CMパンクが12年ぶりの大復活で王座戴冠も5分で陥落!セス・ロリンズが世界ヘビー級王座奪取!

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 38回目にして初の2Days開催となった今年のサマースラムは、ニュージャージー州のイーストラザフォードにあるメットライフスタジアムに53161人の大観衆を集めて行われた。

 WWE女子王座戦、ランディ・オートンとグラミー賞を獲得したこともあるカントリー歌手のジェリー・ロール対ドリュー・マッキンタイア、ローガン・ポールの対戦といった豪華カードの揃った中で、メインイベントを飾ったのはグンター対CMパンクの世界ヘビー級王座戦だった。
 今回もAbemaのPPVで生中継されたが、10月に急きょ開催が決まった日本公演も控える中で”世界最高のプロレス”に触れてみるのはいかがだろうか。

 7月14日のRAWで行われたガントレットマッチで挑戦権を得たパンクが世界ヘビー級王座に挑戦するのは実に15年ぶり。WWE王座を含めても12年ぶりというパンクとWWEの愛憎の深さを感じさせる年月だが、王者であるグンターはWWEとの契約以降では80%以上の日数を王者として戦ってきたという驚異的な実績を積み上げ続けてきている。

 お互いに選手権としての重みを意識してか、試合はロックアップに始まり左腕への攻撃を軸に攻撃を組み立てていく。しばらくは二人ともさまざまな腕攻めを見せてきたが、流れを変えようとしたかパンクがチョップの連打を繰り出してからは、グンターもコーナーに逆さ吊りにしておいての攻撃も含めて、お返しとばかりにチョップ攻撃でパンクを痛めつけていく。

 グンターはダウンしたパンクの脇腹へのヒザ攻撃からコブラツイストを仕掛け、切り返そうとするパンクにはビッグブーツでその流れを断ち切るなど、パワーの違いを見せつけるかのよう。観客をどよめかせるチョップの連打にリープフロッグ後のビッグブーツ。バックを取ってのフェースロックに続けてのエルボーと容赦なく攻め立てていく。
 パンクもグンターのリープフロッグを受け止めてのマンハッタン・ドロップからシャープシューターを狙うがこれは蹴り飛ばされて逃げられてしまう。
 グンターは逆にシャープシューターをリング中央で決め、精神的にも追い込もうとするが、パンクはかつてブレット・ハートが見せたように反転しておいて同じくシャープシューターで切り返してみせる。
 しかしこれをロープに逃れるとグンターは投げっぱなしジャーマン。パンクもその後のチョップ合戦で意地を見せ、サイドキックからのスイング・ネックブリーカードロップと反撃を試みる。しかし対角線のニーアタックは受け止められてパワーボムで切り返され、下からの三角締めを仕掛けるも不十分。スリーパー狙いをサイド・ロシアン・レッグスイープ、対角線ニーアタック、ブルドッキング・ヘッドロックと畳みかけ、コーナートップからの攻撃はデッドリードライブで切り返され、追撃のスプラッシュを食らってしまう。

 グンターのショートレンジのクローズライン、走り込んでのクローズラインから二発目のクローズラインは一度はGTSで切り返したものの、ヒザを掴まれてのパワーボム。会場からは大きなため息がもれる中、グンターはショットガン・ドロップキックからパワーボム。パンクが試合前に言っていた通り、絶対にあきらめないという言葉通りではあるものの一方的に攻め続けられる状況が続く中、グンターはコーナーを使った拷問技を繰り出し、リング下に落ちたパンクを後目に勝利を確信してか、放送席に上がって自らの強さをアピールする。


 ここでパンクがグンターの足を掴んで引きずり倒すと、これによりグンターが額を切っての大流血となってしまう。リングに戻ったパンクは最後の力を振り絞り、コーナーに詰めてのパンチの連打から対角線ニーアタック。クローズラインからのダイビング・エルボー。とどめとして狙ったGTSをスリーパーで切り返されそうになるも、これを逃れてGTSを成功させる。グンターは意地からか倒れないでいたのが災いし、再度のGTSを食らってしまい、まさに奇跡の大逆転勝利。パンクは12年ぶりにWWE王座を獲得することとなった。

 しかしサマースラムDay1はこの大団円で終わることはなかった。感慨深い表情でベルトを見つめ、抱きしめ、高々とベルトを掲げた瞬間に会場に鳴り響いたのは両手で松葉杖を使って体を支えるセス・ロリンズの入場テーマ曲。
 セスは「俺が戻ってくるまでそのベルトを磨いて待っていろ!」とでも言った後に再び入場口に戻っていこうとする。しかし途中で立ち止まると松葉杖を放して自身がもう復調していることを見せつけると同時に『マネー・イン・ザ・バンク』で獲得したブリーフケースを抱えてリングに走っていく。ブリーフケースで大ダメージを負っているパンクを何度も何度も殴打してからキャッシュインを宣言。

 その宣言が受け入れられてゴングが鳴ってすぐにカーフ・ストンプを炸裂させて、パンクの12年ぶりの復活劇をわずか5分足らずで終幕させることとなった。

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