クリスマスツリーが元大相撲力士レスラーを倒して王座戴冠!

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 24日、東京都・後楽園ホールにてDDTプロレスリング『D王 GRAND PRIX 2023 in Korakuen Hall』が開催。大鷲透が復帰戦でアイアンマン王座を戴冠するも、クリスマスツリーに敗れ即日陥落した。

 アイアンマンヘビーメタル級は24時間いつでもどこでも王座が移動する特異なベルトであり、かつてはレイ・ミステリオ、スコット・ホール、マット・ストライカー、トミー・ドリーマー、リコシェ、ヤングバックス、Xパックなど錚々たる選手たちからカレーや脚立やネコなど様々な選手が王座を戴冠してきたベルト。

 この日の大会開始時点では、アイアンマン王座はグレート・ニタのパートナーとして今年11月に初登場したグレート・コジが保持。
 第2試合では時間差入場バトルロイヤルでのアイアンマン王座戦が行なわれ、グレート・コジ、大鷲透、高木三四郎、平田一喜、彰人、須見和馬、X(公募枠)が出場。


 第1入場者の平田がウキウキで観衆にアピールする中、この日が首の負傷明け復帰戦の大鷲が入場。平田が奇襲して丸め込みでの速攻勝利を狙う中で第3入場者の彰人が入場。
 瞬時に大鷲&平田が結託して急所攻撃から一気呵成に攻め立てるも、凸凹連携がなかなかうまく行かず彰人に手玉に取られる。
 第4入場者の須見が多彩なティヘラやミサイルキックでベテラン3人をきりきり舞いにしていく中、第5入場者の高木が恒例の長い入場からドラゴンリングイン。これは平田に迎撃されるも「ビバ・メヒコ!」の掛け声とともにフライング・クロスチョップからデスバレーボム。
 そのまま試合終了かと思われたところへコジが入場。いきなり高木に毒霧を噴射し、「コージコジコジコジ!」と不気味に笑う。コジが再び体内で毒霧を生成し始めると、平田が皆と共闘するフリをしつつコジの頸部に手刀を見舞って毒霧を噴射させる。彰人、須見と犠牲になっていく中、平田は大鷲にも噴射させようとするが、毒がガス欠。大鷲がニヤニヤ笑いながら迫っていくと、平田は命乞いしながらも手刀で大鷲の意識を刈り取る。
 平田がノリノリでダンスを始めようとするも、会場に突如として蛇界感溢れるBGMが流れ始め、公募枠のXとしてポイズン澤田JULIEが登場。場内は驚愕の声に満ちる。
 澤田は呪文で平田の手刀を操って自らの首に刺させ、青い毒霧を噴射。さらに澤田が呪文で全員を操っていき、彰人、須見、平田、高木が次々とOTRで失格。
 コジが鎖鎌を持って立ち向かい、魔界の力で呪文に打ち勝って鎖鎌をズブリ。さらにコジがコーナーに上っていくが、澤田が呪文で鎖鎌を自爆させ、コジが落下したところをキャトルミューティレーションで仕留める。
 第1597代王者となった澤田が大喜びするも、大鷲が背後からスクールボーイで3カウントを奪って決着。大鷲が第1598代王者となって試合は終わった。

 大鷲は、自身の欠場中に平田が大きく飛躍したことの感慨を語り、元々は“平田を成長させるためのユニット”であったDISASTER BOXの解散を宣言。アイアンマンの新王者として驀進していく覚悟を語る。


 この日の大会エンディングでは、クリスマスということもありリングにクリスマスツリーが運び込まれる中で選手たちがサンタ姿で登場。サプライズでサインボール投げ等のファンサービスを実施した。
 その後、今年のMVPと言っても過言でない平田が締めの挨拶を任されると、「大鷲さん!おめでとうございます!」とクリスマスツリーでぶん殴ってフォール。3カウントが入って平田にアイアンマン王座が移動したかと思われたが、平田と大鷲の間にツリーが挟まっており、クリスマスツリーが3カウントを入れたということでツリーに王座が移動。

 突然の王座戴冠に呆然として身動き一つしないツリーに選手たちが襲いかかろうとするが、ここで高木がマイクを取って「クリスマスイブの日にさ、クリスマスツリーがチャンピオンになったっていいじゃない!お前ら、今日は狙うな。だからアイアンマンチャンピオンはクリスマスツリーで決定だぁッ!」と大岡裁き。
 KO-D無差別級王者の上野勇希とアイアンマン新王者のクリスマスツリーがセンターで大会を締めるというDDTらしい空間を創って年内最終本興行を締めくくった。

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