1年4ヵ月ぶり復帰の髙木三四郎が“30周年記念試合”で葛西陽向に勝利!いきなりTo-yが死守したEXTREME王座に挑戦表明

DDTプロレスが11月3日、東京・両国国技館で年間最大のビッグマッチ『Ultimate Party 2025』を開催した。1年4ヵ月ぶりの復帰戦となった髙木三四郎が“デスマッチのカリスマ”葛西純の遺伝子を持つ葛西陽向に勝利し、いきなりDDT EXTREME王座への挑戦を表明した。
髙木は体調不良(狭心症)と経営に専念するため、今年2月のデビュー30周年を目の前にして、昨年7・21両国を最後にプロレスラー活動を無期限休業。だが、体調が回復したことで復帰を決意し、復帰戦の相手には8・30ひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)でデビューしたばかりの葛西を指名した。
開始間もなく、ドロップキック、ブレーンバスターを繰り出した高木だが、葛西に何回もロープに走らされてヘロヘロに。葛西は串刺し式チョップ連打、ブルドッキング・ヘッドロック、ミサイルキックとたたみかけるもカウントは2。蘇生した髙木は強引な雪崩式ブレーンバスターでぶっこ抜くと、葛西は張り手連打、グーパンチ。それでも髙木はテキサス・クローズドライン、デスバレーボム、マッケンローで足を刈ると、テキサス・クローバー・ホールドで締め上げてギブアップを奪い、復帰戦を白星で飾った。
バックステージで髙木は「デビューして、無事に30周年迎えることができました。今日が正真正銘の30周年記念試合だよ。誰も祝ってないじゃん! 両国という大舞台で葛西陽向と記念試合やって。彼が将来プロレスラーになるならDDTに入りたいというのも聞いてました。だから彼を祈念試合の相手に指名した。2回とも握手弾かれたでしょ? 彼は立派なファイター。彼みたいな志高い選手とやれてよかった。キャリアは一番浅いけど、闘志はDDTのトップ選手に負けない。自分も負けないように頑張ります。俺はインディー生まれのインディー育ちだから、自分の居場所は自分で探します。大人げなく仕掛けていきます」と意欲を見せた。
葛西は「絶対に勝ち逃げさせない。あんたが戦う場はリングだけじゃないだろ。リング上だろうが、会場全域を使ったエニウェアフォールルールだろうが、東京ドームだろうが、新幹線の車内だろうが、あんたから勝利を勝ち取ってやる」とリベンジを期した。
そして、第4試合ではDDT EXTREME選手権5WAYマッチ(王者=To-yvs挑戦者=彰人vs挑戦者=スーパー・ササダンゴ・マシンvs挑戦者=平田一喜vs挑戦者=アントーニオ本多)の一戦が行われた。ルールは目隠しデスマッチなのだが、試合前、5選手ともに目隠しをイヤがった結果、松井幸則レフェリーが目隠しをする前代未聞の事態に発展した。
開始早々、平田、本多が逆エビ固めでタップするもレフェリーが気付かないため無効に。挑戦者の4選手がTo-yに急所攻撃もレフェリーには見えず。平田に雇われた2人の覆面男が乱入するも、これも見えないため無法地帯に。さらに松井レフェリーが罠に足を取られてダウンすると、木曽大介レフェリーが目隠し状態で登場。ササダンゴが垂直落下式リーマンショックでTo-yをカバーも、本多がササダンゴのマスクを剥ぎ、ごんぎつねでカット。平田がボンバーをTo-yに決めてフォールにいき、レフェリーがカウント2を叩くも、To-yが体勢を入れ替えて十字架固めで丸め込むと、見えないレフェリーがそのまま3カウント目を入れてしまい、To-yがベルトを守った。
V4に成功したTo-yが「気付いたらベルトはこっちに戻って来た。このベルトは俺のことが大好きなんだろう。このTo-yとエクストリームを感じたい奴、誰でもいいぞ。誰でもカモ~ン!」と言うと、髙木が現れてストーンコールド・スタナーを発射。髙木は「EXTREMEをつくったのは俺だ。てめえの次の挑戦者は俺だ!」と復帰早々の挑戦表明。
バックステージでTo-yは「EXTREMEの猛者たちは狂ってて楽しくて最強だった。気付いたら勝ってた。でも、今EXTREMEのトップにいるのは俺だ。来たな、(前)大社長、このために復帰したのか? EXTREMEつくったおまえを狂わせるくらいゴチャゴチャにして、DDT全員をお客さんを世界中を満たしてやる。髙木三四郎、覚悟しとけ!」と迎撃宣言。
髙木は「自分の居場所は自分でつくるんだよ。誰でも挑戦して来いって言ったよな? EXTREMEの創始者はこの俺だ。今の時代のEXTREMEはTo-yかもしれないけど、俺もまだEXTREMEだから。どっちがEXTREMEかをかけてやろうじゃないか!」と意気上がった。
















