「全部まっすぐな本当の気持ちだから!」美女をたらし続ける元アイドルレスラーがママレスラーの王者を取り込み新タッグ結成!

24日、東京都・後楽園ホールにてアイスリボン『不思議の国のアイス2025』が開催。ICE×∞王座の5度目の防衛に成功した勝愛実が神姫楽ミサとのタッグを結成した。
勝は2011年にJWP女子プロレスでデビュー。Leonと日向あずみの指導を受けており、デビル雅美直系のダブルアーム・バックブリーカーやロメロ・スペシャルの使い手として10代の女子高生時代から活躍していた。
様々な団体に出場していたが、母の看病と介護により2014年に引退。その後母が亡くなり、遺品整理中に勝の試合について書かれた母の日記が見つかり復帰を決意。2016年にJWPに再入団し復帰した。
JWPの権利問題で2017年にPURE-J女子プロレスを設立し、全選手が移籍し活動を続けていたが勝は2020年にPURE-Jを退団。その後妊娠し、一度はプロレスのために中絶を決断したが、エコー写真を見た時の感情と周りからの支えの声を聞き2021年から出産のための無期限休業に入っていた。
その後しばらくは表舞台に姿を見せていたかったが、昨年6月に劇団『水色革命』の別ブランドで志田光が座長を務める『コルバタ志田組』に女優として出演。舞台上でプロレスの試合も行い、8月のアイスリボン後楽園ホール大会に姿を現すと入団を発表。9月の横浜大会で現役復帰し、今年1月には団体最高峰のベルトであるICE×∞王座を戴冠。新たなアイスリボンの顔となった。
しかし、現在のアイスリボンはかつてないほどの危機にさらされている。
主力選手の相次ぐ退団や長期欠場などの数多の要因で観客数は減少の一途を辿っており、後楽園ホール大会の客入りが300人を切ることも。チャンピオンである勝はこの状況に人一倍の危機感を募らせており、涙ながらにこの現状を打破することを宣言していた。
この日、メインイベントで勝がICE×∞王座の5度目の防衛戦の相手として迎え撃ったのは神姫楽ミサ。
ミサはTAKAみちのく率いるJTOでデビューし、同団体の同期である柳川澄樺とのタッグ【1111(フォーワン)】、アイスを主戦場とするしのせ愛梨紗とのタッグ【ちあぷり】で活躍。長らくアイスリボンへの定期参戦を続けており、ミサも2度のリボンタッグ王座戴冠を果たすなどアイスに欠かせない選手の1人に。今年7月末に柳川とともにJTOを退団し、フリーとしてアイスの頂点に挑んだ。

この日、ミサはピンクの豹柄コスチュームという勝に寄せに行ったコスチュームで登場。
ショルダータックルのぶつかりあいからエルボーの打ち合いと意地の張り合いとなり、お互い一歩も引かない打撃戦が続く。
ミサが起き上がりこぼし式ショートレンジラリアットからミサトンクラブで捕らえ、ミサボムからはれときどきミサを投下しフォールも2。
受けきった勝が強烈なビンタから雪崩式ブレーンバスターで叩きつけ、ローリングラリアットからスライディングエルボー。さらにイナズマバスターからダイビングフットスタンプ、ダイビングエルボードロップと畳み掛け3カウントを奪った。

勝利した勝は「このタイトルマッチが決まって、今日までの前哨戦を通して、私は神姫楽ミサに感謝してることがある。誰にでも全力で向き合って、自分の持ってる力をすべてぶつけてくる、あんたの姿勢私もたっぷり勉強させてもらいました。思ってても口に出さなきゃ伝わらないよね?私は!アイスリボンが!大好きです!」と叫び、ミサにタッグ結成を投げかける。
パートナーである柳川、愛梨紗の視線に若干怯えながらミサは「負けてこんな事言うのほんとに嫌なんですけど、ありがとうございました。前から勝さんを意識して勝さんの事を考えて考えてシングルで闘う事を本当に楽しみにしてました。今日闘って勝さんとは一番のライバルでいたいです!でも、プロレス界のルールとしてタッグの数って決められてないですよね?一番のライバルになりたいけど、勝さんの隣にも立ちたいです!」と勝の隣にすり寄る。
柳川と愛梨紗がまるで浮気されたかのように絶望し悲観にくれるが、ミサは「全部大切です。本当の気持ちです」と二股の言い訳をするかのようなマイク。勝が「ミサ、“たらし”みたいになってるけど大丈夫?」とうろたえると、ミサは「全部まっすぐな本当の気持ちだから!全部本当!」と勝の目を真っ直ぐ見据える。
すると勝も「なんか、ごめんね」と恨みがましい目で見つめる2人を尻目にイケメン彼氏のようにミサを抱き寄せ、2人で「プロレスでハッピー!アイスリボン!」を叫んだ。

ミサの愛は非常に重く、バックステージでは勝の髪を掴んで顔を覗き込みながら「勝さんの中で私って眼中に入ってますか?私、ずっと勝さんのベルトに挑戦するってずっと言えなかったじゃないですか。私分かってたんですよ。挑戦するって言ったら夢の中に勝愛実が出てくるって。そのくらい勝さんの中で私は脅威になってましたか?」とガン詰め。ドン引きした勝が絶句して固まると、ミサは掴んだ髪を引き寄せながら「答えらんねーじゃねーかよ!」と荒ぶる。
勝は声を上ずらせながら「そこまでの想いだとは分かんなかったよ……そんなにミサが私のこと見て、ずっとずっと意識してるって前からはわからなかった。最近になって『前から意識してた』ってさ。言わなきゃ伝わんないんだよ!」と反論。
これにミサがシュンとした悲しそうな様子を見せると、勝は「私はいまミサの気持ちを言葉で聞いて、そんなに想ってくれてたのは嬉しいよ」とデレつつ、思いを言葉として口に出すことの大切さを説いて「私と組んで違う世界見ようよ」と正式にタッグ結成。ミサがまた1人美女をたらしこんだ。