辰巳リカがIP王座を奪い“東京女子版”グランドスラムを達成し3冠獲りを宣言!
東京女子プロレスが3月18日、女子プロレスでは約20年ぶりとなる東京・有明コロシアムに初進出し、「GRAND PRINCESS '23」を開催。辰巳リカが白昼夢のパートナーで、インターナショナル・プリンセス(IP)王座を保持する渡辺未詩を破り、同王座初戴冠。これで辰巳は同団体が認定する3つのすべての王座(プリンセス・オブ・プリンセス、プリンセスタッグ、IP)に就き、団体史上初のグランドスラムを達成した。
両者は2021年2月11日、東京・後楽園ホールでプリプリ王座をかけて対戦し、当時王者だった辰巳が勝利。今回、王者と挑戦者の立場が逆になって、2年1ヵ月ぶりのシングル対決となった。
前半は一進一退の続いたが、10分過ぎ、辰巳が足4の字固め、ドラゴンスリーパーへとつないだ。しかし、渡辺は強引に辰巳をかつぎ上げると、首を支点にジャイアント・スイングの形でぶん回した。辰巳がエプロンでツイスト・オブ・フェイトを決めれば、渡辺は雪崩式ティアドロップで反撃。エルボーのラリーから、渡辺がダブルハンマー連打。渡辺のレーザービームをかわした辰巳はツイスト・オブ・フェイト。渡辺がティアドロップを狙うも、回避した辰巳がドラゴンスリーパー、さらに回転してホワイトドラゴンスリーパーに移行して渡辺からギブアップを奪った。
バックステージで辰巳は「戦う前より今のほうが、知らなかった未詩に会えたなって。知らない白昼夢が見せられたのかなって。戦う前は、白昼夢は解散とか離れ離れになるのもしょうがないよなって。そう思ったけど、やっぱり未詩には隣にいてほしい。このベルトを最強の相手から獲ったんで、自信をもって上だけ見て突き進んで。これから、辰巳リカ、主人公として物語を紡いでいきたい。(グランドスラム達成は?)無事に叶えることができたので。海外の選手はもちろん、東京女子の選手もチャンスがある選手とどんどん戦って防衛重ねて。タッグ、もう一つのシングルも手に入れていきたい。3冠王です」と3冠獲りを掲げた。
王座から滑り落ちた渡辺は「前にシングルしたときは自信なくて。2年経って、今なら勝てるって自信で挑んだので。もうベルトがないと思うとさびしい。ベルトを獲って、リカさんとまた戦って負けたっていう経験ができたからこそ、きっとまた見える未知な景色があると思う。またいつかリカさんから勝ちたいという目標を立てながら、これからまた頑張りたいと思います」と涙。