舞台脚本家が決意のプロレスデビュー!“裏方さん”がスポットライトを浴びて笑顔と涙!

16日、東京都・後楽園ホールにて『ACTwrestling 後楽園ホール公演』が開催。梨央(りお)がデビュー戦で勝利を飾った。
梨央は鳥取県出身の32歳独身。テレビの制作会社勤務時代に舞台制作を経験し、現在は主に動画編集や舞台の脚本・演出で活躍。アクトレス内ではTikTokをはじめとしたプロモーション動画を制作しており、そのクオリティは本職ということもあって非常に高い。
俗に言う“裏方さん”であった梨央だが、元々プロレスにも親しみがあったということもあり「アクトレスガールズに人生を変えにやってきました」とスポットライトを当てる側から当たる側へと飛び込んだ。

梨央のデビュー戦は、惡斗&梨央vsみあ朝子&青葉ちいのタッグマッチで実施。
朝子&ちいはセコンドを使って試合開始早々に惡斗を排除し、2人がかりで梨央をボコボコに。“負けハラスメント”を受けてデビュー以来1勝もさせてもらっていない朝子が大人気なく梨央から勝利を奪おうとするが、ブチ切れた惡斗が制裁し形勢をイーブンに戻す。
梨央はショルダータックルやチョップなどのパワーを活かしたファイトで攻め込んでいき、朝子の卍固めやオーロラ・ヒップドロップを受けても勝利を諦めず必死に耐える。
なんとしてでも初勝利したい朝子が勝負を急ぐが、その隙を見逃さなかった惡斗がラリアット。最後は梨央がエアプレーンスピンからアティテュード・アジャストメントのように叩きつける豪快技で3カウント。デビュー戦から初勝利を挙げた。
バックステージに戻った梨央は、バスケ歴14年というスポーツ歴がありながら最初は前転すら出来ず、無力感に苛まれたことを振り返って涙。それでもコツコツ努力を重ねて成長を感じられたことが希望となり「お客さんにも楽しんでもらえる選手になりたい」と演者としての意識が高まったのだという。
また、演者としての視点を身に着けたことで「今まで裏方としてやっていたときには分からなかった気持ちがすごい分かりました。キャストさんも毎回毎回月に何回も試合があったりライブがあったりするとチケット売るの大変だろうなってことも自覚したし、ステージに立って、リングに立って、お客さんに見てもらって、お客さんの表情を見たりして『やって良かった!』って嬉しい気持ちになる、またやりたいなって気持ちになるのは来てくださってる、応援してくださってる皆さんのおかげなんだなっていうのをこうやって実際に自分が立って実感するっていう部分はすごい大きかったです」と裏方としての考え方も進化した様子。
そして「せっかくこうしてプロレスに関われたので、やってるからこそ味わえる日々の気持ちとか、色々ネタが出来たといいますか。自分が脚本にして実際に舞台上にプロレスのリングを立てて、アクトレスガールズの皆さん、アクトレスじゃない外部の声優さん、俳優さん、女優さんとかに出てもらったプロレスの舞台とか映画とか創りたいなと思ってます。それは自分にしか出来ないんじゃないかなと思ってます!」と笑顔でコメント。
梨央が語った特徴に酷似したエンターテイメントとして『アクトリング』というものが存在するため、アクトリングが復活すれば梨央は表と裏の両方で大活躍間違いなしだ。