鈴木みのるがMAOを退け、UNIVERSAL王座V4!正田壮史の挑戦表明に怒りの受諾

DDTプロレスが8月31日、東京・後楽園ホールで夏のビッグマッチ『WRESTLE PETER PAN 2025【DAY2】』を開催した。DDT UNIVERSAL王者の鈴木みのるがMAOを退けて4度目の防衛に成功。正田壮史の挑戦表明を怒りの受諾で、9・28後楽園でV5戦が行われることが決まった。

序盤、両者は顔面を蹴り合った。場外に転じると、鈴木がイスで足を殴打。MAOはラ・ケブラーダを発射すると、掌底をぶちかます。場外で鈴木をイスに座らせて背面アタック。MAOの足をキャッチした鈴木はアンクルホールド、ヒールホールド、そしてアキレス腱固めにいくと、アキレスの極め合いに。張り手、エルボーの応酬から、MAOはミドルキックの乱れ打ちで9発目で鈴木が倒れる。鈴木のフロント・ネックロックをみちのくドライバーⅡで切り返したMAOは居合いキック。鈴木がスリーパーで捕獲もエスケープ。張り合いから、鈴木がドロップキック、スリーパーからゴッチ式パイルドライバーでトドメを刺した。
試合後、鈴木が「オイ、MAO! 楽しかったぜ。俺がDDTに参加するようになって、やりたいことが一つ生まれた。このベルトを持ってやりたいことだ。どうせビビッて誰も出てこないだろ? 本当にいねぇじゃん。じゃあ、そういうことで…」と言うと、正田が登場。無視した鈴木が「本当に誰もいねぇじゃん」と言うと、正田が視界に入っていく。すると鈴木はエルボー弾で、正田は吹っ飛ばされる。

鈴木は「どこの誰かと思ったら、昨日も負けたお兄ちゃんじゃない。勘違いすんな。“誰かいねぇのか?”とは言ったけど、選ぶのも決めるのも俺に権利がある。てめえなんか、ねぇんだよ。クソガキが。もうちょっとだけ強かったら考えてやってもよかったけど、弱いじゃん。さっさと帰れ!」と拒否。ならばと正田は「鈴木みのる、逃げんのか!?」と挑発。
この発言で怒りが沸点に達した鈴木は「クソガキ、本当に殺すぞ。コノヤロー!」と言うや否や、ヘッドバットを叩き込み、「オイ、今すぐ決めろ! コイツとやってやるよ。俺に権利があるんだ。てめえぶち殺してやる!」と吐き捨てた。これを受けて、今林久弥GMが9・28後楽園でのタイトル戦を決定した。
正田が「鈴木みのる、俺は何も怖くないからな!」と迫ると、鈴木は「兄ちゃん、覚えとけ。プロレス的なポーズとか、試合を盛り上げるためのなんとかじゃねぇ。本当にてめえ、ぶち殺してやる!」と制裁を予告した。
バックステージで鈴木は「MAO、思った通り面白い! ほかの奴とは違う強さをもってる。ギリギリ…楽しいね。ギリギリの命のやり取り、これが一番…。DDT、俺はヨシヒコ、男色ディーノ、MAO、上野(勇希)と戦ってきて、この団体で一つ目標を生み出した。それを必ず成し遂げる。DDT、根こそぎかっさらってやる」と意味深発言を残した。
MAOは「MAOが完全に食われた。しかもまだ食えそうだった。食われるなら、せめて腹いっぱいにしてやりたかった。食べきられて、まだ食える余裕があったよ。これが鈴木みのるって存在であり、俺がなっていかなきゃいけない存在なんだよ。鈴木みのるを食い切れなかった。鈴木みのるは世界最強。そのまま世界最強でいやがれ。俺が鈴木みのるを食べきって、世界最強になってやるよ。俺はプロレス王になる」と悔しさを露わにした。
挑戦が決まった正田は「僕は鈴木みのると戦ったことないし、彼がどうやってくるか分からないからこそ、僕の方が最強だと思ってます。ぶち殺してやるって? 俺はガキやけど、何も知らんからな。俺はおまえに何しでかすか分からへん。気を付けろよ」と決意をみなぎらせた。