愛と平和の力は悪の前では無力!尻爆弾が炸裂し悪の王者が初防衛
- 2025-10-9
- ニュース
- DRAGON GATE

8日、東京都・後楽園ホールにてDRAGON GATE『THE GATE OF VICTORY 2025』が開催。菊田円がBen-Kを破ってオープン・ザ・ドリームゲート王座の初防衛に成功した。
菊田はDRAGON GATE内で全ユニットから敵視されるヒール軍【Z-Brats】の一員であったが、今年7月にYAMATOを破ってオープン・ザ・ドリームゲート王座を戴冠した直後のシュン・スカイウォーカーを襲撃してZ-Bratsから追放。
シュンからZ-Bratsのリーダーの座を奪い取る形となった菊田は「強さこそすべて」という信条を掲げ、ドリームゲート王座を持つシュンを激しく批判。今年8月の大田区総合体育館大会では菊田がシュンからドリームゲート王座を奪取し、後にZ-Bratsの名を捨て新ユニットとして【我蛇髑髏(がじゃどくろ)】を立ち上げた。
そんな菊田に挑戦を表明したのは【LOVE&PEACE】のBen-K。
Ben-Kは2019年7月にPACを破ってドリームゲート王座戴冠を果たし、当時のデビュー最短戴冠記録(3年3ヶ月)を更新。しかし、王座陥落後はシングル戦線では埋もれてしまい、デビュー最短戴冠記録も後に菊田が大幅に更新(2年11ヶ月)。昨年6月には5年ぶりのドリームゲート王座戴冠を果たすが、防衛回数0回のまま1ヶ月でYAMATOに明け渡すことになるなど、なかなかBen-Kの時代を創れずにいた。
そんなBen-Kも焦りを感じており、ファンと仲間の期待を背負って決意の挑戦表明。愛と平和の力で巨悪を打倒せんと立ち上がった。

序盤はじっくりとしたレスリングに始まり、パワーでは菊田が、グラウンドテクニックではBen-Kが勝る一進一退の攻防を展開。
Ben-Kがラリアットで場外に叩き落として必殺のスピアにつなげるボディ攻めを積み重ねていくが、コーナーに上ったところで菊田が妨害し串刺しヒップアタックで頭部をぐちゃりと潰す強烈な一撃で逆転。
意識が朦朧とするBen-Kだったが、菊田が顔面にツバを吐きかけるとBen-Kも奮起。ショルダータックルやラリアットといった一本気な突撃で菊田をなぎ倒していくが、これを耐えきった菊田が顔面をぶち抜くスライディング・ヒップアタック。Ben-Kも菊田の必殺技であるローリング・ラリアットを阻止してラリアットやスピアを突き刺す意地を見せるが、菊田が再びスライディング・ヒップアタックからロープに振ってヒップアタック。最後はダメ押しのローリング・ラリアットで叩き伏せて3カウントを奪った。
マイクを取った菊田は「ここ数年、このリング上で変化を促し、行動を起こしてるのは誰だろうな?お前ら答えろ。誰だと思う?」と観客席に問うが、観衆から返ってきたのは「シュン!」の声一色。思っていたのと違う回答が来て瞑目する菊田だったが「そうだ、今お前らが言った通りこの菊田円だ」と強引に押し切る。

そして「この俺に勝てる奴はいるのか?出てきてみろ。今俺に勝てると思う奴、出てこいよ!」と叫ぶと斎藤了GMがリングイン。
まさかのGM自らの挑戦表明かと観衆も菊田も色めき立つが、斎了GMは「ちょっと待て!入るタイミング間違えただけだ!ここぞばかりに煽るんじゃないよ!」と大慌て。
斎了GMは11月6日の後楽園ホール大会から計32名によるシングルトーナメント『KING OF GATE 2025』が開催されることを発表し、開幕戦ではルイス・マンテvsISHIN、田中良弥vs帆希、土井成樹vsシュン・スカイウォーカー、菊田円vs吉岡勇紀の1回戦が行われることを明かす。
これを受けた菊田は「お前らはKING OF GATEでなにが見たいんだ?そうだよな、この俺の圧倒的優勝だな。吉岡勇紀、この俺とは格が違うんだ。俺相手に奇跡を起こせると思うなよ。この俺はそんなに甘くない。この俺はDRAGON GATEの力の象徴、菊田円だッ!」と叫んで大会を締めた。
なお、『KING OF GATE 2025』は全国を巡りながら開催され、最終戦は12月3日の後楽園ホール大会で行われる。