「朝倉未来見とけよマジで。必ずお前に辿り着くから」1600万の借金・会場予約トラブル・台風襲来を乗り越えたウナギ・サヤカが宣戦布告!

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 2日、東京ドームシティ・アトラクションズ・バイキングゾーン芝生広場で、ウナギ・サヤカ7番勝負・殿はご乱心『ウナギの夏休み』&『夏のウナギ~赤の大合戦~』が開催。メインイベントではウナギ・サヤカvs鈴木みのるが行われた。

 ウナギは2019年1月に東京女子プロレスでデビューし、その後スターダム所属になるも自由すぎたためクビに。檻から解き放たれたウナギは全日本プロレスで諏訪魔と壮大な痴話喧嘩を繰り広げたり、大仁田厚と電流爆破戦を行ったり、ZERO1の火祭り参戦を果たしたりと男子プロレス界でも大暴れ。
 その勇名は海外にも轟き、アメリカの女子団体『KITSUNE』では初代王座を戴冠し、メキシコの団体『CMLL』の日本女子王座も戴冠。その勢いのまま昨年1月には後楽園ホールで自主興行を開催しチケット完売。今年2月16日には女子プロレス史上初の聖地・後楽園ホールにおけるワンマッチ興行で里村明衣子とのシングルマッチを行い超満員札止めにし、4月には両国国技館大会を成功に収めた・・・かにみえた。
 蓋を開けてみると、両国国技館大会で1600万円の借金を負い、同大会で発表された『ウナギ・サヤカ7番勝負』の新宿FACE5大会は会場が押さえられていないトラブルに。さらに一発目のこの日は、台風直撃が予想されるなど次々と試練が待ち受けていた。
 だがウナギは全てを乗り越え、この日は台風一過の快晴に。
 株式会社東京ドームの全面協力で野外広場に立てられたリングは、周りから無料で見られる事もあり初めてプロレスを見る老若男女に見守られる中でイベントはスタートした。


 快晴すぎてロープやマットの黒い部分で火傷しそうになる灼熱の状態だが、日が落ちてきたメインイベントについにウナギが登場。序盤からみのるの打撃や関節技に苦しめられたウナギは、場外戦でイス攻撃をくらい左足を痛めてしまう。そのままサッカーボールキックを叩き込みみのるが余裕の勝利かと思われたが、なぜかレフェリーがカウントを叩かない。
 特別ルールとして回転しながら予想不能な動きで10mの高さまで飛び上がる絶叫マシン『フライングバルーン』に乗らないとフォールが認められないとリングアナから発表があり、みのるはブチギレて抗議しながらも仕方なく搭乗する。一言も発さず静かになったみのるだったが、動き始めると唸り声を上げ、終わった時には口をおさえてグロッキーに。
 リングに戻る前に水を吐き出してしまうほど大ダメージのみのるに、ここぞとばかりにウナギが急所攻撃からゴムパッチン。さらにギロチンドロップからのドラゴンスリーパーと攻め立てる。だがそれがいい!(=旋回式Xファクター)やスライディングTANAKA、城門突破(=ブレード・ランナー)など持てる技を全て叩き込んだウナギだったが、受けきったみのるは足4の字でウナギの痛めた足を限界まで絞り、強烈なエルボーからゴッチ式パイルドライバーで突き刺し3カウントを奪った。

 勝利したみのるは「威勢がよかったのは最初だけかこの野郎。誰が主役だろうがな、誰の大会だろうがな、そんなもん俺には関係ねぇんだよ。東京ドームシティに集まったテメーらよく覚えとけ。俺が、プロレス界の鈴木みのるだ。(観客から大声援)お前にこのオォーって声ひっくり返せるか?返せねーんだったらとっとと家帰れ!」と挑発する。
 ウナギは「返すに決まってんだろ!お前が王だかなんだか知らねーけどよ!プロレスは負けて負けて、勝つところみせるまでがプロレスなんだよ!すなわち、お前にも必ず私が、勝つ。それがウナギ・サヤカだよ」と宣言するも、みのるは「勝たせねーのが鈴木みのるだ」と即答し圧勝でリングを去る。

 改めてウナギはマイクを持つと「今日だけ台風来る予定だったんだよね。それをひっくり返して今ここにお客さんがこんだけいる奇跡起こせるから、私は必ず東京ドームで絶対自主興行やるから!私は女子プロレス団体でここ入ってれば安泰だろうってところクビになったんですよ。まあまあ人気あるから調子乗って両国国技館とかやっちゃったらさ、1600万円の赤字って数字叩き出したんですよ。もう人生で言うならわかりやすい敗者敗者の連続なんです。生きてて苦しいこととか負けたって思うことなんて数限りなくあるわけで、でも私は絶対に諦めないです!みんなももう絶対に無理だって思った時こそ歯を食いしばって一緒に戦いましょう」と叫び大歓声を浴びた。
 その後東京ドームシティが70周年ということで、最後に参加全選手とスタッフを連行してスウィング系絶叫マシン『バ・バ・バ バイキング』に乗り込み、大団円の大成功で7番勝負初戦を終えた。

 全てを終えてバックステージでウナギは「お客さんもスタッフもレスラーもみんなが1人残らず幸せにできた興行だと私は思ってます。なんで選手がこんな苦しみながらやってるんだろうなって思う瞬間はたくさんあります。でもそれはプロレスラーだしプロレスを愛しているから絶対にみんな頑張ってるんですけど、やっぱり私はプロレスで全員ほんとに幸せにできる興行を絶対にやっていきます。今日を迎えるまでに見たこと無い人に届くコンテンツってなんだろうって考えたときに、結局テレビでもなくYoutubeとTikTokだったなって。ありがたいことに魔裟斗さんとYoutubeコラボさせてもらって280万回再生まで伸びたりとか、全てを利用するつもりで初めての人に届けるために毎日配信したんです。それも叶ってほんとにちょっと外の人に届いたかなと。ドームにたどり着くためにはまだ知らない人にこんなに面白いものがあるって生で見てもらうのが一番大事だと思うので、今までやってきた中で今回一番実感がある興行だった」と感無量に。
 だが記者から『同じ場所でRIZINが会見をやっていて朝倉未来が東京ドームのメインに出ている』と言葉が出ると、即座に反応したウナギは「朝倉未来見とけよマジで。必ずお前に辿り着くからな。マジでやるからな。それがウナギ・サヤカだから。絶対に朝倉未来にたどり着きます。お前ボーっと待ってたらほんとにウナ、上がってっちゃうんで。ここから始めたいと思います」と宣戦布告した。

 復活の狼煙を上げたウナギだが、次回9月29日から毎月怒涛の新宿FACE連戦へ。2月1日の後楽園ホール大会までウナギは歩みを止めず傾き続ける。

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