその格好で記念撮影している赤井&大石の背後から奇襲攻撃を仕掛けたチェリーとヤス。「悪い」コールが起こる中、奪いとったスティックで赤井を殴打していったチェリーだが、赤井はお株を奪うような大外刈りで叩き付けると、走り込んできたヤスにミドルキック。
さらに大石と合体攻撃を決めると、ヤスは「違うんです! 違うんです! ごめんなさい」と謝る。赤井が「謝っているし…」と躊躇していると、背後からチェリーが襲いかかっていく。さらにヤスがボディブローからトップロープに顔面を擦りつける。チェリーは赤井の衣装の付いている尖った尻尾で赤井の顔面を突き刺していくと、顔面に低空ドロップキック。
チェリーが両手で赤井の首を絞めていくと、さすがに大石がカットに入ったが、ヤスが大石を場外に投げ捨ててから赤井を羽交い締め。「ちゃんと押さえていろよ」と指示してから引っ掻いていったチェリー。
今度はチェリーが羽交い締めにし、ヤスがランニングエルボー。これをかわして誤爆を誘い込んだ赤井はヤスにハリケーン・ラナを決めて大石にタッチ。一度はチェリーにかわされたものの、二度目のトライでクロスボディーを決めた大石だが、背後からヤスが攻撃すると、チェリーはダブルリストアームサルト。
ヤスのマンハッタンドロップからチェリーはミサイルキックを発射。ヤスは赤井を場外に連れ出すが、リング上では大石がチェリーにスタナー。辛くも赤井がカットに入ると、赤井はヤスにフロントキック。さらに大石がヤスを場外に追いやると、赤井はコーナーからプランチャを投下。
チェリーは熟女でドーンを大石に叩き込んで走り込むが、のど輪で捕まえた大石はミラクルエクスタシーで叩き付けて3カウント。試合後、敗れたヤスはチェリーに馬乗りになってパンチを殴打。しかしちゃんとチェリーを肩に担いで引き上げていった。
第2試合
10位のKUDOと15位の高梨の酒呑童子vs.4位の石井と8位の高尾のチーム・ドリフ。まずは高梨と石井がグラウンドで探り合うと、KUDOが高尾にショルダータックル。高尾もリープフロッグでかわしてからカウンターのドロップキック。だが、KUDOがロープに飛ばさそうになったところで高梨が背後からタッチし、KUDOが抑え付けた高尾に低空ドロップキック。
高尾が串刺し攻撃を狙うが、エプロンからKUDOが高梨を引っ張って自爆させる。コーナーポストが外れてしまうアクシデントが発生したが、高梨はすかさず剥き出しになった金具部分に高尾を叩き付ける。
KUDOと高尾のエルボー合戦からKUDOはソバット。しかし高尾もランニングエルボーを返して石井にタッチ。サマードルとドロップを落とした石井は串刺しランニングエルボーからミサイルキックを発射。そこに高梨が飛び込んでくるが、石井はドロップキックで迎撃。KUDOが張り手からミドルキックを叩き込むと、石井も張り手から投球フォームチョップを返す。
さらにKUDOのミドルキックにエルボーからフロントキックを返した石井だが、KUDOは延髄斬りを叩き込んでから串刺し攻撃を狙う。これをかわして背後に回った石井は投げ捨てジャーマン。
そこにタッチを受けた高尾がミサイルキックを発射。KUDOもキチンシンクを返して高梨にタッチ。すると高梨はKUDOとトレイン攻撃。さらに高梨のレッグラリアットからKUDOがコーナーに登っていくが、石井が入ってきて下からドロップキック。そのままコーナー上の区道を追いかけた石井だが、高梨がパワーボムの体勢で捕まえる。フランケンで石井が切り返すと、高尾はコーナー上のKUDOを倒立で捕まえて投げ飛ばす。
さらに高尾が高梨をバックブリーカーで捕まえると、その上に石井がフットスタンプ。だが、KUDOが救出に入ると高梨も高尾に逆打ちを返すがカウントは2。高尾が反撃しようとすると、KUDOが高梨を突き飛ばして高尾にスピンキック。すかさず高梨がタカタニックをズバリと決めて3カウント。早速酒呑童子はお客さんのお酒を借りてリング上で祝杯をあげた。
第3試合
20位の遠藤と11位の平田という今、勢いがある者同士のシングルマッチ。あの曲で、高木と大鷲を従えて入場した平田は、リングに上がってロングパンツを脱ぎ捨てると、「Dansing K」と書かれたショートタイツを披露!
さらに曲の途中で遠藤に奇襲攻撃を仕掛けると、いきなりエゴイストドライバーを狙うが、遠藤も必死で回避。だが、平田はドロップキックを叩き込むと余裕の腰振り。ミサイルキックからバタフライロックに捉えた平田だが、セコンドの高木から「チンタラするな!
ヤバイぞ、お前! 早く決めろ!」と檄が飛ぶ。
「うるさいよ、静かにして!」と叫ぶ平田を捕まえた遠藤は、踏ん張る平田を引き抜いてブレーンバスターで投げていく。エルボー合戦からローリングエルボーを狙った平田にカウンターのフロントキックを叩き込んだ遠藤は、さらにトラースキック。バックブリーカーからコンプリート・ショットで叩き付けた遠藤は早くもスカイツイスター・プレスを投下。
これをかわした平田はエゴイストドライバーを狙うが、背後に逃れた遠藤はロープに飛ぶ。慌てる平田だが、走り込んできた遠藤にカウンターの首固め。だが、遠藤がその勢いを使って逆に首固めで丸め込んで3カウント。
負けた平田に高木と大鷲が手を振っている中、マイクを持った遠藤が「店長、あなたこの前、DDTのベルト全部狙うって言ってましたよね。我々ハッピーモーテルもベルトの総取り目指しているんですよ。次、沼津で6人タッグの防衛戦決まっているみたいじゃないですか。我々に挑戦させてくれないですかね?」と6人タッグ王座への挑戦を表明。
それを聞いた平田が「バイト、この野郎! 噛んでんじゃねぇよ! 先輩が奇襲かけてコスチュームまで変えたのに負けて恥ずかしいじゃねぇかよ! 沼津? 俺の権限で挑戦させてやろうじゃねぇかよ!」と承諾したのだが……
そこに高木と大鷲が飛び込んできて、大鷲が平田に向かって「沼津みたいな田舎でひっそりと……沼津みたいなちょっとお客さんの少ないところでベルト獲られるなら、後楽園のような……」と沼津大会でのタイトルマッチを回避するように言うが、そんな大鷲、ついでに高木にも張り手を見舞った平田は「試合前から負けること考える奴がいるかバカ野郎! 沼津だろうがどこだろうが、俺は全力で勝ちに行くんだよ! おいGM、沼津で俺の挑戦……挑戦じゃねぇや! 王者に慣れてないの!」と、挑戦者気分でハッピーモーテルとの6人タッグ戦を受諾し、GMもその場で決定した。
第4試合
MacBook片手に登場したササダンゴは「パワポ」コールが起こる中、格闘家系プロレスラーの傾向と対策を“煽りパワポ”で紹介。プロレスキャリアが浅く、『プロレスキャノンボール』の撮影の疲れがある今、丸め込み
あるヨーロッパの大学教授の「親の浮気癖は息子に遺伝する」の言葉から、「親が苦手な技は息子にも遺伝する」という結論を見出したササダンゴは、坂口征夫の実父である坂口征二が苦手としたであろうキドクラッチに勝機を見出した。
キドクラッチを仕掛け、例え3カウントが奪えなくてもキックアウトする度に体力を消耗することが発覚。このグラフがまたしてもリーマンショックによる金型工業の生産性のグラフと合致することから、キドクラッチ式リーマンショックを3回決めることが出来れば、坂口の体力は105%奪われてササダンゴが勝利し、『プロレスキャノンボール』の撮影に協力したすべての人たちに捧げるという結論に達した。
そこに坂口が入場すると、ササダンゴは完全に付け焼き刃の蹴りを出していくが、あっさりキャッチした坂口は裏アキレス腱固め。どうにかロープに逃れたササダンゴだが、坂口は鋭い蹴りを叩き込む。だが、ササダンゴは「来い、コラ!」と挑発。坂口の腹パンをアイポケ級のベルトでガードしたササダンゴはワキ固めを狙う。
坂口が前転して逃れようとしたところをキドクラッチ式リーマンショックで抑え込んだササダンゴだがカウントは2。坂口はランニングローを返すと、ニーリフトを叩き込むが、ササダンゴはまたもワキ固めの体勢からキドクラッチ式リーマンショック。カウント2で返した坂口だが、観客からは「あと1回」コール。
坂口のPKを食らいながらも、ついに3回目のキドクラッチ式リーマンショックを決めたササダンゴ。だが、次の瞬間、坂口は腕十字で切り返していきササダンゴはタップアウト。お互いに一礼すると、坂口から握手を求めていき、ササダンゴの健闘を称えた。
第5試合
この試合を最後に長年主戦場にしてきたDDTを離れて新日本プロレスに闘いの場を移すケニー・オメガ。煽りVの中で「(DDTでのケニーは)たぶん今日で終わりそうですね。でもゴールデン☆ラヴァーズは永遠に終わらない。また来るぜ」と語ったケニー。
ゴールデン☆ラヴァーズは2人肩を組んで入場。盟友の佐々木とマイケルがセコンドにつく。必死にこみ上げてくるものを堪えながらリングに上がったケニーにイエロー、ライトグリーン、オレンジの紙テープが大量に投げ込まれた。
なお、この試合はリング以外のどこでも試合決着のつくエニウェアフォールマッチで行われる。ケニーとディーノは笑顔で握手。竹下が握手を求めるとケニーはその肩をポンと叩いた。そしてケニーvs.竹下で試合開始。ロックアップから腕を取ったケニーだが、足をすくって倒した竹下。
下からヒザ十字固めを狙ったケニーだが、竹下は早めにロープに脱出。ヘッドロックに捉えたケニーだが、竹下もヘッドロックで切り返す。そこからアームドラッグで投げていくと、ケニーから握手を求めていき、竹下が握手に応じたところで飯伏にタッチ。
いきなり飯伏のタイツに手を入れてケツを触りまくったディーノ。ケニーがカットに入ると、ディーノは男色クローから男色スクリュー。さらにディーノは飯伏にニーを落とすと、股間へのジャブからコックボトム。そしてタイツを下げてのナイトメアーを見舞って行くと、ケニーが脳天唐竹割りでカット。しかしディーノには効いていない。
「YOU!」とケニーを指差したディーノだが、そこでチョップのダメージが来て飯伏に顔面騎乗。ケニーがディーノを場外に連れ出すが、ディーノはバックに回って腰を振っていく。そのまま南側客席の階段を登っていく。その間に飯伏と竹下は売店フロアでやり合う。
飯伏と竹下も南側通路に移動すると、ケニーが竹下をスリーパーで捕まえて台車に乗せる。ケニーがその台車を思いきり勢いをつけて押し出すと、待っていた飯伏がミドルキックで迎撃。さらに今度はディーノを台車の乗せてケニーが押していき、飯伏がミドルキックを狙ったが、ディーノは男色クローで防御。
ケニーにも男色クローを決めたディーノだが、ラヴァーズは2人がかりのエルボーで脱出するとなぜかキス。黄色い歓声があがる中、ラヴァースは竹下を階段から突き落とすが、その間に出入り口のゲートに登ったディーノ。
ダイブするのかと思いきや、手すりから滑ってケツをラヴァーズに押し付けたディーノ。そこからディーノを連れてリングサイドまで降りてきた飯伏は、ディーノを入場ゲートに叩き付るとゲートの上に登ってケブラーダを発射。その間に竹下をリングに戻したケニーは、飯伏と連続のリープフロッグからコタロー・クラッシャー(=馬跳び式フェースクラッシャー)。
そこからスリーパーに捉えた飯伏はキャメルクラッチに移行しながら、竹下の口を両手で塞ぐ拷問技。朦朧とする竹下に対し、シュミット流バックブリーカーを決めたケニーだが、竹下も串刺し式エルボーを返すとハリケーン・ラナでケニーをブン投げる。しかし竹下のタッチを阻止したケニーは逆水平チョップ。
竹下も打点の高いドロップキックを返してディーノにタッチ。15分が経過し、ディーノはラヴァーズの2人を次々に吹っ飛ばすと、セコンドの大石にケツを出すように指示。ケツを出した大石がコーナーでセットすると、ディーノはケニーにファイト一発から男色ドライバーを狙う。何とか踏み止まったケニーは逆水平チョップ。そして波動拳を発射して飯伏がジャーマンを狙う。
これをディーノがコーナーに押し込んで防御すると、竹下が串刺しフロントキック。そしてディーノが「バイバイ!」と叫びながら男色ドライバーを決めるがカウントは2。ならばとケツを出したディーノがコーナーに登っていくが、ケニーは竹下をそこに叩き付けてからターンバックル・パワーボムでもう一度叩き付ける。
ディーノにPKこころΩ(=トップロープから行う合体パイルドライバー)を決めたラヴァーズだが、ここでマイケルが乱入してカウントを阻止! マイケルは「分かっているんですか? この試合が終わったらケニーは新日本に行っちゃうんですよ! だから俺はこの試合を終わらせるわけにはいかない! ごめんよ、ケニー!」と叫んでアルティメット・ベノムアーム! だが、ケニーがかわすと待っていた飯伏がハイキックを叩き込んでマイケルを排除。
マイケルにやられた松井レフェリーが倒れたままの状態で、飯伏が竹下をジャーマンで投げるとラヴァーズはPKこころΩ。木曽レフェリーがカウントを叩くが、今度は遠藤がカット。「ケニーさん、行かないでください! ケニーさんがいなくなったら寮はどうなるんですか?」と訴える。ケニーが「どうなるんですかね? 遠藤、気持ちは分かった。飯伏さん、あとはよろしくお願いします」と言うと、飯伏がストレートパンチを叩き込んで遠藤をKO。
改めてディーノにPKこころΩを決めたラヴァーズだが、カウント2で場内が暗転。ケニーの入場テーマが鳴り響く中、佐々木とマイケルがヨシヒコを連れて登場! 佐々木がヨシヒコを投げ込むと、マイケルが「この“ケニヒコ”もお前がDDTに居てほしいって言ってんだよ! 第一さ、新日本に行ったらこういう試合出来ないよ。ケニヒコをどうするのかなぁ」と訴える。
しかし飯伏が容赦なくケニヒコに鉄拳制裁。ケニヒコも殴り返していくが、ケニーが背後から襲いかかる。ケニヒコを抱きかかえたケニーは意を決して肩車。そこから飯伏にパスするが、ケニヒコは飯伏にウラカン・ラナ。すかさずケニーがケニヒコに襲いかかるが、ケニヒコもブレーンバスターで逆に投げる。
そこをディーノが丸め込むがカウントは2。ケニーはディーノを低空ドラゴンスープレックスで投げると、ずっとケツを出してコーナーにいた大石のケツにディーノを押し付ける。さらにディーノを肩車したケニーは片翼の天使(=エレクトリックチェア式ドリラー)で叩き付けるが、カウント2で竹下がカット。
飯伏が竹下を場外に放り出すと、「あー!」と天に向かって絶叫したケニーと顔をクシャクシャにした飯伏が同じコーナーに登り、完全にピッタリのタイミングでゴールデンシャワー(=同じコーナーからの同時ファイアーバード・スプラッシュ)を投下して3カウント!
ケニーを飯伏が抱きしめたあと勝ち名乗りを受けるラヴァーズ。そこに高木大社長が登場して「ケニー、お疲れ様。別に引退するわけじゃないし、DDTが潰れるわけじゃないから。さよならは適してないと思う。俺が言えることはケニー、新日本に行ってもガンバレ! 花束も用意していない。これにDDT全選手からのメッセージが書いてある。受け取ってくれ」とDDTのタオルを手渡した。
ケニーは「少しゴールデンシャワーで息が詰まったから、今のコメント短くする。スミマセン。私はどこにいてもDDTの魂で試合をやるんだよ。6年間DDTで試合をやって、私のキャリアのベストはここでやった。それは絶対忘れない! ……もちろん、今いるみんなはファンだけじゃなくて、友達だけじゃなくて、私の家族なんですよ。だから私が新日本に行くの応援してください。……すごい寂しいんですけど、大成功になるため私は精一杯新日本で頑張る。ありがとう」と旅立ちのメッセージ。
するとDDTの全選手がリングにあがってケニーを中心に記念撮影。ケニーはDDT魂を胸にいよいよ日本プロレス界の盟主・新日本プロレスのジュニアヘビー級戦線に殴り込む! 万雷の「ケニー」コールが起こる中、リングに残ったケニーと飯伏。ケニーはDDTの未来を託した竹下と握手をしたあと、飯伏ととに人差し指を天に突き上げてから波動拳のポーズ。そしてガッチリと握手を交わした。
<試合後コメント>
ゴールデン☆ラヴァーズ
ケニー「感動しましたよね。あとホントとに今日は苦しく終わるのがダメだから、ホントに一番楽しく終わりたかった。そして、久しぶりに完璧にゴールデンシャワーが打てて嬉しい。もう出来ないから。なんか二人とも(身体が)でかくなって、最近別のフィニッシュばっか使ってたから。運命かな?」
飯伏「そうだね」
ケニー「でも、改めて……それはゴールデン☆ラヴァーズの最後じゃない。ゴールデン☆ラヴァーズの最後なんてないよ。ゴールデン☆ラヴァーズは…フォエバー。だから、どこか、何団体になるか、違う場所で、もちろんまた飯伏さんと組みたい。そして、今はまあ…今回の今のDDTのラスト(マッチ)。勝ってよかった。けどなんか、勝ちよりもう一回DDTのファンに試合をやれて、それのほうが大事にしてた。だから本当に皆ありがとうございました」
――飯伏選手もゴールデン☆ラヴァーズとしてはひと区切りになったわけですが。
飯伏「そうですね。うんまあ、ケニーとはそのやっぱりゴールデンシャワーとかも結構もう何年もやってなかったものを、本当にいきなりやって。いきなり(やっても)息も合うし、その意思疎通が何もしなくてもできる。ケニーはどこに行っても変わらず、同じプロレスをやってる。ちょっと寂しいけど寂しくないです」
――今日はヨシヒコだったり場外だったり、なかなかこれからはああいうハチャメチャな事はできなくなります。
ケニー「できなくなるかもしれないですね、その可能性は高い。それは、まあ、うん…キツイですね。私の好きなプロレスは今日みたいな、なんか、新日本でもっと、ちゃんとプロレスやらなきゃいけないけど、まあ正直、なんか…DDTの選手がどこでも上手くやれることをちゃんと見せたい。だからもし本気でリングの中だけでやらないといけないなら、そうします。ゴールデン☆ラヴァーズの力を新日本のジュニアでやってみせます。必ず。そして、飯伏さんがそっちで伝説のヘビーになって、私が新日本のジュニアの伝説になって、そうなってから二人の伝説なチームになるしかない。その全部がすごい楽しみにしてますよ。サンキュー、エブリバディ」
発表事項
休憩明け、鶴見亜門GMがリングに上がり、DDTが新たな分野とコラボすることになったという。女性客が急増しているということで総合美容商社とコラボすることを発表。11月30日の後楽園大会でカリスマ美容師が選手につくヘアーメイキングマッチが行われるとのこと。
続いて来年2.15さいたまSA大会に大日本プロレスの関本大介の参戦が決定したことが発表されたあと、11.12スマイルスカッシュプロデュースの後楽園大会を行うヤスがリングに上がり、スマスカ興行内で開催される大相撲トーナメントに、その関本とユニオンの石川修司が出場することを発表した。
さらに対戦カードが発表された際に「X」とされていた部分を発表するというヤス。まずヤスの対戦相手Xは、何とケンドー・カシンだと発表。続いてメインでHARASHIMA&彰人と対戦するXが真壁刀義&高木三四郎に決定したことが発表された。
ここで高木が「ちょっと待てー!」と叫びながら入ってきて、現アイアンマン王者のLiLiCoさんに11.30の後楽園に来てくれるようにブッキングしたと発表。タイトルマッチのことは一切話していないので、隙あらばアイアンマンを奪還してしまえと企んだ。
第6試合
9位の彰人と13位のアントンによるEXTREME級選手権は挑戦者アントンの希望によりオンリーギブアップマッチとして行われる。ロッキーを彷彿させる黒と金のガウン姿で入場したアントンのセコンドには欠場中の福田洋がつく。一方の彰人は編み込みヘアーで登場。
ゴングが鳴るなり、突進してきたアントンのヒザに低空ドロップキックを叩き込んだ彰人は、場外にエスケープしたアントンを追いかけていって左ヒザを攻撃。先にリングに戻った彰人はアントンが戻ってきたところで徹底して左ヒザを痛めつけていく。
低空ドロップキックを連発した彰人はアントンの左足をロープに巻き付けるが、アントンは彰人の右ヒジにエルボーを連打。アームロックや踏みつけで痛めつけていったアントンは、彰人の右腕をロープに巻き付けて絞め上げる。だが、アントンの左ヒザを蹴って脱出した彰人は、場外に出てアントンの足を引っ張り出すと左足を鉄柱に叩き付ける。
リングに戻った彰人はレッグブリーカーを決めるが、アントンはスタンディングのワキ固めからヒジを落としていく。さらにショルダーアームブリーカーを決めていくが、彰人もうまくアントンを抱え上げるとニークラッシャーの要領でアントンの左ヒザをマットに叩き付ける。
突進してきた彰人にテーズプレスを決めたアントンは腕十字の体勢に。クラッチして堪える彰人だが、アントンはクラッチを切ることに成功。辛くもロープに足を届いた彰人だが、アントンはショルダーネックブリーカーから予告付きDDTを狙う。これを彰人は足横須賀で切り返すとアンクルホールドへ。
どうにかロープに逃れたアントンは変型のコブラクラッチからV1アームロックと袈裟固めの複合技のテレフォンアームロックへ。どうにかロープに逃れた彰人だが、アントンはここで必殺技の卍固めを狙う。しかし彰人もこれは決めさせない。アントンの逆水平チョップにエルボーで応戦した彰人。
しかしアントンはボディブローからコスチュームのショルダーを外すと南部式ナックルからのバイオニックエルボー。もう一度卍固めを狙うが、彰人は決めさせない。バックを取ったアントンだが、彰人はサムソンクラッチで丸め込むとそこから流れるように足4の字固めへ。どうにかロープに辿り着いたアントンだが、彰人はストレッチマフラーを狙う。
だが、アントンは卍固めで切り返そうとする。クラッチする彰人に対して回転しながら腕十字を狙ったアントン。だが、クラッチが切れた切れた勢いで起き上がった彰人はサソリ固めへ。アントンはロープに腕を伸ばそうとしたが、彰人はその腕をも抱え込み、これでアントンはギブアップ。彰人が王座防衛に成功した。
第7試合
総選挙3位のHARASHIMAが持つKOーD無差別級王座に挑戦する2位の木高イサミ。8月の両国大会ではケニーを加えた3WAYでのタイトルマッチでHARASHIMAに敗れたイサミ。またも“届かなかった頂点”だったが、今年の総選挙は2位でもKO-D挑戦のチャンスが与えられるため、今度はシングルマッチでイサミが挑戦することに。煽りVでは「夏の借りを秋に返せる。逆に2位にしてくれてありがとうですよ。背水です」と語ったイサミ。
実にいい表情で登場したイサミが日本刀を頂点に向かって突き上げれば、一方のHARASHIMAも実に厳しく鋭い眼光で入場。HARASHIMAが握手を求めると、その手を払ったイサミ。
まずはロックアックからHARASHIMAがフロントキック。イサミがソバットを返すと、HARASHIMAはいきなり山折りを狙う。着地したイサミはバックを取ってグラウンドに持ち込むが、スイープしたHARASHIMA。だが、イサミは自ら立ち上がって離れると、大きく足をあげて踏みつけようとする。
かわしたHARASHIMAはグラウンドに持ち込むが、ガブっていったイサミはリストロックを極めながらヒジを落とす。しかしHARASHIMAは強引にワンハンドスラムで叩き付けて脱出。さらにガットバスターから腹部にストンピング。HARASHIMAがフットスタンプを落としていくと、イサミは「来いや、コラ」と敢えて寝転がる。
するとHARASHIMAは容赦なくフットスタンプを連発。ニーオンザベリー式のネッククランチでスタミナを奪っていったHARASHIMAは、強烈なボディブローからニーリフト。さらにコブラツイストに捉えながら腹にハンマーを振り下ろすというえげつない攻撃でイサミを追い込む。
ミドルキックを倒れずに受け止めたイサミは蹴り脚をキャッチしてエルボー。HARASHIMAもエルボーを返すが、イサミはフェイントから腹パン。そしてドロップキックを叩き込むと、串刺しエルボーから串刺しジャンピング・フロントキック。ブレーンバスターを狙ったイサミだが、踏ん張ったHARASHIMA。だが、これはイサミが意地で引っこ抜いて投げていく。
コーナーに登ったイサミはダイビング・クロスボディー。これをジャンプしての剣山で迎撃したHARASHIMAはスワンダイブ式ボディプレス。さらにイサミをトップロープに乗せてからパントキック(=下から顔面を蹴り上げる)。
続くスリングショット式レッグドロップをかわして場外に転落させたイサミはトペを発射。10分を経過し、HARASHIMAをリングに戻したイサミはダイビング・ダブルニードロップを投下。苦しそうなHARASHIMAだが、勇脚・斬(=ランニング式勇脚)はかわす。しかしイサミはトルベジーノからの四壱九(=変型腕固め)。
ガッチリと決まり、大きく仰け反るイサミだが、HARASHIMAはそこから引き戻すとイサミを肩口まで抱え上げて立ち上がる。そのままイサミの頭部にヒザを入れたHARASHIMAはファルコンアロー。さらに山折りから距離を取る。
イサミは蒼魔刀を迎撃しようとダッシュするが、HARASHIMAはニーリフトで迎撃。それでもイサミは昇龍拳を叩き込むと、気合いを込めてのエルボー。HARASHIMAも気合いを込めたエルボーを返すとイサミは張り手。HARASHIMAも張り返すと、イサミはHARASHIMAのフロントキックを食らいながらもかめはめ波!
だが、ハイキックを返したHARASHIMAはリバースフランケンから串刺し式蒼魔刀。カウント2で返したイサミにHARASHIMAはつるべ落とし(=カナディアンバックブリーカーから前方に落とすフェースバスター)を狙うが、着地したイサミは勇脚(=トラースキック)から後頭部に勇脚・斬。
HARASHIMAは水面蹴りを狙ったが、読んでいたイサミはジャンプしてかわすとランニングニー。だが、走り込んできたイサミをジャンピングハイで迎撃したHARASHIMAは垂直落下式のつるべ落としで叩き付けてからバズソーキックを挟んでから渾身の蒼魔刀を叩き込んで3カウント。
じゃんけん大会
ガックリと項垂れるイサミの横で、笑顔で勝ち名乗りを受けるHARASHIMA。またしても届かなかったイサミの前に立ちはだかったHARASHIMAは笑顔で握手を求めるが、その手を払ったイサミは四方の観客に一礼。そんなイサミにファンからは万雷の拍手が送られた。フラフラになりながらも自分の足で引き上げていったイサミ。
そんなイサミにHARASHIMAは「イサミ! 負けたらDDTに上がらないとか勝手なルール決めてたみたいだけど、そんなのいいよ、関係ないよ、知らないよ。楽しかったからまた何度でもやろうよ! いいよ、勝手にそんなルール作らなくていいから、また何度でも対戦しよう! 楽しかったよ! ありがとうイサミ!」と声をかける。
その強さ、怖いまでの笑顔と爽やかさに感服した様子のGMが「HARASHIMAさん、何なんですかあなたは(苦笑)。すごい試合でした!」と声をかけたあと、次のタイトルマッチは11月30日の後楽園大会。そこで次の挑戦者を“ドラマティックドリームじゃんけん”で決定することが発表された!
参加するのはこの日の大会に出場した選抜メンバーからHARASHIMA、イサミ、さいたまSAでの挑戦が決まっている飯伏、新日本に闘いの場を移すケニーを除いた16名。
HARASHIMAが本部席から見守る中、まず1回戦で遠藤がササダンゴに、大石が坂口に、竹下が高梨に、ヤスがアントンに、平田がKUDOに、高尾が彰人に、チェリーが赤井に、石井がディーノにそれぞれ勝利。
2回戦では大石が遠藤に、ヤスが竹下に、高尾が平田に、チェリーが石井にそれぞれ勝利。
そして準決勝ではヤスが大石にグーで勝利して決勝進出を決めると、高尾がチェリーにパーで勝利して決勝進出。この結果、決勝はヤスvs.高尾に決定。
ヤスは本部席のHARASHIMAに向かって「来月のメインイベントで会いましょう」と意気込みを述べると、高尾は「総選挙で緊張してそれが終わり、また緊張しています。頑張ります!」と語った。そして勝ったのはパーを出した高尾! この結果、11.30後楽園大会でHARASHIMAのKO-D無差別級王座には高尾蒼馬が挑戦することが決定!
高尾は「さっきも言ったんですけど、総選挙が終わり緊張がなくなったと思ったら、また緊張が始まりました。でもKOーDのシングルは2011年、3年前にやったきりずーっとやっていないんで、またこういうチャンスが得れたってことは素直に喜んでいます。HARASHIMAさんとはシングルでやったことがあるんですけど、ただ勝てたことはないので、勝ってそのベルト巻きたいです」と語った。
一方の王者HARASHIMAは「いいかな? いまから緊張してどうするんだよ。じゃんけんで勝ち上がるっていうのは運もあるよ。運も実力のうちだから、高尾はいろんな団体に出て実力をあげているよ。強くなっているよ。じゃんけんでも勝ったし。運もあるし強いよ。でもね、僕のほうがもっともっと強いんだよ。タイトルマッチ楽しみにしてるよ!」と王者の余裕を覗かせるコメント。
高尾とガッチリ握手を交わしたHARASHIMAは、最後に「11月の高尾とのタイトルマッチ、絶対僕が勝ってやるさー!」「なんでー?」「12月もタイトルマッチあるけど、それも勝ってやるさー!」「なんでー?」「さいたまSAまで突っ走ってやるさー!」「なんでー?」「なんでかってそれは鍛えているからだー!」のコール&レスポンスで締めくくった。
<試合後コメント>
HARASHIMA
「タイトルマッチ、やっぱり彼が背負っているものがあるというか、強かったですね。危なかったです。でもね、僕もね、DDT背負ってるんで、ユニオンには負けられないですね。単純に闘っててすごい楽しかったですね。これでね、DDTは上がらないとかそんなルール決めてたみたいだけど、そんな言い張らないでね、何度でも上がって何度でも楽しい闘いしたいと思いました。あとね、じゃんけん、高尾が勝って、彼とは何度もシングルしてるけど、でもそれは昔の高尾であって色んな経験積んでるあいつとは闘ってないんで楽しみですね。じゃんけんで勝つって運もあるし、気を引き締めて来月の後楽園タイトルマッチ防衛したいと思います」
――KO-Dのスケジュールが発表されて、さいたままで目標が見えやすくなった?
「そうですね。10月勝ったんで、11月勝って12月も勝って、スーパーアリーナのメイン行きたいですね。いや、行きますよ」
――前回のイサミ選手との試合は3WAYでしたが違いはありました?
「まあ最初から1人に集中できたというのはありますね。よりこの楽しめるというか、彼はやればやり返してくる面白い相手なんで、お互い張れる感じが楽しかったですね」
――高尾選手は緊張していましたが。
「あんな状態でね、リング来たらすぐ終わると思うんで、せめて緊張せずにリング上がってきてくださいと。僕はしっかり待ち構えてますんで」
木高イサミ
「まあ、完敗ですね。とりあえず、僕のDDTチャレンジ第一部完で。まあ一部が終わって二部があるかもしれないし、作者が次のもの書き始めるかもしんないですけどね。とりあえず、僕がやっぱりDDTっていうclub atomの頃から好きで、ファンの頃からDDT大好きで、その時も高木さんのカリスマ性とかMIKAMIさんの凄さとか、そういうのに憧れて、こんな僕でもプロレスラーになっていいのかなって迷っちゃうのを振り切らせてくれたのがDDTで。僕みたいな人間でも頑張ればここぐらいまで来れますよ。だからといって決して諦めるとか逃げるとかそういう意味じゃなく、それは僕だってやれることなら来月にでもHARASHIMAとやりたいですね。上でじゃんけん大会やってて僕だってもっかいやらしてくれって言いたいですよ。でも……でもコレ以上は言い訳になるから。あとはまた、強くなって、その時にKO-Dをユニオンプロレスを代表して取りにやってきます。やっぱり、ほんとにすごい団体だし、僕はDDTの系列のユニオンプロレスにいることを僕は誇りに思います。また、帰ってきます。大丈夫です」
――また帰ってきますというのがHARASHIMAから言われたことへの返答と?
「でも、第二部はいつ始まるかわからないですから。とりあえず、僕のプロレス人生のスタートがDDTを見始めた事だと思ってるんで。そっから僕はプロレスラーになろうと思ったんで。なれるかなじゃなくなろうって思ったんで。入ったのはKAIENTAI-DOJOでしたけど、そこに踏み切る勇気をくれたのはやっぱりDDTだったし、ユニオンプロレスに誘ってくれたのも高木三四郎だったし、それもひっくるめて、12〜3年やってますけど、その12〜3年が第一部だったんで、第二部がいつかわからないですけどヤンキー二丁拳銃として両国に出たりKO-Dタッグ巻いたりしたものの第一部の大事なものです」
――セコンドもつけずに今日は上がっていましたが、ユニオンを背負うという思いではなかったんでしょうか?
「僕のセコンドは、票を入れてくれた人皆ですよ。今日は沢山いました。沢山声聞こえましたし、沢山紙テープ飛びました。あれが僕のセコンドです。大事なんですよ、仲間って。やっぱユニオンっていうものも大事だし、仲間っていうのすごい大事だし、セコンドって大事なんですよ。それを今日は、689票のセコンドですよ。こんなに心強いセコンド居なかったですね。ず〜っと背中押してくれてるみたいでした。でも、最後肩上げられなかった…だからね、ちょっとだけまあ、謝るつもりはないですけど、胸を張ってリングは降りましたけど、申し訳ねぇってつもりでちょこっとだけ頭下げさせてもらいました」
高尾蒼馬
「まあえっと、今日じゃんけんで勝って、ちょっとやっぱね、動揺が結構あったんですけど、でもほんとに勝てたことは、勝ててKO-Dシングルに挑戦できるということはすごい嬉しいです。一回挑戦してずーっと挑戦してないし、その時は普通ではちょっと違う形式だったので、今回ほんとにはじめて普通にやるKO-Dのシングルなので、すごい緊張してますし、やっぱりDDTのチャンピオンはずっとHARASHIMA選手なので、やっぱキャリアもあれも違いますけど、でも自分は一年間全日本に出て多団体でもずっと試合もしてきてDDTでも試合してドリフでもやってきてるんで、その培った経験がHARASHIMAさんとは違うものであると思うので、勝ちたいとは思いますし、やっぱドリフの二人はアジアタッグ取ったり戦績を残したりしてるんですけど、やっぱ自分はタイトルとか、シングルも取ったことはないので、その二人には負けたくない気持ちがあるので今回のチャンスをものにして絶対取って、やっぱ取って、後楽園2回防衛すればさいたまスーパーアリーナのメインも見えてくるので、やっぱりキャリア6年目なので、やっぱこうDDTのトップレスラーとして上の選手になって、いきたいですね。やっぱあとポスター、おっきい位置に行きたいですからね自分も。やっぱそういう心は持ってるので、今回HARASHIMAさん、一回も勝った事はないんですけど、絶対勝って挑戦…挑戦じゃないや、防衛……防衛じゃない(苦笑)。ちょっと今緊張してましてね、ベルト獲りたいと思います」
――HARASHIMA選手から今から緊張してどうするんだという話もありましたが。
「普段は全然緊張しない人なんですけどね〜二人だと緊張するんすよやっぱ。今回動揺を隠しきれなかったですね。でも頑張ります」
――じゃんけんで勝ち進んでいく間はやっぱり……
「やっぱり他人ごとも若干あるんです。勝ったらいいなというのもあるんですけど、自分なると思わないんでじゃんけんなんであんまり。動揺してます。それが一番の言葉です今日の」
――3年前は石川修司の持つKO-Dに挑戦し、シットハート・ファウンデーションから追放されましたね。
「あの時とは自分もキャリアも仲間も違うので、ぜんぜん違う自分で行けると思います」
――HARASHIMA選手はどういうチャンピオンだと思っていますか?
「やっぱり絶対的なチャンピオン、DDTのチャンピオンで、その冷静に自分のペースで笑顔でやってく選手なんだなと。ペースを崩して行きたいと思います」