東京女子5.23北沢大会 山下vs.赤井、のの子vs.MIZUHO、坂崎withリリコvs.ミウラ
キタザワダッシュ
日時:2015年5月23日(土)
開場:12:00 開始:12:30
会場:東京・北沢タウンホール
観衆:294人(超満員札止め)
▼オープニングアクト
めんたいぎょうざマンゴー添え
▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○木場千景
6分53秒 ダイビング・ボディアタックを切り返す→片エビ固め
●ハイパーミサヲ
▼第2試合 タッグマッチ 15分1本勝負
●中島翔子/えーりん
11分56秒 ベルサイユの槍→片エビ固め
清水愛/○KANNA
▼第3試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○のの子
7分29秒 パイフライフロー→乳固め
●MIZUHO
▼第4試合 シングルマッチ 15分1本勝負
●坂崎ユカ with ケンドーリリコ
7分04秒 バン・キュッ・パン
○ミウラアカネ
▼第5試合 シングルマッチ 15分1本勝負
●山下実優
7分17秒 新人賞→片エビ固め
○赤井沙希
赤井がエース山下を撃破し、美威獅鬼軍入りした新生KANNAも完勝!
のの子は乳でケツのMIZUHOを圧殺!ミウラは坂崎withリリコを一蹴
オープニング
まず登場したのは中島とリリコ。坂崎がオープニングアクトを務めるため、リリコが代打として前説を担当することに。諸注意のあと、中島が「ここで大事なお知らせがあります!」と言うと、東京女子プロレスもDDT公式ファンクラブの「ドラマティックファンクラブ」で扱いになることを発表。
チケット優先予約や会員限定イベントなどを開催する予定とのこと。8.4新木場1stRING大会『闘うビアガーデン〜東京女子プロレス〜』からFC限定のチケット優先予約が出来るとアナウンスされた。
さらに「もうひとつ大事なお知らせがあります」と言うと、新しい練習生を紹介することに。未来少女オーディションに合格して練習生になったを呼び込む。まず登場したのが東京都出身のアズにゃんことアズサ(仮)。練習生の中では一番キャリアがあるアズサ(仮)だが、かなり緊張している様子。
続いて神奈川県出身のマリカ(仮)が登場。14歳の中2だというマリカ(仮)に場内がどよめく中、岡山県出身のシオ(仮)が登場。DDTのプロレス教室から抜擢された逸材だというが、身長は中島より小さく東京女子で一番小さいという。
最後に4人目として千葉県出身のユウ(仮)が登場。シオ(仮)と同じプロレス教室から入ってきたとのことだが、柔道を15年間やっていた即戦力だ。
そしてリリコへの声援という形で声出しの練習。リング上の練習生も率先して声を出すが、中島にはお約束のブーイング。「東京女子プロレス、スタート!」のオープニングコールで前説を締めくくると、MCの桃知みなみが登場。
オープニングアクト
そして今まではゲストアイドルを招いてライブを行ってきた東京女子だが、ついに東京女子の選手がアイドルユニットを結成。山下、坂崎、えーりんの『めんたいぎょうざマンゴー添え』は、オリジナルTシャツとアイドル風の衣装で登場すると、しっかりアイドル風の自己紹介。坂崎が「めんたいぎょうざマンゴー添えの添え担当の坂崎ユカでーす」とボケたあと、東京女子の持ち歌である『爆音セレナーデ』を熱唱。
歌い終えためんたいぎょうざマンゴー添えは、いま歌った曲は今年の夏発売のDVDの中に東京女子全員で歌ったものが収録されているという。そこから選手入場式に突入し、美威獅鬼軍以外の出場選手が次々と登場。
6月からは毎月2回に大会が増える東京女子だが、選手を代表してMIZUHOが「皆さん、こんにちは。MIZUHOですぅ。今日は東京女子プロレス……じゃないですね。私のセクシーなお尻見たさに皆さん集まっていただいてありがとうございますぅ。今日は東京女子プロレスの旗揚げ戦の地である北沢タウンホールでのの子さんとやれるとなってすごく嬉しいです。今日も皆さんをいっぱい魅了出来るように頑張りますので、今日はMIZUHOの応援をよろしくお願いしま〜す」と挨拶していると、昼メロ調の曲が館内に流れる。
そこに赤井と清水の美威獅鬼軍が登場。赤井は「皆様、ごきげんよう。何だか奇妙な歌声が聞こえてくると思ったら、あなたたちだったのね。ニンニク、フランスパン、ピスタチオ添えですって? まあいいわ。私もラップには苦〜い思い出があるの。あなたたちもせいぜい黒歴史にならないように頑張ることね。愛さん、それからKANNAさん、お支度のほうはどうかしら?」と自虐的なことを織り交ぜつつマイクアピール。
清水が「はい、万全に整っておりますわ」と返事すると、赤井はえーりんと中島に向かって「あなたたち2人、ニンニク娘とおすべりネズミさんはKANNAさんのお披露目式に綺麗な花を添えてちょうだいね。それは皆様、ごめんあそばせ」と挑発してから優雅に引き上げていった。
第1試合
いきなりマイクを要求したミサヲは「皆さん、お待たせしました! 東京女子プロレス、愛と平和を守るニューヒロー、ハイパーミサヲ北沢に初登場! 大きいちびっ子たちのみんな、こんにちはー! やっと会えたねINザワザワ下北沢。というわけで、今日は皆さんとっても幸運なお客様ですね。なぜなら今日、この東京女子プロレス旗揚げ戦の地である北沢タウンホールで、東京女子プロレスの象徴であるこのハイパーミサヲが初勝利をあげるエポックメイキングな一戦を目の当たりに出来るからですね! フフフ……しかしながら、今日は過去最大の敵でる。そうです。今回の敵……大・学・生。皆さんご存じの通り、現代社会最大のモンスター、それは大学生だと私は思います。口を開けば、やれ合コンだ、やれ飲みだ、やれオールだ、やれ落単だよ、あの授業……何なんですかね。はぁ、みんな楽しそうにしやがって羨ましい! あぁ、違う違う! けしからーん! よし、悪の大学生の道に木場さんが進まないように、今日は私が勝って木場千景の目を覚まさせたいと思います。そして私が勝ったあかつきには木場さんにはヒーロー活動に専念していただいて、代わりに私がしょうがなくオレンジデイズみたいなキャンパスライフを、華の女子大生としてアゲインしたいと思います。皆さん、よーくご覧になってくあさい。木場さん、恐れずに私に向かってきてください。さぁゴング鳴らしてくださーい!」と一方的にしゃべる。
座り込んで聞いた木場は、試合開始早々、ミサヲの足を取って倒すとアンクルホールドに捕らえる。するとマイクを要求したミサヲは「木場さん、ちょっと落ち着こう!」と言って技を離させると「忘れてました。今日は渡すものがあったんですよ」と言うと、額にKの文字が入ったハイパー仮面を取り出す。
「私が昨日夜なべして作った木場千景用ハイパーヒーロー変身セットです! この額も文字よく見て下さい。K……♪K・I・B・A、木場〜ピンとこなかった方、売店でDVDを買ってください。さぁ木場さん、DVDの宣伝のためこれを付けないといけないんじゃないですか? あなたは変態願望が強く、戦隊モノが好きってことを私はリサーチしているんですよ! そそられるんじゃないですか? 本家よりもクオリティ高いって噂ですよ」と誘惑すると、苦笑いしながらもマスクを受け取った木場。そして思わず木場が仮面を装着してハイパー千景に変身すると、2人で決めポーズ。
だが、次の瞬間不意打ちの攻撃を食らわしたミサヲは「木場さんがヒーローになるためには仕方がないんです!」と言い訳しながらカンパーナに捉える。しかしギブアップしない木場はトーキックからカウンターエルボーを返すとスリーパーに捉える。
あっさり“落ちた”ミサヲだが、どうにか目を覚ますと一旦場外にエスケープしてから木場が追いかけてきたところでリングに戻り、木場が戻ってきたところにクロスボディー。そして「お待たせしました、ハイパータイムですよ。やった、勝てる!」と確信し、風呂敷マントを装着してコーナーへ。
だが、立ち上がった木場はデッドリードライブでミサヲを投げると、河津落としからグラウンド卍。しかしミサヲも木場をコーナーにホイップすると、串刺しエルボーを叩き込んでから「クソー、フリーザ! みんなオラに元気を分けてくれ!」と両手をあげて元気玉を集め出す。
集めた元気玉を木場にぶつけたミサヲだが、木場は「イテッ」と言ってうずくまっただけ。そこにミサヲはダイビング・クロスボディーを放っていくが、木場はその勢いを利用して反転して3カウントを奪った。
第2試合
“美威獅鬼軍のKANNA”としてはこれが初陣。清水と共に登場した赤井が「KANNAさん、いらっしゃい」と呼び込むとモノトーンの宝塚風コスチュームに生まれ変わったKANNAが登場。赤井はその姿を見て「KANNAさん、本当に美しいわ。これね、すべて私の好みなのよ。KANNAさん、今日は愛さんの言う事をよーくきくのよ。愛さん、あとはお願いね」と言うと引き上げていった。
そんな変わり果てたKANNAの姿を見て嘆いた中島だが、まずはえーりんと清水の先発で試合開始。腕の取り合いから飛行機投げで投げた清水だが、えーりんも足をすくって倒す。えーりんはトーキックを叩き込むと中島にタッチ。ダブルのカウンターエルボーを叩き込んだ中島はKANNAのことを嘆きながら清水を殴っていく。
「美しくなったんだからいいじゃないですか!」と訴える清水をタランチュラに捉えた中島だが、エプロンから蹴ってカットしたKANNAはタッチを受けてリングイン。中島は「KANNAちゃん、何これ!」とコスチュームを引っ張るが、KANNAは「やめたまえ!」とその手を払いのける。
「バカ、目覚ませ!」と叫びながらエルボーを叩き込んだ中島は、KANNAがよくやっていたコーナーに登って叫ぶパフォーマンスをやってみせるが、KANNAは無関心。ならばとヒザにヘッドバットを落としていった中島だが、剣山で迎撃したKANNAは清水にタッチ。
オールドスクール(=ロープ歩きからの手刀)から回転十字固めで丸め込んだ清水は羽根折り固めに捉える。辛くもロープに逃れた中島だがKANNAが弓矢固めに捉えていく。その姿を見てコーナーの清水は「美しいですわ」と絶賛。KANNAはさらにショルダータックルでなぎ倒すと清水にタッチ。
中島を持ち上げてコーナーに逆さ吊りにした清水は顔面への低空ドロップキックからロメロスペシャルで吊り上げる。そこにKANNAがフェースクラッシャーで合体。中島もエルボーで反撃するが、清水も強烈なエルボーで応戦すると、逆水平チョップでなぎ倒す。
中島は串刺しエルボーを返すと、前方回転ネックブリーカー。タッチを受けたえーりんはドロップキックを連発すると、水餃子固め(=クロスアーム式フライングメイヤーからのニーオンザベリー)から極楽固め。さらにミサイルキックを発射するが、KANNAがカットに入る。「えーりん」コールを受けて向かっていったえーりんだが、清水はウラカンホイップで投げ飛ばすとKANNAにタッチ。
ボディスラムで叩き付けたKANNAは逆エビ固めへ。えーりんは自力でロープに逃れると、ジャンピングネックブリーカー。10分を経過し、中島がライダーキックから619を叩き込むがカウントは2。ノーザンライト・スープレックスを狙った中島だが、KANNAはバックドロップで切り返す。
串刺し攻撃をかわして回転エビ固めで丸め込んだ中島だが、カウントは2。えーりんが走り込んでくるが、KANNAはキチンシンクで迎撃。中島に対しては清水がダイビング・クロスボディーを決めると、続けてKANNAが大家さん(=スピアー)改めベルサイユの槍をブチ込んで3カウント。
美意識を高めた新生KANNAが初陣を勝利で飾り、優雅に引き上げていった。
第3試合
試合順こそ当初のセミファイナルから第3試合に変更となったが、デビュー間もないのにビッグマッチでのの子とシングルマッチと大抜擢されたMIZUHO。のの子はビッグマッチ限定のガウンを羽織って登場。
のの子が胸を強調しながら握手を求めると、MIZUHOは尻をアピールしながら応じる。そして試合が始まると、のの子がプルプルと胸を揺らし、MIZUHOが「ケツ!」と対抗。さらに「お客さんに聞いてみましょう」と提案し、2人して観客に向かってセクシーポーズを取って乳とケツをアピール。
キッチリ四方の客席に向かってアピール合戦を展開すると、胸を強調しているのの子にMIZUHOがカニ挟み。そこからのの子をコーナーに叩き付けたMIZUHOは「今日はのの子さんにイッちゃう!」とアピールしてからスティンクフェイス。しかしKカップの胸で押し返したのの子は手招きして挑発すると、トーキックから手ぶらツイスト。
さらにMIZUHOをロープに貼り付けたのの子は、横に並んで胸の谷間をチェック。さらに変形のカベルナリアでカップ数を「B'」と測定したのの子はKカップアタック。MIZUHOも2発目をヘッドシザースで切り返すと、エルボーの連打から変形のアンプリティアー(=変形DDT)。
そして「次こそイクよ!」と今度こそスティンクフェイスを完璧に決めるとセントーンを投下。ランニング式ヒップバットを狙ったMIZUHOだが、正面からつかまえて昇天(=Kカップのボインに相手の顔を押し付け昇天させる)でグッタリさせたのの子はボインメーカーポーズからのボインメーカー(=レインメーカーの体勢から相手を引き込んでボインに叩き付けて吹っ飛ばす)を決めると、コーナーに登っていく。
そこから、まさかのドラゴンリングインしたのの子は、パイフライフロー(=相手の顔面にボインが当たるように投下するボディプレス)を投下して乳固めで3カウント。
第4試合
坂崎が「皆さんお待ちかねの……いよいよ出てきますよ! 最終兵器リリコ、カモン!」と呼び込むと、コスチューム姿のリリコが入場テーマ曲に乗って登場。一方のミウラのセコンドにはバストデラックスののの子がつく。
いつもの木曽レフェリーではなく手島レフェリーだったため、坂崎のとんがり帽子を受け取って被ってくれたが、結局返された。腕の取り合いからアームドラッグで投げた坂崎は、ミウラを踏みつけながらロープに飛ぶと、ショルダータックルでぶつかっていくが、ミウラはビクともしない。
「ぬりかべがーー!」と叫びながらロープに飛んだ坂崎に対し、追走してラリアットを叩き込んだミウラはボディスラムからランニング・ボディプレス。すると、リリコが乱入して思いきりカット。ミウラとエルボー合戦を展開したリリコは「負けるか!」とエルボーを連打。
「このぬりかべ!」と渾身のエルボーを叩き込んで動きを止めたリリコはヒップアタックをお見舞い。さらに坂崎を叩いて寝かせるとシーソーホイップで投げてミウラにぶつける。さらに合体ブレーンバスターで投げると、ダブルのカウンターエルボーを狙ったが、かわしたミウラはリリコを坂崎にぶつける。
そこから2人を対角線上のコーナーに叩き付けると、交互に串刺しラリアットをお見舞い。さらに坂崎に逆水平チョップからショルダータックルでぶつかっていったミウラはパワーボムの体勢に。これを回転エビ固めで切り返した坂崎は、そこからダイヤル固めで回していく。目を回した両者だが、何とか坂崎を捕まえたミウラはエルボー。
だが、坂崎もフライングメイヤーで投げていくと、「アイキャンフライ!」とスワンダイブ式ボディプレスを投下。そしてホウキを持ち出すが、レフェリーが止める。しかし坂崎は「魔法少女だから、これがないとダメなの!」と叫んでレフェリーを突き飛ばす。
リリコがミウラを羽交い締めにして、そこに坂崎がホウキで殴りかかるがミウラがかわしてリリコに誤爆。さらにミウラがホウキを取り上げるとホウキが曲がってしまった上、引っ張ったホウキがリリコを直撃。ミウラが振り上げたホウキを真剣白刃取りでキャッチしようとした坂崎だが、敢えなく脳天を直撃。
そこからミウラはバン・キュッ・パン(=カナディアンバスター→スティンガー)を決めてギブアップを奪って勝利。最終兵器を投入したにもかかわらず敗北し、ホウキまで折られた坂崎はしょんぼりしながら引き上げていった。
第5試合
美威獅鬼軍に席巻されつつある東京女子だが、最後の砦として赤井とシングルマッチで激突するエースの山下。手に一輪の真っ赤な薔薇を持った赤井は日傘を差した清水、さらにKANNAを帯同して登場。
腕を取った赤井はスピンキックでなぎ倒すと山下をコーナーに叩き付けて串刺しフロントキック。かわした山下はフライングメイヤーからサッカーボールキック。スリーパーに捉えた山下だが、赤井は長い足をロープに伸ばす。
山下の攻撃をかわしてニーリフトを叩き込んだ赤井はサッキーカッターでなぎ倒すと、倒れた山下にニースタンプ。さらに場外に出た赤井は山下をエプロンに寝かせると、上半身を場外に出して、そこにカカト落とし。だが、山下も赤井を鉄柱に叩き付ける。怒った赤井は山下を鉄柱に叩き付けると、エプロンに登ってランニングロー。
リングに戻した踏みつけフォールする赤井だがカウントは2。串刺しフロントキックを叩き込んだ赤井に、セコンドの清水が「綺麗なおみ足!」と檄を飛ばす。なおも突進する赤井だが山下はボディブローで迎撃。赤井もミドルキックを返すが、山下はジャンピングキックからランニングネックブリーカー。
山下はシュミット流バックブリーカーからニーオンザベリー式キャメルクラッチ。ファイヤーマンキャリーで担ぎ上げた山下は、もがく赤井をアティテュード・アジャストメント(FU)で叩き付けるがカウントは2。エルボー合戦で赤井を後退させた山下は串刺しランニングニー。
しかし赤井も串刺し攻撃を狙う山下を追走して串刺しフロントキック。さらにボディスラムで叩き付けると、新人賞(=二段蹴り式の顔面蹴り)を狙ったが、かわした山下は水面蹴り。だが、赤井も山下のクラッシュラビットヒート(=ランニングキック)をかわすと背中への新人賞からグーパンチを叩き込み、ダメ押しの新人賞を叩き込んで3カウント。
マイクを持った赤井が「思ったよりもおてんばなペリカンさんだったわ。あなた会見で言ったわよね。最後にリングに立っている者が発言権があるって。今リングに立っているのは誰かしら、KANNAさん」と尋ねると、KANNAはやや緊張気味に「さ、沙希様でございまする」と返答。赤井は「緊張してるのかしらね」とフォローすると、山下に向かって「美しさとは強さだと、この試合でお分かりになったかしら?」と言って薔薇を山下の頭の上に乗せたが、手で払った山下。
すると赤井は「あらあら、その気の強さと元気をお試合中に出したらどうかしら。こうやってこの団体、お一人お一人が美意識に目覚めることを心からお祈りしていますわ。ね、愛さん」。「沙希様の言う通りですわ〜」と返事した清水は「沙希様、そろそろお時間が。夜に石油王様との会食が控えております。そろそろ移動しなくては」と思い出す。
赤井が「KANNAさん、一緒に美味しいものをたくさん食べましょうね」と言うと、KANNAは甘え口調で「クラゲが食べた〜い」とおねだり。赤井は「愛さん、これからいっぱい教えて差し上げましょうね」と言うと、「それでは皆様、来月王子でのお試合でまたお会いしましょう。ごめんあそばせ」と、美威獅鬼軍で北沢大会を締めくくったみせた。
<試合後コメント>
美威獅鬼軍
――KANNA選手、試合をしてみていかがでした?
KANNA「新しく生まれ変わった私を大勢の方に見て頂いて、とてもよろ、こばしゅうござい、ます」
赤井「まだ練習中なのよ」
――清水選手から見ていかがでした?
清水「もう満点ですね。さすが沙希様のプロデュースでお綺麗になられたKANNAさんなので、お客様も大喜びであったと思います」
――山下選手はいかがでした?
赤井「そうね、思ったよりもすごくしぶとくて、すごくお転婆なペリカンさんでしたわ」
――赤井選手はどのようなイメージでKANNA選手をプロデュースされたのでしょうか?
赤井「わたくしの隣に立つのにピッタリのお姿を、それだけを考えてプロデュースしましたわ。そしてKANNAさんの素材がとてもよろしいのよね?」
清水「はい」
赤井「ほとんどわたくし手を加えておりませんの。惚れ惚れしちゃうわ」
清水「さすがですわ〜」
週プロ加藤記者「石油王というのはどちらの方なんでしょうか?」
赤井「…もう一度言ってくださる?」
週プロ加藤記者「石油お…」
赤井「(※遮って)お黙り! 何回聞くのよこの雌豚!? 行くわよ」
清水「沙希様〜」
KANNA「雌豚!」
山下実優
「結果として負けたので、それだけ、悔しいっていう気持ちだけです」
――向こうにはKANNA選手が加入し、ますます美威獅鬼軍が勢力を拡大していますが。
「いやもう、自分の力不足かなとも思うので、何が足りないのかしっかり考えて、これからも闘っていきたいなと思うし、ただでも、あの人達のいいなりにはならないんで、自分は自分を信じて、やっていこうと思います」
――美威獅鬼軍を倒すために軍団を結成するとかは?
「今は考えられないです。自分が負けたことを、しっかり考えないといけないと思ってるので、そういう、対抗するとかは今は考えてないです。ただあの人達の言いなりにだけは絶対ならないんで、それだけです」