負けたら退団の王座戦!YAMATOと望月成晃のドリームゲート戦後にシュン・スカイウォーカーが爆弾発言
- 2025-6-5
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4日、東京都・後楽園ホールにてDRAGON GATE『RAINBOW GATE 2025』が開催。YAMATOが望月成晃を制してオープン・ザ・ドリームゲート王座の8度目の防衛に成功した。
ドリームゲート王者としてのYAMATOの思いは、昨年7月の王座戴冠時の14分に渡るマイクに濃縮されている。
今のドラゲーを支える新世代の頑張りを素直に称賛し「クソぶっかけて辞めていった奴ら」「裏切って敵に寝返った奴」を罵倒。そして団体の負の部分も背負う自分たちベテランがドラゲーの未来を担う若手たちに超満員の会場で試合が出来る環境を創ってやりたいという本音を涙ながらに吐露した。
このYAMATOの言葉に若手勢は奮起。自分のためだけではなく、団体のため、そしてYAMATOのためにも上の世代を超えて行かなければならないという意識が芽生えた。
若手の成長が著しくどんどん世代交代が進んでいくDRAGON GATEに於いて、ベテランとして気を吐くのは今年31周年を迎えた望月成晃。
望月は「この時代にYAMATOvs望月成晃を提示する」とベテラン同士の王座戦についての意気込みを語ったが、これをYAMATOは「勝負の世界は勝つか負けるかしかない。そんな考えだからアンタはドリームゲートを2回しか巻けなかったんだ。時代遅れとは言わないけど、“今更”だ」と一蹴。6度の戴冠という最多戴冠記録を持つ者としての勝負論で切り返した。
試合が始まるなり望月が蹴りかかり、コーナーに座り込んだYAMATOの顔面に膝蹴り連発。YAMATOは引き込み腕ひしぎも、逃れた望月が顔面にソバット。これでYAMATOはロープに手をかけたままぐったりと倒れてしまう。
なんとか立ち上がったYAMATOとお互い苛烈な足攻めを行い、足にダメージを負いながらの闘いへ。





YAMATOがドラゴンスクリューから足4の字で捕らえれば、逃れた望月がストマッククラッシュから一角蹴り。さらにツイスターからツイスターIIで突き刺す。YAMATOが追走ドロップキックから垂直落下式ブレーンバスターで突き刺し、ギャラリアを狙うも切り返した望月が裏ツイスターで突き刺しフォールも2。
望月は必殺の三角蹴りを発射するも、YAMATOがこれをキャッチしてアンクルロック。気迫のブレイクを見せた望月は全知全能のフランケンシュタイナーを阻止して最強ハイキックから顔面に強烈な掌底を叩き込み、YAMATOが再度ギャラリアを狙ったところを胴絞めスリーパーで捕らえる。これで終わったかと思われたが、YAMATOがそのままアンクルを絞って逃れるとサソリ固めに移行する。耐える望月を急角度の片エビ固めで捕らえると、セコンドからタオルが投げ込まれレフェリーが試合をストップした。
激闘を制したYAMATOの前に現れたのはシュン・スカイウォーカー。
シュンは7・13神戸ワールド記念ホール大会での王座戦を要求し「もしもこのYAMATOからベルトを獲る、新王者誕生というその手続きを失敗した際には、万が一!天変地異が起こり、シュン・スカイウォーカーがYAMATOに負けた場合は、シュン・スカイウォーカーはDRAGON GATEを退団する」と覚悟を語る。
2020年にメキシコから帰ってきて神戸ワールドで最年少ドリームゲート王者となったシュン・スカイウォーカーは、翌年の神戸ワールドでYAMATO相手に王座陥落。その時のリベンジを狙うシュンにYAMATOは「次俺に取って代わる人間を、俺自身が求めてるのかもしれない。それはお前じゃないけどな。だから俺がお前に負けるわけにはいかない。もちろんお前の挑戦は、この俺がこの胸で全て受け止めてやる」と王座戦を決定した。

バックステージに戻ったYAMATOは「これがドリームゲートを争うのは4度目になるのかな。あのおっさん……爺さんに片足突っ込んでるようなさらにおっさんのおっさん。それでも衰えることなくどんどん進化してる。ああいう人がまだまだ上にいるから俺も泣き言言ってられない。モッチーだけじゃない。あの世代が俺らが新世代だった頃に俺たちの前に立ちふさがったように、俺らの世代もまだまだ若い奴らの前に立ちはだかって、アイツらの勢い・波を食い止めなきゃいけない」と望月への熱いリスペクトを語る。
一方、神戸ワールドでシュンとの防衛戦が決まったことについては「去年の神戸ワールドでこのベルトを奪還して、これだけの鍵の数の相手を打ち破って1年間このベルトを守ってきた。俺はいつも言ってます。俺に取って代われる奴が誰なのかって。ソイツが俺の腰からベルトを奪って、ソイツがDRAGON GATEを背負ってくれる。本心ではそれを願ってるけども、まだまだ若い奴らに俺が全部任せることは出来ない。俺は口では色々アイツらを持ち上げるようなことを言ってるけど、俺は心のどっかでまだまだアイツらじゃ心もとないと思ってる……思ってるんだろう、多分。改めて俺はもっと体張って命削って若い奴らの前に立ちはだからなきゃいけないって思いました」と、超えられたいけど超えてもらえないという複雑な悩みを語った。