30周年記念試合でタイガーマスクが引退を発表!「タイガーマスクというものが自分の中で薄れてきている」

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 6日、後楽園ホールにて新日本プロレス『NEW JAPAN SOUL 2025』が開催。第3試合では『棚橋弘至ファイナルロード~縁(えにし)&タイガーマスクデビュー30周年記念試合』として、棚橋弘至vsタイガーマスクが行われた。

 2025年1月4日東京ドーム大会での引退を発表している棚橋。同じ本隊であることとヘビーとジュニアの違いがあるため闘う機会は少なく、19年ぶりのシングルマッチに。
 試合は基本に忠実な攻防から棚橋が足攻めへ。お互いコンビネーション攻撃を打ち込み、タイガーがソバットから場外に投げ捨てトペ・スイシーダを発射する。
 エプロンに登った棚橋がロープ越しのドラゴンスクリューからコーナー上での攻防になり、タイガーが雪崩式アームドラッグからタイガードライバー。さらにタイガースープレックスを狙うも、逃れた棚橋へローキック連打から足4の字。
 苦しむ棚橋だったがカウンターのスリング・ブレイドで流れを掴み、ツイスト・アンド・シャウトから再度スリング・ブレイド。ビンタの打ち合いから3度目のスリングブレイドを叩き込んだ棚橋がハイフライフローを投下し3カウント。

 試合後はお互い抱き合って健闘を称え合い、握手でリングをあとに。


 バックステージに戻ったタイガーは「みちのくプロレスから来て、すぐでもなかったけどベルトを獲って、すごく新日本プロレスに来て自分の場所を掴んだっていう気になった。それがもう今から23年前かな?自分はこの後楽園でデビューして、何度もこの後楽園でいろんな大きな試合をやって、また今日こういうかたちで棚橋くんの引退ロードの中の一つで30周年という冠をつけてもらって。やっぱりこの30周年というのは自分の中でいろいろあったと思います。その30年という長い年月、僕はタイガーマスクというものをやってきましたけど……来年の7月、引退することにしました」と突然の引退発表。

 続けて「7月15日ってデビューした日なんですけど、年数的には今年が30年で、31年目のスタート。だけども、来年の7月、30年やったタイガーマスク、引退させていただきます。自分がデビューした時から佐山(聡)先生と作り上げてきたタイガーマスクというものが、この30年間という長い年月を経てやはり自分の中で納得できなくなってきたというかね。これではないなというのが出てきました。もちろんその中にケガもあるし。ただ、ケガっていうのはみんなしてるわけであって、それを言い訳にしたくないですけど。一番っていうのは、自分の中のタイガーマスクというものが……まあ引退までまだ1年あるわけだから言っていてもしょうがないけども、自分の中で薄れてきていることは確かであって、残された1年間は自分の中でシッカリと今まで以上のタイガーマスクというものを見せる」と思いを語った。

 引退までの1年間は、できる限り地方や海外を含めてシリーズに参戦し全国を回るとのこと。

 梶原一騎原作の漫画『タイガーマスク』から生まれた初代タイガーマスクがダイナマイト・キッドを相手にデビューしたのが1981年。40年以上が経過し、初代タイガーマスク(佐山サトル)、2代目タイガーマスク(三沢光晴さん)、3代目タイガーマスク(金本浩二)、4代目タイガーマスク(新日本プロレス現役)、5代目タイガーマスク(ミノワマン)、6代目タイガーマスク(タイガーマスクW/実写映画版タイガーマスク(ウエンツ瑛士)/藤原敏男と諸説)、7代目タイガーマスク(武尊)と系譜が続いてきた。
 新日本プロレス現役のタイガーマスクがリングを去ることになるが、その前に7・10新宿FACEで初代タイガーマスクが主催するストロングスタイルプロレスに参戦が決定済み。師匠の前でどのような闘いをタイガーマスクが見せるのか注目だ。

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2025年7月
« 6月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

月別

ページ上部へ戻る