“カリスマ”佐々木大輔が20周年記念試合でエル・デスペラードとのタッグで快勝!「今日はバンドの正式なデビューだから、次は武道館を目指す」

DDTプロレスが10月2日、東京・後楽園ホールで佐々木大輔デビュー20周年記念大会『CHARISMANIAxMANIAxMANIA supported by HEADPHONES PRESIDENT』を開催した。佐々木は記念試合でIWGPジュニア・ヘビー級王者のエル・デスペラードとのタッグで、石川修司&アントーニオ本多に快勝。試合後には自身のバンドでの日本武道館進出を口にした。
佐々木は東郷が主宰したプロレススクールSUPER CREWに1期生として入校し、2005年10月22日にデビュー。翌年にはメキシコ修行に旅立ち、ルチャリブレを学び、帰国後の2008年よりDDTに参戦。2011年、2012年には新日本プロレスの『BEST OF THE SUPER Jr.』に2年連続出場。2016年4月にKO-D無差別級王座初戴冠を果たし、以後、同王座を3度腰に巻いた。ヒールではあるものの、卓越したレスリングテクニックを持ち合わせた超実力派。プライベートでは酒とロックをこよなく愛する男だ。
オープニングでは自身がボーカルを務めるロックバンド『CHANNEL D』のメンバーとして登場し、唄を歌って大会がスタート。第2試合後には佐々木と親交の深いバンド『HEAD PHONES PRESIDENT』が生ライブを披露した。
今大会にはダムネーションT.Aのメンバー、師・東郷を始め、同期生のKUBITO、勝見尚宏、縁が深かった藤田ミノル、大和ヒロシ、宮本裕向らも出場。
セミファイナルの後には『VANISHING』がライブを行い、同バンドの演奏で入場曲『helvetti』に乗って佐々木が登場。その隣に立ったデスペラードとは2023年7月23日の両国国技館で一騎打ちを行い意気投合。あれから、2年余の月日を経て、相思相愛タッグを組むことになった。対峙するのは元ダムネーションメンバーの石川修司と、佐々木のプロレス人生では欠かせない男・アントーニオ本多の2人。佐々木は8・30ひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)大会で脇腹を骨折して欠場したため、記念試合が1ヵ月ぶりの復帰戦となった。

開始早々、本多がつまずき、『創作昔話ごんぎつね』にいこうとするも佐々木が阻止。石川は場外で佐々木をジャイアントスイングでぶん回すなど大暴れ。その後、佐々木は負傷箇所の脇腹を狙われ、苦しい表情も見せた。本多がデスペラードにシャイニングごんぎつね。佐々木とデスペラードが石川にサンドウィッチ式で合体攻撃を見舞う。佐々木がタカタニックを狙うも決まらず。本多は佐々木に鼻つまみ、バイオニックエルボー、テンザン・ツームストーン・ドライバー、ダイビング・フィストドロップと怒涛の攻めもカット。デスペラードが本多にピンチェ・ロコ、佐々木がダイビング・エルボーもカット。佐々木と本多がナックルで殴り合い。レフェリーの死角を突いた佐々木が本多に急所蹴りを叩き込むと、ミスティカ式クロスフェース。さらにミスティカ式クロスオーバー・フェースロックに移行してギブアップを奪った。
試合後には『HEAD PHONES PRESIDENT』の面々がリングに上がり、佐々木に記念品を贈呈。マイクを持った佐々木は「プロレスって痛いですね。1ヵ月ぶりのプロレスは痛いし、疲れるし…。10月22日で20周年。プロレスは20年やっても飽きないね。やっぱり俺の人生はここに立つしかないみたいだし。今日はバンドの正式なデビューだから、次は武道館を目指す。作戦通り、デスペラードにおんぶにだっこで勝った」と発言。そして「オイ、マサ(高梨将弘)! 見てんのか? おまえをここで待つとか言わねぇ。おまえはおまえで生きろ! 俺は俺でここで生きる。生きてたら、またそのうち会えるだろう。だからとにかく生きてろ!」と負傷欠場中の戦友にエールを送った。最後に「お客さんもそうだ。みんな生きて、またここで。いや、違う。武道館で会おう。今日だけは言うよ、サンキュー!」と、この日ばかりはファンに礼を述べた。
コメントスペースに、ノーサイドで4人揃って現れた佐々木は「俺はバンドに専念する。20年後、40周年でこのメンバーで会おう!」とコメントした。