ガンプロ絶体絶命の非常事態!シングルに続き、タッグ王座も他団体に流出し、石井慧介&川上翔大が王座奪回へ名乗り

ガンバレ☆プロレスが9月27日、埼玉・所沢パークタウン商店街特設リングで毎年恒例となった『所沢パークタウン商店街プロレス』を開催した。スピリット・オブ・ガンバレ(SOG)世界タッグ王者組の渡瀬瑞基&入江茂弘が中津良太&塚本拓海に敗れ、王座はBASARAに流出。石井慧介&川上翔大が奪回を期すことになったが、SOG世界無差別級王座は望月成晃(ドラゴンゲート)の手に渡っており、シングル、タッグ王座ともに他団体にベルトが流れる非常事態となった。
前大会(9・15高島平)で渡瀬&川上がBASARAの塚本&井上彪流と対戦し敗退。試合後、渡瀬が中津&塚本とのタイトル戦を希望。それをBASARA側が受諾し、イベントプロレスでの王座戦が実現した。
序盤、渡瀬組は好連係も披露したが、場外戦となると劣勢に。それでも入江が塚本の体の上に中津をパイルドライバー、ヒップドロップと猛攻。渡瀬がトップロープ超えトペ・コンヒーロで2人まとめてぶっ飛ばす。渡瀬と中津が激しいエルボーの打ち合い、さらにジャーマンの応酬。渡瀬が塚本に垂直落下式ブレーンバスターもカウントは2。中津と塚本が渡瀬に合体式のキック。塚本がラリアット、ブレーンバスタースラム、ずどんで3カウントを奪い、渡瀬組は昨年6月から1年4ヵ月守ってきた王座から陥落した。

その後のメインイベント(越中詩郎&大家健&川上翔大vs今成夢人&石井&冨永真一郎)で、石井が粘る川上を振り切って、ニールキックで勝利。試合後、石井がマイクを持ち「セミファイナルで緊急事態が起きた。うちの至宝のタッグベルトがBASARAにいっちまった。すぐ俺が獲り返す。今成、冨永、どっちかと組んで…」と言うと、川上が待ったをかけ「今日負けてしまったけど、対BASARAへの思い入れって、8・3後楽園に出た僕と石井さんじゃないですか!」と発言。それに対し、石井が「タッグベルト本気で獲りに行くから。今成、冨永と」と言えば、川上は「石井さん、俺のフィッシャーマンズ・バスター、カットされてなかったら、石井さんの負けだったんじゃなかったですか。今の僕の勢いを侮らないでください!」と食い下がる。すると石井は「生意気だな。川上でいいのか? 三島(通義社長)さん、この若い人間の生意気さに懸けてもいいでしょうか?」と問うと、三島社長は「ベルト獲り返してください!」とGOサインを出した。
王座奪取に成功した塚本は「試合中けっこうしんどかった。自分の強さみたいなのは、入江・渡瀬より強かったんだなと。なので結果としてベルトが我々に来た。(次は)誰が相手でも最強の2人ということで、このベルトもそうですけど、BASARAを広めていく。BASARAで侵食させましょう」、中津は「僕らの調子がよかっただけかもしれない。また入江、渡瀬組、やってもいいかなと思います。ガンプロのファンもうちに来てください」とコメント。
1年余の長期政権から滑り落ちた渡瀬は「外ではけっこう組んでたんですけど、タッグベルトを獲りにいくとなったときから、ガンプロのときは“全部渡瀬が”って、入江さんが言ってくださって。最後を決めるのも渡瀬だし、こんな実力がありながらサポートに回ってくれて。最初は頼りなかったかもしれないけど、防衛重ねるごとに信頼されてるのかな、任されてるのかなと思ってたけど。負けちゃった。負けたら引退ならショックかもしれないけど、もう1回いって獲り返せると思うし。このタッグはずっと成長してるんで」、入江は「渡瀬を信用して、渡瀬に任せてれば勝てると思ってたから。今日はたまたまやと思う。僕は渡瀬を最高のパートナーと思ってるから、これで最後ちゃうから」と巻き返しを期した。
挑戦の名乗りを挙げた石井は「ガンプロのベルトが流出したことはもちろん、渡瀬・入江が獲られたというのが大きくて。今日第二の故郷で勝って、決意が固まった。(川上は)ここ2回の勢いはある。その勢いが今日の生意気さにつながってると思うんで。生意気な人間に懸けてみたい気持ちが…。リング上で乗せられたとは言わないけど…」といささか複雑な胸中を明かした。川上は「確かに今成さん、冨永さん、安定のメンツかもしれない。でも僕の勢いを侮らないでいただきたい。絶対に獲ってやるから!」と意気込んだ。