のはしたろう神戸凱旋大会満員札止に感極まって男泣き!大流血のハードコアファイトに散るも弾丸戦士がマイクで激励

9日(日)、みちのくプロレス所属のはしたろう(43歳)が12回目となる地元神戸凱旋大会でZERO1の弾丸戦士・田中将斗(52歳)と初シングルマッチで闘った。
兵庫県生まれののはしは小学6年生の時に阪神淡路大震災で被災した。プロレスとプロレスラーから勇気を貰って立ち上がった男が被災から30年目となる節目の年に地元神戸でどうしても闘いたかった相手が、ZERO1の弾丸戦士・田中将斗だったという。40歳を過ぎて衰えを体感する自分に対して52歳で年齢をまるで感じさせずトップを走り続ける田中に憧れを抱き、彼との闘いを通してプロレスの素晴らしさを伝えたいと語っていた。当日はのはしが地元に帰るたびに行ってきた宣伝活動や様々なメディアに働きかけるなど懸命な営業努力の甲斐もあって悲願の満員札止めを達成。オープニングの選手入場式でリングインしマイクを取ったのはしは超満員の客席を見るなり男泣き。まわりの選手に「おい、試合する前からもう泣いてるぞ!」とひやかされると「感極まっちゃって・・・」と涙。
試合開始から田中がリーチに勝る田中がのはしを捕えると早速グラウンドヘッドロックで執拗に締め上げる。渾身の力を振り絞って頭を抜いたのはしが側転からカニ挟みで田中を倒し背中に強烈なヘッドバットを落として場外へ。リング下から長テーブルを取り出し柱に立てかけ田中を振ろうとするが、逆にのはしが飛ばされてテーブルに激突。そこから田中のペースでハードコアファイトへ突入。
田中のパイプ椅子を頭で受けたのはしが額が切れて流血し、観客席から悲鳴が飛ぶのもお構いなしで田中がのはしをテーブルに叩き落す。完全にグロッキー気味ののはしをリング上に戻して更なる追い打ち。コーナーポストにテーブルの破片をセットしてのはしを突き刺し、ダウンしたのはしをフォール。勝負が決まるかに思われたが、息を吹き返したのはしがカウント2でキックアウト。
地元ファンの大声援を受け神がかり的な猛反撃に転じ、田中をキャメルクラッチに捕え血だらけの鬼の形相で自らを鼓舞せんと咆哮。辛くもロープエスケープした田中がコーナー往復串刺しラリアットでのはしを再びダウンに追い込んでフォールするとまたものはしがキックアウト。フィニッシュを決めようとコーナーポストに上がってスーパーフライを見舞っていった田中をのはしが下からなんと足剣山で迎撃。ボディを抑えてのたうつ田中をリング下に落とすと、エプロンから渾身の拝みケブラータを発射。田中をリングに戻してコーナーポストに上がるが田中が追撃。雪崩式ブレーンバスターからスライディングDでフォールも、3カウント成らず。のはしが驚異のしぶとさを見せ延髄斬り、ダイビング・ヘッドバット、逆打ちとすべてを出し尽くして勝負を賭けるが弾丸戦士が強烈なエルボーでのはしの体を半回転させて打ち砕きスーパーフライからスライディングDのフルコースでフィニッシュ。
試合後田中は「みちのくもZERO1も下の世代がどんどん上がってきて俺らの生き場所はちょっと狭くなってきてるかもしれんけど、俺にとったらお前なんてまだまだ若いで!まだ42か43位だろ。俺より年齢が10個も下の人間が弱音吐くなんてまだまだ!弱音吐くな!俺は誰に負けるつもりないから。5年後だって10年後だってそうや。俺は誰にも負けそうにない。そんときお前まだレスラーやってたら、もう一回やろうや」と、疲れた様子をまるで見せずパワフルなマイクでのはしを激励した。
のはしは血と汗と涙でくしゃくしゃになった顔で「のはしたろう、43歳。おっちゃん、おっちゃん言われてますけど・・・見ました?田中さん、あんな元気な52歳いますか?越えるべきはあのプロレスラーだと思ってます。下からの突き上げが来てますがまだまだ老け込む年じゃないので、来年はチャンピオンで戻ってまいります。私もみなさんも年をとっていきます。でも最後までお付き合いいただきたいと思います!」と、感無量のマイクで締めた。
















