K-1 9.22後楽園大会での木村“フィリップ”ミノルの相手がK-1甲子園2014王者の平本に決定!「舐めてかかるつもりはない」
8月25日(火)スカパーJSAT株式会社にて、9月22日(火・祝) 東京・後楽園ホールで開催される「K-1 WORLD GP 2015 〜SURVIVAL WARS〜」の記者会見が行われた。
K-1 WORLD GPとして初開催となる後楽園大会。今大会は大会当日17:00より、BSスカパー!で生中継されることが決まり、会見では出場が決まっていた木村“フィリップ”ミノルの対戦相手も併せて発表された。
注目が集まる木村の対戦相手はK-1甲子園2014王者・平本蓮に決定。当初、平本は同大会で和氣光春との対戦を予定していたが、木村と対戦することになり、和氣の対戦相手は後日調整という形でアナウンスされた。会見ではK-1前田憲作プロデューサーが対戦カード決定までの経緯を説明した。
「木村選手の対戦相手が平本選手に決まった理由は、当初8月22日のKrush名古屋大会で戦った野杁正明選手と山崎秀晃選手が-65kg王者ゲーオ・フェアテックス選手と戦いたいと話していて、この試合の勝者にオファーを送ろうと思っていました。
しかし勝利した野杁選手にオファーをしたところ、本人は試合をやりたがっていたのですが右足の負傷でドクターストップがかかってしまいました。また敗れた山崎選手にもオファーしたところ両腕の筋断裂がありドクターストップがかかりました。そこでK-1実行委員会として木村選手の相手を誰にしようかと考えたところ平本選手が即答で手を挙げてくれました。
今、格闘技界では10代でも強い選手がいます。平本選手は昨年K-1甲子園で優勝して負けなしの超新星で、木村選手の対戦相手候補として考えていました。チャンスを掴む選手はこういう時に即答できる選手だと思います。木村選手は超一流の強い選手ですが、そこに平本選手が挑むカードにご期待ください」
続いて対戦が決まった平本と木村がそれぞれ挨拶。平本はマニー・パッキャオやK-1ジム総本部の梶原龍児チーフトレーナーが木村に敗れていることを引き合いに出して番狂わせを誓い、木村も17歳・プロ4戦目の平本が相手でも「最高に仕上げて噛みついてやる」と語った。
平本蓮「まずはこのような大きいチャンスで僕を選んでくれた前田プロデューサーに感謝の気持ちがあります。僕がK-1甲子園を目指すにあたって、最初に見たのがKrushでやった師匠の龍児さんと木村選手の試合で、自分もこういう舞台で戦っていくんだなと思いました。そして龍児さんが引退を決めたのも木村選手に負けてからで、その1年後に僕はK-1ジムに入って龍児さんから教わっています。歌舞伎龍(※梶原の現役時代のキャッチフレーズ)の気持ちを受け継いで、龍児さんの借りを返したいと思います。
また今回は気持ち的に僕が挑戦者ですが、それもプラスに変えようと思います。あのパッキャオも最初は噛ませ犬だったけどラスベガスで勝って行ったので、僕もその気持ちで戦います。初めてのK-1本戦の相手が今一番輝いて、実力があって、面白い試合をして、ファンも多い木村選手なので、当たって砕けろではなく、ちゃんと龍児さんと作戦を立てて僕が龍児さんのリベンジする姿を見ていていください」
木村“フィリップ”ミノル「平本選手は勢いがあって舐めてかかるつもりはないです。でもどうしても、どう頑張っても敵わない相手がいることを証明します。歌舞伎龍魂じゃ一生俺には勝てないから、簡単に捻ります。それに平本選手はパッキャオでもないし、俺はもし相手がパッキャオでも倒しに行くから。そこは勘違いしないで欲しい。番狂わせは起きません。でも平本選手には最高にガンガン噛みついて欲しいですね。俺も最高に仕上げて噛みついてやろうと思っています」
質疑応答で両者は試合が決まった時の心境について語った。平本は「木村選手のことは選手として尊敬していて、すごい逆境でもゲーオを倒して今の存在力と立場を手に入れたと思います」と木村には見習う部分があると話す一方で「話を聞いた時にビビッと感じたので引き受けない理由はなかったです。胸を借りるつもりはないし、思いっきり噛みつきます」と堂々宣言。
対する木村も「格上でも格下でも最高の試合をするのが俺の仕事。K-1で戦う誇りを持ってバチバチの試合をして、逃がしません。3R追いかけまわします。いつもと違う緊張感のいい試合になると思うし、最後は自分がきっちり倒す」と全力で平本を叩き潰すつもりだ。
また平本が「木村選手は実力も高くてKO率も高くて危ない選手ですけど、同世代で頑張っている選手もいるので、ここで木村選手に勝てばその友達に追いつくどころか追い抜けると思う」と木村撃破を語ると、木村は即座にマイクを持ち「俺がリング上でいい夢を見させます」と完全否定した。急転直下、誰も予想していなかった木村と平本による一騎打ち。最後にリングに立っているのはどっちだ!?
そして会見にはティエン・シンと対戦する松倉信太郎、そして平本と対戦予定だった和氣も出席。それぞれ今大会へ向けて意気込みを語っている。
松倉信太郎「対戦相手が外国人でしかもよく分からない相手なんですけど、その選手が勝っても会場がしらけちゃうし、訳分からない微妙な空気になると思います。自分に求められているのは倒すことだと自覚しているので、しっかり倒して、11月に強い外国人とやって、いずれは(マラット・)グレゴリアンとやりたいので、しっかりやることをやります」
ティエン・シン「K-1は世界的に有名な立ち技格闘技の大会で、オファーを受けた時はとても感激した。私は幼い頃から武術学校に通い、散打では中国の全国大会にも出場している。対戦相手の松倉もとても強い実力者で、彼と私が戦えば間違いなく激しく素晴らしい試合になるだろう。私は超攻撃型のファイターで多彩な蹴り技を得意にしているので、日本のファンにはそこを見てもらいたい」(※コメントを代読)
和氣光晴「急に対戦相手が変わっちゃったんですけど、平本選手に勝てればもっと上の選手とやれると思っていたので、すごく残念に思っています。でも試合まで1カ月あるので、強い選手を呼んでもらいたいと思います。そしてちゃんと勝って一個一個上に行きたいと思います」