中島翔子がプリプリ王者・瑞希を下し、トーナメント優勝宣言!準決勝での渡辺未詩戦に向け「今度は勝って評価されたい」

東京女子プロレスが8月9日、東京・品川ザ・グランドホールで夏のシングルトーナメント『東京プリンセスカップ』準々決勝を開催した。中島翔子がプリンセス・オブ・プリンセス王者の瑞希を下してベスト4進出を果たした。中島は準決勝(17日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)で渡辺未詩と対戦する。
序盤、レスリングの攻防から、瑞希は場外ダイブを敢行。中島は619、セントーンで反撃。瑞希がダイビング・クロスボディ、フェースロックで締め上げれば、中島は無人在来線固め。瑞希のダイビング・フットスタンプをかわした中島はノーザンライト・スープレックス。瑞希はアクアマリンで丸め込むもカウントは2。中島はライダーキック、619、ダブルアーム式DDTからダイビング・セントーンの必殺フルコースで3カウントを奪取した。
中島は「瑞希! 次、私と1対1で戦うときはあのベルトを懸けてもらっていいよね? 待ってて! きついですけど、楽しいです。私の目標は優勝することです。揺るがないです。次に誰が来ようとも、大怪獣なんで!」と力強くマイク。
バックステージで中島は「準決勝まで来れました。私の念願だったプリンセス・オブ・プリンセスのベルトを持っている瑞希と、MLWのベルトを持っている私で試合をするというのが叶って。ただ今日の試合は道の途中だなとすごく感じました。実際にあのベルトを懸けているときの瑞希とはまたスタイルが違うなと感じたので。私がそこまでたどり着くことが大前提ですけど、次試合をするときはチャンピオンで戦ってほしいなと思っているので。だから絶対もう1回、瑞希のところまでたどり着きたいと思ってます」と力を込めた。
プリプリ王者としての優勝が消えた瑞希は「トーナメント優勝してやりたかったことがたくさんあったんですけど、めちゃくちゃ悔しいので、翔子さんに優勝してほしいです。リベンジさせてほしい。トーナメント負けちゃったけど、まだまだ目標はたくさんあるし。とにかく強くなれるようにまた頑張ります」と前を向いた。そして「本当は私がベルトを懸けて、(中島と)やりたいと言いたかったんですけど、それが言えなくて悔しいので、翔子さんに優勝してもらって。もっと強くなってこのベルトを懸けて翔子さんにぶつかるので。優勝してもらいたいです。(中島が優勝しなくても防衛戦で雪辱したい?)したいです。だって負けず嫌いなんですよ。しかも翔子さんにずっと勝ちたいと思っていたから、このままで終わりたくない」と中島との防衛戦を熱望した。

また、この日の準々決勝で前プリプリ王者の渡辺は“現役JKレスラー”の風城ハルと激突。風城はドロップキック連発、アームバーで必死に攻めるも、渡辺は首を固定してジャイアントスイングでぶん回した。風城のエルボー連打を耐えた渡辺はパワースラムからリバース・パラドックスで絞り上げてギブアップを奪った。
渡辺は「高校生最後の夏ということで、すごい気合が入ってるのも感じてた。ハルにとって人生最大の夏だったと思います。ここからもっと成長していく人だなって、今日戦って思ったので、めちゃくちゃこれからが楽しみです。これから先、一緒にもっと切磋琢磨し合えるような関係になっていきたいなと思います」、風城は「去年は初戦敗退、今年は準々決勝にいけて。成長してるなって思いたい部分もあるけど、まだ全然追いついてないし。未詩さんにもまだまだ力及ばずと言えるほどでもなく、ホントに下の下で…。風城の高校生活最後の夏はまだ終わらないし、あと半年くらいあるので。もっと自分の動きに磨きをかけて成長していきたい」とコメントした。
大会終了後、準決勝の組み合わせ抽選会が行われ、対戦カードが中島vs渡辺、荒井優希vs遠藤有栖に決定。対戦相手が決まった中島は「意気込みなんかねえよ! 未詩とは(7月の)テキサスでの試合が結構評価されたんですけど、自分の負けてる試合で何をほめられようとちっともうれしくないので。今度は勝って評価されたいなって思ってます」と話した。渡辺は「今年の中島さんは海外のベルトを獲ってから、いつも全速力で走ってるのが、とんでもないスピードで走り抜けているのをテキサスでのシングルで感じたし。(7・21)大田区でもタッグのタイトルマッチで感じたし。いっぱい努力しているところを見てっていう相手ではあるので。前回のシングルでは私が勝っているし。私はなんとしても、この夏、プリンセスに返り咲きたいと思っているので、絶対にここで勝って、(決勝に)進みたいと思います」と必勝を期した。
なお、昨年12月から参戦していた英国からの留学生アイビー・スティールが帰国のため、この日ラストマッチを行った。アイビーはキラ・サマーと組み、凍雅、七瀬千花組と対戦したが、アイビーは凍雅のロックボトムに沈んだ。アイビーは「最後の試合が大好きな人たちとでよかった。お別れを勝利で飾れなかったのは残念だけどいい思い出が作れました。皆さん、ありがとう。さよならではなく、またね」とコメントした。