船木誠勝がデビュー40周年&56歳の誕生日に王座戴冠!「プロレスっていう仕事を15歳で選んでよかった」
- 2025-3-14
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- リアルジャパンプロレス

13日、東京都・後楽園ホールにて『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.33 ―THE 20th ANNIVERSARY YEAR―』が開催。船木誠勝が56歳の誕生日にレジェンド王座戴冠を果たした。
ストロングスタイルプロレスの至宝・レジェンド王座は、昨年6月に“平成のテロリスト”村上和成が戴冠して以降は好き勝手な振る舞いでリング内外の風紀を乱してきた。
そんな中で“初代タイガーマスクの一番弟子”スーパー・タイガーが立ち上がり、昨年12月に王座を奪還。そんなスーパーの前に立ちはだかったのは、昔からストロングスタイルプロレスの中心人物として君臨してきた船木誠勝だった。
船木は今年がデビュー40周年のメモリアルイヤーであり、大会開催日となる3月13日は56度目の誕生日。
船木は「60であれば団体側が挑戦させてくれなくなるんじゃないかと感じましたので、今回は最後のタイトルマッチだと思い、自分の方から立候補しました」と4度目の戴冠に向けて不退転の決意を以て臨む覚悟を語っていた。

ゴングが鳴ると、互いにジリジリと距離を詰めてローキックで牽制し合う緊迫した立ち上がり。
先に仕掛けたスーパーがグラウンドに持ち込むも、船木は後の先を取った三角絞め。これをブレイクしたスーパーがミドルキック連打から側頭部をぶち抜くニールキック。さらにネックチャンスリー、ランニングニー、ツームストン・パイルドライバー、ハイキックと猛攻。
スーパーは必殺の牙斬(※変形go 2 sleep)を狙うが、これを耐えた船木が裏拳から顔面への膝蹴り。さらにハイブリッド・ブラスター、PK、チキンウィング・フェイスロックと畳み掛けてギブアップを奪った。
誕生日に王座戴冠を果たした船木は「自分の30……30じゃない、56回目の誕生日で」とお茶目な言い間違いで気持ちの若さを見せる。
そして最近プロレス界で天国に召される選手が多いことに触れ「周りの先輩とか自分の近い選手、後輩まで先に逝ってしまうんですけど、自分はまだまだ死にません。若い頃は本当に、本当に命を粗末にしてました。だけどもうすぐ、もうすぐ死ぬかと思ったらちょっと惜しくなってきたんで、こっから先はしぶとくしぶとく、生き残るつもりで頑張ります。このベルトを持ち続けて佐山さんがまたこの会場に来れるまで、しっかりと守っていきたいと思います。残りの人生、力の続く限り闘い続けます」とまだまだ最前線で闘い続けていく覚悟を口にした。

バックステージで年齢の言い間違いについて触れられた船木は「気持ちは30代なんでしょうねぇ(笑)30いくつで止まっている気がします。1回31歳で引退して、復帰したのは確か37とかで。なので、そこで止まっている感じがしますね。復帰してから、あっと言う間に必死で駆け抜けたんで」と朗らかに笑う。
そして「プロレスっていう仕事を15歳で選んでよかったです。それに憧れたのも、佐山さんのタイガーマスクがいたからプロレスをやろうと思いましたんで、佐山さんに感謝ですね。早くリングの中に戻ってきてほしいです。挨拶だけでもいいんで」と病に臥せっている初代タイガーマスクへの思いを語った。