KO-D無差別級新王者・平田一喜が用意周到な作戦で、またまた『いつでもどこでも挑戦権』の行使を阻止!

DDTプロレスが9月6日、神奈川・横浜ラジアントホールで『横浜ベイ☆クラッチ』を開催した。KO-D無差別級新王者の平田一喜が用意周到な作戦で、この日も「いつでもどこでも挑戦権」の行使を阻止した。
9・2上野ではHARASHIMAの挑戦アピールをうまく言いくるめて断った。飯野雄貴(赤を保持)の『いつどこ』行使に対しては、飯野の経営するパーソナルジムの予約時間が迫っていることを装って回避した。
この日の昼の部(D GENERATIONS)では石田有輝が先輩の高鹿佑也をシングルで破る殊勲を挙げ、『いつどこ(緑)』を奪取し、夜の部のDDTの大会で行使することを宣言していた。
その夜の部で石田は第2試合に出場し、HARASHIMA、樋口和貞とのトリオで、入江茂弘&高尾蒼馬&須見和馬と対戦し、必殺の炎掌で須見を撃破。公約通り、石田は「いつどこ」行使を宣言した。ところが彰人取締役が「まだ会場入りしてないのでできない」と事情説明。どうやら、昼の部での石田の情報をキャッチした平田は会場入りを遅らせた模様。
そして、異例のメインイベント(第6試合)登場となった平田はなぜかキャリーケースを持参して入場し、男色ディーノ、アントーニオ本多と3WAYマッチで激突。DDTバラエティ部門の試合は通常、第2試合が定位置で、このメンバーでメインを戦うことに3人ともに感慨に浸る。

メインとあって、平田は「バチバチにいく」と宣言し、それなりの戦いが繰り広げられるが、「本当にそれでいいの?」と天の声が…。ディーノがコーナーで尻を出すと、本多が平田の顔面を地獄門に。平田も逆襲で本多を地獄門に叩き込み、エゴイストドライバーで3カウントを奪取。

試合後、平田は速攻でキャリーケースを持って帰ろうとするが、石田と飯野がリングインし、『いつどこ』を行使しようとする。だが、本多が石田、飯野を相次いでディーノの尻にぶち込み2人は失神。ディーノは「平田、おまえは第2試合の誇りだよ。おまえがメインに組まれることがあっても俺たちは第2試合メイトだろ。おまえがベルトを持った。これ以上なくうれしいよ。ベルトを長く持ってるとは思えない。それでも私たちの気持ちを背負って、1日でも長く持っててくれよ。『いつどこ』は大会が終れば発動できない。今すぐ家に帰れ!」と指示。平田が帰路を急ぎ、出入り口で『いつどこ』行使に来たと思われる岡谷英樹(青を保持)とすれ違うも、さっさと出て行ってしまう。
意識を取り戻した石田が行使を表明するも、彰人取締役が「チャンピオンがいないと行使ができません。チャンピオンがいないとき、行使があったらどうするかのルールも定めていなかったんです。盲点をつかれてこちらも困ってるんです。お三方、今日のところはあきらめて、次の大会以降にお願いします」と苦渋の見解を示した。
KANONのエンドアナウンス後、興行が終了したことを確認した平田は会場に戻って、ちゃっかりサイン会を開いた。サイン会中にあきらめきれない石田が現れ「挑戦させてください」と迫るも、平田は「興行終了後は受けられないから」と諭し、菓子をあげて懐柔。9・12新宿FACEまでに初防衛戦の相手を決めなければならないが、平田は「僕の心は変わらない。次の挑戦者は今林久弥です。これ以上、どうなるか分からないカードはないでしょう。僕の熱い首固めで対抗します」と発言。よもや今林GMが次期挑戦者になるとは思われぬが、9・12新宿でどのような展開が待ち受けているのか注目されるところ。