ケニー・オメガ＆中澤マイケルの尽力でAEWとDDTが積極交流へ！マイケルは「手ぶらでアメリカには帰れない」とUNIVERSAL王座へ挑戦表明！
20日、両国国技館にて『Judgement2022～DDT旗揚げ25周年記念大会～』が開催され、中澤マイケルがAEWとDDTの橋渡しを行った。
中澤マイケルは初期のDDTを語るには欠かせないスター選手であり、現在はAEWとの2団体所属としてアメリカに渡りケニー・オメガの右腕として活躍中。
しかし、DDTの25周年記念大会が両国国技館で開催されることが決まるも自身に声がかからなかったことに腹を立てたマイケルは「今や僕はAEWでスーパースター。そしてAEW社内でもインターナショナルタレントエージェントという大きな仕事を背負っている。そして大きな力を持っているんですよ。この私こそ25周年興行に出るに相応しい。そしてこの力を以て今まで苦しめてくれた高木三四郎にシングルマッチで引導を渡してやる！サヨナラ、そしてオヤスミ」と怒りのビデオメッセージを送り、ケニーのポーズを真似て宣戦布告。
高木もこれを喧嘩腰で応じ、マイケルが秘密裏に日本に帰国して高木を記者会見で襲撃するなどの事件を重ねて因縁を深めながらこの日の決戦を迎えた。
この試合は通常のプロレスルールではなく、相手に「I'm sorry」と言わせたほうが勝ちという“ノーDQ「I'm sorry」マッチ”で実施。
AEWのスタッフシャツ＋ヘッドセットという姿で現れ気取った様子で入場したマイケルに対し、高木はいきなりのスタナーからバックステージに連れ込み、トイレに連れ込んで大便器の中にパイルドライバーで突き刺すなどかつての路上プロレスで見せた非道な攻撃。
戦いの場がリングに戻ると、高木がパイプ椅子で建築された城にドラマティックドリーム号で突っ込んで自爆。マイケルは「熱くなってきたぜ～！火照ってきたぜ～！」と服を脱いでいき、アルティメット・ベノム“AEW”アームで高木に謝罪を迫るが、高木はこれを拒否しケニー・オメガの必殺技である波動拳でマイケルを吹き飛ばし、飯伏幸太の必殺技であるカミゴェで追撃。なおもマイケルが謝罪を拒むと高木がプラボックスで幾度もマイケルの頭を殴りつける。
マイケルは「これ、痛いね。ちょっと気が変わってきたんだけど、もう終わりにしない？アイム・ソー……」と謝罪しようとするが、高木はマイケルの口にパンティを突っ込んで謝罪を阻止。さらにひまわりボムの体勢に入るとマイケルが「無理無理！もう終わろう！降ろして！I'm sorry！」と必死に謝罪。試合終了のゴングが鳴るも、高木は無視してひまわりボム on プラボックスを決めた。
高木は邪悪な笑みを浮かべながら「マイケル！……ごめんな。そんなに俺のことが憎かったのか。ごめんね（笑）」と謝罪。
マイケルは「お前今更謝ったって遅いでしょうが！俺はテメーのことがもっともっと嫌いになったよ！」と叫ぶ。しかし、「テメーのことは嫌いだけど、俺はこのDDTがなんだかんだ言って好きなんだよ。俺はな、このDDTをふるさとだと思ってる。だからさ、その25周年にちょっとしたプレゼントを持ってきたんだ。みんなに見せてあげて」と語ると、会場スクリーンにAEWのレスラー人事担当責任者のクリストファー・ダニエルズが登場。
ダニエルズは「AEWとDDTのお互いの合意の上、AEWは今後アメリカでDDTのレスラーの皆さんを起用していくことを発表致します。私はDDTの素晴らしい選手たちをアメリカのプロレスファンに紹介することを楽しみで待ち切れないです。ではその日が来るまで、ガンバッテクダサーイ！DDT！」と発表。
驚く高木に対し、マイケルは「僕とケニーがAEWと交渉して、これからDDTのみなさんにAEWのリングに上っていただこうということですよ。そしてDDTの皆さんをアメリカに、そして世界に対して発信していこうということです」と説明。
高木は「マイケル！そしてケニー！ありがとう！薄っぺらいかもしれないけど、ホントまじでごめんな」と叫び、2人の因縁は水に流すこととなった。
そして、今大会の第7試合では、DDT UNIVERSAL王座戦として佐々木大輔vs葛西純vsMAOのハードコア3WAYマッチが実施。ハードコアの巨匠的存在である葛西の隙を突き、王者である佐々木からMAOがスーパーみちのくドライバーⅡ（※巨大ラダー2脚の間に渡した板から飛び込んでリング内のテーブルに突き刺すみちのくドライバーII）で勝利して悲願のUNIVERSAL王座戴冠。
マイクを取ったMAOが「このベルトの存在感を高めていく。そのために存在感のある奴としか防衛戦をしない！」と叫ぶと突如マイケルがリングインし「存在感と言えば中澤マイケル！」と挑戦表明。
MAOは「三四郎ごときに負けてる中澤マイケル？申し訳ないが顔じゃねーです」とこれを拒否するが、マイケルは「高木三四郎に負けてしまう弱い私を相手にイージーな防衛戦をして勝てば、AEWの選手相手に防衛したというその事実がそのベルトを世界に向けて発信できることになりませんか？」と説得すると一転してMAOも乗り気になり、3月27日の後楽園ホール大会で両者のUNIVERSAL王座戦が行われることとなった。
バックステージに戻ったマイケルは「さっきAEWとDDTの橋は渡したんだけど、ここで僕がこのベルトを獲ってAEWに持って帰ったらもっともっとDDTの選手がこのベルトに挑戦するってことでAEWに来やすくなるんじゃないかなと思って。手ぶらでアメリカには帰れないんで。3月27日、僕がここでベルトもらって、アメリカにサヨナラ、そしてオヤスミしたいと思います」と“BANG！”のポーズを取った。
