【試合詳細】6・12 ストロングスタイルプロレス後楽園ホール大会 【レジェンド王座】船木誠勝vs新崎人生 【SSPW女子タッグ】ジャガー横田&藪下めぐみvsDASH・チサコ&鈴木ユラ 藤波辰爾&スーパー・タイガーvs村上和成&ブラック・タイガー ザ・グレート・サスケ&阿部史典vsディック東郷&日高郁人
- 2025-6-13
- 試合
- リアルジャパンプロレス

『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.34 THE 20th ANNIVERSARY―ー“過激な仕掛人”新間 寿 追悼興行―』
日程:2025年6月12日(木)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1,378人(満員)
▼シングルマッチ 15分1本勝負
○MIRAI(マリーゴールド)
11分7秒 ラリアット→片エビ固め
●ソイ(Evolution)
▼タッグマッチ15分1本勝負
ザ・グレート・サスケ(みちのく)/●阿部史典(格闘探偵団)
11分3秒 ジャックナイフ式エビ固め
[FEC]○ディック東郷(みちのく)/日高郁人(ショーンキャプチャー)
▼シングルマッチ 15分1本勝負
○Sareee(フリー)
10分28秒 ダイビング・フットスタンプ→体固め
●花穂ノ利(SEAdLINNNG)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
●間下隼人/関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)
11分58秒 有刺鉄線ボードへのチョークスラム→体固め
○大仁田厚(FMWE)/雷神矢口(怪獣)
▼STOMPING presents タッグマッチ 30分1本勝負
○藤波辰爾(ドラディション)/スーパー・タイガー(ストロングスタイルプロレス)
8分21秒 ドラゴン・スリーパー
村上和成(フリー)/●ブラック・タイガー
▼SSPW女子タッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/CRYSIS】ジャガー横田(ディアナ)/○藪下めぐみ(フリー)
14分8秒 ジャガー・バックドロップホールド
【挑戦者組】DASH・チサコ(仙女)/●鈴木ユラ(AlmaLibre)
※初代王者組が4度目の防衛に成功。
▼メインイベント EZIGEN presents レジェンド選手権試合 60分1本勝負
【王者】○船木誠勝(フリー)
14分11秒 三角絞め式腕固め
【挑戦者】●新崎人生(みちのくプロレス)
※第20代王者が初防衛に成功。
新崎人生が33年目で初のシングル王座挑戦も船木に惜敗!故・新間寿さんが繋いだ縁で初代タイガー&前田日明の新プロジェクト始動!
オープニング
まずはストロングスタイルプロレスの平井丈雅代表より挨拶。平井代表は四方に礼をした後膝をついて涙をこらえる。
平井代表「皆様、本日も初代タイガーマスク、佐山サトル、新間会長が新日本プロレスに入門させ、猪木会長と一緒に初代タイガーマスクを・・・(泣きながら)佐山サトル、ストロングスタイルプロレス、新間会長とともに、皆様とともに歩んだこの20年、今日もご来場いただきまして誠にありがとうございます!先ほど皆様もご覧いただいた、新間会長の今までの思い出、お姿、あれからもう、一ヶ月が経ったということが、実感として湧きません。新間会長は、旅立つ日の、前の日でさえも、病と戦っております佐山総監のことを思い、6月12日のリングに一緒に上がろうね、頑張ろうね、そういう映像メッセージを送ってくださいました。皆様の愛する、佐山サトル、病と戦っております。でも今日は!新間会長とともに、皆様への20周年のお礼を言いたく、新間会長とともにこのリングに上がります。佐山総監とともに、お歩きになっている新間会長、今までも、猪木会長門下の下、たくさんの素晴らしいプロレスラー、格闘家の皆さまを、生み出してまいりました。佐山総監の大事なお仲間であり、新間会長が心血を注いで愛した方たちも、後ほどいらっしゃいます。新間会長に、感謝の意を込めて、10カウントゴングにいらっしゃいます。その時に!10カウント、鳴らしていただくのは!ここにいらっしゃる皆様です!そして、入口でお配りさせていただきました、新間会長応援ボードです。第4試合が終わりましたら、皆様と一緒に、新間会長、これから旅立ちをされる新間会長へ、皆様とともに応援をよろしくお願いします。これからも佐山サトルは!新間会長とともに、そして一般社団法人初代タイガーマスク後援会様と、ここにいらっしゃる皆様、皆様とともに、歩んでいきますので、そして今、佐山総監の愛する息子も、どのへんかな?聖斗君いる?まだ来てない?息子も頑張っています。みんなで一丸となって、プロレス界盛り上げていきたいと思います!よろしくお願いします!」
第1試合
ロックアップからソイがロープに押し込みクリーンブレイク。手4つからMIRAIがこれを切ってヘッドロック。ソイが切り返してヘッドロックも、そのまま回転してMIRAIがフォール。2で返したソイをMIRAIはヘッドロックで絞り上げる。ソイが突き飛ばして逃れるも、すぐにMIRAIがヘッドロックで取り直し、フロントネックで絞り上げる。ソイはロープに押し込んでブレイク。
MIRAIはロープに振ろうとするが、ソイが逆に振るも、MIRAIはロープを掴んでタイミングをズラし、走り込んできたソイにソバットからタランチュラ式ゆりかもめ。これはレフェリーが注意しブレイク。
MIRAIはコーナーに上るが、走り込んできたソイを飛び越えると串刺しバックエルボーからロープに飛んでショルダータックル。ソイが受け切るとショルダータックルのぶつかりあい。ロープに飛んでのショルダータックルのぶつかりあいをソイが制し、さらに踏みつけて乗り越えてからロープに飛んでボディプレス。フォールも2。
ソイはボディスラムから逆エビ固め。MIRAIはロープを掴みブレイク。
ソイはロープに振ろうとするも、耐えたMIRAIにエルボー。MIRAIがロープに振ってドロップキックから串刺し攻撃を狙うが、ソイが避けると走り込むも、MIRAIが飛び越えるとハンドスプリングで立ち上がり、走り込んできたソイを再度飛び越えると下から顎を蹴りぬき、ふらついたソイをボディスラムでコーナー下にセットしリバーススプラッシュ式セントーン。フォールも2。
MIRAIはバックドロップを狙うが、耐えたソイがバックエルボーで逃れると投げようとするも、MIRAIも耐えるとソイのミドルキックをキャッチして巻き投げてロープに飛び低空ドロップキック。
MIRAIは髪を掴んで引き起こして起き上がりこぼし式のエルボーからショートレンジラリアット。さらにロープに飛ぶが、ソイがカウンターの一本背負いから投げようとするも、耐えたMIRAIがバックを取ると切り返してエルボー。だがソイは避けるとSTOからフォールも2。
ソイは逆エビ固めで捕らえるも、MIRAIはロープを掴みブレイク。
ソイが投げようとするが耐えたMIRAIとエルボーの打ち合いへ。膝をついたMIRAIへソイが逆水平チョップを叩き込むとチョップの打ち合いへ。MIRAIがチョップ連発からロープに飛ぶも、ソイがカウンターのダブルチョップでなぎ倒し、ロープに飛ぶがMIRAIが避けると追走ジャンピングラリアット。さらにバックドロップで叩きつけフォールも2。
MIRAIはロープに飛んでラリアット。髪を掴んで引き起こすと、再度ロープに飛んでラリアットでなぎ倒しフォール。これで3カウント。
<試合後コメント>
MIRAI
「初めてストロングスタイルプロレスさんに参戦させていただきました。もう、一生懸命、一生懸命闘って掴んだ勝ちと、一生分食べ飲み放題です(笑)新間さん……見ててくれたかな。MIRAI、成長見せられたかな。新間さんのおかげでこのプロレス界に入ることが出来て、色々ね、七転び八起きありますが、ここまで自分はプロレスラーとしてやってきました。これからももっともっとプロレスで輝いていきたいなと思っているんで……新間さん、見ててね」
第2試合
先発は東郷とサスケ。東郷は天井を指差し、サスケも頷いて向かい合い、ロックアップからサスケが巻き投げる。
東郷が前に出るがサスケが足を刈って倒しヒールホールド。東郷が腕を取って切り返そうとするが、サスケは足を絡めてうつ伏せにすると肩に拳をぐりぐり押し付けていく。そのままキャメルクラッチのようになりながら顔面をグリグリするも、東郷が抜けてヘッドロック。さらにリストをとってから再度ヘッドロックで捕らえてグラウンドに引き込むと、サスケはそのまま回転してフォール。東郷は離さずに立ち上がり、サスケはボディへのエルボーと太ももへの膝蹴りを連打して逃れると、東郷がショルダータックルで倒し、再度ヘッドロックもサスケがヘッドシザースで投げ捨てる。両者タッチ。
バックの取り合いからリストの取り合いへ。阿部がそのままふり回してグラウンドになり、フォールするが1で抜けた日高がグラウンドの攻防を経て立ち上がり向かい合う。
リストの取り合いから日高がヘッドロックで捕らえグラウンドになるも、阿部がヘッドシザースで返していく。日高もヘッドシザースで返すと、阿部は頭を抜いてヘッドロック。すぐに日高がヘッドシザースで返し、阿部は回転して抜けるとヘッドロックを狙うも、日高もすぐにヘッドシザースを狙ったため阿部が抜けて距離を取る。
阿部がリストを取ったままサスケにタッチ。
サスケはガットショットからエルボー。阿部とともに蹴っていくが、お互いスネ蹴りの応酬から阿部が飛び蹴り。サスケがヘッドロックで捕らえ、阿部が尻を蹴り飛ばす。サスケはスリーパーへ移行し、首投げからラムジャムを予告してスワントーンボム。避けた日高がナックル連発からロープに飛ぶが、サスケがバックエルボーで迎撃するも、日高はアイルビーバックからのニールキックを叩き込む。日高は東郷にタッチ。
東郷は脳天にエルボー。さらにフィストドロップからフォールも2。
東郷は脳天にナックルを打ち込んでいき、ロープに飛んでセントーン。フォールも阿部がカット。
東郷は日高にタッチ。
日高はナックルを打ち込んでいき、サスケもエルボーで返すも日高がミドルキックからローキック。さらにボディへのミドルキックから脳天にエルボーを叩き込み、串刺し攻撃を狙うが避けたサスケがコーナーに登るとダイビングローリングネックブリーカー。サスケは阿部にタッチ。
阿部はロープに振ろうとするが、日高がロープに振るも阿部が低空ドロップキック。さらに回転浄土宗からリングに転がし背中へのサッカーボールキック。さらに正面からサッカーボールキックを叩き込みフォールも2。
阿部はオブジェクトを狙うが、日高が顔面への膝蹴りで逃れる。だが阿部もスタンディング式シャイニングウィザードからロープに振ろうとするが、東郷が日高の背中にタッチ。
気づかずに日高をロープに振った阿部だったが、東郷がエルボーから日高とともにダブルのフラップジャックで叩きつける。
東郷はナックルパート、阿部が腕を巻き込むとお卍固めを狙うが、東郷は切り返してスクールボーイ。2で返した阿部をクリップラー・クロスフェイス。カットに来たサスケを日高がショーンキャプチャーで捕らえる。阿部はロープに足を伸ばしブレイク。
東郷はペディグリーを狙うが、阿部はリバースして逃れる。
阿部はサッカーボールキックを叩き込み、再度サッカーボールキックからミドルキック。キャッチした東郷が足へのエルボーからナックルパート。阿部も伊良部パンチで返し、再度伊良部パンチも避けた東郷が首投げから横十字固めも2。
東郷はクロスフェイスも阿部が回転してフォールも2。
走り込んだ阿部が巻き投げるが、東郷が切り返してジャックナイフで捕らえ3カウント。
<試合後コメント>
ザ・グレート・サスケ&阿部史典
サスケ「最後全然入ってないよね?」
阿部「2ですよね」
サスケ「2だよ。大丈夫大丈夫。問題ないよ」
阿部「会長が言うんだから負けてないよ。負けてない!」
サスケ「阿部ちゃんのことあんなにキレさしたら大したもんですよ」
阿部「ホントだよ!ふざけんなよ!ねえ会長!」
サスケ「アメリカを股にかけてやってるコンビだから」
阿部「我々はね、カロリーの多いジュース頑張って飲んでね」
サスケ「甘々のな」
阿部「甘々のを大量に飲んで!」
サスケ「ああいうのを飲んで耐えてきたから」
阿部「そうですよ。負けてないよ」
サスケ「あんなね、あんなね、阿部ちゃんをキレさしたら大したもんだ」
阿部「あざす!大したもんだよ!大したもんだ!」
サスケ「またアメリカで組もう」
阿部「たっぷりシェーキ飲みましょう」
サスケ「あの甘いやつな~」
ディック東郷&日高郁人
東郷「今日はホントにデビュー前からお世話になった新間さんの追悼興行ということで出場させてもらったんだけど、今日の試合も天高く上から見守ってくれたと思うんだけど、まだまだ貴方が授けてくれた巌鉄魁!現・ディック東郷!まだまだ現役バリバリでやってますから。この先も上から見守っててください!」
日高「僕も大将みたいにデビューの頃からじゃないんですけど、このストロングのコーチをやるようになってすごく気にかけていただいていたので、今日は大将ここまで新間会長と深い関係だったのは知らなかったですけど、でも今日FECで久々に組めて、今日の我々の試合は会長に怒られないで済むんじゃないかと、喜んでいただけたんじゃないかと思ってます。これからもプロレス道を邁進してまいります。見守っていてください」
第3試合
花が突進しショルダータックル連発。さらにエルボー連打でロープに押し込み、髪を掴むとSareeeも髪を掴んでロープに押しこみ合う。これはブレイクするが、Sareeeがすぐにエルボーからロープに飛ぶが、追走した花がショルダータックルからフォールも2。
Sareeeはロープに飛んで低空ドロップキックを突き刺し、リバース・インディアン・デスロックで捕らえると鎌固めへ。これを離すとストンピング連打から髪を掴んで引き起こし、そのままヘアーホイップから顔面を蹴りつけ、再度髪を掴んで引き起こすも、花はすぐに髪を掴み返してヘアーホイップ。Sareeeがすぐに起き上がり、ヘアーホイップからストンピング。
Sareeeは逆エビ固めで捕らえ、ロープを掴もうとした花にキャメルクラッチの状態で髪を掴んで引っ張る。レフェリーが注意するとキャメルクラッチで捕らえ直し、花はロープを掴みブレイク。
Sareeeは背中に乗って痛めつけ、さらにジャンプして背中へのストンピング。Sareeeはボディスラムを狙うが、花が逆にボディスラムからフォールも1。再度フォールも2。
Sareeeは髪を掴んでコーナーに叩きつけ、顔面を蹴りつけ踏みつける。髪を掴んでコーナーに振ると串刺し攻撃を狙うが、避けた花がスクールボーイも2。
花はマウントエルボー連打。Sareeeが回転してエルボーを落としていくも、花がすぐにマウントを取り返しエルボー連打。起きようとするSareeeにストンピングから引き起こすとロープに振ろうとするが、Sareeeが強烈なエルボーを叩き込む。ロープに振ろうとするが花もエルボーで返していき、Sareeeは振りかぶってのエルボーで吹っ飛ばすと顔面を蹴りつけてからコーナーに振ろうとする。だが花が逆に振って串刺しバックエルボーからロープに飛んでショルダータックル連発。フォールも2。
花はコーナーに登り、セカンドロープからのミサイルキック。さらにバックドロップからフォールも2。
花はコーナーに登るが、Sareeeがビンタから髪を掴んで引きずり落とし、コーナーに登るとミサイルキック。フォールも2。
Sareeeはコーナーに再度登り、セカンドロープからのダイビングフットスタンプを投下しフォールも2。
膝立ちで花はエルボーを打ち込んでいき、立ち上がってエルボー連打。Sareeeは「エルボーはこうやるんだ」と顎にエルボーを打ち込み、2発目を額で受けた花がロープに飛んでスピアー。フォールも2。
Sareeeは延髄斬りからフォールも花が切り返して丸め込むが2。
花は首固めも2。
花はロープに飛ぶが、Sareeeが追走ドロップキックからロープを貫く低空ドロップキック。
ぐったりする花にフィッシャーマンズ・スープレックスホールドも2。
Sareeeはコーナーに登り、ダイビングフットスタンプを投下しフォール。これで3カウント。
<試合後コメント>
Sareee
「今日は新間さんの追悼興行ということで、本当に参戦させていただいて嬉しく光栄に思います。私が大好きな女子プロレスを今日はしっかりと新間会長に捧げられたんじゃないかと思います。花穂ノ利、SEAdLINNNGの若手。今一生懸命頑張ってるのかもしれないけど、SEAdLINNNGで頑張ってるのかもしれない。今はそれでいいのかもしれないけど、それで満足することなく、どんどんどんどんもっともっと上に上に駆け上ってきてほしい選手だなと思いました。魂の女子プロレス、もっともっとみんなに伝えていけよ!って私は心からそう思いました」
第4試合
間下が大仁田に殴りかかり試合開始。起き上がった大仁田が毒霧からDDO。さらに場外に投げ捨て場外乱闘へ。
リングにシュレックと矢口が戻り、ロックアップから矢口がヘッドロック。逃れた矢口がショルダータックルをぶちこみ、受けきったシュレックがヘッドロックから矢口のラリアットを避けてショルダータックルも相打ち。
シュレックが走り込んでショルダータックルで吹っ飛ばすと、ストンピング連打で場外に落とす。
リングは間下と大仁田に代わり、間下がナックルからスリーパー。矢口がおもむろに有刺鉄線ボードをコーナーにセットし、間下の背中へ標識攻撃連発。さらに大仁田が間下の脳天にイスを叩き込み、矢口と大仁田が間下を有刺鉄線ボードに叩き込もうとするがシュレックがカット。
間下とシュレックで大仁田を有刺鉄線ボードに叩き込み、シュレックは矢口にストンピング連打。
シュレックは大仁田を引き起こすと逆水平チョップ連圧。だが矢口が背中に標識攻撃を打ち込み、大仁田が竹刀を使ったスリーパー。これを離すと脳天に竹刀を叩き込み、矢口も背中に標識攻撃連発。大仁田の竹刀と矢口の標識が交互に打ち込まれ、ロープに振るもシュレックはダブルラリアットで迎撃する。
シュレックは大仁田にナックルから、間下が矢口にミドルキック連発。間下はロープに飛んでラリアットでなぎ倒しフォールも2。
シュレックと間下で矢口をコーナーに振り、シュレックが串刺しラリアットから間下も串刺しラリアット。さらにサンドイッチラリアットから間下が大仁田を羽交い締めにし、シュレックが竹刀攻撃を狙うも大仁田は毒霧でカット。さらに間下をスタナーで迎撃すると、矢口がシュレックの脳天に鉄板を叩き込む。
大仁田も間下の脳天に鉄板を叩き込み、さらにイスを脳天に叩き込む。フォールも2。
大仁田は間下の頭にアルミバケツを被せ、矢口のビニール傘と大仁田の有刺鉄線バットのサンドイッチ攻撃。フォールも2。
大仁田は間下の脳天にギタークラッシュ。フォールも2。
大仁田は再度ギターを脳天に叩き込み、矢口がセットしたイスの上に有刺鉄線ボードを設置。矢口と大仁田で有刺鉄線ボードに間下をチョークスラムで叩き込み、大仁田がフォールし3カウント。
大仁田「メジャー団体のハードコアだったりストロングスタイルだったり色々あるんだ。人生いろいろだお前。おい間下、僕は、新間さんと、亡くなる3,4日前に話しました。そしたらスクワットやって腕立て伏せやってるそうです。今日は新間さんのために、多くの人が集まっていただいて、ありがとうございました!間下、間下、間下、間下、間下!お前はこのストロングスタイルプロレスを支えていかなきゃいけない人間だ。頑張れよ」
間下「大仁田、負けっぱなしの、人生かもしらんけど、テメーのところにだけはこだわってる!俺は、あんたと、電流爆破したいんだ」
シュレック「間下と俺、お前らに、負けたままじゃ終われねーんだ。やってやるよ」
大仁田「シュレック、シュレック、お前が喋るとは思わなかったよ。お客さんが一番ビックリしてるよ。オイ間下!間下!いつでも電流爆破のリング用意してやる!来いよ!」
新間寿追悼セレモニー
新間寿会長が最後に佐山サトル総監に送った「一緒に自分の足でリングに上がろう」というビデオメッセージがスクリーンで流され、“初代タイガーマスク”佐山サトルがリングに颯爽と登場。
所属選手である間下隼人、スーパー・タイガーに続き、参議院議員の和田政宗コミッショナー、新間会長の奥様・新間陽子さんと孫で初代タイガーマスク・マスコットガールの野尻栞理さん、藤波辰爾、藤原喜明、前田日明、猪木啓介さん、ザ・グレート・サスケ、中嶋勝彦、高森城さん、北沢幹之さんがリングへ。参戦選手はリングサイドに集まる。
佐山総監「本日はご来場いただきまして誠にありがとうございます。私達の昭和のプロレスの父を失いました。新間さんとの約束通り、私は新間さんとここに2人で立つと約束して、今日皆さんの前に立たせていただいた次第です。新間さんはずっとここにおります。ちょうど僕は歩けなかったのですが、新間さんのお導きで『佐山さん治りますよ』と声をかけていただき、いい病院を紹介していただいて、今日こうして歩けるようになって帰ってきました。このまま行けば1年後には再デビューできそうです。新間さんが僕らの姿を見て、一番喜んでくれると思います。皆さん、新間さんの功績、力、これをもっと心に秘めて気を引き締めて。前田くんと1時間位電話したんですけど、新しいプロレスラーを育てようと思ってます。ニューヨークに負けないような、選手を育てていって、敏捷性があって、力があって、藤原さんみたいな怖そうで酔っ払いそうな……(笑)」
藤原組長「うるせぇ(笑)」
佐山総監「そういうしっかりとした選手を育てていきます。本日はこの宣言を基に新しいプロレスがここに始まります。皆さんよろしくお願いします」
続いてスタン・ハンセンからのビデオメッセージが流され、最後に10カウントゴングが鳴らされると会場にアリ・ボンバイエが響き渡った。
<セレモニー後コメント>
初代タイガーマスク&前田日明&藤原喜明
――佐山総監、前田さんとの新構想とはどのようなものか
初代タイガー「前田くんがいいヒントをくれて。『佐山さん、自分の若い頃のスピード感のある練習を覚えてますか』って。そんなことを思い出して。タイガー・クイーンとか育てましたけど、そうじゃなくて。昭和のプロレスみたいな形で実戦を基にしたした俊敏なプロレスラーを育てると。前田くんが『お互いに竹刀を使ってやりましょう』って言って(笑)」
前田「へへへ(笑)」
――前田さんはどのような構想を持っているか
前田「時間をかけてね、ちゃんとしたね。自分らの頃はメインイベントに出られるようなレスラーの身体を作るのに5年かかったんですよ。デビューする頃には……」
藤原「ちょっと待って。俺10年かかったよ(笑)」
前田「ヘヘ(笑)自分は18で入りましたけど、1年くらいの間で3点ブリッジで2人、3人をブリッジに乗せるってのは、それは最低ラインですよね。みんな打たれ強かったし、よもや事故的な落ち方しても怪我をしなかった。痛めることはあったけど怪我はしなかったですよね。今のプロレスを見てると、そういう身体が出来てないにもかかわらず、自分たちの時代のレスラーのイメージで、自分が受けれないことを相手に行って、相手を壊すっていうのがほとんどだと思うんですよね。まず時間をかけて選手をビシッとレスラーの身体にしてリングに出すっていうね」
――お2人が共同してレスラーを育てていくという理解で良いか
前田「それが出来たら最高ですね」
――藤原組長はどう関わっていくか
藤原「えぇ?俺はもう先がないんで。2人を見守るだけですよ」
前田「へへ(笑)」
初代タイガー「酒は禁止です(笑)」
藤原「最後はやっぱ、アル中で死ぬのかねぇ(笑)」
――佐山総監、新間さんが亡くなったことで、新間さんの目に適うレスラーを創りたいという思いが芽生えたのか
初代タイガー「それはみんな前から言っていました。前田くんがヒントをくれて。『佐山さん、治りますよ』と。新間さんが近づけてくれて、いい話をくれたんで。やるべきだなと」
前田「新間さんのお通夜に行ったんですよ。ツネくん(新間寿恒)が『佐山さん来てますから待ってください』と言われて。『うわぁ~佐山さんかぁ~……』なんて思って、また険しい雰囲気になるかと思ったけど、お通夜だからなあと思って(控室のドアを)パッと開けたら、佐山さんの横に新間さんが立ってたんですよ!ビックリして!一瞬『あっ!』と思ったけど、そういえば去年自分がやってたイベントに新間さんが出てくれて、そのときに『お前佐山と仲良く出来ないのか。会食の場を設けるからなんとかしてくれよ』って言ってたのを思い出して。それだったら、そういうことなんだなと思って。たまたま、アインプロスっていう点滴1本で50万くらいするやつで、体の中を活性化させて免疫にブーストをかけるようなやつなんだよね。武尊くんなんかよくやってるんですけど、武尊くんがスーパーレックとやって、ローキックをさんざん受けた足が真っ黒に変色しちゃって、筋断裂を何箇所も起こして大腿骨にもヒビが入ってって状況だったんですけど、アインプロスってのをやると10日目には歩けるようになったんですよ。だから2戦目出来たんですよね。それが無かったら1年以上試合できなかったですよ。武尊くんは月に何回もやって身体のケアをして。前回の試合も胸骨とかアバラ折って、試合できるはず無かったんですけど、それもアインプロス打って試合したんですよね。そういう効力のあるもんですから。理事長とお話したときに『佐山さんにやりたいですね』ってことを仰ったんで、アインプロスやったほうがいいなと思って佐山さんに勧めたんですよね。そういうわけです」
第5試合
先発は藤波と村上。ロックアップから一度離れ、村上が飛び込んでコーナーに押し込み、クリーンブレイクも藤波がボディブローからビンタ。さらにロープに振っていくが、村上は場外に転がって逃れる。
村上はなかなかリングに戻らず、藤波がロープを上げるが村上は違う方向からリングへ戻る。村上はブラックにタッチ。藤波もスーパーにタッチ。
スーパーはミドルキック連発からコーナーに振って串刺しジャンピングエルボー。さらにネックチャンスリーで投げ捨てフォールも2。
スーパーはチキンウィングフェイスロックで捕らえ、これを離すとボディへ膝蹴りからロープに飛ぶが、村上がエプロンから蹴りつける。
スーパーはサミングから村上にタッチ。
村上はミドルキック連打から足を刈って倒し、肩に乗って潰していく。レフェリーが注意すると村上は引き起こして顔面に膝蹴りから、首相撲で倒し前から後ろからサッカーボールキック。フォールも2。
村上はブラックの足にスーパーの顔面を叩き込み、ブラックとともに顔面を踏み潰していく。村上はブラックにタッチ。
ブラックはコーナーに振って串刺しバックエルボー。さらにコーナーのセカンドロープに足をかけて座らせると、走り込んでから一度止まって急所蹴り。
前かがみで苦しむスーパーを引き起こし、村上の膝にスーパーの顔面を叩き込んでタッチ。
村上は顔面を蹴りつけていき、ミドルキックもキャッチしたスーパーが足へのエルボーからローリングソバット。スーパーは藤波にタッチ。
藤波は組み付くが、ブラックが村上の背中にタッチ。
ブラックが藤波の背中にハンマーブローから村上とともに藤波をコーナーに振り、ブラックが走り込むも避けた藤波が村上の蹴りをキャッチしてドラゴンスクリュー。ブラックのバックを取るが、ブラックはバックキックの急所蹴りから首固めも2。
村上が藤波を羽交い締めにし、ブラックがロープに飛んでラリアットも、藤波が避けて村上に誤爆。村上がブラックの顔面にナックルを叩き込み、スーパーが村上に飛び膝蹴り。さらにブラックにソバットから、藤波がブラックにスリーパー。さらにドラゴンスリーパーで捕らえ、ブラックがギブアップした。
<試合後コメント>
藤波辰爾&スーパー・タイガー
藤波「今日、彼1人で良かったね(笑)」
スーパー「いやいやいや……」
藤波「久々にあんなファイトだったから新間さん、怒るな。『カンピオン!なにやってんだ!』って新間さんの声が聞こえましたよ。ちょっと焦ったな、最後は。タイガーが本気出すまでも無かったな」
スーパー「久々に先輩の背中を見せていただいて、まだまだ、まだまだまだまだ我々の世代はもっと頑張らないとっていう。ストロングスタイルをしっかり感じさせてもらったんで。これを続けて頑張っていきたいと思います」
――改めて、新間会長への思いは
藤波「新間さんの追悼大会ってことは僕自身も意識してたし、もうちょっとこっちをいじめてくれると、もっと自分の燃えるもんが湧いてきただろうね。でも色んな功績を新間さんは、自分がここにいられるのも新間さんがプロレスを愛するもので1人のレスラーが生まれたんで。僕だけじゃなくて、佐山タイガーもそうだし、猪木アリ戦もそうだし。そういう意味では、だから尚更今日は悔しい!もうちょっと燃えるもんが欲しかったな!」
スーパー「先輩の燃える闘魂が、炎の熱さが伝わってきました」
第6試合
鈴木とチサコが蹴りつけて試合開始。2人をコーナーに振ってまとめて鈴木が串刺しニー。さらにチサコも串刺しバックエルボーから、藪下の髪を掴んで転がすとケンカキックで場外に叩き出す。そのまま場外乱闘へ。
ジャガーがウルトラタイガーアタックで逆襲し、鈴木をリングに投げ入れる。
藪下が鈴木に帯攻撃連発からヘアーホイップで投げ捨て、顔面に膝を押し付けて痛めつける。藪下はジャガーにタッチ。
ボディブロー連発からロープに振ってバックエルボーで倒す。さらにスリーパーで捕らえ、そのままチョーク攻撃。レフェリーが注意するとロープに顔面をこすりつけていき、これを一度離すも再度擦っていく。
顔面を蹴りつけていき、引き起こすとサミング。さらに後頭部にストンピング連発から藪下にタッチ。
藪下はボディスラムからフォールも2。
藪下はキャメルクラッチで捕らえ、ロープに振っていくが鈴木は低空ドロップキック。鈴木はチサコにタッチ。
チサコは顔面にストンピング連打。さらに顔面への低空ドロップキックからフェイスバスターで叩きつけフォールも1。
チサコはストンピングからランニングエルボー。藪下はすぐに髪を掴んでコーナーに振り串刺し攻撃を狙うが、避けると走り込んできたジャガーもコーナーに振って、チサコは二人まとめて串刺しバックエルボー。さらに藪下の顔面へ串刺し低空ドロップキックからフォールも2。
チサコは鈴木にタッチ。
鈴木は低空ドロップキックからストンピング。さらにミドルキック連打も、藪下が大外刈リで倒しアキレス腱固め。鈴木はロープを掴みブレイク。
藪下はジャガーにタッチ。
鈴木の顔面を2人で踏みつけ、これを離すとジャガーがエルボー連発。ロープに飛ぶが、鈴木が追走ニーから前蹴り。さらにコーナーに振って走り込むがジャガーはかかと落としで迎撃する。ジャガーが走り込むも避けた鈴木が追走串刺しニーからロープに飛んでPK。フォールも2。
鈴木はブレーンバスターからフォールも2。
鈴木はチサコにタッチ。
チサコはミサイルキックからスライディングキックを顔面に叩き込みフォールもジャガーはロープに足を掛けてブレイク。
エルボーの打ち合いからチサコがエルボー連打。ジャガーは顔面へのエルボーから再度エルボーを狙うも、チサコはボディへの膝蹴りから髪を掴んで引き倒し、ボディへのフットスタンプからコーナーに登りダイビングフットスタンプ。ジャガーが避けると藪下がドロップキックを突き刺し、ジャガーと藪下でロープに振って手を繋いでのラリアットでなぎ倒す。さらにダブルブレーンバスターからフォールも2。
ジャガーは藪下にタッチ。
藪下は帯攻撃連発からロープに振っていくが、チサコは腕へのビッグブーツから走り込むも、藪下は払い腰で迎撃しコーナーに登る。チサコが走り込むも藪下はぶら下がり腕ひしぎで捕らえ、レフェリーが注意すると腕へのダイビングフットスタンプ。藪下はロープに飛ぶも、チサコは顔面へのドロップキックで迎撃し鈴木にタッチ。
鈴木は膝立ちの藪下にローキック連発。キャッチした藪下がアンクルホールドも、鈴木は回転して逃れるとアンクルホールド。これはジャガーがイス攻撃でカット。
藪下とジャガーがイスを持ったまま鈴木をロープに振り、ジャガーがイス攻撃で倒し藪下が追撃のイス攻撃。さらに脳天にイスを叩き込み、イスへのボディスラムからフォールもレフェリーはカウントを叩かない。
藪下はロープに飛ぶが、鈴木がビクトル式膝十字で捕らえるも藪下は腕を取って切り返し腕ひしぎ。これはチサコがフットスタンプでカット。
鈴木が藪下の顔面にトラースキックからフォールも2。
鈴木はロープに飛んで飛び膝蹴りからチサコが顔面にスライディングキック。さらに鈴木が真空飛び膝蹴りからフォールもジャガーがカット。
鈴木がコーナーに登るがジャガーがエプロンから足を掴んで動きを止め、藪下が正面に登ると雪崩式一本背負い。フォールもチサコがダイビングフットスタンプでカット。
鈴木は背負投げからフォールもジャガーがカット。
鈴木とチサコでジャガーをロープに振るが、ジャガーは避けて同士討ちさせると、鈴木をカニバサミでチサコの横に倒し、チサコと鈴木の尻に前方回転かかと落とし。
藪下が鈴木にランニングアッパー掌底からフォールも2。
藪下はジャガー式バックドロップホールドで3カウント。
<試合後コメント>
ジャガー横田&藪下めぐみ
ジャガー「やっぱチサコは力があるので、やっぱ技もあるし、テクニックもあるのでちょっと油断しちゃいけないと試合前から思ってました。片方の子は若手に近いけど、でもすごい勢いがあるんでね。いい選手だと思います。だから油断しちゃいけないなと。ベテランでもそういうふうに思って闘いましたけど、本当に手応えのあるタッグチームでした。なので、今回薮下が先頭切って頑張ってくれたので、ホント防衛できてよかったなと思います。どうしても今までが、この20何年ってベテランの中で、私と組むとどうしても一歩引いてしまうようなとこが過去にはあったので、今回はリードしてくれて闘ってくれたので、すごい幸先いいなと私は感じております」
薮下「前回チサコ選手とシングルで対戦して、チサコ選手に負けて今回タッグの試合だったんですけど、今度はチサコとまた当たって、チサコからフォールを獲りたいという気持ちがすごくあります。もう1人の子は格闘技色が強い子だったんですけど、格闘技だけじゃプロレスは出来ないってことを私はジャガーさんに教わって、最後のフィニッシュ技もジャガーさんからいただいた技で最後は絶対取ってやると思ってたので。それで勝てたってことは、何ミリかジャガーさんに恩返しできたのかなって勝手に思ってます。次回も組んだときは防衛できるように練習して、負けない自分を創り上げていきたいと思います」
――改めて、新間会長への思いは
ジャガー「だからこそ頑張ったというのはあります。もちろんSSPWのタッグ選手権なので、それは新間会長がお決めになったタイトルでもありますし、そういう意味では防衛しなきゃ、私個人としては防衛していかなければならないし、守っていかなければならない。それで試合もレベルを上げて闘わなければ、あの世も新間会長が怒っていると思いますので、思い切ってやったところを褒めていただけるのではないかと自分では思ってます」
薮下「ストロングスタイルプロレスにジャガーさんからお声かけていただいて、新間会長との接点ができて、とても光栄な大会に毎回出させていただいているのはすごく自分の中では感じていて。新間会長が亡くなられたからじゃなく、亡くなられてもこれからどんどんどんどん新間会長が遺したストロングスタイルプロレスをもっともっとみんなが上がりたいって言っていただけるように、私じゃ力不足ではあるかもしれませんが、そういう団体になっていけるように力添え出来たらなとすごく思います。ただ、凶器を持ち込んでいるので新間会長には怒られるんじゃないかと思うんですけども……」
ジャガー「怒られるかもねえ(笑)でも堂々と持ってきてないようにしたんだよね」
薮下「一応隠して……」
ジャガー「下に隠しときました(笑)」
薮下「上から怒られているとは思うんですけど、新間会長、許してください」
ジャガー「許してくれると思う!」
薮下「すみません、ホントに……」
第7試合
船木のセコンドには山田学と高橋義生、人生のセコンドにはサスケと東郷がつく。
組み合ってじっくりと首を取り合い、一度距離をとって仕切り直す。
再度組み合うと船木が倒れながらグラウンドに引き込み、人生がサイドポジションに抜けてヘッドロックを狙うも船木はヘッドシザースで絞る。抜けた人生が袈裟固めを狙うもすぐに船木がヘッドシザース。人生は頭を抜いて袈裟固めを狙うが船木はすぐにヘッドシザースで取り直す。人生がステップして頭を抜いてスタンドへ。
船木はゆっくりと起き上がり、人生も帯を締め直して手4つを狙うが、船木がミドルキック。再度ミドルキックもキャッチした人生が足へのエルボーから、リストを取って拝み渡りを狙うも船木は手を離して距離を取る。
手4つから船木が足を取ってアキレス腱固め。人生は足を取って回転するとサソリ固めで切り返す。船木は転がってロープを掴みブレイク。
船木はローキックを打ち込んでいき、3発目をジャンプで避けた人生がドロップキック。
人生はボディスラムからリバーススプラッシュ式フットスタンプを投下。苦しむ船木を引き起こした人生が念仏パワーボムを狙うが、船木はリバースしてミドルキックから左右の掌底。さらにボディへの膝蹴りから首投げで倒しPKも、キャッチした人生が曼荼羅捻り。さらに極楽固めで捕らえ、船木が回転して足を捕らえて逃れる。人生はリストを取ると拝み渡りを狙うが、船木は腕を引っ張ってリング中央に引き込むと、バックを取ってスリーパー。人生は髪を掴んでぶっこ抜いて首投げ。船木はボディに膝蹴りから左右の掌底連打。さらに膝蹴りから掌底も、人生がキャッチして拝み渡りを狙うが、耐えた船木に掌底も、船木はミドルキックを打ち込むがキャッチした人生が曼荼羅捻り。さらに念仏パワーボムからフォールも2。
人生が再度念仏パワーボムからリストを捻っていき、コーナーに登ると拝み渡り。そのまま飛び込んでブレーンチョップも、避けた船木が脇固め。逃れようとした人生に腕ひしぎから三角絞めに移行し絞り上げるが、人生はそのまま強引に潰してフォール。2で船木が腕ひしぎに移行して伸ばしていくが、人生がクラッチしようとしたところを船木が三角絞め。さらに船木が腕も絞っていき、これで人生がギブアップした。
船木「今日はパンクラスの高橋と山田さんが応援しに来てくれて、いつもより落ち着いて。仲間だった人間が来てくれて嬉しかったです。ありがとうございました。あと人生さん、相手していただいて本当にありがとうございました。そして新間さん、自分は死ぬまでストロングスタイルです。これからもよろしくお願いします。次の相手、募集してます。次は9月ですね、防衛戦9月にやりますんで、そのときはよろしくお願いします。ありがとうございました」
<試合後コメント>
船木誠勝
「初めての防衛なのですごく嬉しいですね。あと人生さんと初対決できて。いつもと違う空気感だったんですけど、惑わされず、自分でやるべきことをやって。ちょっと向こうのほうが疲れてたかもしれないです。なので、今日はコンディションで勝ったかもしれないです」
――今日の闘い方は新間会長への追悼の意味を込めていたか
「やっぱり、色んな技を持ってますんで。それに引っかからないようにして、自分の方に引き寄せれば自分のペースになると思いましたので。そういう意味では、これ(拝み渡り)も登らせないで、最後はわざと登らせました。で、降りてくるところを狙ってました。どうしてもやりたいんですね(笑)3回くらいチャレンジしてたんで。でも初めての相手は新鮮で緊張感ありますね。これからも初めての相手と防衛戦やりたいとおもいます」
――高橋さん、山田さんが応援に駆けつけた
「本当に心強くて、ちょっと、ちょっと、今から何年前ですか?25年前ですか?25歳和香が得たような気がします。30歳くらいの感覚で試合した気がしますね。一緒に戦った仲間がいるとこんなに力強いんだと。いつもはセコンドいないですから。そういう意味では向こうもみちのく勢がいて、こっちもパンクラスがいて。全く違う色で、この時代に交差するっていうのはすごく意味があるんじゃないかなと思いますね。たまたま山田さんと話す機会があって、山田さんが『佐山さんに会いに行こうと思ってる』って言って、それでちょうど高橋さんともこないだ連絡取れましたんで、自分が『じゃあ一緒に来てください』と」
――新間会長が亡くなったあとの最初の大会でメインイベンターを務めた感慨は
「やっぱり、託されたんじゃないかなと思います。自分はストロングスタイルしかやってきてないんで、そういう意味では自分を、デカく言えば、みんな自分を目指してきてくれれば、自分もしっかりストロングスタイルで受け止めますね。若い選手、どんどん来てほしいと思ってます。それが自分の使命だと思ってます」
――セレモニーでは佐山総監、前田さん、藤原さんの3人が並んだことについて
「なんか、新間さんがつなげたって前田さんが言ってました。お葬式でバッタリ一緒の部屋になって、ああいう風になったみたいです。新間さんがこうさせたんじゃないですかね。前田さんは結構霊感強いんで、お葬式に行ったら新間さんが立ってたらしいんですよ。そんな感じで、みんな最終的に引き寄せられればいいなと。そういうときしか一緒にならないですから。前も山本小鉄さんのお葬式とか、猪木さんのお葬式でOBが集まったんで、そういう意味では亡くなった先輩が『みんな仲良くやれよ』と言ってくれてるんだと思いますね」
――新間会長が新日本を出てから入れ違いで新日本に入門したが、新間時代の新日本をどう見ていたか
「自分はそこに憧れて入りましたから。新間さんがいなかったらあの猪木さんの形になってなかったような気がします。新間さんがいなくなってからマシンとか海賊とか、そういうのが来たんで。新間さんがいたら多分やらせてないと思います。山本小鉄さんもいましたし、自分は間違いなく、そこに入ってよかったと今は思います。あのときはキツくてつらかったですけど本当に良かったと思ってます。苦しいときに水を飲めなくて、トイレに行って上から出てくる水を飲んだという記憶が未だにありますね」
――2回拝み渡りを阻止したのは
「最初から食らってたら意味ないですからね。それはそれで自分のこだわりです。どうしてもやりたいんですね(笑)」
――事前のインタビューで『この年齢になるとコンディションを作るのが大変』と言っていたが、今日コンディションが良かったのは新鮮な相手で燃えたという側面もあるか
「今日は調子よかったです。それもあるし、同期の仲間たちが来たっていうのもあるし、新間さんの追悼ってのもあるし。あと試合前に藤原さんとか前田さんとか佐山さんとかと会ったのが……ちょっと、もう、新人に戻ったような感じで(笑)そういう若い頃の痛みとか苦しみはトラウマで残ってますんで(笑)あっ、藤波さんもですけど、藤波さんは優しかったんで。あのメンツを見ると、もう、自分はまだまだ、まだまだ、まだまだですね。ホントそう思います。でも良かったです。本当にいい一日でした」