女子相手に初のみちのくドライバーII解禁!みちのくプロレス入団のMIRAIがTAKAみちのくとのシングルで“源流”に触れる

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 12日、東京都・後楽園ホールにて『みちのくプロレス2025年東京大会第3弾~破竹乃勢~』が開催。MIRAIがTAKAみちのくとシングルマッチを行った。

 岩手県宮古市出身のMIRAIは、小学生のときに東日本大震災で被災した1人。
 2012年5月に初代タイガーマスクが東日本大震災で被災した家族を大会に招待し、MIRAIはそこでプロレスを初観戦。これをキッカケにプロレスラーを目指すようになり、KAIENTAI DOJOの練習生を経て初代タイガー&新間寿の後押しを受ける形で2019年5月に東京女子プロレスでデビュー。その後はスターダムへの所属を経てマリーゴールド旗揚げに参画。団体の中核をなす屈指の実力者となった。
 2024年7月には宮古市観光親善大使に任命され、自らも初代タイガーのように子どもたちを導けるような“ちびっこたちのヒーロー”を目指している。

 そんなMIRAIは「やりたいと思っていて出来ていないこと、今までやりたいなと思ったけど諦めてきたこととか、もう1回叶えられないかなという気持ちが湧いた」とマリーゴールド退団を発表。その意志を尊重した団体側も退団ロードを設けて送り出し、今年9月に円満退団。その後、11月にみちのくプロレスに電撃参戦したMIRAIがその場で入団を発表。この移籍は誰もが納得するものであり、今後のMIRAIの活動に応援の声が集まっていた。

 今大会の第3試合では、『MIRAI 魂の航路 〜みちのく修羅行〜』第二航「源流との再会」と題されたMIRAIvsTAKAみちのくのシングルマッチが実施。

 TAKAはユニバーサル・プロレスリングからみちのくプロレス旗揚げに参画した1人であり、かつてKAIENTAI DOJOの練習生であったMIRAIの最初の師匠に当たる存在。このシングルマッチはMIRAIが2つの意味で“源流”に触れる試合だ。


 試合前にはMIRAIが握手を求めるも、TAKAはじっと見つめるだけで応じず。
 試合開始直後はじっくりとしたグラウンドレスリングが展開されるが、場外戦となるとMIRAIが鉄柱への串刺しラリアットをかわされ自爆。左腕に深刻なダメージを負うと、TAKAが多彩なアームブリーカー&アームロックで左腕を集中攻撃。
 ここで東京では震度3の地震が発生し、後楽園ホールがゆらゆら揺れて観衆がどよめく中でMIRAIが逆転の糸口を掴み、腕攻め地獄から抜け出してハリケーン・ドライバー。さらにミラマーレ・ショック(※旋回式ハリケーン・ドライバー)を決めてみせるが、カウントは2。MIRAIは痛む左腕でのラリアットでなぎ倒す意地を見せるが、再びラリアットを狙ったところへTAKAがカウンターのスーパーK。続けてみちのくドライバーIIで突き刺して3カウントを奪った。

 マイクを取ったTAKAは「MIRAI、たくさんの女子プロレスラーとシングルマッチしてきたけど、みちのくドライバーIIを出したのは初めてだよ!俺からのみちのくプロレス入団記念プレゼントだと思ってくれ。岩手出身のMIRAIがこれからどんな未来をみちのくプロレスで描いてくれるか、みちのくのOBとして楽しみにしてるよ」とエール。

 そして、この日はTAKAのセコンドとして帯同していたJTOの稲葉あずさがリングイン。
 MIRAIは今月28日のJTO板橋大会であずさの持つJTOガールズ王座に挑戦が決まっており、あずさは決戦に向けて視察に来た形。大の字に倒れたまま動けないMIRAIを見下ろしながら「MIRAIさん、とても勉強になりました。今日と同じ景色が見られると思います。私が必ず勝ちます」と余裕を見せつけた。

 バックステージに戻ったMIRAIは「TAKAみちのくとシングルマッチ。ボコボコにされました。本人が言うには、みちのくドライバーIIを初めて女子に出したらしくて、それがプレゼントらしいけど……自分としては嬉しくないっすね。やっぱり悔しいです。みちのくでこの後も男子と闘っていくんですけど、次の相手はまだわからないですけど、やっぱりまだまだ見てるお客さんも『自分(MIRAI)がどこまでやれるのかな』って見方しかされてない。男子よりも女子が弱い。そう見られてる気がするので、もっともっと強さを身に着けて、みちのくプロレスの未来をもっともっとアピールしていきたいと思います」と歯噛みしながらも今後の飛躍を誓った。

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