NXTから凱旋帰国したYoshiki Inamura(稲村愛輝)が7年2ヶ月の下積みを経てGHCヘビー級王座初戴冠!親友・清宮海斗と初防衛戦へ!

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 8日、東京都・後楽園ホールにてプロレスリングNOAH『STAR NAVIGATION 2025』が開催。NXTから凱旋帰国したYoshiki InamuraがGHCヘビー級王座初戴冠を果たした。

 Yoshiki Inamura(稲村愛輝)はスモー&ジュードーのバックボーンを持ち、カレッジプロレスリング時代はレジェンドパーソンとしてジェネレーションをディファイン。
 2018年9月にNOAHでデビューしてからはヘビーウエイトファイターとしてエクスペクトされ続けたが、グッドリザルトを残せず。2023年9月には海外遠征を経てYOICHIとしてNOAHにトライアンフリターンしたが、その後はノットシャイニング。
 しかし、2024年11月からWWE傘下のNXTへトレーニングジャーニーすると、ついにInamuraが持つ本来のポテンシャルがアウェイキング。2025年7月にはWWE(NXT)の所属でない選手がNXT王座にチャレンジするというアチーブメントを成し、そのプレゼンスをワールドワイドなものにした。

 そんなInamuraは今年10月の両国国技館大会にて行われたKENTA vs マサ北宮のGHCヘビー級王座戦に突然姿を現し、反則三昧の北宮側を蹴散らしてKENTAを助ける形でリングに上がる。
 そしてKENTAの防衛成功後には「コングラッチュレーションズ、GHCヘビーウェイトチャンピオン!ミスターKENTA。ワッツアップ!プロレスリングNOAHのファンの皆様!Yoshiki Inamuraが、アメリカからこのプロレスリングNOAHのリングにカンバックしました。ミスターKENTA、YOUの持つそのGHCヘビーウェイトに、是非チャレンジさせてください」と独特な言い回しで挑戦表明。
 KENTAは「どうした急に?どうした?どうした?1年行っただけで絵に描いたようにアメリカにかぶれてるじゃねーかよ。こっちは10年以上住んでんだよお前」と冷静にツッコミ。
 Inamuraは負けじと「ミスターKENTA、僕がアメリカで得たエクスペリエンス、それを十分活かして、あなたのそのベルトにチャレンジさせてください。僕はダーティなファイトは嫌いです。是非、僕とフェアーアンドスクエア、正々堂々勝負しましょう」とキャラを貫いて挑戦を認めさせ、方舟シップのキャプテンになることをプロミスしていた。


 試合前には両者しっかりと握手。
 ゴングが鳴るとInamuraは不敵な笑みを浮かべながら相撲の蹲踞の構え。KENTAはマタドールのようにその突撃をいなそうとする構えで迎え打つ。
 2人が距離を詰めると、KENTAがいきなりの張り手。Inamuraはノーダメージといった様子でショルダータックルで吹き飛ばし、いきなりの無双を狙うがこれは不発。場外戦ではスモータックルを鉄柵に自爆させられ、その後の試合はKENTAのペースに。
 KENTAが腕へのサッカーボールキックを軸に右腕への集中攻撃。しかし、Inamuraは敢えて痛む右腕での打撃技で突っ張る意地を見せ、ベリー・トゥ・ベリーからKENTAを持ち上げて行進しながらのブレーンバスター。KENTAも即座に反撃に転じ、カウンターのブサイク・ニーからミドルキックを猛連打。Inamuraはフライング・ショルダーからDIS CHARGE(※ロープを揺らして反動をつけてのダイビング・ボディプレス)を放つが、これをかわしたKENTAがオモプラッタからGAMEOVERに捕らえる。これで試合は決着かと思われたが、Inamuraは残る左手だけで踏ん張ってロープブレイク。
 KENTAは久々に繰り出すタイガー・スープレックスから正調ブサイク・ニー。KENTAは顔面への張り手を猛連打。Inamuraが崩れ落ちるとKENTAはヒザのサポーターを外してのブサイク・ニーを狙うが、Inamuraはスモー・タックルでカウンターし、ラリアット。さらに右腕を天へ突き上げてから無双で叩きつけ、DIS CHARGEを決めて3カウントを奪った。

 ついに長年の苦労が報われたInamuraは、ベルトを手に取るとKENTAへ座礼。KENTAを抱き起こしてその手を掲げ、深々と頭を下げながら握手を交わした。

 マイクを取ったInamuraは「ワッツアップ!後楽園ホール!アイ・アム・ソー・ハッピー!方舟シップのユニバースのみんな、ロングタイム、ウエイトさせてアイム・ソーリー!Yoshiki InamuraがGHCヘビーウエイトのチャンピオンになったぞ!へい!ミスタ~~~KENTA!今日、今、このプロレスリングNOAHのリングでユーとファイトできたこと、そしてYOUからこのワンダホーなGHCのベルトをゲットできたこと、これはマイ・トレジャーです。ミスターKENTA!ユーはオールウェイズ、ベストレスラーです!サンキューベリーマッチ!ミスターKENTA!」とKENTAへのリスペクトを示すと、KENTAも返礼のクラップハンズ。

 そして「キャプテン・オブ・方舟シップ、Yoshiki Inamuraから1つオファーがあります。ネクスト・チャレンジャー・イズ!プリンス!ミスター・清宮!ユーはジーニアスで才能あふれるオーサムなレスラーです。ミーはユーをいつもウォッチしていました。ユーはいつもミーのフォワード、フロント、前を常にひた走ってきました。そんな姿を見て、ミーはユーをビッグ・リスペクトしています!だからこそユーを超えたい。ミーのオファー、アクセプトしてくれますよね?」と清宮海斗を初防衛戦の相手に指名。
 清宮は「稲村がチャンピオンで、俺が挑戦者。このシチュエーションでGHCヘビーのベルトをかけて闘える日が来ることを俺が一番楽しみに待ってたよ!稲村!コングラッチュレーション!Yoshiki Inamuraからのオファーならオフコースでベリー・オーケーだよ!」と嬉しそうに叫び、2人はしっかりと抱き合う。最後は稲村が「シーユーアゲイン!バイバイ!」の言葉で大会を締めた。

 清宮はかつてタッグパートナーとしてInamuraを一線級の選手に引き上げた盟友であり、プライベートでも清宮はInamuraを人一倍かわいがっていたという間柄。リング内だけではなく、稲村愛輝と清宮海斗という2人の人間同士の関係もこの試合を経てその先へと進むだろう。

 デビュー時からファンの誰もが期待し、NOAHの未来を背負う逸材だと確信していたInamuraだったが、幾度もチャンスを与えられても善戦止まりで栄冠を掴むことはできなかった。何度も何度も悔しい思いをし、約7年2ヶ月という長い下積みを経て方舟シップのキャプテンとなったInamuraはNOAHのブライトなフューチャーをリーディングしてくれるだろう。
 すべてのNOAHファンが胸を張って「NOAHが世界一のプロレス団体だ!」と誇れたかつてのNOAHを取り戻すべく、InamuraがMNGA(Make NOAH Great Again)を成すことに期待が高まる。

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