“大食い”が得意でタレントとの二刀流の上原わかな「でじもんの2人を食い尽くす。ベルトを獲るのは私たち」と豪語
東京女子プロレスが4月30日、東京・渋谷区のAbemaTowersで「YES! WONDERLAND '24」(5月6日、東京・後楽園ホール)に向け記者会見を行った。鈴芽&遠藤有栖(でいじーもんきー=でじもん)が保持するプリンセスタッグ王座に挑戦する上原わかなとHIMAWARIの同期コンビが新人らしからぬ発言でベルト獲りを宣言した。
上原とHIMAWARIは昨年イッテンヨン(1月4日)後楽園で同日デビューした間柄。まだキャリア2年目ながら、3月31日の両国国技館で新王座に就いた「でじもん」に挑戦表明する度胸の良さを見せて、初のタイトル戦に臨む。
HIMAWARIは「私たちは同日デビュー、同期タッグでタッグベルトに挑戦します。お互いが初勝利の相手であり、ライバルだからこそ、お互いが一番の理解者だと思ってます。私はプロレスで皆さんに楽しいを伝えるためにここに来ました。5・6も私らしく、私たちらしく闘い、そして勝ちます」と意気込んだ。
プロレスラーとタレントとの二刀流で、かつて「有吉ゼミ」(日本テレビ系)で豪快な大食いっぷりを披露したこともある上原は「先日(4・27北沢)の前哨戦で2人の連係技も成功させて勝利をつかむことができました。今の私たちには勢いがあります。私は大食いでもどんな食べ物でもガムシャラに執念で食べ切ってきました。5・6後楽園ホール、でじもんの2人を食いつくす勢いで闘いたいと思います。ベルトを獲るのは私たちです!」とキッパリ。
受けて立つ鈴芽は「私たちはたくさん2人で悔しい思いをしてきて、両国国技館でやっとこのベルトに手が届きました。絶対に落としたくないし、これから有栖と一緒にずっと守っていきたい、このベルトの大事な最初の防衛戦はこの2人です。私はチャンピオンになって、どんなレスラーになりたいかなと改めて考えたんですよ。誰かの一歩踏み出す勇気をあげられる人になりたい。それは見ている人が少し頑張れるきっかけになったりとか、もしかしたらプロレスをやりたいと思ってくれる子が生まれたりとか、そしていろんな強いタッグとももちろん防衛戦をやりたいけど、今までベルトに挑戦してこなかった選手にも、挑戦したい一歩を踏み出してもらえるようなチャンピオンになりたいと思ってて。このタイミングで2人できてくれたのはたまたまかもしれないけど、私は凄く、それがうれしいと思ってます。そして2人のことはデビューから見ていて、『ねくじぇねトーナメント』とか、挑戦を表明してくれた、その時に勢いは凄く感じました。私たちは自分たちの勢いを武器に先輩たちにガムシャラに闘ってきた。だからこそ、後輩の勢いを受け止める立場になったんだなと思いました。でも、勢いでベルトは獲れない。それは私たちが一番よく知っています。前哨戦で2人は勢いだけじゃないところを見せてくれたからこそ、でいじーもんきーはさらに燃えています。絶対に落としません!」と王座死守を誓った。
遠藤は「私はベルトを持つ前から、ベルトを持ったらこうしたい、あそこ行きたい…もちろん(会津への)地元凱旋もそうだし、そういうイメージはあったんですよ。でも、今こうやって私たちがベルトを巻いている。地元凱旋していろんな人にベルト姿を見せて、白虎隊の銅像とかあるんだけど、その銅像とかにも見せつけて、なんならかけちゃって一緒に写真撮っちゃってみたいな感じで。全国の銅像とかあるよね? そういう各名所みたいなところを回って、47都道府県全部チェックマークするから、ベルト持って2人で全部埋め尽くして。47都道府県だけじゃなく違う国の名所とかにも行っちゃうよ、みたいな感じで。2人でこのベルトを守ります!」と熱く語った。
挑戦者組はキャリア1年4ヵ月でのチャレンジとなるが、上原は「私たちは『ねくじぇねトーナメント』という同期6人のトーナメントを経て、今回決勝に進んだ2人での挑戦ということで。早いとおっしゃる方もいると思うんですけど、私たちは早いとは思っていなくて、絶対に今回ベルトをつかむぞという気持ちでいます」、HIMAWARIは「凄く緊張もするけど『ねくじぇねトーナメント』が私たちのきっかけで新しい世代、今新世代の4人がベルトを持っているけど、さらにその下の代が追い上げて。今同期6人、さらに後輩3人、すでに10人弱いるなかで私たちが先陣切ってベルトを持って、私たちが東京女子を盛り上げていくんだぞという気持ちが今は強いです」と力を込めた。
警戒すべき点について、鈴芽は「進化のスピードです。デビューから見てきて、私自身もデビューから1年ちょっとでベルトに挑戦したこともあって、重ね合わせる部分は大きいんですけど。ちょっと比べられないスピードで進化しているなというか。ぶつかっているなかでもどんどん強くなっていくというのも感じるし、それに加えて2人とも凄くメンタル面も強いなというのを試合のなかで感じました。わかなは勝利に執着する気持ちが凄く強いなと思うし、HIMAWARIは耐えて耐えて絶対に負けないという強さがあると思うので、そこは警戒というか強い部分だなと思っています」と分析した。
上原はここのところ、「ヤングマガジン」(講談社)でグラビアに登場するなど、芸能活動も好調だが、「東京女子プロレスで選手としてデビューしてから、実際に(芸能の)仕事も増えましたし、相乗効果でプロレスと芸能活動、2つともいい感じに上がってきているので。もしベルトを獲ったら芸能のほうも凄く充実すると思いますし、ベルトを獲って芸能のほうで活躍して、東京女子をさらに広めていけたらなと思います」と意欲を見せた。