シャーロット・フレアー&アレクサ・ブリスの奇妙な友情が結実しWWE女子世界タッグ王座戴冠!

38回目にして初の2デイズ開催となった今年のサマースラム。これまでレッスルマニアでも2013年のレッスルマニア29、2019年のレッスルマニア35でも使用されたメットライフ・スタジアムにて行われた。
今回もAbemaでPPVによる生中継が行われたが、10月には久々となる日本公演の開催も発表されたことも含め『世界最高のプロレス』に触れるまたとない機会と言えるだろう。
第二試合で組まれた女子世界タッグ選手権は7月のタッグ結成から奇妙な関係性でファンの注目を集めているシャーロット・フレアーとアレクサ・ブリスを挑戦者組として行われた。「わたしたちは友達ではない」とは言いつつも、明らかにアレクサとの友人関係を築きたそうなシャーロットのツンデレぶりと、それを大人の対応で受け入れようとするアレクサをファンも優しく見守っている空気感がある。
一方の王者組であるラケル・ロドリゲスとロクサーヌ・ペレスは、リヴ・モーガンの負傷によりロクサーヌが代替王者として認定されたコンビ。当初は渋々受け入れていたラケルだが、神童と呼ばれるほどのロクサーヌのセンスは認めざるを得ず、最近ではチームとしての完成度もかなり高まっている。
試合はどちらが先発するかを主張し合うシャーロットとアレクサを王者組が急襲してスタート。しかしアレクサが華麗なコルバタをロクサーヌに決めてシャーロットにつないでいく。それでも王者組はシャーロットへラケルがバックフリップ、ロクサーヌがサトムラ・スペシャル(側転してのニードロップ)と畳みかけていく。
シャーロットもセカンドロープからのラナでラケルを投げ飛ばし、アレクサとタッチしようとするもすかさずロクサーヌがカット。ようやくタッチに成功するとアレクサは得意のサンセットフリップやニードロップからのシスター・アビゲイルDDTを狙うが、仕掛けられたロクサーヌは顔面かきむしりで逃れ、ロープにもたれさせてのエルボーから三角飛びライオン・サルトを仕掛ける。しかしこれをアレクサはかわし、ブリスDDTからのツイステッド・ブリスを放つが、これはロクサーヌにヒザで受けられてしまう。
王者組がサイド・ロシアン・レッグスイープとビッグブーツの合体技でアレクサに大きなダメージを与え、その後もシャーロットとのタッチを許さないまま試合は進んでいく。アレクサもようやくジョークラッシャーからフェースバスターの相討ちでシャーロットとタッチすると、シャーロットはトップロープからのクロスボディ、ラケルへの前方回転を加えてのクローズラインにロクサーヌへのフォールアウェイ・スラム、2人を寝かせてのムーンサルトプレスとこれまでのうっぷんを晴らすかのような暴れっぷりを見せる。

続けてのラケルへのフィギュア・エイトはロクサーヌにカットされ、ラケルともつれて立ち上がったところをラケルに背後からパンチを食らわせようとしたアレクサがまさかの誤爆。大変なことをしてしまったと茫然とするアレクサをロクサーヌが場外に排除し、ラケルがシャーロットにテハナ・ボム、ロクサーヌがポップ・ロックスと繰り出すが、これをアレクサがブロックバスターでカット。珍しく歓喜の感情を爆発させるアレクサはシャーロットを自軍のコーナーに引きずり戻して強引にタッチ。
ロクサーヌを再びシスター・アビゲイルDDTに捉えるとここでシャーロットがユラリと立ち上がる。まさかアレクサに報復か?とも一瞬思われたが、ここはシャーロットがカットに入ろうとするラケルをビッグブーツで撃退し、アレクサがDDTを決めたことで新王者組の誕生となった。