【インタビュー】2026年開幕戦へ、日高「ご縁を広めていきたい」 スターダム初参戦、シングル王者で凱旋…青木の覚悟

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 ショーンキャプチャーの日高郁人&青木いつ希が、プロレスによる故郷・島根県活性化を目指して活動している『ご縁の国しまねプロレス』が今年も3月21日(土)、日高の出身地、益田市民体育館で開催される。昨年は過去最高の6大会を開催した『ご縁の国しまねプロレス』。1年の開幕戦的な意味合いも持つ益田大会から、さらなる飛躍を誓う日高&青木に『ご縁の国しまねプロレス』に懸ける思い、試合への意気込み、今年の展望など余すところなく話を聞いた。

――3月21日に島根・益田大会が開催。2026年のご縁の国しまねプロレスも日高選手の地元益田から幕を開けます。
日高「コロナが落ち着いて、現体制として動き出そうとした2023年、本当は(同年)秋にやろうと思ってたんです。ただ、次の年の3月まで会場が押さえられなくて、結果、2024年3月23日の益田大会を開催し、2025年3月22日、そして今年、2026年3月21日と、毎年開幕戦のような形で益田大会が定着してきたかなと。」

――ご縁の国しまねプロレスにとって2025年は飛躍の年になったと思います。
日高「お祭りでのイベントプロレスになった8月の江津も含めて、昨年は過去最高の6大会を開催しました。大会数ももちろんなんですが、各地で僕たちであり、プロレスを待っていてくれるお客さんの気持ちも感じられたのが嬉しかったですね。ウチの市にも来てくれたって。島根のお客さんと手を取り合って、2025年シリーズを盛り上げた感覚がありました。」
青木「日高さんと去年1年間、島根県内を営業で回らせていただいて、「(前回が)面白かったからまた行くね」とか「今年もやってくれるんだ」「頑張ってるね」とか、すごいポジティブな反応をたくさんいただいて。少しずつ自分たちの活動が島根県内にも広がっていって、島根県の人たちもそれをすごい喜んでくれているのを自分も感じましたね。」
日高「島根県内のメディアの方も取材に来てくださって、いろんな形で報じていただいてるんです。民放のニュース番組とかケーブルテレビとか。かつてサムライTVで働いていた島根出身のテレビマンも島根に戻っていて、僕たちの大会映像を島根県のケーブルテレビ協議会に持ち込んでくれて、流してくれたり。」
青木「島根ってけっこうケーブルテレビが普及していて、私の家族も周りから「いつ希ちゃんの試合、ケーブルで観たよ」と言われることが多いそうです。もちろんウチの家族も観ています。」

――ご縁の国しまねプロレスが確実に広がりを見せていると?
日高「それはすごく感じますね。いまの時代、とくに子供たちはプロレスってあんまり触れる機会がないじゃないですか。僕と青木は夢授業(=スポーツを通じた地域貢献活動)で県内の小学校を回らせていただいてるんですが、ケーブルテレビで見たっていう子もいましたし、先生たちのなかにプロレス好きの人がいて、「今度見に行けたらと思ってます」って言ってくださったり。」
青木「つい先日、夢授業で行った学校に「将来プロレスラーになりたい」って言ってくれてる子がいるって先生方が教えてくださって。その日は体調を崩したみたいで、私たちはその子に会えなかったんですけど、プロレスラーになりたいって言ってくれる子が出てくるのはすごくうれしいですよね」
日高「島根には島根スサノオマジックっていうバスケットボールチームがあって。(同チームは)バスケを通じて島根を盛り上げる活動をしていることもあって、バスケ好きになる子が多いんですけど、僕たちもプロレスで島根を盛り上げていって、プロレスラーになりたいっていう子とか、プロレスが一番好きですという子をたくさん増やしたいですね。」

――その意味でも3・21益田は大きな意味を持つ大会になると思います。
日高「2026年の開幕戦ということと、益田は僕の地元で、バトラーツ時代も含めて一番長く大会を続けている土地。集客的にも2025年で一番大きかった大会なので、益田大会を大きく盛り上げて、いろんな市に波及させる意味も込めて、いい大会にしたい。コケられないぞというプレッシャーもありますね。」

――そんな益田大会、日高さんは藤田ミノル選手&中之上靖文選手とトリオを結成。鈴木みのる&土井成樹&関本大介組と激突します。
日高「これまでは勝負論のあるシングルマッチを組むケースが多かったんですが、今回は6人タッグで益田を盛り上げたいなと。」

――タッグにはタッグならではの面白さがあるのがプロレスです。
日高「とくに6人タッグって試合によっては高度な試合にもなるし、普通の試合で終わってしまう時もある。それはレスラーの技量、力量によると思うんですけど、それが見せられる3人になったかなと。」

――中之上選手は2025年度も参戦しました。
日高「彼は島根県二世ですし、対戦する鈴木みのるは去年の益田から12月の松江まで闘って。松江ではシングルで負けているので、リベンジしたい気持ちもあったんですけど、今回は6人タッグならではの高度な試合のなかで鈴木みのるを倒してみたいなと。そして土井成樹は完全に初対決なんです。」

――広くて狭いプロレス界において、まだ初対決が残っていたんですね。
日高「世代的にもほぼ同じだと思いますし、同じ会場で顔を合わせたりはありましたけど、リングの上で触れたことはなくて。」

――対戦はおろか、タッグを組んだこともないと?
日高「ないですね。土井選手とは今回だけじゃなくて、この後も闘うこともあるんじゃないかなと思ってます。なので、ここでどこまで彼に対して踏み込んでいけるか。それとも踏み込めないのか、(土井が)踏み込ませないのか。すごく興味深いです。ここまでキャリア積んできて、そうやってイチ選手に対して緊張感をもって当たれる。まして地元島根県でそういう試合ができるっていうのは幸せだなと思いますね。」

――関本選手に関しては?
日高「彼に関しては特に言うことないですね。肉体言語、その闘いがすべてを物語るというか。見ればわかる、それが関本大介だと思います。」

――青木選手も注目のカードが組まれました!
青木「自分と(関口)翔さんがタッグを組んで、スターダムのAZM選手、星来芽依選手と対戦します。」

――ファンにとっては驚きの、そして嬉しいスターダム勢との激突です。
青木「2025年、自分のなかで起きた大きなことの一つがスターダム参戦。それは外せないものだと思うし、参戦していくなかでスターダムっていう団体のすごさ、技術の高さっていうのをすごい感じます。日高さんがよく島根のファンに一流のプロレスラーを見せたい、一流のプロレスを持ってくることが自分たちにできる地元地域貢献だとおっしゃってるんですけど、今回のカードは自分にとっての地域貢献にもなるのかなと思ってます。」

――これまでも刺激的な試合を見せてくれていましたが、今回もいつも以上に来場者をワクワクさせてくれそうです。
青木「これまでもご縁の国しまねプロレスで女子プロレス界のトップを走る選手たちと対戦してきましたけど、スターダムとはいままでは絡めてなかったので。今回、スターダムの選手をご縁の国しまねプロレスで地元の皆さんに見ていただきたいなと。それを叶えてくださったスターダムさんにも感謝ですね。」

――2025年は青木選手個人としても大きな変化がありました。
青木「waveでRegina di WAVE(以下レジーナ)のシングルチャンピオンになりまして。いままでは地元島根で強い存在に立ち向かっていく姿、成長の過程を見ていただいてたと思うんですけど、これからは立ち向かっていく姿だけではなく、チャンピオンとしての自覚も生まれましたし、チャンピオンとしての戦いも見せたいですね。」

――その意味ではAZM、星来の両選手は絶好の相手だと思います。
青木「本当にハイスピードの超一流の選手たちなので。でも、いま言ったように自分はいまチャンピオン。成長して、強くなった姿を地元の人たちにお見せしたいですね。」

――隣には関口選手がいます。
青木「同期でもある翔さんは、ご縁の国しまねプロレスにずっと出続けてくれて、戦っても組んでも、すごく信頼できる選手。今回に関して言うと、関口翔に必ず隣にいてほしいと思っていたので。翔さんがいることで、スターダムでも他の団体でもなかなか見れないカードになったなと思います。島根の皆さんにも見ていただきたいカードになったとし、自分にとってもすごい楽しみなカードになりましたね。」

――たくさんのスター選手がいるスターダムのなかから、なぜAZM&星来だったんでしょうか?
青木「いろいろ候補はあったんですけど、ハイスピードの攻防って女子プロレス特有のスタイルだと思いますし、自分とはまったくタイプが違う選手なので。水波さん、山下さん、世羅さんとか、今まではガツガツやり合う試合が多かったですけど、プロレスにはこういう戦い方もあるっていうのを見てもらいたいなって。あとは自分が見ていて、ワクワクするおふたりっていうのもありますね。こんなに早くて、技術もとんでもない選手がいるんだ!?って。ホント度肝を抜かれると思いますよ。」
日高「レジーナも取って、スターダムっていう大きな団体で闘ってきた青木の去年の頑張りというか、実績がつながったカードだと思うんです。僕も青木が出るようになってスターダムの試合を見るんですけど、ホントにワクワクするような選手たちですし、島根の皆さんにもすごくいい試合がお届けできると確信しています。」

――シングル王者になった青木さんへの期待も大きいかと思いますが?
日高「ご縁の国しまねプロレスの(本戦でもある)シティシリーズの大会に青木がベルトを持って出てくるのは初めてなので。これまでとは違う、シングル王者になって、またひとつ上のステージにあがった青木いつ希を地元の皆さんに見ていただきたいですね。」
青木「自分は常に“いまが一番”“いまが最高潮”だと思ってやってるので。3月の益田でも最高の青木いつ希をお見せできるかなと思ってます。」

――団体の最高峰シングル王座を巻くプレッシャーもあるかとは思いますが。
日高「プレッシャーは間違いなくあると思いますよ。ただ、ここを乗り越えていかないとトップにはなれないので。まだまだ登り詰めてほしいですね。」

――ご縁の国しまねプロレスでの防衛戦も見てみたい気もしますが?
青木「この先どういう防衛ロードがまってるのかわからないですけど、挑戦者を退けていった先に、団体さんがoKしてくれるなら自分もやりたいですね、(ご縁の国しまねプロレスでの)防衛戦。」
日高「今年も夏に青木の地元浜田での大会を予定しているので。」
青木「そこまで防衛し続ければできますかね。」
日高「僕も見たいので、青木が地元で防衛戦をする姿を。そのためにもこれからますます高みを目指すというか、成長していってほしいなと思います。たくさんのプロレスラーがいますけど、団体最高峰のベルトにたどり着けるのはほんのひと握り。そこに行けない選手もたくさんいますからね。」

――しかもフリーのようなスタンスで参戦している状況を考えると快挙だと思います。周囲の反応も大きかったのでは?
青木「ホントにたくさんの人から「おめでとう」「良かったね」って言っていただきました。とくに子どもたちの反応がとんでもなかったです(笑)。」
日高「僕も過去にベルトを持っていた頃、夢授業に持っていったことがあるんですけど、チャンピオンベルトっていう未知のもの、非日常のものを見せてあげられたっていうのは大きな経験になったと思ってます。」

――ご縁の国しまねプロレスの2026年の展望は?
日高「昨年はイベント試合も含めて6大会おこないました。今年はそれ以上いきたいなと。それに付随する形で新しいところ、今まで行ってないところに進出します。まだ詳細はお話できないんですけど、僕の地元益田でいいお話をいただいていて。そういうのひとつをとっても、自分たちの活動が(地元の人たちに)届いてるんだな、自分たちがやってきた活動が実を結んでるのかなって。」
青木「チケットを買って、会場に足を運んで、プロレスを見ていただくっていうのは、初めて(プロレスを見る)にはちょっとハードルが高い部分もあるかなとは思うんですけど、新しいことにチャレンジで、また新たな方々とお会いできるキッカケになったらいいなと自分も思います。」
日高「いろんな形でご縁を広めていって、ご縁の国しまねプロレスをたくさんの人に見せていきたいですね。プロレスというものが島根県にもっともっと広がって「プロレスを見たい」だとか「プロレスラーになりたい」っていう子どもたちが出てきてくれたら僕たちも嬉しいので。」

――今年もご縁の国しまねプロレスの活動は拡大していきそうですね!
日高「ご縁の国しまねプロレスでの地域貢献、島根への恩返しを実現するためにこれまで以上に頑張っていきたいです。まずは3・21益田大会、僕たちの思いをプロレスを通して伝えていきたいと思います。」

【日高郁人による前半戦見どころ解説】
▼シングルマッチ15分1本勝負
ボンバータツヤ(JTO)
vs
関茂隆真(大日本)

日高「実はこのカード、昨年8・30出雲大会で一度組んでるんです。ただ、その時は駆け引きしながら、お互い出方をうかがうみたいな試合で。そういう試合もいいんですが、僕としては若手らしく真正面からぶつかり合ってほしかったなと。それを期待して、今回同じカードを組ませてもらいました。先日、ボンバー選手はチャンピオンになったし、キャリアの違いはあるかもしれないけど、ボンバー選手が19歳、関茂選手は20歳ですから、若手らしい、真っすぐなぶつかりたいで大会に火を着けてくれることを期待しています」

▼シングルマッチ20分1本勝負
柳川澄樺(フリー)
vs
豊田紗也夏(T-HEARTS)

日高「豊田真奈美さんの姪である豊田紗也夏選手は、2年前からご縁の国しまねプロレスに出てもらってますが、リングネームやコスチュームを変えた昨年からの彼女が僕としては(以前より)いいイメージなんですよ。そんな彼女に、昨年はミクスドマッチを組んだんですけど、もっとガッチリ試合をしたかったと。だったら、その舞台を用意しようということで、柳川選手とのシングルを用意しました。(豊田の)お父さんが島根県出身の島根県二世なので、第二の故郷でガッチリした女子プロレスを見せてほしいなと思います。柳川さんはスポンサーをしていただいてるSAUNA BREEZEというお店でサウナのイベントをしている関係もあって、ご縁の国しまねプロレスにも熱波を送ってもらえるかなと。SEAdLINNNGでの試合を見たんですけど、僕の今までの印象よりアツさを感じました。だからこのシングルマッチ、楽しみにしています」

▼ハードコアマッチ 30分1本勝負
岩﨑永遠(BURST)/たこぶつ(JTO)
vs
宮本裕向(666)/シネマリオ
日高「JTOのKEITA改め、たこぶつ選手がまだファンだった頃、宮本裕向の試合を見てすごく感銘を受けたと。いつか彼の土俵で闘いたいと思っていたという直談判があったので、僕に夢を叶える力があるならばそれを叶えてあげたいなと。そんな思いで今回カードを組みました。ただ、試合ができて満足、何も考えずにリングに上がりますじゃあカードを組んだ意味がない。僕たちが期待している以上の何かを試合で見せてもらいたいなと思います」

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