"カリスマ対決”は葛西純が伊藤麻希を制す！「悔しかったら、どこのリングでももう1回やってやる」
4月9日、東京・上野恩賜公園野外ステージで『髙木三四郎30周年プロジェクト『M&Aプロレス ～MatchMake & Agent～』』が開催され、“デスマッチのカリスマ”葛西純が、“新時代のカリスマ”伊藤麻希との異色対決を制した。
まさしく『M&Aプロレス』でなければ実現しなかったであろう、この一戦は通常ルールにも関わらず、葛西はフォークボードや竹串を使うなど、ハードコアマッチのような様相に発展。しかし、米国などでデスマッチ経験も豊富な伊藤はピザカッターを持ち出し、葛西の額を切り裂くなど負けてはいない。葛西必殺のリバース・タイガードライバーを食らっても、カウント2で返した伊藤は、中指を立て続ける。そんな伊藤に葛西が「デスペラード！」と叫びながらのナックルパートからピンチェ・ロコ、さらにパールハーバー・スプラッシュと波状攻撃で3カウントを奪取。
マイクを取った葛西は「伊藤麻希ちゃん、まだ中指おっ立ててるのか？ 俺っちも今日はおまえに勝って、おまえの鼻っ柱に中指をおっ立ててやろうかと思ってたがよ。今日はそういう気分じゃねぇ。伊藤ちゃん、中指じゃねぇ。人差し指だ（人差し指を立てながら）。この意味わかるか？ おまえはナンバー1のエンターテイナーだ。そして、オンリーワンのレスラーだ。今日はやってて楽しかったぜ。次はまたこのリングで会うときがあったら、中指立て合おうじゃねぇか。伊藤ちゃん、もう1回だ」と人差し指を立てて退場した。
すると伊藤は中指を立てながらマイクを持ち、「葛西純はカッコいいな！ 伊藤は背中が3秒マットについただけで今日は負けてない。葛西純を必ず超える！ 水曜の夜からこんなところに来ているなんて、よっぽど変なヤツか人生がうまくいってない奴。いいか、何があっても心の中で中指を立てろ。おまえら中指を立てろ！ おまえらも最高、伊藤も最高、世界一かわいいのは～！」と絶叫すると、観客が「伊藤ちゃ～ん！」と叫び、伊藤はリングを降りた。
バックステージで葛西は「ナンバー1のエンターテイナープロレスラーの伊藤麻希。オンリーワンのプロレスラーの伊藤麻希を倒したってことは、今プロレス界で一番かわいのは葛西純じゃねぇのか。麻希ちゃん、悔しかったらもう一回、どこのリングでもいい。日本でも、DDTでも、東京女子でも、GCWでもいいぞ。もう1回やってやる」とコメント。
また、第5試合ではアストロノーツ(阿部史典＆野村卓矢)の保持するKO-Dタッグ王座に、佐藤光留＆一般人・澤宗紀が挑戦。試合途中、アクシデントか確信犯か、光留がレフェリーを締め落とすと無法地帯に。会場中を使った場外戦を展開したり、プロデューサーの髙木三四郎がリングインしたりとハチャメチャな展開に。最後は阿部が師匠である澤からお卍固めでギブアップを奪い、王座V2を達成した。
