【インタビュー】8月30日(土)『ご縁の国しまねプロレス~出雲2025~』にむけて。日高郁人&青木いつ希インタビュー

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 プロレスを通した故郷、島根活性化を目指して活動する日高郁人&青木いつ希が8月30日(土)に『ご縁の国しまねプロレス~出雲2025~』を開催。会場は島根・出雲だんだんとまとアリーナ・サブアリーナ。プロレスこけら落としとなった昨年8月に続き、2年連続の開催を目前に控えた日高&青木の師弟コンビが大会の意気込み、そして今後の展望を語った。

――昨年に続き、『ご縁の国島根プロレス』8・30出雲だんだんとまとアリーナ・サブアリーナ大会が開催されます!
青木「会場の出雲だんだんとまとアリーナは去年4月のオープンで、サブアリーナでしたけど私たちが“プロレスこけら落とし”だったんです。それで今年も会場を押さえようと思ったら、日程がすごい埋まっていて。きれいな会場だし、アクセスもいいので、どうしようと思ってたら、8月30日にポンと空きが出て。」
日高「平日開催しかないかなと思っていたら(体育館側から)連絡をいただいて。昨年も使っていたので優先的にまわしていただいたみたいで。」
青木「おかげで昨年同様、夏のこの時期に大会ができることになったんです。」

――大会開催に向けて、様々な活動をしているようですね。
日高「出雲市に加えて、市の教育委員会に後援についていただいて、『夢授業』という形で活動をさせていただいてます。プロレスは体を鍛えた者同士が戦い、どれだけやられても立ち上がる、それが僕たちプロレスラーの姿だと、子どもたちに知ってもらいたいので。青木と僕、それぞれ別のテーマで話をして、一緒に運動をして、夢をかなえるために努力も必要なんだよと伝えてきました。」

――反応はいかがですか?
日高「ありますね。プロスポーツのなかでもプロレスって触れる機会が少ないジャンルだと思うんですけど、僕たちを通してプロレスに触れてもらい、子どもたちのなかからプロレスラーを目指そうという子が出てきたらうれしいなと思います。地域貢献活動ですよね。プロレスを通して何かを感じてくれたらいいなと思ってます。」

――その子たちも大会当日、観戦に来るんでしょうか?
青木「中学生以下は入場無料なので。小中学生が対象の『夢授業』に来てくれた子は、全員じゃないと思いますけど、来てくれると思います。」
日高「去年もけっこう来てくれて、会場で話しかけてくれたり。先生たちも来てくれましたし。」
青木「(夢授業の時)「プロレス見たことありますか?って」聞いたんですけど、すごい手が挙がったんです。」
日高 「『夢授業』の取材にNHKさんや民放に加えて、地元のケーブルテレビさんも来てくれて。ケーブルテレビは大会も流してくれて、(島根の人たちが)プロレスに触れる機会を作ってくれてるんです。」

――様々なアプローチを続けた結果、おふたりの活動が実を結びつつあるのかもしれませんね。
青木「だとしたらうれしいですね。もしかしたら、たまたまテレビを見て、「この前お話しに来てくれた人たちの試合だ!」ってなってくれたら嬉しいですし。あとショート動画で見たっていうのも聞きました。」
日高「僕個人でいえば十年以上やってきてる活動が、青木やBURSTの岩崎永遠に引き継がれていってるなっていうのもうれしいことで。“島根出身でプロレスやってる日高と青木”っていうところで、島根の街を歩いてると、声をかけられたりすることが増えたので。それはすごくうれしいですね。」
青木「あと自分の身内が、けっこうな頻度でプロレスラー青木いつ希の話をされるみたいで。「青木さんとこの娘さん頑張ってるね」とか。」

――青木さんは島根県浜田市出身です。
青木「9月に自分が通っていた浜田市長浜小学校で「夢授業」ができることになったんです。そしたら学校の教頭先生が叔母の大親友だったらしくて。叔母いわく教頭先生たちが学校に大会ポスター張ってくださったらしくて。そしたら、子どもたちも大騒ぎしたって。地元の子たちも知っててくれてるらしいっていうのはホントうれしいですし、少しずつ広まってるのがうれしいなって。」

――浜田のスターですね!
青木「浜田PR大使ですから(ドヤ)。」

――活動の成果を実感する意味でも8・30出雲にはたくさんの方に…。
日高「来ていただきたいですね!」

――『IZUMO CTIY』Tシャツからも思いが伝わってくるようです。
青木「気合を入れてます!」
日高「これで市役所に乗り込んでますから。」


――気合十分で臨む出雲大会、日高さんは“炎の飛龍”藤波辰爾さん、藤田ミノル選手とトリオを結成します!
日高「藤波さんは、2014年11月の「ご縁の国しまねツアー」(島根・益田市民体育館、出雲市体育館)以来、11年ぶりに出ていただくことになりました。久しくリングでの接点はなかったんですけど、4月にお亡くなりになられたストロングスタイルプロレス新間寿会長の葬儀でお会いして、出雲大会の参戦が思い浮かびまして。これも新間会長がつないでくださったご縁かなと。前回、藤波さんに参戦いただいた時、試合前に石見地方の伝統芸能、石見神楽を上演したんです。ほかの選手は誰も興味を示さなかったんですけど、藤波さんは控室から出て来られて、動画取りながら見てくださって。」

――藤波さんはお城や歴史がお好きと言われています。
日高「出雲は神話の国と言われてますので、いい参戦になればいいなと思います。」

――対戦ではなく、藤波さんとのタッグ結成を選んだ理由は?
日高「藤波さんは、あの年齢であれだけのコンディションを意地されていて。新間会長のお通夜の時、僕はヒザを痛めていて藤波さんにぶつかってしまったんです。でも、藤波さんの分厚い肉体はビクともしなかった。」

――71歳であの肉体は驚異的ですよね。
日高「ホントにすごいと思います。」

――“藤波参戦”は反響が大きかったのでは?
青木「すごかったです。」
日高「藤波さんが見たいと言われることがやっぱり多いので。」

――絶対的なネームバリューですね。
日高「そういう部分も含めて、藤波さんの隣に立って感じたい、学びたいと思いますね。」

――そんな日高さん&藤波さんとトリオを組むのが藤田ミノルさんです。
日高「藤田ミノルさんは現体制になって初めての参戦になります。手術をしてたりでタイミングが合わなかったんですけど、今回は出れると。だったら藤波さんとのトリオがいいなと思いました。対戦相手の関本さんは、参戦オファーをした段階では大日本プロレス所属だったんですけど、フリーになられて。関本選手は今年3月にも出てもらいましたし、高円寺のライブハウスで試合をする時とかも出てもらっていますし、やっぱり関本大介のプロレスを島根の皆さんに見てもらいたいので。関本さんには毎大会参戦してもらいたいなと思います。阿部史典は言わずもがなですが、今回シマネリオがメインに抜擢しました。」

――どんな思いなんでしょうか?
日高「2020年の「ご縁の国しまねツアー」でデビューしてからしまねプロレス専属のプロレスラーとして参戦してますけど、メインで闘うシマネリオを見て見たいなと思って。いつも前半戦に出ることが多いんですけど、このメンバーのなかでリミットを外して闘うシマネリオを感じたいなと。」

――藤波さんや関本さんを食うぐらい闘いを見せてほしい?
日高「いや、ホントに。全員を食ってほしいですよ。」

――シマネリオさんならやってくれると?
日高「……やってくれるかな(笑)。やってくれると期待します!」

――第3試合は岩﨑永遠選手とJTO・KEITA選手の一騎打ちです。
日高「KEITA選手は僕と同じ益田市の出身。永遠は2017年、KEITA選手は2023年のデビュー。島根出身の後輩2人がシングルで戦う構図って、個人的にすごく刺激的なので。」

――会場のファンはどちらを応援するか迷いそうです。
日高「江津市の方は永遠、益田市の方はKEITA選手を応援するんでしょうけどね。となると僕は益田市を応援しないといけないですね。」
青木「自分は江津のほうが近いので、江津を応援します(笑)。」

――第2試合は宮本裕向vsがばいじいちゃんのシングルマッチです。
日高「鉄板カードですね。」
青木「私も見たい(笑)。がばいじいちゃんはレギュラーで出てもらってますけど、やっぱりおもしろい。プロレス初めてっていう人でも印象に残る選手だと思うので。」
日高「対して宮本は広島のヤンキーですから。ヤンキーがおじいちゃんをボコボコにすると、その非日常を見てもらいたいですね(笑)。」

――第1試合は野村卓矢vsボンバータツヤのシングルマッチです。
日高「野村卓矢選手は格闘探偵団からの初参戦。松江市出身のJTO・ボンバータツヤ選手とバチバチやってほしいです。僕のなかのボンバー選手は、ソツなくプロレスしてるイメージなんです。野村卓矢のバチバチに、闘志むき出しのボンバー選手を見たいなと。」
青木「第1試合は大会の顔ですから。もしかしたら人生で初めてプロレスを見るかもしれない島根県の人たちの“一番最初”になるわけなので。」

――頑張ってくれよと、ショーンキャプチャーの副社長が大きな期待を寄せています。
青木「そうです、私が副社長です。」
日高「平社員です(笑)。もしくはホカクドウ店長。」
青木「ワハハ!」
日高「でもプロレスを初めて見るという意味では、プロレスってこんなにすごいんだって引かせるぐらいの試合を二選手には見せてほしいですね。」

――もうひとりの主役、青木選手はセミファイナルに出場します。
青木「私は関口翔と組んで、加藤さん&世羅さんと対戦するんですけど、最初に思ったのは加藤さんと試合がしたいって。」

――それはなぜですか?
青木「デビューして2、3年目の頃、青木いつ希は何をしたらいいだろうって迷っていた時期があって、その頃、加藤さんとシングルマッチをさせていただく機会があったんです。そこで「青木いつ希はこれだ! こういうのがいいんだ!」みたいなものを見出せたというか。加藤さんは「青木はウザいでいいんだよ」と言ってくださって。そこで青木いつ希がカチッとできた感じがしたんです、自分のなかで。だから、その時のシングルが自分のなかにすごく残っていて。いまは組ませていただく事が多いのですが、対戦をしたいなと思って、このカードを希望しました。」

――世羅さんとは今年3月の益田大会でも対戦しています。
青木「それ以外でも世羅さんとは何度も闘ってきたし、ハードコアを初めてやりたいって言った時も、やろうよって言って、対戦相手を務めてくれたのも世羅さんですし。」

――加藤さんが11月、世羅さんが来年1月の引退を発表しました。
青木「そのお二人が島根でそろうことも、このカードが実現するのも二度とないと思うし、どの団体でも見れないカードだと思うので。島根の皆さんはもちろん、東京とか別の県からも来ていただく価値があるカードと思います。そんな先輩2人から、私が恩返しの勝利をあげる瞬間をぜひ皆さんに見ていただきたいですね!」

――以前から日高選手は島根県の全市町村で大会を開催することを目標に掲げてきましたが?
日高「去年は3大会、今年は5大会を開催します。出雲大会の翌日には江津市のお祭り「サンセット波子2025」で試合をすることが決まりまして。」

――たくさんの方に見ていただくチャンスですね!
日高「はい。江津市役所の方とは以前から話をしていたんですけど、江津市がテレビ東京の『TaMaRiBa』という番組と連携している縁で、波子海水浴場でお祭りが開催されるそうです。今年で3度目の開催になるんですけど、そこに起用していただいて。ホントに海のそばの会場で、サンセットのなかプロレスをやらせていただけるんです。」

――それはいい絵になりそうですね!
日高「ぜひ取材にいらしてください(笑)。10月には県都・松江市でも大会をやって、今年は5大会。着実に増えてます。

――3大会、5大会ときたら来年は7大会ですね!
日高「いや、もっと行きたいですね。9大会とか。」
青木「それは大変だなぁ(笑)。」
日高「青木はいまの(他団体参戦)ペースだと、これ以上島根プロレスに力を注ぐのは難しいと思うので、僕が島根に住めば、もっといけるかなと思っていて。」

――東京と島根の二拠点生活ですか?
日高「はい。ちょっとホントに考えてるんです。島根には実家がありますし。今年5大会やりますけど、ホントはもっと増やしたい気持ちがあったんです。ただ基本は東京にいますから、なかなか回り切れないところがあって。この活動をより大きくしていくには、僕の島根での比重がもっと大きくなれば可能なんじゃないかなと。」

――吉本興業の地方活性化プロジェクト『吉本住みます芸人』に負けないぐらいの本気度ですね。
日高「今後は住みますレスラーとして頑張ろうかなと(笑)。でも、ほんとに島根のプロレスを盛り上げるにはもうちょっと島根にいないと無理だと思うので。島根って東西に広いですし、南側にも未開の地がある。目標に掲げる島根全市町村制覇を果たすためにもっともっと頑張っていきたいなと思います。そのためにもまずは出雲大会を盛り上げて勢いをつけていきたいですね!」
青木「できるだけ多くの方に見ていただきたいです。8月30日、出雲だんだんとまとアリーナ・サブアリーナで皆さんお待ちしています!」


『ご縁の国しまねプロレス~出雲2025~』
日程:2025年8月30日(土)
開始:18:00
会場:島根・出雲だんだんとまとアリーナ・サブアリーナ

【対戦カード】
※対戦カードは変更となる場合あり

▼シングルマッチ 15分1本勝負
野村卓矢(格闘探偵団)
vs
ボンバータツヤ(JTO)

▼シングルマッチ 20分1本勝負
宮本裕向(666)
vs
がばいじいちゃん(九州プロレス)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
岩崎永遠(BURST)
vs
KEITA(JTO)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
青木いつ希/関口翔(フリー)
vs
加藤園子(OZアカデミー)/世羅りさ(プロミネンス)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
藤波辰爾(ドラディション)/日高郁人/藤田ミノル(フリー)
vs
関本大介(大日本)/阿部史典(格闘探偵団)/シマネリオ

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