【試合詳細】3・23 ショーンキャプチャー島根大会 TAKAみちのくvs日高郁人 船木誠勝&間下隼人vs鈴木鼓太郎&岩崎永遠 水波綾vs青木いつ希
- 2024-3-27
- 試合
- ショーンキャプチャー
『ご縁の国しまねツアー2024益田大会』
日程:2024年3月23日(土)
開始:18:30
会場:島根県・益田市民体育館
観衆未発表
▼第1試合 15分1本勝負
○シマネリオ(ショーンキャプチャー)
7分46秒 フロッグスプラッシュ→片エビ固め
●ボンバータツヤ(JTO)
▼第2試合 15分1本勝負
○がばいじいちゃん
5分30秒 首固め
●シマネリオ
▼第3試合 20分1本勝負
○世羅りさ(プロミネンス)/しゃあ(T-HEARTS)
13分16秒 羅紗鋏
柳川澄樺(JTO)/●神姫楽ミサ(JTO)
▼第4試合 JTO提供試合 30分1本勝負
○夕張源太(JTO)/KEITA(JTO)
8分37秒 バックフリップ→片エビ固め
ファイヤー勝巳(JTO)/●十文字アキラ(JTO)
▼第5試合 30分1本勝負
○水波綾(フリー)
15分23秒 ホットリミット→片エビ固め
●青木いつ希(ショーンキャプチャー)
▼セミファイナル 30分1本勝負
○船木誠勝(フリー)/間下隼人(ストロングスタイル)
12分39秒 裸絞め
鈴木鼓太郎(J-Athelete)/●岩崎永遠(BURST)
▼メインイベント 30分1本勝負
○TAKAみちのく(JTO)
19分09秒 みちのくドライバーII→体固め
●日高郁人(ショーンキャプチャー)
『ご縁の国しまねツアー』が4年4か月ぶりに復活!日高郁人が凱旋試合でTAKAみちのくとメインで対戦も敗北!
オープニング
試合開始前、島根県の伝統芸能石見神楽のパフォーマンスが披露。パンチ田原リングアナが、選手グッズと、地元産クラフトビールの販売を紹介した。
続いてプロデューサーの日高郁人がリングインし「今日はご来場ありがとうございます。コロナ禍でプロレスがなかなか開催できなかったんですが、2024年我々ショーンキャプチャーは、島根県をもっと攻めていきたいと思います!なんと8月24日出雲、8月25日おとなり浜田、この2大会開催が決定しました!この青木いつ希の地元、浜田で・・・」
ここで青木がリング下を徘徊するがばいじいちゃんを発見し「カードのことが心配でリングに来ちゃってる!」と叫ぶ。大会前にじいちゃんより『勝てるカードを組んで欲しい』との要求があり、がばいじいちゃんのカードが未発表のまま当日を迎えていた。日高が優しくじいちゃんに「おじいちゃん、ちゃんと試合ありますから」と語りかけ、第1試合に勝った選手が第2試合でじいちゃんとそのまま試合すると発表。対戦相手は2試合目だから勝てるとじいちゃんを安心させて、じいちゃんに退場を促した。
改めて益田市出身であり大会の最高顧問である豊田真奈美がコールを受けてリングインし挨拶を行った。
豊田「みなさん今日はご来場ありがとうございます。やっと益田に帰ってくることが出来ました。女子タッグマッチに参戦する女子レスラーのしゃあは、私の姪っ子です。いろんな選手と当たって、いろんなものを吸収して、上にあがってもらいたいと思います」
最後に豊田真奈美の紹介を受けて益田市長がリングインし、記念撮影が行われた。
第1試合
勝利者がじいちゃんと対戦する権利を得る第1試合。島根県公認マスクマンであるシマネリオとボンバーががっちりと握手して試合開始。
リストの取り合いからいったん離れ再度組み合うとボンバーが倒しシネマリオにストンピングの嵐。後頭部にエルボーを落としボディスラムからフォール。カウント2で返したがその後もドロップキック、エルボードロップと圧され気味のシネマリオ。エルボーの打ち合いをハイキックで制したシマネリオの丸め込みをボンバーが切り返しゆりかもめで締め上げる。堪えたシマネリオのダイビングクロスボディのあとのダイビングフットスタンプをかわしたボンバーが逆水平。投げの体勢を切り返したシマネリオがカウンターのドロップキックでロープに飛ばして619。コーナー最上段に上がってフロッグスプラッシュ。これで3カウント。休む間もなく第2試合に臨んだ。
第2試合
じいちゃんからの、勝てる相手と試合がしたいとの我儘な要求に応えて実現した特別試合。2戦目のシマネリオだったが、じいちゃんの長い入場の間に復活する。
リングインするなりシネマリオの先制のドロップキックで吹っ飛んだじいちゃん。シネマリオの暴挙に観客が大ブーイング。老人のため杖の使用が認められているじいちゃんが杖を駆使。シネマリオはじいちゃんのスローなペースにつきあわずロープに飛ばし619。コーナーポスト最上段に上がってフロッグスプラッシュ狙うもじいちゃんが杖で阻止。スイッチが入ったじいちゃんがシマネリオにシャイニングウィザードからムーンサルト。シマネリオがムーンサルトをかわしてじいちゃんの膝に低空ドロップキック。フォールを返したじいちゃんが、シマネリオの股間に杖を差し、グラウンドの体勢から首固めで勝利を掴んだ。
第3試合
世羅りさの入場を待ち構えた日高が「負けろ!」と毒づく。試合開始早々に柳川と神姫楽が世羅をコーナーに振ってスミーズ・ブートキャンプ。観客席でしゃあの祖父と叔母の豊田真奈美が試合を見守るなか、しゃあが柳川と神姫楽を2人まとめてランニングネックブリーカー。が、神姫楽に捕まりボストンクラブ、セントーンで背骨を傷めつけられ、柳川にもサーフボードストレッチ。世羅のカットに救われたしゃあが柳川のキックをかわして延髄切り。柳川がしゃあをカニ鋏みで倒してしゃあの背面にかかと落とし。フォールもキックアウトして返したしゃあが柳川をネックブリーカーから、フィッシャーマンズスープレックスホールド。カウント2で返した柳川を世羅がリバース・カンパーナ。背骨を痛がる柳川の背中にダブルニードロップ。
神姫楽をしゃあが駆逐。世羅が柳川に反撃の隙を与えずセラリズムバスターからジャイアントスイング。さらにハリケーンドライバーを狙うも切り返した柳川がかかと落とし。神姫楽が世羅をドロップキックでコーナーに飛ばして串刺しスピアー。セントーンでフォールもカウント2。しゃあが入って神姫楽を世羅と串刺し攻撃。世羅と神姫楽が激しく打ち合う。混沌の攻防。しゃあが神姫楽へのミサイルキックで世羅に勝機を託す。世羅が神姫楽にハリケーン・ドライバー。フォールを返されると羅紗鋏で3カウント奪取。
第4試合
夕張とKEITAが先制攻撃を仕掛け、場外で観客が引くほどラフプレーでファイヤーと十文字を痛めつける。リングに戻るとファイヤーが捕まり、集中攻撃を浴びる。十文字がKEITAに打点高めのドロップキックから火を噴くPKで反撃。フォールをカットに入った夕張もハイキックで迎撃し、ファイヤーがミサイルキックを見舞うも反撃はここまで。夕張KEITA組が息の合った連携技で十文字を粉砕、圧勝。KEITAは島根県出身。凱旋試合で華々しく錦を飾った。
第5試合
ショーンキャプチャー所属として初の地元凱旋を島根県の伝統芸能石見神楽バージョンで華々しく入場の青木。「お願いします!」と青木が差し出した手を取った水波。握手を交わして試合開始。
ロックアップから圧されてロープを背負わされる青木。水波はクリーンブレイク。
リング中央で再び向かい合って手四つから力比べ。力負けする青木。ショルダータックル合戦も水波に倒される。その後もギロチンドロップ、ボストンクラブと完全に水波ペースで試合が展開。ボストンクラブをロープに逃れた青木の背面にダブルアックスハンドルを落とす水波。
声を上げて痛がりながらも立ち上がりエルボーで立ち向かう青木を、逆水平一発で倒す水波。コーナーへ青木を押し込み嵐のように逆水平を乱れ打つ。フィニッシュ狙いを切り抜けた青木が水波をロープに振って、背面にダブルニードロップ。リング中央に寝かせた水波の腹にダブルニードロップ。フォールするがカウントは2。青木は大黒落としを狙うが、水波が青木にキッチンシンク。ひるまず青木が水波にロープを背負わせエルボー連打も、水波にロープに振られ、エルボー連発。倒れたところにギロチンドロップ。
フォールを返した青木に水波が袈裟固めで締め上げていく。片足をロープに伸ばして逃れた青木が渾身のエルボーで水波を倒すが、水波もすかさず青木にエルボーを倍返し。青木が耐えて延髄切りで水波を倒しトラースキックからジャーマンスープレックスホールド。水波が肩を上げると、コーナートップに上がってダイビング・ボディプレス。フォールも、これも水波に返される。背後から投げの体勢の青木を水波が裏投げ。ラリアットで倒してフォールするも、青木がカウント2で返すと、フィニッシュの体勢で抱え上げたタイミングで青木が巧みに切り返し体固めでフォール。危ういところをキックアウトした水波が青木にスピアー。これも青木がフォールを返すと、ホットリミットを決め、3カウント。
水波の圧勝も試合終わって水波が泣きじゃくる青木を抱き起し、健闘を讃えた。
第6試合
間下と岩崎からスタート。間下のヘッドロックを切った岩崎が、ショルダータックルで間下を倒す。船木と鼓太郎。渋いグラウンドの攻防を経て船木が鼓太郎の腹にミドルキック、胸にPKを打ち込む。間下が鼓太郎にストンピング。コーナーポストに押し込んで踏みつけ、レフェリーが目を反らした隙にチョーク攻撃。鼓太郎のタッチを許さずラリアットからチンロック、長渕キックと反撃の隙を与えぬ猛攻を加えていく。船木、間下に捕まっていた鼓太郎が、ビットで切り抜けて自力脱出。飛び込んできた岩崎が間下に串刺しラリアット、クロスボディアタックと、スピーディーに仕掛けていくが、間下が岩崎にキッチンシンクで動きを強制的に止めてから首投げ。岩崎の背面に、パーンッという音を響かせミドルを打ち込むと観客がざわめく。長渕キックで船木に交代。
船木も岩崎に蹴撃を浴びせていく。ミドルキックの連打を浴びせられ、表情を苦痛にゆがませる岩崎。船木の右ハイをかわしてラリアットで倒し、鼓太郎にチェンジ。鼓太郎が船木をコーナーに振って串刺しジャンピングニー。岩崎も加わって、鼓太郎がコーナートップから船木にダイビング・ボディプレス。岩崎がエルボードロップも、船木立ち上がって岩崎と打ち合う。間下が入って鼓太郎をバックドロップで退け、船木が岩崎を捕まえて裸締めでレフェリーストップ。船木と間下が、ストロングスタイルな試合を益田で見せつけ、鼓太郎・岩崎組に圧勝。
第7試合
手四つからリストの取り合い。いったん離れてから再度組打つ。TAKAが日高の背面にダブルアックスハンドル。日高が首投げからチンロックもTAKAがすかさず切り返す。日高の背面を蹴りつけ、ヘッドロックで締め上げたあと、ショルダータックルで日高を倒す。日高もドロップキックでお返し。間髪を入れずアイルビーバックからのフライングニールキックを見舞い、気合を入れて咆哮上げTAKAにドロップキック。TAKAの背面に回ってサーフボードストレッチで締め上げる。立ってロープに逃れたTAKAが日高をジャスト・フェイスロックも、ニアロープ。ロープに逃れた日高にリング中央でヘッドシザーズと、締め技を畳みかけられ日高が悶絶。日高にフォールを返されると今度はアームブリーカーで腕攻め。日高をコーナーに押し込んでスーパーK-3、日高の後頭部へ低空ドロップキックを突き刺してから、キムラロックで極める。
日高がTAKAを張っていく。ロー蹴りが効いてるかに思わせて、すかさず日高をジャスト・フェイスロックで捕らえるTAKA。ネックをロックした状態でみちのくドライバーⅡに移ろうとした瞬間日高が切り返しTAKAをマットに突き刺す。日高がTAKAをコーナーポストに振ってシュリケン。さらにコーナーにセットしたTAKAにドラゴンスクリューからの足四の字固めをがっちり決める。TAKAがリバースを試みるが、日高がこれを許さず。力を振り絞ってロープブレイク。
日高がショーンキャプチャーのプレリュード。観客と一体になって「ショーンキャプチャー!」ポーズを決めるがTAKAが切り返し丸め込んでフォール。カウント2で返されると、またもジャスト・フェイスロック。リング中央で逃れるすべなくあらがう日高。なんとかロープ近くまで這って近づくが、非情なTAKAが日高の腕を取ってディックキラーの体勢。クラッチされていない方の片手をなんとかロープに手を伸ばしてブレイク。
日高も反撃開始。TAKAの足を取って膝十字固めをがっちりと決める。辛くも逃れたTAKAに改めてショーンキャプチャーをリベンジ。今度はしっかり決まったが、TAKAが驚異の粘りを見せ決死のロープブレイク。ならばと、石見銀山でダメ押しも、これもフォールを返すTAKA。日高の野良犬ハイキックを受けきったTAKAがスーパーKを2発畳みかけ、みちのくドライバーⅡで日高をマットに突き刺し3カウント。
TAKAがリングを降り、鳴りやまぬ拍手と大日高コールのなかでようやくマイクを手にした日高。「ちょっと待って!最後まで話を聞いてから帰ってくれ!最後まで座って僕の話を聞いてくれて、ありがとうございます。そして今日は最後までご観戦本当にありがとうございました。やっぱり、4年は長いよね。みんなの暮らしも変わったと思うし、この4年の間にうちの親父も死んでしまいました。でも、親父が反対したけど最後は応援してくれたこの道。4年経って俺も51歳になってしまって・・・もしかしたら成長が止まったのかなとか。でも、この10日前に中学生の前に立って偉そうなことを言った俺が、そんな弱気なことも言っていられないんで・・・また益田に帰ってきてプロレスして良いでしょうか?」
観客の大きな拍手と声援がこれに応えた。「ありがとうございます。来年益田、そして出雲、浜田と8月に来ます。4年前とこのしまねツアーの形も変わったかもしれませんが、4年経ったいまこそが最高なんです。浜田出身の青木いつきがショーンキャプチャーに来て、シマネリオがデビューして、BURSTから岩崎永遠も変わらず参戦してくれて、今回はたくさん島根出身の選手が参戦してくれました。豊田真奈美さんも応援してくれてます。まだまだこのショーンキャプチャー、島根でプロレスしていきたい。応援よろしくお願いします!」
最後は、益田市出身の豊田真奈美最高顧問、浜田市出身の青木いつ希をはじめとした島根県出身の選手たちもリングイン。観客と共に「ショーンキャプチャー!」と叫んで大会を締めた。