「レジェンドに成り下がる気は無い」高岩竜一がデビュー30周年記念試合を行い“中堅レスラー”としての向上心を叫ぶ!
13日、東京都・後楽園ホールにてガンバレ☆プロレス『ULTRA SOUL 2022』が開催され、高岩竜一がデビュー30周年記念試合を行った。
高岩竜一は1992年に新日本プロレスでデビューし、同期の盟友・大谷晋二郎とともに新日本ジュニアヘビー級の一時代を創り上げた選手。その後は橋本真也が旗揚げしたZERO-ONEの旗揚げに参画しその後もZERO1を支え続け、2020年5月に退団。現在はガンバレ☆プロレスを主戦場として闘い、ガンバレ☆クライマックス優勝から初代スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級王座を戴冠するなど50歳を超えてもプロレス界の最前線で闘い続けている。
この日は、高岩竜一デビュー30周年記念試合として、高岩竜一&大家健&勝村周一朗vs石井慧介&岩崎孝樹&冨永真一郎の6人タッグマッチが実施。
ゴングとともに石井がビッグブートで突っ込んで先制し、高岩はいきなり1vs3の劣勢に追い込まれるも、追撃を狙う石井をぶっこ抜いてのブレーンバスターと昔から変わらぬ超竜パワーを発揮。
中盤からは大家が捕まって袋叩きにあう展開となるも、カウンターのハリケーンドライバーで一矢報いて生還。力を溜めていた勝村がキレキレのキック&サブミッションで3人を相手に大暴れしてチャンスを作り、高岩につなぐ。
高岩は岩崎へ串刺しラリアットから「30周年!行くぞーッ!」と叫んでのダイビングエルボードロップ。さらに岩崎の強烈なミドルキックをその分厚い胸板で受け止めつつ逆水平チョップを連打し、デスバレーボム。岩崎は即座に起き上がってバックドロップで反撃する意地を見せ、冨永にタッチ。
冨永は仲間たちとのコンビネーションで高岩を翻弄し、JKからムーンサルト・プレスを発射も高岩が回避。大家&勝村のアシストによって冨永との1vs1の場面が生みだされ、高岩が垂直落下式みちのくドライバーIIから超竜ラリアット、デスバレーボムと畳み掛けて3カウントを奪った。
試合後、マイクを取った高岩は記念試合を開催したガンバレ☆プロレスと、その仲間たちに感謝の言葉を述べ敵味方全員との闘いの思い出を振り返る。そして「1人1人に僕の30周年の重みを伝えられたと思います。まだまだ35年、40年続けていきますんで、皆さん応援よろしくお願いします!ありがとうございました!」と挨拶して試合を締めた。
高岩がバックステージに戻ると、大家が「1997年!BEST OF THE SUPER Jr.の決勝っすよ!エル・サムライさんが勝ちましたけど、あのとき高岩さん応援してたんですよ!」と大興奮で高岩の思い出を語るが、高岩は「いや、違う。俺決勝行ったときは優勝しか無い。モグリだろ!」と苦笑。それでも「ただ!そのときに僕はまさかね!20何年経って高岩さんとタッグを組めるなんて思ってませんでした!本当に!ありがとうございます!」と熱い想いを語る大家に対し、高岩は嬉しそうな笑みを見せた。
そして高岩は「まだまだレジェンドとかに成り下がる気はないんで、35年、40年、まだまだ中堅レスラーとしてまだまだ上を目指してスピリット・オブ・ガンバレも狙っていきますんで、応援よろしくお願いします」と未だ衰えぬ向上心を語った。