“ギャルレスラー”小橋マリカが1VS20のハンディ戦で東京女子を涙の卒業!「人としてもっと熱くなって素敵なプロレスラーになれたら、また東京女子と交わることができたらいい」
東京女子プロレスが4月17日、東京・両国KFCホールで「TJPW SPRING TOUR '22」を開催。“ギャルレスラー”小橋マリカが1VS20のハンディキャップマッチで卒業記念試合を行い、いったんリングから降りた。
アブドーラ・小林(大日本プロレス)にあこがれて、2015年4月に東京女子プロレスに入団した小橋は2016年1月4日、東京・後楽園ホールで現役中学生レスラーとしてデビュー。高校受験のため、同10月から休業し、2017年4月にJKレスラーとして復帰。2018年5月には才木玲佳とのコンビでプリンセスタッグ王座を戴冠。大学受験のため、2019年5月から再び休業期間に入り、進学後、ギャル雑誌「egg」の読者モデルとなった。2020年10月より、ギャルレスラーとして復帰し、同団体の貴重な戦力として活躍。しかし、「女子大生の間にやりたいことがある」との理由で卒業を決意した。
ラストマッチは所属、レギュラー参戦選手20人(中島翔子、坂崎ユカ、瑞希、伊藤麻希、山下実優、辰巳リカ、ハイパーミサヲ、愛野ユキ、渡辺未詩、らく、乃蒼ヒカリ、角田奈穂、上福ゆき、鈴芽、遠藤有栖、宮本もか、原宿ぽむ、猫はるな、桐生真弥、荒井優希=SKE48)とのハンディキャップ戦。三本先取した方が勝利となる特別ルールが採用された。
試合は小橋と中島との戦いでスタートしたが、その後、次々に選手が上がり、20人全員でおやすみエクスプレスを決め、そのまま20人でカバーして、まず一本先取。
入れ替わり立ち替わり入ってくる選手相手に踏ん張った小橋だが、全員の串刺し式のトレイン攻撃で劣勢に。ここで坂崎が本部席で見守っていた甲田哲也代表を無理やりリングに上げて、小橋に向けて投げるも、これは蹴りで迎撃。すかさずバカチンガー・エルボードロップで3カウントを奪うも、甲田代表には試合権利がないためフォールは無効。
15分過ぎ、小橋は得意技のフロント・ネックロックでらくを絞め上げるも、逆に同じ技で切り返され、ギブアップして0-2に。
次に山下が一人で入ると、小橋は決死のエルボー連打。しかし、山下はハイキックを叩き込み、アティテュード・アジャストメントを決めて3カウントを奪い、0-3となって勝負は決した。
試合後、山下から花束、中島から記念品を贈呈された小橋は「最初入ったときは、みんなとの関わり方が分からなくて、悩むことが多かったです。中学2年生、14歳でデビューできても悩むことがたくさんあって、壁にぶつかってきたけど、しんどいなって思うときに支えになっていたのも、またプロレスでした。東京女子でプロレスをしていたからこそ、私はこんなに強く愛情深い人間になれたと思ってます。今日でいったん東京女子を卒業しますが、まだ私は引退って言葉を1度も使ってないので。かと言って、東京女子以外に目移りしたわけでもなくて。長い人生のなかでやらずに後悔するっていうのが、私のなかでなくて。今はプロレスじゃない新しいことに挑戦したいなって気持ちで卒業を決心しました。東京女子以外の景色を見て、いろんな経験をして、人としてもっと熱くなったら、もっと素敵なプロレスラーになれると思うので。そのときにまた東京女子と交わることができたらいいなって思ってます」とあいさつ。
バックステージで小橋は「(悔いは?)小林さんを倒す約束をしたので。打倒小林を達成するまではやめられない。小林さんも引退しないって言ってくれたので。またリングで会うまではプロレスを続けたいなって思います。ただ、今はちょっと距離を置こうって感じです。お別れじゃなくて。(いずれ戻ってくる?)決めてはいないです。今のことしか考えてないので。そのときを全力で生きるのがギャルなので。先のことは考えてないです」と将来的な復帰に含みをもたせた。
また、真夏の最強決定トーナメント「第9回東京プリンセスカップ」の日程が決定。7月16日、17日、18日に両国KFC3連戦、同23日に新宿FACE、同31日に大手町三井ホールで準々決勝、8月13日、14日に後楽園ホールで準決勝、決勝を行う。