遠藤有栖が“エース”山下実優を破る大金星で『東京プリンセスカップ』準々決勝突破!「荒井優希に勝って決勝に行って、トーナメント優勝する!」

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 東京女子プロレスが8月9日、東京・品川ザ・グランドホールで夏のシングルトーナメント『東京プリンセスカップ』準々決勝を開催した。遠藤有栖が“東京女子のエース”山下実優を破る大殊勲で初の4強入りを果たした。遠藤は準決勝(17日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)で荒井優希と激突する。

 遠藤は2021年イッテンヨン(1月4日)後楽園でデビュー。“期待の星”として注目を浴びていたが、自力初勝利を挙げるのに丸1年かかる苦労もあった。昨年3月31日の両国国技館で、鈴芽とのタッグ『でいじーもんきー』で初タイトルとなるプリンセスタッグ王座を戴冠した。ただ、まだシングルでは大きな実績を残せていない。対する山下は団体創成期から“エース”と呼ばれ、最高峰プリンセス・オブ・プリンセス王座を4度戴冠した、まさに東京女子の象徴的な選手だ。


 前半から山下はサッカーボールキックを連打するなど厳しい攻めが目立った。それでも山下のスリーパーから抜け出した遠藤はキャメルクラッチで締め上げるもエスケープ。山下はエプロンの遠藤めがけてリターンクラッシュを叩き込み、場外に蹴り落とす。山下がリングに戻し、遠藤は磐梯山で反撃もカウントは2。山下は投げ捨てジャーマン、ハイキックで追い込むも、遠藤はスーパーキックで応戦。最後は水車落とし、スーパーキック、什(じゅう)の掟を決めて3カウントを奪取した。

 遠藤は「山下さんとの対戦が決まって、私は過去のことが蘇ってきて。デビューしたてのときのシングルでは手も足も出なくて、今できることを精いっぱいでしがみつくしかなかったし…。最近ではタッグベルトを直接負けて失って、めちゃめちゃ悔しい思いをした。でも、この過去がなかったら、今の遠藤有栖はいないと思うから。こんな気持ちにさせてくれた山下さんに救われてます。めちゃめちゃ燃えるから、山下さんとはまだまだこれからも戦っていきたい。そして遠藤有栖はこのトーナメントを制覇します」と言い切った。

 かたや、後輩に手痛い黒星を喫した山下は「悔しいけど、次は絶対負けないよって切り替えるしかない。トーナメントはいろいろ考えていることもあったし、会見でも言ったけど(辰巳)リカとも戦いたかった。リカも負けちゃって、私も負けちゃって、全然叶えなかったので、今年のサマーはめっちゃバッドなんですけど…。私の夏、トーナメントは終わって、めちゃめちゃ悔しいけど、この悔しさを力に変えて進化していこうという気持ちには切り替えられているので。もっともっと強くなります」と唇を噛んだ。

 大会終了後、準決勝の組み合わせ抽選会が行われ、遠藤は荒井との対戦が決定。遠藤は「ホントになんで毎回毎回、大事なとこで荒井優希が来るんだって感じ。荒井優希、私は負けっ放しです。勝ったことないです。これはもう荒井優希に勝って、決勝に行って、トーナメント優勝する!」と言い切った。

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