“明るく楽しく激しいプロレス”がここにある!愛すべきバカとナルシストが王座を巡って真剣勝負!

18日、東京都・大田区総合体育館にて全日本プロレス『チャンピオン・カーニバル2025【優勝決定戦】』が開催。北斗軍が全日本プロレスTV認定6人タッグ王座戴冠を果たした。
全日本プロレスTV認定6人タッグ王座は2020年11月に誕生。団体内で唯一のPWF非認可のベルトだが、その分自由な闘いを展開することが可能。保守的だった全日本の変化を象徴するベルトであり、ユニット同士の抗争で争われることが多い。
ここ半年の同王座戦線は、どこか愛嬌があって憎めないヒール軍【北斗軍】と、明るく楽しいバカたちが集う【バカの時代】の両軍が熱く盛り上げてきた。確かな実力を誇りながらも遊び心を忘れない両軍の闘いは同王座の雰囲気を象徴するものと言える。
この日は【バカの時代】青柳優馬&佐藤光留&阿部史典の持つ王座に、【北斗軍】大森北斗&羆嵐&吉田隆司が挑戦。

北斗軍の3人は、「釈羅不」と書かれたお揃いの道着風タイツで登場。この試合はデビュー10周年を迎えた阿部の記念試合という側面も持っていたが、抜群の会場人気を持つ吉田への歓声のほうが大きく阿部が拗ねてしまう。袋叩きにされる阿部だったが、ドラゴンスクリュー連打で窮地を脱し「10周年なんだよ!俺は10周年なんだよ!」と悲痛な叫びを上げながら北斗にスピニング・トゥーホールドをかけていく。
吉田が大暴れして北斗を救出し、羆嵐が阿部にアルゼンチン・バックブリーカーをかけて試合を終わらせようとするが、光留が「見ろ!これはお前の命より大事な売店の売り上げだ!」とポーチに入った現金を掲げる。大慌ての羆嵐が隙を晒して袋叩きにされ、形勢はイーブンに。
吉田が得意の地獄突き連打で逆転を狙うが、逆にバカの時代3人に取り囲まれて地獄突きの集中砲火を浴びてしまう。それでも吉田はいつも失敗する北斗軍スペシャル(※合体パワーボム)を一発で成功に導く好アシストを見せ、優馬にパイナップルボンバー。さらに羆嵐が埼玉に乾杯!で追撃し、最後は北斗がドラゴン・スープレックス・ホールドからナルシスト・プレスを見舞って3カウントを奪った。
大勢のファンが詰めかけていたため、北斗軍の面々は試合後のコメントを出すまもなくそのままサイン会へ直行。
4月の後楽園ホール大会では衝撃の女装コスプレマッチをメインイベントに持ってきて大盛況を収めた北斗軍の革命的快進撃はこれからもまだまだ続きそうだ。