【試合詳細】11・3 RIZINジーライオンアリーナ神戸大会 【RIZIN女子スーパーアトム級】伊澤星花vs大島沙緒里 秋元強真vs萩原京平 桜庭大世vs宇佐美正パトリック

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

『RIZIN LANDMARK 12 in KOBE』
日程:2025年11月3日(月/祝)
開始:13:00
会場:兵庫・ジーライオンアリーナ神戸(GLION ARENA KOBE)
観客数:10420人(満員札止)

▼オープニングファイト第1試合 キック 女子51kg契約 3分3R
●みいちゃんレンジャージム(レンジャージム)
判定0-3
○伊藤菜の花(VALIENTE)

▼オープニングファイト第2試合 キック 63kg契約 3分3R
●元氣(楠誠会館/元RKSライト級王者)
判定0-3
○林 眞平(SOLARE)

▼オープニングファイト第3試合 MMA バンタム級(61kg) 5分2R
○宮川日向(SMOKER GYM)
1R 1分52秒 TKO(右フック→グラウンドパンチ)
●MG眞介(reversal gym osaka anne)

▼オープニングファイト第4試合 キック 57kg契約 3分3R
○赤平大治(VERTEX)
判定3-0
●翔磨(TEAM-ANOTHER/DEEP☆KICK -55kg王者、HOOST CUP日本バンタム級王者)

▼オープニングファイト第5試合 MMA 女子スーパーアトム級(49kg) 5分2R
○NOEL(DELiGHTWORKS/修斗女子アトム級(47.6kg)世界4位)※AACCから所属変更
2R 2分46秒 腕ひしぎ十字固め
●海咲イルカ(リバーサルジム立川ALPHA)※須田美咲 改め

<本戦>
▼第1試合 キック 51kg契約 3分3R
○KING陸斗(ROYAL KINGS/元DEEP☆KICK-51kg王者)
1R 2分5秒 KO(3ダウン)
●水野夢斗(TEAM TEPPEN)

▼第2試合 MMA フライ級(57kg) 5分3R
○トニー・ララミー(カナダ/マキシマム・トレーニングセンター/BTCフライ級王者)
判定3-0
●山内 渉(FIGHT FARM/元修斗フライ級世界1位)
※山内が公式計量300gオーバーで、イエローカード1枚及び減点20ポイント。山内が勝利または引き分けした場合はノーコンテスト

▼第3試合 MMA ライト級(71kg) 5分3R
○キ・ウォンビン(韓国/チームデンジャー/コリアンゾンビMMA/元GLADIATOR&Double Gライト級王者)
判定3-0
●キャプテン☆アフリカ(コブラ会/修斗ライト級世界王者、元同環太平洋ライト王者)

▼第4試合 MMA バンタム級(61kg) 5分3R
○鹿志村仁之介(Battle Box)
判定3-0
●安井飛馬(JAPAN TOP TEAM)

▼第5試合 MMA ライト級(71kg) 5分3R
●雑賀“ヤン坊”達也(DOBUITA/パンクラス・ライト級王者)
1R 1分0秒 ダースチョーク
○ヌルマン・ズマガジー(カザフスタン/Turan Orda/Alash Pride FCライト級暫定王者)

▼第6試合 MMA バンタム級(61kg) 5分3R
○金太郎(アメリカン・トップチーム)
1R 1分34秒 ヒールフック
●リ・ユンフォン(中国/恩波格斗クラブ)

▼第7試合 MMA 100kg契約 5分3R
○貴賢神(フリー)
1R 1分10秒 TKO(グラウンド肘打ち)
●MAX吉田(TEAM岡見)

▼第8試合 MMA バンタム級(61kg) 5分3R
●中島太一(ロータス世田谷/元パンクラス・バンタム級王者)
1R 1分49秒 KO
○後藤丈治(TRIBE TOKYO MMA/パンクラス・バンタム級4位)

▼第9試合 MMA ライト級(71kg) 5分3R
●宇佐美正パトリック(Battle-Box)
3R 1分33秒 膝十字固め
○桜庭大世(サクラバファミリア)

▼第10試合 MMA 女子50kg契約 5分3R
○ケイト・ロータス(フリー)
判定3-0
●イ・ボミ(韓国/SSMA上昇道場)

▼第11試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
○摩嶋一整(毛利道場/元Rebel FCフェザー級王者)
2R 2分54秒 裸絞め
●木村柊也(BRAVE)

▼第12試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン/オリオン・ファイトクラブ/元RIZINフェザー級王者)
中止
松嶋こよみ(IDEA ASAKUSA)
※ケラモフがウィルス性胃腸炎でドクターストップ

▼第13試合 MMA RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)タイトルマッチ 5分3R
○伊澤星花(Roys GYM/JAPAN TOP TEAM/RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)王者、RIZIN同級トーナメント2022優勝、DEEP JEWELSアトム級&ストロー級王者)
判定3-0
●大島沙緒里(リバーサルジム新宿Me,We/DEEP女子&DEEP JEWELSミクロ級(44kg)王者、元DEEP JEWELSアトム級(47.6kg)王者)
※井澤が2度目の防衛

▼第14試合 メインイベント MMA フェザー級(66kg) 5分3R
○秋元強真(JAPAN TOP TEAM)
2R 3分52秒 TKO(グラウンドパンチ)
●萩原京平

伊澤星花が女子スーパーアトム級2度目の防衛に成功!大流血戦の激闘を制し萩原京平から秋元強真が勝利!桜庭和志の息子・大世が膝十字固めで勝利!

オープニングファイト第1試合


 1R、みいちゃんが先制の右ストレートも、伊藤がワンツーから右フックでみいちゃんからダウンを奪う。立ったみいちゃんを伊藤がなおも攻め続ける。手数も伊藤が上。2Rにはいっても伊藤の進撃止まらず。3R、あとがないみいちゃんだが手数に勝り確実に当てていた伊藤がプロデビュー戦を3-0の判定勝利で飾った。

オープニングファイト第2試合


 1R、オーソドックスの林がワンツー。サウスポーの元氣が右フック。元氣が回りながら右フック、左ストレート。蹴って前に出た林に元氣が右フック。
 2R、林の右で元氣がダウンもすぐに立った元氣が前進、左ストレート、右フック。両者のパンチが交錯。前に出る元氣に林が右ストレート。
 3R、前に出て左ストレートを当て気炎をあげる元氣。打ち合って林の右ストレートを貰った元氣が2度目のダウン。
 3-0で林の判定勝利。

オープニングファイト第3試合


 この日のメインイベンター萩原京平と同門の宮川日向がオープニングマッチに参戦。MG眞介と対戦した。
 宮川はキックボクシングがバックボーンでGLADIATORで戦績を重ね2025年よりフライ級からバンタム級に階級を移し、7月のGLADIATORセミファイナルでルキヤと凄まじい殴り合いを展開。自らのファイトを殴り倒すスタイルと公言。
 一方のMGは2018年PANCRASEからデビュー。関西を主戦場に戦績を重ねてきた。2022年前田喜朗引退興行では藤原大地(UBF)に顔面への蹴りで1RTKO勝利している。近年ではDEEP OSAKA IMPACTに参戦。打撃のみならず組み技にも長けたオールラウンダーで宮川との試合を前に根性と仕留めに行くスタイルでRIZINでの試合を盛り上げると宣言していた。
 前に出て来たMGに宮川が右ストレートを2発ヒット。ダウンのMGにパウンド。レフェリーが止めた。
 萩原京平の愛弟子が萩原から継承した殴る倒すスタイルでRIZINに鮮烈デビューを果たし、オープニングを盛り上げた。
 

オープニングファイト第4試合


 1R、サウスポーの翔磨が蹴ってくるとオーソドックスの赤平は前蹴りから左フック、右ストレートで迎撃。なおも翔磨が左インロー、左ミドル。赤平の右ストレートで翔磨がダウン。立った翔磨に赤平がパンチラッシュで翔磨から2度目のダウンを奪う。
 2R、翔磨の左インローに赤平が三日月を突き刺し右インロー。前に出た翔磨に右フック。翔磨が三日月蹴りを連続で放っていくが3度目の三日月がローブローとなりタイムストップ。再開。翔磨が三日月蹴りを赤平のボディに追加。
 3R、翔磨が三日月を蹴って進撃。翔磨の蹴りを凌ぎながら赤平がストレートを確実に当てていく。
 3-0で赤平が判定勝利。

オープニングファイト第5試合


 1R、オーソドックス同士。NOELがタックル、海咲が膝で迎撃。NOELがダブルレッグ。ケージに押しこみテイクダウン。立った海咲。テイクダウンを狙うNOELに海咲が小手投げ。腕十字を狙うNOEL。ゴング。
 2R、NOELのワンツーに海咲も右。NOELがタックル。ケージに押しこんでテイクダウンを狙う。海咲はディフェンス。倒されてNOELの腕十字が決まった。
NOEL「JKファイターのNOELです。須田選手に人生初の一本負けをして、それから今までで一番練習してきたのでその成果を見せられて良かったです。また頑張るので応援お願いします。」

第1試合


 18歳同士、サウスポー同士の対決。リーチのある水野のパンチをくぐって入った陸斗の左ストレートで水野がダウン。立った水野にパンチ連打から左ストレートで2度目のダウンを奪い、右フックから3発目の左で水野をマットに沈めてKO。
 陸斗「 面白かったですか? 地元神戸で大きいRIZINに立たせてもらって本当にありがとうございます。これからもっともっと強くなって、格闘技界の顔になれるよう頑張っていくので注目応援お願いします。まずRISEのチャンピオンに必ずなるので注目していてください。」

<インタビュールームコメント>
陸斗「地元神戸で1RKOで勝つことが出来て良かったです。(会場)めっちゃ広くて気持ち良かったです。」
「こういうケージでリングチェックしたことなくて、わくわくしました。」

水野「まだ現実を受け入れられないです。初めの攻撃が見えていなくて何をもらったのか覚えていないんですけど。僕が弱かっただけです。僕に足りないのは駆け引きというか・・・ここで腐らずこの負けを次に繋げて上へ上がったときにやり返そうと思います。」

第2試合


 山内が計量に失敗しイエローカード1枚と減点20%。また山内が勝つか引き分けた場合はノーコンテストとなる。
 1R、山内が先制の蹴り。ララミーは打撃で応戦せずシングルレッグからテイクダウン。ボディロック。ケージを使って立とうとする山内を投げてテイクダウン。立った山内をシングルレッグで倒す。すぐに立った山内をララミーがケージに押し込んで膝をいれ離れるとスタンドで打ち合うがゴング。
 2R、山内が飛び膝から右ストレート。ララミーも右フック、山内がボディ。ララミーが山内の襟足を掴んでテイクダウンに成功。山内をケージへ押し込んでハーフで抑えコントロール。山内が立って小手投げも、ララミーが回転して上になり、肘を落とす。ララミーがマウントポジションからパウンド。
 3R、ララミーがテイクダウンを狙う。立った山内にダブルレッグでテイクダウン。防戦一方になる山内。ようやくスタンドになるがパンチに合わせてララミーがタックル、テイクダウン。膝、パウンドで試合終了。3-0でララミーの判定勝利。

<インタビュールームコメント>
ララミー「完勝できたと思います。レスリングとグラップリングの技術をしっかりと見せることができたと思います。全部できる完璧なファイターであることを証明できたと思います。」

――相手選手の計量オーバーについてどう思ったか
ララミー「特に何も思わなかったです。そもそも3パウンドごときでぐちゃぐちゃ言う位なら違うスポーツをやったら良いんじゃないかと思っています。そういった信条もありまったく気になりませんでした。ただお互いの覚悟の違いが証明できたと思います。自分は地球の反対側からやってきてしっかりと体重を作ってこういったパフォーマンスをする覚悟が出来ていた。対戦相手は自分の国にいながらましてやRIZIN初参戦ということでとても大事な機会なのに体重すら作れていないことで試合前からこの結果は出ていたと思います。」

山内「計量オーバーしてしまって申し訳ありませんでした。レスリング力の差でやられてしまったなと思いました。自分のレスリング力の無さに落ち込んだ感じです。」

――今後の目標は
山内「弱点が浮き彫りになったというか・・・自分の出来なさにがっかりした部分もあるんで、少しの間はレスリングをしっかり練習して少し自信をつけてからまた試合をがんがんやっていきたいと思います。」

第3試合


 キャプテン☆アフリカは、口も腕も立つストラッサー起一をはじめとした強者揃いの総合格闘技道場コブラ会所属で大阪生まれ育ちの生粋の日本人。夢を諦めきれず30歳でサラリーマンから格闘家に転身、修斗で研鑽を積み39歳で修斗ライト級世界王者に。今年の7月4日には「佐山聡に触れたかった」と、沖縄で開催されたアルティメットシューティングに参戦。打撃のみ有効で組み技が認められないルールの試合において、米軍海兵隊現役兵士を相手に打撃用寝技技術を駆使した新境地を披露して圧勝。
 試合後に「私は総合格闘家で修斗のチャンピオンなので、しっかりとベルトを守っていくのと海外に挑戦していきたい。」と語っていた。対戦相手のキ・ウォンビンは、2014年にプロデビュー。2023年大阪の格闘技団体GLADIATORでグスタボ・ウーリッツァーをパウンドラッシュで退けライト級王座を防衛。EIZIN初参戦の5月の韓国大会ではホベルト・サトシ・ソウザにリアネイキッドチョークで一本負けを喫している。

1R、オーソドックスのウォンビンとサウスポーのアフリカ。アフリカが先制の左インローも、ウォンビンの右ショートアッパーが入り一瞬腰が落ちる。アフリカシングルレッグ、ウォンビンが切ると再度シングルレッグ、ウォンビンをケージに押しこめる。アフリカに肘を入れサイドからチョークを狙うウォンビンをアフリカがガードを取って外す。ブレイク。アフリカが腰投げも勢いがつきすぎ下になってしまい、上からパウンドを落とすウォンビン。鉄槌、肘連打。連打。ゴングに救われるアフリカ。
 2R、タックルをかわされたアフリカが左ミドル・インローを放つがウォンビンのワンツーがヒットしてアフリカがダウン。すかさず上になりパウンド、肘を落とす。なんとか蹴って離したアフリカ。立ってアフリカがシングルレッグ。ウォンビンがバックからフェースロック。アフリカが堪えて反転。立とうとするウオンビンのバックにつこうとするアフリカ。ゴング。
 3R、パンチで飛び込んで腰投げを狙ったアフリカ。ウォンビンが切るとアフリカはまたシングルレッグ。こらえるウォンビンにアフリカがタックル、オモプラッタからアンクルホールドもウォンビンが足を延ばして蹴って外し立って離れる。アフリカがアンクルピック。がぶってこらえるウォンビン。アフリカが渾身のシングルレッグも、ウオンビンが強靭な体幹で堪えて鉄槌。3-0でウォンビン。40歳でRIZIN初参戦を果たしたアフリカ惜敗。ウォンビンがRIZINでの初勝利を飾った。

<インタビュールームコメント>
ウォンビン「とにかく勝てて嬉しいです。KOまで持っていけなくてちょっと残念に思っています。自分より年齢も上の選手と言うことで尊敬もしているのですが出花選手(アフリカ)が粘り強くて逆転に強い選手に見えました。」

アフリカ「やっぱりずっと出たかったRIZINに出て、勝利したかったです。勝てなかったですが、自分のスタイルを貫き通そうと思って最後まであきらめず闘えたのは良かったです。」

――初参戦したRIZINの印象
アフリカ「30過ぎてアマチュアからランキングを上げていって修斗の世界チャンピオン取ってRIZINに出れたんで、始めるのは遅かったけど挑戦する決断をした自分によくやったと言ってやりたいです。」

――今後の目標
アフリカ「また是非この舞台に立ちたいのでまたチャンス頂ければ全力で闘いたいのでよろしくお願いいたします。」
―負けてしまいましたが諦めない姿勢、根性は伝わってまいりました。感動しました。ありがとうございました。
アフリカ「そう言って頂けるとすごい嬉しいです。」

――30歳でプロ格闘家、39歳で世界王者、40歳でRIZIN初参戦、夢を次々と叶えておられて生き様にロマンを感じさせていただいております。この先どんな夢を叶えたいですか?
アフリカ「やっぱり、格闘家として強くなることが目標なのでまだいけるんじゃないかと思っているので、自分の限界まで挑戦したいです。」

――RIZINのデビュー戦は負けてしまいましたが韓国のROAD FCでは出花選手と闘ってみたいという韓国の選手がたくさんいるのですが?
アフリカ「呼んでいただけるのであれば、強い選手と闘うことが自分のモチベーションなんで、強い選手と闘えるのであれば、修斗も認めてもらえるんであれば、そこで闘いたいと思います。」

第4試合


 1R、サウスポーの鹿志村とオーソドックスの安井。鹿志村のインローに安井が三日月。鹿志村が鹿志村シングルレッグ。鹿志村がボディロックから安井をケージに押しこんでクラッチして投げを狙う。堪えた安井。テイクダウンを狙う鹿志村にパンチを入れる安井。スタンドバックを狙っていった鹿志村だが雑で下に落ちて下からオモプラッタ。アームロックを狙う。安井が持ち上げて叩きつける。裏十字を凌いだ。ゴング。
 2R、両者見合うなか鹿志村がジリジリ圧かけ左ストレート。安井も右を返す。再度見合って安井が右オーバーハンドヒットさせるがそこからまた見合ってのち鹿志村が左。ジリジリ前に出た鹿志村のインローに安井がボディを返す。鹿志村の左にワンツー安井がワンツー。スタンドの攻防が続いてゴング。
 3R、安井のワンツーに鹿志村がタックル、テイクダウンに成功、ハーフで押さえこむ。亀になる安井。離れて立った安井が立たないで寝技を誘う鹿志村の足を蹴る。鹿志村も下から蹴り。ブレイク。見合ってから安井がワンツーを繰り出すがスタミナ切れか体が流れる。鹿志村がタックルも、テイクダウンには至らず。空を切る安井のアッパー。パンチで出てきた安井を鹿志村がバックステップで距離を取って時間切れ。
3-0で鹿志村が判定勝利。

<インタビュールームコメント>
鹿志村「とりあえず勝ってほっとしています。ただ試合内容とか自分に残った課題もたくさんあるので、もっと次は成長した姿を見せられればなと思います。相手の柔道ベースにちょっと吞み込まれてしまった部分があったので、もっともっとグラップリングに特化したMMAを作っていこうと思います。」

――安井選手の印象
鹿志村「率直に想像以上に強かったです。分析を上回っていてやりにくかったです。僕が両脇を差した状態でテイクダウンできなかったことなんてほとんどなかったんで。やはり彼は柔道が強いんですよね。」

――今後の目標
鹿志村 「もっと相手を決める力を高めていって、俺の試合は面白いと言われる試合を作っていきたいと思います。」

安井「すごい悔しいです。全力で闘って判定で負けたんで。負けました。」

――鹿志村選手の印象
安井「寝技がうまかったです。ひとつひとつの動きが隙が無くて。」

――今後の目標
安井「判定で負けたんですけど心はまったく折れていないんで、次試合させてもらえるのであれば必ず勝って、チャンピオンになるので見てもらえたらと思います。」

第5試合


 オーソドックスのヤン坊とサウスポーのズマガジー。圧を掛けてくるズマガジー。ズマガジーの左ハイが炸裂してヤン坊がダウン。パウンドを落とし立とうとするヤン坊をダースチョークに捕える。ヤン坊がタップ。パンクラス現王者に何もさせずRIZINデビュー戦を衝撃秒殺劇で飾った。

 カザフスタンからとんでもない怪物がRIZINに現れた。
ズマガジー「みなさんこんにちは。RIZINのみなさま、戦うチャンスをもらえて感謝します。力を見せるチャンスを頂きました。RIZINに戦いに来たのはチャンピオンになるためです。全力で戦っていきますので応援よろしくお願いします。今日はサポートありがとうございました。私の名前を覚えてください。」

<インタビュールームコメント>
ズマガジー「嬉しい気持ちでいっぱいです。日本のファンの皆さんはあたたかく熱く応援してくださいますのでそれに対して改めてありがとうと言いたいです。」

――今後の目標
ズマガジー「いつもの自分に戻ってコーチと相談して決めたいと思います。」

――フィニッシュのダースチョークは得意技なのですか?
ズマガジー「はい。得意技と言って良いと思います。」

ヤン坊「何もできなかったのが悔しいです。当たって、やべっと思ったらダウンしていたんで。なんとかしようと思ったらパニックになっちゃってた感じですかね。」

――今後の目標
ヤン坊「三度目の正直ということでどうしても勝ちたかったんですけど何もできずに終わってしまって本当に悔しくて、この先どうしてこうと思ったんですけど・・・ここで勝つ姿を・・・(言葉を詰まらせる)・・・とにかく悔しくて・・・また戻ってこれるような試合を積み重ねて声かけてもらえるのを待ってます。」
 

第6試合


 サウスポー同士。金太郎が左カーフ、右ミドル。ユンフォンも左ローを入れる。金太郎の左カーフに合わせてユンフォンがタックル、テイクダウンに成功。肘を入れるが金太郎がユンフォンの足を取ってヒールフックを極めユンフォンがタップ。
 金太郎の一本勝ちはRIZINのデビュー戦以来。ATTに移籍しアメリカで武者修行して帰国。大観衆の前で成長ぶりを見せつけるような秒殺劇をやってのけた金太郎は喜びを爆発させた。

金太郎「久々に勝ちました。ありがとうございます。勝つまでやって良かったです。スポンサーの皆さん、家族、ATT、(古巣の)稲垣組に感謝しています。もうちょっと頑張って伸ばしていくんで応援お願いします。まだまだ頑張ります。」

<インタビュールーム>
金太郎「久しぶりに勝ててほっとしています。」

――今後の目標
金太郎「もっとできることがいろいろあると思うのでそれを次の試合に出したいと思います。」
ユンフォン「この試合のために努力をして準備をしてきましたが、彼の試合をビデオで見て研究していましたのでまさかこの技で決められるとは思いませんでした。彼がここまで技術が進歩しているとは思わなかったです。油断しました。グラウンドから足を取るスピードが速かったです。」

――今後の目標
ユンフォン「帰ってから休養して怪我を治してからトレーニングを再開したいと思います。」

第7試合


 MAX吉田はかつてアントニオ猪木が立ち上げたIGFに所属していた元プロレスラーで、第9代インターナショナルマーシャルアーツ王者の肩書を持つ。2021年6月のシュートボクシングでプロデビュー。22年7月よりRISEに参戦し、2024年10月YA-MANプロデュースの格闘技大会「FIGHT CLUB2」で総合格闘家でもあるプロレスラー佐藤光留から2ダウン奪ってKO勝ちしプロ初勝利。今年の3月2日、東京ドームシティ・プリズムホールにて開催された『Breaking Down15』で【自称・歌舞伎町の最恐ホスト】舞杞維沙耶と激闘を展開し延長戦でKO勝利を掴み勢いに乗っている。
 スダリオ剛の双子の弟である貴賢神は22年4月デビュー戦にしてRIZIN初参戦で関根“シュレック”秀樹にTKO負け。連敗に苦しむも昨年3月コーディー・ジェラベックにTKO勝利。大晦日にエドポロキングに1R TKO負けを喫するも、7月の稲田将戦では2RTKO勝利し再起の兆しを見せている。

 貴賢神が左ジャブからパンチを入れながら前進。左ジャブがヒットして吉田がダウンすると鉄槌の嵐から肘を連打。なすすべなしの吉田を見てレフェリーが試合を止めた。

貴賢神 「これじゃ満足いかないんで、年末もお願いします!」

<インタビュールームコメント>
貴賢神「早く次が闘いたいです。見てもらった通りです。いまからでも。」

――吉田選手の印象
貴賢神「対格差ありながらよく出て来たなと思います。」

――今後の目標
貴賢神「また年末出さして頂けたらと思います。」

吉田「悔しいです。もっと練習したいと思います。 」
――貴賢神の印象
吉田「前に出てきてアグレッシヴなファイターだと思いました。」

―RIZIN初参戦の感想
吉田「熱い声援でとても良い舞台だと思いました。」

―――今後の目標
吉田「しっかり練習してまた目指してRIZINに出たいと思います。」

――昨年FIGHT CLUBに参戦された際はプロレスラーで格闘家の佐藤光留選手選手から鮮やかなKO勝利をしていますが今回はRIZINの空気に呑まれたか何もできず良いところを見せられず負けてしまい、これでは佐藤選手の立場もないと思うのですがリベンジする機会があったら再び挑戦したいですか?」
吉田「(ファイトクラブ)ブラッド・ピットじゃないですよ。もっと強くなってRIZIN目指してステップバイステップで頑張っていきたいと思います。」

――強面で名前通ってますが試合前ものすごく緊張すると聞いていますが今回緊張の度合いはいかがでしたか?
吉田「蚊取り線香ですね。セコンドが結構心強い人たちがいてくれたので試合前位は結構リラックス出来ました。」

――気持ちと打撃とどちらのダメージが大きいですか?
吉田「打撃というか・・・あまり食らってはいないです。」

――セコンドからは?
吉田「またがんばろうという感じでしたね。上田にもスパーリングで倒されているんでやり返そうと思います。」

――RIZINのリングで?
吉田「いや・・・また街のリングで・・・みんなちょっと笑ってくださいね。滑ってるみたいになってるんで・・・」

――セコンドといいますとシナ選手と貴賢神選手といろいろあったみたいですが
吉田「そうですね・・・スダリオ対上田、貴賢神対シナでタッグマッチとしてやって欲しいです。」

――神戸の夜はどのように過ごされるご予定ですか?
吉田「福原行ってソープランドにも行こうかというのは嘘です。女性の方が下向いてるので上を向いていただいて。坂本九じゃないですけど・・・お願いします。」

――今後もRIZINでトークで盛り上げてください。
吉田「ありがとうございます。試合で見せれるように体を鍛えておきます。」

第8試合


 中島が距離を詰めタックル。膝を入れて離れる後藤。膠着状態から後藤の左フックで中島がダウン。立った中島にケージ背負わせ左ストレート、右膝蹴り。前に出て来た中島の右ミドルに合わせた左ストレートを被弾した中島が2度目のダウン。レフェリーが止めようとするが中島がタックルを仕掛け再びスタンドで後藤の左ストレートを浴び、倒れる中島。レフェリーが試合を止めた。

 ストレッチャーで運ばれていく中島を神妙な面持ちで見送ったあと後藤はマイクでRIZIN2連勝中の安藤達也に呼び掛けた。
後藤「中島選手、ありがとうござました。自分、ここまでTRIBEで長南さんに育ててもらってここまで来ました。TRIBEの継ぐものがバンタム級にもう一人います。安藤選手、必ずそこまで行くんで待っててください。」

<インタビュールームコメント>
後藤「やってきたことが出来た、イメージしてきたことが実現したなあという感じです。」

――中島選手の印象
後藤「自分が決めたことを徹底的に続けられる選手と言う印象です。」

――今後の目標
後藤「バンタム級で日本人最強になるというのを掲げています。強い外国人に立ち向かっていく存在として強くなっていきたいと思います。」

第9試合


 1R、オーソドックスの宇佐美とサウスポーの桜庭。前に出て来た宇佐美に桜庭が左ミドル左インロー、左ストレートと打撃を走らせタックルフェイント。打撃で攻めつつタックルのフェイント。桜庭の左インローがローブローになりタイムストップ。再開。宇佐美がミドル。桜庭のローシングルを宇佐美が切る。桜庭のミドルに宇佐美が飛び膝蹴り。蹴り、パンチにタックルのフェイント織り交ぜてくる桜庭。宇佐美が右ハイ。フェイントを多用する桜庭に翻弄されてか手数が出し切れていない印象の宇佐美。
 2R、蹴りを放ってスリップした桜庭に飛び込む宇佐美をギリギリでかわして立った桜庭がアームロックを狙うとヒジを引いて抜いた宇佐美。スタンドに戻り打撃の攻防。宇佐美がテンカオ。宇佐美の蹴りが桜庭の下腹部に入ってローブロー。再開。組んでケージへ。桜庭が腰投げも滑って抜けて投げられない。
 3R、ミドルを蹴って左を入れた桜庭がタックルからのテイクダウン。宇佐美の三角絞めをかついでヒールホールドへ。外れるとサドルロックから膝十字でタップを奪って勝利!

桜庭「関西のみなさん、こんばんは。親の七光りと言われて……いや、話長くなりそうなので(苦笑)、これからもっと練習頑張っていくので、言いたいことがたくさんあるんですけど、忘れちゃって覚えてないです(苦笑)。今日はたくさん遊んで帰りたいと思います」

<インタビュールームコメント>
桜庭「気持ち良いです。パンチとかすごくてうわあっという感じにはなりました。普通に入ってくらっとなってやべえっと思いました。」

――今後の目標
桜庭「年末出たいです。とりあえず。誰というのはないですが強い選手でないと意味がないと思うんで強い選手とやりたいです。」

――きょうお父さんの桜庭和志さんは
桜庭「たまたま来れなくて。試合も見てないと思います。」

――打撃のバックグラウンドがある宇佐美選手と打撃でやりあえる位もともと打撃が良かったのか今回に向けて成長してきたのか?
桜庭「相手がチョキだしてきたらグー出すじゃないですけど、めっちゃ強いチョキを持っててもあんま強くないグーには負けるじゃないですか。ひとつで闘わなくても良いと思ってるんで。」

――試合後のリングでしゃべりたいことをことを忘れてしまったとおっしゃっておられましたけど、いま改めて
桜庭「試合終わってからすごい嬉しくて。前回(中村)大介さんに負けてすごい悔しかったし、父親の名前を使って出てる分、勝てば官軍負ければ賊軍じゃないですけど・・・勝てば誰も文句言わないと思うんですけど負ければほんとにバカ息子になっちゃうじゃないですか。そういうのもあったんで、今回は本当にパトリック選手強いのもあるし、すごいストライカーみたいな方とは僕やったことないんで、そういう怖さもありながらきついことするの嫌だなあってずっと思ってたんですけどそれが本当に勝てて良かったなみたいなことをたぶん言おうとしたんですけどこれみんなの前で言っても話長いだろうしかといってもうちょっとなんか言ったほうが良いかなあと思ったんですけど諦めました。」

――お父さんの桜庭さんについて
桜庭「いつも小言をぐちぐち言われるんで、まあ見返してやるじゃないですけど・・・これでも何か言われると思うんですけどとりあえず見たかって言いたいですね。」

宇佐美「言葉でないですね。練習の成果が出ず悔しいなって感じです。」

――今後の目標
宇佐美「とりあえずやり続けないと。ここで腐ってもしかたがないんで。しっかりはいあがります。」

第10試合


 1R、オーソドックスのボミとサウスポーのケイト。前に出てきたボミにケイトがパンチを当てるがボミはなおも前進。ケージ際で首相撲からケイトが膝を入れる。離れたボミにケイトがハイキック。ケイトが首相撲からの膝。テイクダウンを狙うボミ。ボミがバックハンドブロー。前進し続けるボミにケイトが右フックを当てて首相撲から膝。
 2Rも前に出てくるボミにケイトがテンカオ。ボミがボディをヒット。ひたすら出てくるボミを距離を取りつつ迎撃のケイト。毛糸の左ハイがヒット。ボミは腰投げ。立ってケージに詰め膝。今度はボミが詰めてパンチ。ケイトがケージに押し込んで膝。離れてケイトがボミのボディへ前蹴り。ボミがケイトの蹴り足を掴んでテイクダウンもゴング。
 3R、組んで投げを狙うボミ。ケイトがボミのパンチを被弾。ケージ際の攻防。ケイトが肘。組んでくるボミ。体勢を入れ替えケージを背負わせケイトが肘、膝を入れる。離れるとスーパーマンパンチでボミを追撃。ゴング。
判定3-0でケイト。地元での大舞台で勝利も笑顔なし。マイクなし。

<インタビュールームコメント>
ケイト「情けない試合をしてしまって応援に来てくれた地元の人たちに申し訳ない気持ちでいっぱいです。」

ボミ「とても強かったです。」

第11試合


 1R、サウスポーの摩嶋とオーソの木村。摩嶋が3連続タックルから組んでスタンドバックからの投げ。木村にバックから右足をフックした摩嶋はバックから木村の両足をフックしてチョークを狙う。ゴングに救われる木村。 
 2R。摩嶋が圧を掛ける。アッパーをかわした摩嶋がまたまたタックルして木村に尻餅をつかせてバックに回って両足フック、バックマウント、パームトゥパーム。木村がタップ。

<インタビュールームコメント>
摩嶋「ほっとしてます。それだけです。」

――今後の目標
摩嶋「次の試合も一本勝ちしたいんで、鍛えてきます。」

木村「悔しいですね。」

――今後の目標
木村「ここで2連敗は自分のなかで痛いですが落ち込んでも仕方がないので前を向いて頑張っていきます。」

第12試合

 ケラモフがウィルス性胃腸炎でドクターストップとなり、試合が中止に。
 松嶋がケージイン。
松嶋「このRIZINのケージで僕の試合を皆様にお見せしたかったんですが、こういう結果になってしまって凄く残念です。元気になったケラモフをしっかりぶっ飛ばしたいと思いますので、ぜひまた応援してください。ありがとうございます。」

第13試合


 RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチ。
 大島は小柄な体ながら、これまで朝倉カンナ、山本美憂、ソルト、クレア・ロペスと闘って全勝。いずれの試合も前評判では大島が負けると言われ、結果を出して覆してきた。前日の公開計量では大島は今回も負け予想を覆すと宣言し、伊澤はレベルの違いを証明するときっぱり言い放った。
 1R、開始から早速圧を掛ける伊澤。大島がケージ際にジリジリ後退していく。伊澤が前蹴りからのワンツーを繰り出すと大島もバックハンドブローで反撃。だが伊澤の蹴りとパンチは一撃が重い。大島がシングルレッグも伊澤がパンチで迎撃しテイクダウンに至らず。その後も大島はタックルを狙うが伊澤が切ってケージに押し込む。ケージ際での攻防。蹴りも圧も力で勝る絶対王者だが、ひるまず果敢に仕掛け続ける大島の気持ちの強さに胸打たれる。
 2Rにはいると伊澤がテイクダウンからバックを狙うが大島が凌ぐ。スタンドの攻防では大島がタックルから伊澤をケージに押し込むが伊澤ががぶる。大島に膝を打ち込んでギロチン。堪えた大島に伊澤が肘を入れるが大島がカウンターのヒールホールドを仕掛ける。逃れた伊澤に追撃の膝十字でゴング。
 3Rはリーチの差に苦しむ大島。パンチが届かない。伊澤の圧に大島が後退しケージを背負わされながらも果敢にバックハンドブロー。切られてもタックルを仕掛け続ける。組んできた大島の上になる。腕十字を狙うが体勢が入れ替わると下から鉄槌。ゴング。シビアだが力の差が露わになった格好。
 3-0で絶対王者がタイトル防衛も、最後までわずかのチャンスを信じて仕掛け続けた大島の気持ちの強さは賞賛に値する。

伊澤「こんにちは。試合前散々強気なことを言って圧倒するとか言ったんですけど、気持ちも強いし寝技も強かったし、大島選手は最初から強いなと思っていて、それ以上の選手でした。いま打撃をすごく練習していて少し見せれたと思います。もう1試合、大御所みたいな、格上みたいな感じの人がいるじゃないですか?」

榊原CEOがRENAを伴ってケージイン。
榊原CEO「もう1試合、大晦日行く?(伊澤が承諾した様子)2015年の第1試合を飾ったのはこの選手でした、RENA。2025年、大晦日にタイトルマッチで挑む、正式決定で発表させてもらいます」
RENA「RENAです。大御所です(笑)。すみません。いろいろあった中で旗揚げ戦からまる10年、ここで戦うのも運命なのかなと思ってます。あの時の爆発を起こせると思うので、私は私を信じてます」
伊澤「自分の舞台なのでもう降りてください」

大晦日に伊澤星花vsREINAで、スーパーアトム級タイトルマッチが決定した。

<インタビュールームコメント>
伊澤「大島選手、気持ちが強くて良い選手だなと思いました。心が折れやすい印象でしたがどこかで自分が取るぞというすごい気持ちが伝わってきました。」

――今後の目標
伊澤「(RENA)ぶっ潰します。うざいです。のこのこ出てくんなって思いました。」

大島「自分の気持ちの弱さというか踏み込めなかった悔しさはあります。自分の打撃やタックルに合わせてこようとするのが伝わってきて、長さも違うんで自分の打撃が届かないのもあって、どうしていこうかという気持ちがありました。」

――今後の目標
大島「本当はRENA選手と伊澤選手の試合をなくしてやろうと試合に挑んで・・・すべて伊澤選手と試合するつもりでずっとやってきたんで・・・チャンスはいきなり訪れてあっというまに消えていった感じがあって・・・伊澤選手がゴールではないけどどこを目指せばいいかなというのはあります。」

第14試合


 大阪出身の萩原京平は殴り倒すスタイルのファイターが多数所属するSMOKERGYMを象徴する華ストライカー。RIZINには20年に初参戦をTKO勝利で飾ってから連続参戦していたが近年不振が続き上位戦線から遠ざかっていた。今年3月に香川県で開催されたRIZIN50 でトビー・ミセッチに26秒TKO勝利を飾り3連敗からの脱出を果たし5月の東京ドーム大会でも西谷大成を1R左ストレートで快勝。
 本大会直前のインタビューにも「試合が近づくにつれてクールダウンしてきている。やるべきことをやるだけかな。格闘技人生でいまが一番調子が良い。」と、余裕を垣間見せていた。
 対する秋元は体格的にはいまだ少年らしい線の細さが残る19歳。22年にプロデビューして2024年に朝倉兄弟のJAPAN TOP TEAMに移籍。負け知らずの快進撃で9月RIZIN初参戦にして金太郎に1R TKO勝利。大晦日大会のRIZINバンタム級王座次期挑戦者決定戦では元谷友貴に判定負けを喫するも今年5月フェザー級で高木凌に判定勝利、7月の超RIZIN.4で赤田功輝に1R裸絞めで一本勝ちと完全復活を果たした直後のマイクで萩原を「雑魚」呼ばわりして咬みつき、喧嘩を売られた萩原が受けて立った。

 1R、萩原がインローを蹴っていくが秋元は構わず前に出る。秋元が萩原のパンチをもろに被弾して鼻から流血。それでも下がらない秋元に萩原が打撃で進撃。ボディ、左アッパー、右ストレートと放っていき右ハイキック。
 2Rで秋元がシングルレッグからボディロックでテイクダウンに成功。あわやギロチンが決まるかと思いきや、萩原が回転して切って離れ、大観衆が1Fの外れのインタビュールームまでも揺さぶる大歓声をあげる。だがサウスポーの秋元の右アッパーを被弾した萩原が顔面大流血。左目がみるみる腫れあがる。秋元がまたもテイクダウンに成功し、バックを取ってリアネイキッドチョークの体勢に。萩原がかつてないディフェンス力で堪えるが、腫れあがった左目はほとんど見えていない様子。秋元がバックにまわっておたつロック。萩原が本能的に回転するのに合わせて秋元がタツミツイスター。萩原が外すとパウンド連打。動かぬ萩原を見てレフェリーが試合を止めた。

秋元「俺、どれだけもらっても心折れることないんで。去年の大晦日元谷さんに負けてまだグラップラーには勝てないなんてバカがいるので、次俺に超強いグラップラーを当ててください。これからのRIZIN盛り上げていけるの俺しかいないので注目していてください。お願いします!」

<インタビュールームコメント>
秋元「初めてあんないっぱい殴られて・・・ていうかもらっちゃって、けど勝ち切って会場も爆発していたんで言ったこと出来て良かったって感じです。萩原選手の拳が思ったより固くて・・・こういう激しい展開になるのはやる前からわかってたことだったんで気持ちが折れないていうのだけは思ってたんですけど強かったです。」

――ケージからの景色は
秋元「お客さんの顔とか結構見えて、家族の顔とか見えて、勝った時自分も爆発しました。」

――今後の目標
秋元「グラップラーにはまだ勝てないという声もあるんで、ベルトに近づくグラップラーと・・・斎藤ゆたか選手とか元チャンピオンとやらせて欲しいです。」

――大晦日は
秋元「無理っすね。ダメージ的に無理っす。来年頑張ります。」

※萩原選手は試合後病院に直行したためコメントなし。

榊原CEOより総括


榊原「きょうはありがとうございました。今回非常に格闘技向きの1万人規模の素晴らしいアリーナがまたひとつ誕生したことを嬉しく思います。満員御礼札止めということで多くのファンの皆様にLIVE観戦いただけたことを心から感謝したいと思います。熱い声援のおかげもあって8試合KO1本完全決着がつくという、全体を通してどの試合もみんながんがん前に出て負ける勇気をもって勝ちに行ってくれる選手たちの背中をファンのみなさんが応援してくれて今日の熱狂が作れたかなあということでプロモーターとしては非常に感謝をしている次第です。(秋元選手について)休むことも仕事だと思いますので。2026年の開幕戦とか春先の大会に満を持して出て来てもらうような形でマッチアップできればと思います。」

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2025年11月
« 10月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

月別

ページ上部へ戻る