9・14札幌でのEXTREME王座戦は『迷惑配信者を止めろ!!ユニキャスデスマッチ!』前哨戦は挑戦者イルシオンが王者To-yに反則ざんまい

DDTプロレスが9月12日、東京・新宿FACEで『闘うビアガーデン2025 in SHINJUKU ~延長戦~』を開催した。14日、北海道・札幌サンプラザで行なわれるDDT EXTREME選手権試合(王者=To-yvs挑戦者=イルシオン)の試合形式が『迷惑配信者を止めろ!!ユニキャスデスマッチ!』に決定した。
今大会開始前、同王座戦の公開調印式が実施され、王者の権利でTo-yが上記のルールを発表した。これは試合開始とともに各自のスマートフォンで、動画配信サイト『WRESTLE UNIVERSE』に付加されている機能『ユニバースキャス』の配信を開始。『相手選手を配信に映しながら3カウントフォールを奪う』『相手選手を配信に映しながらギブアップを奪う』『相手選手の配信を停止させる』のいずれかを行えば勝利となる。場外カウントはなしで、反則は通常のプロレスルールに準ずるもの。
珍しく正装で登場したイルシオンは「まずは本日ご来場いただき、ありがとうございます。試合前でいささかではありますが、今まで重ねてきた迷惑行為を謝罪させていただきたいと思います」と発言。持参した書面を取り出し、「今回、イルシオンこと世界のイルシオンは、EXTREMEチャンピオンであるTo-yさんに迷惑配信し、多大なるご迷惑をおかけしましたことを深く謝罪したいと思います。なぜ、私こと世界のイルシオンがTo-yさんに、あのような無礼をはたらいたかと言うと、ここまでマイペースなTo-yさんなら、さぞかし感度も鈍いだろうと、場当たり的な発想で。タイトルマッチを盛り上げたい思いから、僭越ながら迷惑配信をしてしまったことは紛れない事実であります。しかしながら、考えてみれば、To-yイコール・バカというのは周知の事実であり、そのイメージとリアクションから寄せては返す…。また、イルシオンのドッキリ生配信にて、To-y選手のコスチュームを盗んだ際に嗅いだ下着の臭いが強烈で、食事ものどを通らなかったのも事実であり、ご自身の臭いでほかの選手に迷惑をかける前に注意喚起をし、コスチュームを捨てることができたことは不幸中の幸いになりました。よって、はなはだ遺憾ではありますが、ここが記者会見の席ということもあり、喧嘩両成敗ということで水に流していただければ幸いという所存です。2度とこのようなことが起きないよう、固くお約束することとし、温かく見守ってくださいますようお願い申し上げまする」と謝罪文を読み上げた。
To-yは「どう考えても謝る態度は恰好だけでしょ。全然謝る気ないじゃん。しかも配信ずっと続けてるし。でもルールはこれにしちゃったら、この迷惑配信者を懲らしめて、このユニキャス界隈から追放します」と怒り心頭。
質疑応答に移り、「反省されてるから試合でも反則はしない?」と問われると、イルシオンは「ハイ」と一言。「ユニキャスの面では、イルシオン選手が配信回数も多く慣れていて有利か?」との質問が飛ぶと、To-yは「配信って、ボタン押すだけですよね。バカな僕でもできます」と真っ向否定した。

そして、この日の第3試合で前哨戦が行われ、To-yは高鹿佑也、須見和馬と組み、岡谷英樹&MJポー&イルシオンと激突。つい先ほどの「反則しない」発言はどこ吹く風で、懲りていないイルシオンはTo-yの股間にドロップキック。To-yがイルシオンの自撮り棒を奪って撮影も、イルシオンは急所打ち。さらに自撮り棒を取り返して、To-yを殴打。レフェリーにも暴行をはたらき反則負けとなった。勝負が決した後もイルシオンはスワントーンボムを投下し、撮影を続け、To-yのベルトを奪って挑発した。
バックステージでTo-yは「反省の色が真っ黒だな。おまえの心は真っ黒だ。おまえの黒を俺の心が黄色な真っ黄色で染めてやる。札幌で試合終わったとき、おまえを真っ黄色に染めて、本当に反省文を書かせてやる」と怒りのコメント。
イルシオンは「1対1の真っ向勝負したかったのに、変な奴ら連れてきて、卑怯にもほどがある。俺はユニキャスをもっと世界に広めたいだけなのに。謝罪文も受け取らなかった。俺はおまえを許さない。正々堂々ユニキャスデスマッチで勝負してくれ。俺が負けるわけない!」と必勝宣言。