「キャリアだけ無駄に立派な奴らにプロレスリングNOAH道場の教えを叩き込む」OZAWAが征矢学を撃破しマサ北宮を迎撃へ!GHCヘビー&ナショナルの二冠王達成もナショナルを即返上

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 2日、神奈川県・横浜武道館にて『プロレスリング・ノア25周年記念大会 ABEMA presents MEMORIAL VOYAGE 2025 in YOKOHAMA ~NOAH Jr. TAG LEAGUE 2025~』が開催。OZAWAがGHCヘビー級王座&GHCナショナル王座の二冠王となるも、即座にナショナル王座を返上した。

 OZAWAこと小澤大嗣は社会人プロレスを経てNOAHに入門し2022年9月にデビュー。2024年1月に海外遠征に出て10月に帰国すると、清宮海斗率いるスター揃いのユニット【ALL REBELLION】に加入。その数日後には、凱旋帰国試合を行う前に練習で足を骨折して欠場に追い込まれるという憂き目に遭う。

 しかし、小澤は欠場中にも関わらず11月の愛知県体育館大会で清宮を襲撃し、ヨシ・タツ率いる悪の反体制軍団【TEAM 2000 X】へと加入してOZAWAと改名。清宮にパワハラを受けたと主張してプライベートを暴露したり、NOAH道場の闇を指摘したりとプロレスが持つ虚実皮膜の極地を突っ走り、今年1月の日本武道館大会では清宮を制してGHCヘビー級王座を戴冠。デビュー最短記録を更新しての戴冠劇やその規格外な試合ぶりや強烈なキャラクターはプロレス界に衝撃を生んだ。
 ファンが持つNOAHへの不満を代弁し、自らの手でそれを解決していく姿は“ヒール”というよりは“ダークヒーロー”といえ、真なるNOAHの救世主となっている。

 2月11日の後楽園ホール大会でガレノを相手に初防衛に成功したOZAWAの前に現れ挑戦表明を行ったのは、GHCナショナル王座を持つ征矢学。
 これを受けたOZAWAは「このベルトをかけるだけって不公平だから。そのナショナル、いらないんだけど、それもかけてもらっていいかな?」と軽いノリでダブル王座戦を要求。NOAH25周年記念大会という大舞台での決戦が決まった。

 この試合はランバージャックデスマッチ形式で実施。
 OZAWAはTEAM 2000 Xの面々を引き連れて登場したのに対し、征矢は【RATEL'S】の面々を連れて登場。征矢とRATEL'Sは敵対するTEAM 2000 Xと共闘する形で【情熱RATEL'S】として家族のような絆を育んできた。

 ゴングが鳴るなり坐禅を組んで瞑想するという、師匠であった西村修さんのムーブを見せる征矢。OZAWAは情熱を燃やす征矢をおちょくるようにのらりくらりとかわしていき、場外に出て休憩。本来なら選手をリングに戻さないといけないTEAM 2000 Xのセコンド勢もOZAWAに加担。
 コーナーにドロップキックを放った反動で放つムーンサルト・プレスを見舞うなど序盤から躍動するOZAWAだったが、征矢も真っ向から猛反撃。「OZAWA!俺を舐めろ!」を顔を突きつけていき、拒否されると「なら!俺が舐めてやるよ!」とOZAWAの顔をベロベロ舐める。OZAWAはこれまでの試合で一番ダメージを受けた様子。
 燃える情熱で圧倒していく征矢であったが、OZAWAがレフェリーの視界を塞いでいる間に両軍のセコンドがリング上になだれ込む大乱戦に。そんな中で征矢が情熱プランチャやデスバレーボム、ドラゴン・スリーパーからの弾道、情熱DDTと必殺技のフルコースを見舞うが、TEAM 2000 Xの面々が総出でカットし征矢を袋叩きに。
 そんな中でRATEL'Sのタダスケが征矢を救出……するかと思いきや、奪ったイスで征矢の脳天に一撃。OZAWAと肩を組んで満面の笑みを浮かべる。
 まさかの裏切りで場内が騒然となる中、OZAWAも「情熱ぅ~♪」と征矢の動きを過剰に真似ながら弾道を放っていくが、征矢が弾道で迎撃。さらに征矢が弾道で追撃を狙うが、OZAWAはサマーソルト・キックからの旋風脚で迎撃。最後はビッグベンエッジ(※リストクラッチ式ブルーサンダー・ボム)からのReal Rebel(※ワンステップ・フェニックス・スプラッシュ)を決めて3カウントを奪った。

 試合後にはTEAM 2000 Xの面々が征矢を袋叩きにし、タダスケもイスを使って改めての決別の一撃。
 大ブーイングが飛ぶ中でマイクを取ったOZAWAは「征矢学、お前は取ってつけたように情熱情熱と叫んでいるが、こんなクソみたいな扱いを受けてきた俺がNOAHを辞めなかったのは、俺に情熱があるからだ。征矢学、お前は外から来た人間だ。だからプロレスリングNOAH道場の教えは知らない。今の道場長・清宮海斗。それより1個前、マサ北宮……いや、NOAH道場の教えに従い、外に行った人間、鈴木鼓太郎、潮崎豪、KENTAでもいい。そいつらからNOAH道場の教えを学べ!」と非情な通告。


 征矢が泣き崩れる中、リングに怒り心頭のマサ北宮が飛び込んできて「OZAWA、NOAHの道場に闇なんてもんはねーんだよ。ただ1つな、NOAHの道場は厳しい。デビューを満たす水準は下げられない。それだけだ。お前だって死に物狂いで食らいついてきたんだから、それでデビューを掴み取ったんだから、それくらい分かるだろ?とにかくお前の勝手を見逃してたら選手会長としてもスカウティング部長としても一選手としても由々しき事態だ。これ以上の勝手は許さない。よって俺が次挑戦を表明する。そしてお前のその減らず口も黙らせる。以上だ!」と挑戦表明。

 これを受けたOZAWAは「マサ北宮、お前のアンサーの前にちょっとだけ言いたいことがある。今獲ったこのナショナルのベルト、コイツはやっぱり二軍三軍のベルトなんだ。だからこのベルト、い~らない♪」と放り捨て、「拾っていいぞ?チャンピオンになるチャンスだ。拾え」と挑発。

 そして「俺がデビューしてこのプロレスリングNOAHにクソみたいな扱いをされていたとき、お前は何をしていた?お前は俺のこの扱いを見てきただろ?デビューが3日しか変わらない全日本プロレスの安齊勇馬をN-1に出場させ、俺には試合の機会すら与えなかった。新日本プロレス期待の若手・大岩陵平を清宮のパートナーに任命したとき、会社は俺を干していた。お前はその瞬間をちゃんと見ていただろう?そのときに選手会長として、なにも、なにもしてこなかったくせに。今さらこのGHCのチャンピオンになったところで、一体何が出来るんだ?俺が今までされてきた扱い、このベルトをかけてプロレスリングNOAH道場の教えをお前に叩き込んでやる。分かったら帰れ。この永遠の中堅レスラーが。俺がプロレスリングNOAHのルールだ。これからキャリアだけ無駄に立派な奴らにプロレスリングNOAH道場の教えを叩き込んでやる。The Real Rebel!」と、実感と説得力に満ちたマイクで大会を締めた。

 大会終了後、OZAWAは正式にナショナル王座を返上。北宮とのGHCヘビー級王座戦に3・22後楽園ホールで臨む。

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